著者
杉本 喜美子
出版者
日本貿易振興機構アジア経済研究所
雑誌
アフリカレポート (ISSN:21883238)
巻号頁・発行日
2014

本稿では、アフリカにおいて発展しつつある株式市場が、アフリカの各国経済に与える影響を分析する。最初に、アフリカの株式市場が、世界と比較すれば金額では小さいものの、アフリカの中ですでに活用されており、国際投資家からも注目されているという現実を明らかにする。次に、Sugimoto, Matsuki and Yoshida[2014]を概説し、アフリカ主要7カ国の株式市場のリターン(収益率)は、2004年以降、グローバル市場の動きから最も影響を受けており、世界金融危機などの際には平時よりも大きなグローバルショックを受けていたことを示す。最後に、アフリカ16カ国における株式市場の域内相互依存度を、固定相関係数(CCC-GARCH)モデルを用いて比較し、2012年以降、各地域共通の証券取引所創設にむけて積極的に連携姿勢を示すアフリカ諸国の間で、株式市場の地域的な連動性が高まってきていることを確認する。
著者
居安 正
出版者
龍谷大学
雑誌
関西大学社会学論集 (ISSN:0919116X)
巻号頁・発行日
vol.1, no.3, pp.1-23, 1967-10
著者
居安 正
出版者
關西大學文學會
雑誌
關西大學文學論集 (ISSN:04214706)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.197-218, 1965-11
著者
南 昌宏
出版者
大阪大学中国学会
雑誌
中国研究集刊 (ISSN:09162232)
巻号頁・発行日
no.11, pp.44-66, 1992-08-20

正誤表あり
著者
金丸 斗生 蟹澤 功樹 赤坂 幸亮 一色 正男 難波 貴代 安部 惠一
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.143-144, 2019-02-28

大規模災害時、要配慮者を含む避難者が避難所に入所する際、避難者の身体的精神的な状態によって色分けし,緊急時の搬送先(病院,福祉施設,隔離した小部屋等)の区分を行う避難所管理システムを開発した。避難者の色区分は要配慮者向けトリアージによって行う。本提案のトリアージは3回以上行うことを想定とし,1次トリアージでは避難所スタッフによる外観での判断,2次トリアージでは問診票,3次トリアージでは医療スタッフよる診察によって色区分を決定する。避難所入所の際にフルカラーLEDを搭載したリストバンドを全員に配布し,トリアージによって決定された色をLEDに反映させることで,一目で避難者の搬送先及び区分を識別できるシステムとした。また,配布するフルカラーLED搭載のリストバンドと避難所管理システム本体との通信には多数のノードと通信ができ,省電力型無線通信規格であるIEEE802.15.4を採用した.
著者
Matthew H. HITCHMAN 余田 成男 Peter H. HAYNES Vinay KUMAR Susann TEGTMEIER
出版者
Meteorological Society of Japan
雑誌
気象集誌. 第2輯 (ISSN:00261165)
巻号頁・発行日
vol.99, no.2, pp.239-267, 2021 (Released:2021-04-14)
参考文献数
108
被引用文献数
28

成層圏準2年周期振動(QBO)が熱帯・亜熱帯の上部対流圏・下部成層圏(UTLS)に与える影響に関する観測的研究の歴史をレビューする。観測解析能力の段階に応じて、その展開を順次説明する。QBOの西風(W)と東風(E)の位相は下部成層圏の帯状風によって定義される。1960~1978年の間には、ラジオゾンデ観測データでUTLSのQBO変調が示され、QBO W位相時に熱帯では暖かい偏差、南緯30度と北緯30度付近では冷たい偏差であることが明らかにされた。このことは、熱帯と亜熱帯の間のコヒーレントで逆位相的な応答を予言していたQBOに伴う平均子午面循環(MMC)の理論と一致していた。1978~1994 年の間には、人工衛星によるエアロゾルと気温の観測により、QBO MMCの存在が確認された。1994年~2001年の間には、全球データセットにより、対流圏界面温度の帯状平均QBO変動の解析が可能となった。そして、2001年には、1958~2000年の42年間の全球NCEP再解析により、圏界面温度、気圧、帯状風のQBO W-E位相差の季節的・地理的な違いが明らかにされた。今では、38年間のMERRA-2データと40年間のERA-Interimデータによる最新の更新により、季節的・地理的変動をより完全に把握することができる。 熱帯のQBO変動幅は、圏界面の気温は約0.5~2K、高度は約100~300m、気圧は約1~3hPaであり、QBO E位相時に、特に北半球の冬から春にかけて、寒く、高くなる。QBO温度シグナルは、深い対流が多い地域で大きくなる傾向がある。南半球亜熱帯のQBOシグナルは南半球の冬に強まる。QBO W位相時には、亜熱帯の偏西風ジェットが発達する一方でWalker循環は弱くなり、特に北半球の春には弱くなる。ERA-Interimのデータを用いて、気温、帯状風、MMCの帯状平均QBO偏差の新しい気候学を提示する。QBO E位相はUTLSでの静的安定度と帯状風シアーの両方を低下させることで対流を促進させる可能性がある。
著者
中村 満紀男 米田 宏樹
出版者
筑波大学教育研究科カウンセリング専攻リハビリテーションコース
雑誌
筑波大学リハビリテーション研究 (ISSN:09178058)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.37-47, 1999

精神薄弱者のコミュニテイ・ケアは、19世紀末の施設隔離期以降の一時期を除けば、元来むしろ常態であった現象である。20世紀初頭、隔離形態の最盛期に、コミュニティ内のコロニーが、仮退所制度と結合してニューヨーク州ローム施設長のC.バーンスタインにより ...
著者
Oka Shin-ichiro Miyamoto Kei 岡 慎一郎 宮本 圭
出版者
琉球大学資料館 (風樹館)
雑誌
Fauna Ryukyuana (ISSN:21876657)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.1-6, 2015-05-23

The morphology of pelagic juveniles of Plectroglyphidodon johnstonianus (Perciformes, Pomacentridae) is reported on the basis of two specimens collected from the offshore region of Aguni Island, Okinawa, Japan. The juveniles were identified using morphometric and genetic evidence. The juveniles were characterized by their round body, elongated pectoral fin, and melanophore pigmentation pattern. In addition, fresh specimens had a large red spot on the lateral side of the body.