著者
宇田川 充隆 石田 康
出版者
九州精神神経学会
雑誌
九州神経精神医学 (ISSN:00236144)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.61-71, 2016
被引用文献数
2

<p> 認知症患者の一部が引き起こした重大事故が社会問題となり,警察も医療者も対応を迫られることが増えてきた。中等度以上の認知症の運転者が高い事故リスクを伴うが故に運転適性を欠くことについては一定のコンセンサスが得られているが,軽度認知障害~軽度認知症では一様に危険走行するとはいえず,詳細な運転評価が必要となる。これまで様々な研究が行われてきたが,認知症の人の運転能力や交通事故発生の予測について充分な妥当性と信頼性をもった評価方法があるとは言えない。その中で医師は,認知症運転者の任意での通報と,免許取り消しに影響を与える診断書を作成する社会的責務が課せられ,2017年3月12日に施行される改定道路交通法の一部では,約20倍に増えると予測される臨時適性検査を命じられた認知症高齢者に対応していかなくてはならない。自動車運転免許制度の規制強化の方向性は,認知症患者を含む高齢者の生活の質の確保という観点からは,住み慣れた地域での生活を支援する立場には逆行する可能性があり,早急に医療,自治体,警察等諸機関が相互に協力して対策を講じる必要がある。</p>
著者
小林 護
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.2019, 2019

<p>伝統的建造物群保存地区(以下、伝建地区)とは、1975年の文化財保護法改正によって生まれた町並み保存を目的とした制度である。翌1976年に指定が始まり、2018年4月1日現在43道府県97市町村117地区が指定された。伝建地区制度とそれまでの町並み保存の取り組みとの違いは、建造物の群体である町並みを丸ごと一体として保存するべき文化財して定義した点と国からの指定ではなく市町村からの選定であるという点にある。伝建地区を扱ったこれまでの多くの研究は、対象地域を一つに絞った個別分析であり、さらにいずれの研究においても、伝統的町並みの保存活動が行われるようになった1970年代以後の事象を扱っている。このことは、対象となる地域の歴史や伝建地区が保存の必要が語られるようにになる以前の状況から現在までの経年変化や、周辺の関係性についても考察されていない。そこで発表者は、伝建地区を見る上では、その地区がなぜ残存したのかについて地区がもつ地理的要素から伝建地区を理解する必要があるのではないかと考えた。つまり、伝建地区は単独で存在するのではなく、地域の歴史や都市化の影響を受けながら残存してきたと考える。よって特に市街地内伝建地区と、その周囲地域も含めたフィールド調査と文献調査から、近代化した市街地の中にあって古い町並みを残すこととなった要因を考察することが重要であると考える。本研究は市街地内に立地する伝建地区(以下、市街地内伝建地区)の成立とその残存要因(市街地内において伝統的な街並みが残存するに至った要因)を地域の地理的特性を複合的に分析することで明らかにすることを目的とした。</p><p></p><p>調査・解析の結果。以下のことが明らかになった。市街地内伝建地区の成立と残存の主要件として3つが考えられる。それは文献資料調査による(1)対象地域の経済力、(2)非戦災・非災害、GIS解析によって明らかになった(3)対象地域を含む周辺地域の中心市街地の移動。</p><p></p><p>(1)経済力:市街地内伝建地区の多くは、「小江戸」と呼ばれ栄えた川越市川越地区などの商業物流の中心地として経済的に発展した町であったことがあげられ、他の武家町や寺町もまた特権的な立場の町として経済的に富が集積した地域であったと言える。</p><p></p><p>(2)非災害・非戦災:残存要因としては震災や大火といった偶発的な自然災害を免れたことや戦災による被害を被らなかったことがあげられる。現在残存する市街地内伝建地区とはこういった諸要因が重なった場所であると考えられる。</p><p></p><p>(3)中心地の移動:伝建地区が鉄道の敷設と駅の建設に伴い都市の中心地が移動し、結果として遺存的に残った町が含まれることを指摘できる。この例として、かつては港湾都市として栄えた倉敷市倉敷川畔地区があげられる。明治期以降、交通の主役は街道から鉄道へ短期間に交代した。それに伴い中心市街地がこれまでの街道沿いから鉄道駅前に移動たことにより、旧街道沿いの伝建地区を含む中心市街地は衰退し、鉄道駅周辺の新たな中心市街地が都市の中心となり発達した。結果として古い町並みを残す旧中心市街地が新しい中心市街地に隣接または内包される形で残されたといえる。</p>
著者
小倉 雄一 池田 恭敏 塚本 真希 村木 敏明
出版者
茨城県立医療大学
雑誌
茨城県立医療大学付属病院職員研究発表報告集 : ひろき (ISSN:13448218)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.53-57, 2008

本研究の目的は、高次脳機能障害者の自動車運転技能の予測に有用な机上の高次脳機能検査を明らかにすることである。同意の得られた脳疾患者21名(53.9±10.2歳)と健常者11名(59.0±13.9歳)の計32名を対象に、机上の高次脳機能検査とドライビングシュミレーターによる運転技能検査を実施した。その結果、運転技能検査の危険走行回数と有意な相関のあった高次脳機能検査課題は、MMSE,TMTのPartA,PartB,WAIS-Rの絵画完成、絵画配列、積木模様、符号、WMS-Rの精神統制、理論的記憶1、言語性対連合1、視覚性再生1、数唱、視覚性記憶範囲、BADSの不規則変換カード、動物園地図、修正6要素であった。また、危険走行回数を目的変数、危険走行回数との間に有意な相関のあった高次機能検査課題を説明変数として、ステップワイズ法の重回帰分析をおこなった結果、寄与率(R2)0.726の有意な重回帰式が得られ、抽出された説明変数は、影響の大きい順にBADSの動物園地図、WAIS-Rの符号、WMS-Rの言語性対連合1であった。
著者
堀川 恵司 西田 絵里奈 小平 智弘 張 勁
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集
巻号頁・発行日
vol.64, 2017

<p>1973年~1974年の南半球の夏期に,熱帯太平洋から南極海にかけて実施されたGEOSECS航海では,南太平洋広域で表層海水が採取され,海水の酸素同位体比が報告されている(Ostlund et al.1987)。本研究では,2014年~2015年の南半球の夏期に,GEOSECS航海と同じ観測点で表層海水試料を採取し,海水の酸素同位体比を分析した。1973-74年と2014-15 年の酸素同位体比組成の比較を通して,(1)過去40年間について温暖化の影響の有無を考察することと,(2)1973-74年はラニーニャ年に相当し,2014-15年はエルニーニョ年にあたるため,酸素同位体比組成の比較から大気海洋循環の影響について考察することも目的とした。</p>
著者
山崎 友資 園田 武 野別 貴博 五嶋 聖治
出版者
日本貝類学会
雑誌
Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) (ISSN:13482955)
巻号頁・発行日
vol.76, no.1, pp.1-18, 2018

<p>サハリン~北海道,本州周辺海域から採集された標本に基づいて,モスソガイ属の分類学的再検討を行った。モスソガイ属は近縁のエゾバイ属の異名として扱われる場合もあるが,貝殻の形態の顕著な違いから,独立した属として扱った。</p><p>これまでモスソガイ属は研究者によって2種3亜種,あるいは1種に分類されていた。本研究においては,Habe & Ito(1980)により定義された5つの種および亜種タクサを操作上のタクサとして,主に貝殻,蓋と陰茎の形態,および地理的分布を比較した結果,以下の3種群に分類された。なお,歯舌形態は中歯の歯尖数に個体間変異が多く,本属において,種レベルにおける分類形質として有効ではないことが明らかとなった。</p><p>1)<i>ampullacea</i>種群:殻は小型,蓋の核は保存されていて丸く,足後縁部の前側に位置し,陰茎の生殖口は丸みを帯びる。ベーリング海,オホーツク海,日本海,北太平洋広域に分布する。含まれるタクソンは,<i>ampullacea</i>のみ。</p><p>2)<i>nipponkaiensis</i>種群:殻は小型,蓋の核は保存されていて丸く,足後縁部の前側に位置し,陰茎の生殖口は三角形。日本海,宗谷海峡に分布する。含まれるタクソンは<i>nipponkaiensis</i>と<i>limnaeformis</i>。</p><p>3)<i>perryi</i>種群:殻は大型,蓋の核は欠けていて裁断状,足後縁部のやや前側に位置し,陰茎の生殖口は鋭く尖る。オホーツク海,日本海,北太平洋広域に分布する。含まれるタクサは<i>perryi</i>と<i>ainos</i>。</p><p>同一種群に含まれる<i>nipponkaiensis</i>と<i>limnaeformis</i>,<i>pe</i>r<i>ryi</i>と<i>ainos</i>のそれぞれは,側所的に生息し,貝殻,特に殻皮の形態から不連続に区別できることから亜種として扱い,モスソガイ属は以下3種2亜種から構成されると結論づけた。</p><p><i>V. ampullacea ampullacea</i>(Middendorff, 1848)ヒメモスソガイ</p><p><i>V. nipponkaiensis nipponkaiensis</i> Habe & Ito, 1980 ナガモスソガイ</p><p><i>V. nipponkaiensis limnaeformis</i> Habe & Ito, 1980 ウスカワモスソガイ</p><p><i>V. perryi</i> <i>perryi</i>(Jay, 1856)モスソガイ</p><p><i>V. perryi</i> <i>ainos</i> Kuroda & Kinoshita, 1956 クマモスソガイ</p><p>ウスカワモスソガイ<i>V. n. limnaeformis</i> Habe & Ito, 1980のタイプ産地は,北海道南部の岩代Iwashiro沖として記載されたが,北海道には岩代という地名は存在せず,岩内Iwanai沖であることが確認できた。しかしながら,ホロタイプの再調査により本タクソンのタイプ産地は詳細地名の特定されない北海道と訂正される。</p><p>本論文で取り扱った標本は全て北海道大学総合博物館分館水産科学館及び,蘭越町貝の館に所蔵されている。</p>
著者
Elena Arseneva Stefan Langerman Boris Zolotov
出版者
Information Processing Society of Japan
雑誌
Journal of Information Processing (ISSN:18826652)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.791-799, 2020 (Released:2020-12-15)
参考文献数
10

We give a complete description of all convex polyhedra whose surface can be constructed from several congruent regular pentagons by folding and gluing them edge to edge. Our method of determining the graph structure of the polyhedra from a gluing is of independent interest and can be used in other similar settings.
著者
小倉雄一 池田 恭敏 仲平 安佐 村木 敏明 米田 奈央 石崎 侑里
出版者
茨城県立医療大学
雑誌
茨城県立医療大学付属病院研究誌 (ISSN:13448218)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.59-64, 2007
被引用文献数
1

本研究の目的は、高次脳機能障害者の自動車運転能力の予測に有用な高次脳機能検査を明らかにすることである。同意の得られた脳疾患者11名(54.6±11.8歳)と健常者9名(57.5±13.1歳)の計20名を対象に、机上の高次脳機能検査とドライビングシミュレータによる運転技能検査を実施した。その結果、運転技能検査の危険走行回数との相関分析において、相関係数(絶対値)が0.7以上を示した高次脳機能検査は、TMT PartA(r = 0.746)、TMT PartB(r = 0.770)、WAIS-R符号評価点(r = -0.756)、WMS-R言語性対連合I粗点(r = -0.753)、BADS動物園地図得点(r = -0.731)、BADS年齢補正標準化得点(r = -0.798)であった。これらの高次脳機能検査結果と危険走行回数との単回帰式を求め、健常者の危険走行回数の平均値を代入したところ、自動車運転の適否判断の目安値として、TMT PartAで47秒、TMT PartBで133秒、WAIS-R符号評価点で11点、WMS-R言語性対連合I粗点で17点、BADS動物園地図得点で2.3点、BADS年齢補正標準化得点で99点が算出された。
著者
吉川 虎雄 太田 陽子 米倉 伸之 岡田 篤正 磯 望
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
地理学評論 (ISSN:00167444)
巻号頁・発行日
vol.53, no.4, pp.238-262, 1980
被引用文献数
44

ケルマデック諸島南端部に近いニュージーランド北島プレンティ湾南東岸地域の海成段丘は,上位からマタカオア・オタマロア・テパパ・テアラロアの4段丘に分類される.これらの各段丘は,いずれも海進を示す地形と堆積物とを伴い, 4回の高海面期の存在を示す.段丘をおおうテフラの細分とそれらのフィッション=トラック年代,段丘堆積物の14C年代から,段丘の形成期は,上位のものからそれぞれ約22~23万年前,約12~13万年前,約8~10万年前,約4,000~5,000年前と推定される.<br> 各段丘面の高度分布から,この地域では, (1) 南東から北西への傾動と, (2) 北縁部における北への著しい擁曲とが認められる. (1) は,明瞭な二つのヒンジによって, (1a) 南東部の急な傾動, (1b) 中央部のゆるやかな傾動,および (1c) 北西部の沈降とに分かれる. (1b), (1c) および (2) は,この地域の山地の成長を示すが, (1a)は山地地形とは調和しない.段丘面は古いものほど同じ様式でより著しく変位しているので,第四紀後期には各地域ごとに同じ様式の地殻変動が継続したことを示す. (1a)の隆起や傾動の規模および速さは,ニュージーランドでは最大級の値であり,環太平洋地域の他の島弧一海溝系におけるそれらに匹敵する.このことと,この地域の海溝に対する位置関係から, (1a)はケルマデック海溝内縁に発生する大地震に伴う地殻変動によるものと考えられる.
著者
深水 昭吉
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2010

タンパク質アルギニンメチル化酵素(PRMT)ファミリーのうち、PRMT1は細胞内のアルギニンメチル化の85%を担っている酵素であり、細胞質と核に存在する。一方PRMT8は、PRMT1と83%の高いホモロジーを持ち、細胞膜に局在するが、その基質と細胞機能は不明である。本研究では、細胞膜に存在するPRMT8がリン脂質を基質とする酵素であるかを検討し、細胞機能の解明を試みた。
著者
渡部 帆南 奈良間 千之 河島 克久
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.2019, 2019

<b>1.はじめに</b><br> 2015年4月25日にネパールの首都カトマンズから北西に位置するゴルカ郡でM7.8の地震が,5月12日にカトマンズから北東80kmでM7.3の地震が発生した.100回ほどの余震を含めたこの一連の地震により,ヒマラヤ高山の雪氷域では雪崩,氷河崩落,雪氷土砂崩落,土砂崩落など多数の斜面崩壊が生じた.カトマンズの北に位置するランタン谷では,地震により生じた2度の雪氷土砂崩落(6.81×10<sup>6</sup>m<sup>3</sup>と0.84×10<sup>6</sup>m<sup>3</sup>)により,ランタン村は雪氷土砂堆積物に覆われ,350名を超える犠牲者がでている(Kargel et al., 2015; Fujita et al., 2016).雪氷土砂崩落のトリガーは山岳斜面上部にある懸垂氷河の崩落や冬季の大量の積雪による雪崩だと考えられている.ヒマラヤ地域に限らず,懸垂氷河の崩落のサイクルや崩落する地形場の特徴は明らかでなく,懸垂氷河の崩落を調査し,今後の防災対策に役立つデータを作成する必要がある.そこで本研究では,ランタン谷に面するランタン・リルン峰の南西壁と東壁を対象に,地震前のGoogleEarthの画像とWorldView-2の地形表層モデル(DSM)データ,地震後のヘリコプターから空撮した2015年10月,2017年4月と10月,2018年11月の空撮画像から作成したオルソ画像とDSMデータを比較し,懸垂氷河の崩落箇所とその特徴を調べた.<br><b>2.研究地域</b><br> ランタン谷は,ネパールの首都カトマンズから北に約70kmに位置し,谷底は標高3000mほどある.ランタン・リルン峰(7246m)は谷の北に位置し,その上部には懸垂氷河が多数存在する.本研究では,ランタン谷に面するランタン・リルン峰の南西壁と東壁を対象にした.<br><b>3.研究方法</b><br> 地震後の2015年10月27日にヘリから撮影された空撮画像をSFMソフトでオルソ画像とDSMを作成した.地上基準点の情報はGoogleEarthとWorldView-2 DSM(解像度8m)から取得した.また,地震前のGoogleEarthの衛星画像と地震後のヘリ空撮のオルソ画像を比較し,懸垂氷河の崩落箇所を抽出した.また,2017年4月と10月,2018年11月に取得した空撮画像から作成したオルソ画像とDSMデータを用いて,ランタン・リルン峰の懸垂氷河分布図を作成し,懸垂氷河の崩落個所やその縦断プロファイルの変化を調べた.<br><b>4.懸垂氷河の分布と崩落の特徴</b><br> ランタン・リルン峰の南西壁と東壁の懸垂氷河の分布を調べたところ,南西壁では広く面的に発達したシート状の懸垂氷河が存在する.一方,東壁では大きな氷河はなく,個々の小規模な懸垂氷河が全体に分布する.東壁の下部には,懸垂氷河の崩落により形成されたリルン氷河が存在するが,南西壁の再生氷河は小さい.この結果は,氷河崩落による涵養量の違いによるものと考えられる.<br> 地震前後のオルソ画像を比較したところ,地震によって崩落したのは,標高5500~6700m,斜度20~60°に位置する懸垂氷河であった.崩落箇所は12箇所確認され,幅50~100m,高さ20~50mの氷体が消失していた.崩落箇所は,懸垂氷河の末端部や氷河中央部の凸部の傾斜変換点で生じている.また,2015年と2018年の懸垂氷河の変化を調べたところ,崖タイプと斜面タイプの両方で崩落があり,氷河末端部の前進も確認された.複数の崩落箇所の縦断プロファイルを比較した結果,氷河の末端部が氷体底部まですべり落ちているのではなく,末端部の表面上部だけが崩落していた.懸垂氷河の多くの崩落が50°以上の斜面で生じており,崩落後の末端部の形態から,分布する懸垂氷河は寒冷氷河の可能性が示唆される.<br> また,地震によってランタン村に堆積した雪氷土砂堆積物の融解過程を調べたところ,地震後の2015年10月から2018年11月までに60%ほどの体積が消失しており,堆積物のほとんどが雪氷体で構成されていると考えられる.
著者
樋口 勇夫
出版者
名古屋学院大学総合研究所
雑誌
名古屋学院大学論集 言語・文化篇 = THE NAGOYA GAKUIN DAIGAKU RONSHU; Journal of Nagoya Gakuin University; LANGUAGE and CULTURE (ISSN:1344364X)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.1-69, 2019-10-31

幾つかのJ-POP広東語カバー曲では,オリジナル曲の楽音の高さを,ある特定の音符だけ個別に変えてあり,それはその音符に対応する歌詞の漢字の声調と関係がありそうである。 拙稿「(1)~(5)」(2010~2014)にて,1984年から2010年のJ-POP広東語カバー曲,計50曲を例にその様相を探り,拙稿「まとめ(その1)・(その2)」(2015a・2015b)にて50曲のまとめを行なった。拙稿「(6)」(2016)にて,オリジナル曲の楽音の高さを,広東語カバー曲では下降する2楽音に変えてあり,且つ,その歌詞の漢字声調が「第1声(陰平)」の場合について,同一歌手が歌っている共通語カバー曲と比較することにより,広東語カバー曲特有の様相を探った。その後,引き続き拙稿「(7)」(2018)にて,新たに10曲,これまでに計60曲を分析した。 本稿では,1977年から2007年までのJ-POP広東語カバー曲10曲を例に,引き続きその様相を探る。
著者
樋口 勇夫
出版者
名古屋学院大学総合研究所
雑誌
名古屋学院大学論集 言語・文化篇 = THE NAGOYA GAKUIN DAIGAKU RONSHU; Journal of Nagoya Gakuin University; LANGUAGE and CULTURE (ISSN:1344364X)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.1-44, 2018-10-31

幾つかのJ-POP広東語カバー曲では,オリジナル曲の楽音の高さを,ある特定の音符だけ個別に変えてあり,それはその音符に対応する歌詞の漢字の声調と関係がありそうである。 拙稿「(1)~(5)」(2010~2014)にて,1984年から2010年のJ-POP広東語カバー曲,計50曲を例にその様相を探り,拙稿「まとめ(その1)・(その2)」(2015a・2015b)にて50曲のまとめを行なった。更に,拙稿「(6)」(2016)にて,オリジナル曲の楽音の高さを,広東語カバー曲では下降する2楽音に変えてあり,且つ,その歌詞の漢字声調が「第1声(陰平)」の場合について,同一歌手が歌っている共通語カバー曲と比較することにより,広東語カバー曲特有の様相を探った。 本稿では,1984年から2010年までのJ-POP広東語カバー曲10曲を例に,引き続きその様相を探る。
著者
樋口 勇夫
出版者
名古屋学院大学総合研究所
雑誌
名古屋学院大学論集 言語・文化篇 = THE NAGOYA GAKUIN DAIGAKU RONSHU; Journal of Nagoya Gakuin University; LANGUAGE and CULTURE (ISSN:1344364X)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.41-53, 2016-10-31

幾つかのJ-POP広東語カバー曲では,オリジナル曲の楽音の高さを,ある特定の音符だけ個別に変えてあり,それはその音符に対応する歌詞の漢字の声調と関係がありそうである。 拙稿「J-POP 広東語カバー曲における声調の楽音への影響」(1)~(5)にて,1984年から2010年のJ-POP広東語カバー曲,計50曲を例にその様相を探り,拙稿「同」(1)~(5)まとめ(その1)・(その2)にて,まとめを行なった。 本稿では,オリジナル曲の楽音の高さを,広東語カバー曲では下降する2楽音に変えてあり,且つ,その歌詞の漢字声調が「第1声(陰平)」の場合について,同一歌手が歌っている共通語カバー曲と比較することにより,広東語カバー曲特有の様相を探る。