著者
高橋 清
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.67, no.7, pp.831-834, 1998-07-10 (Released:2009-02-05)
参考文献数
7

ヘテ自接合は,半導体工ピタキシー技術の開発以後急速に発展し,ヘテ爲接合のエネルギーの不連続性を利用したいろいろな新しいデバイスが開発されている.本稿では,半導体ヘテロ接合とは何か,格子整合・不整合の場合のヘテロ接含のエネルギー帯構造の考え方,ヘテロ接合の特徴,その特徴を生かしたヘテこ1接合デバイス,舎後の展望などについて解説する.
出版者
水戸市役所
巻号頁・発行日
1949
著者
木下 芳一 足立 経一 河村 朗
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.97, no.10, pp.1243-1251, 2000-10-05 (Released:2008-02-26)
参考文献数
37

逆流性食道炎の分類と治療法について概説した.逆流性食道炎は,症状によってその診断が疑われ,内視鏡検査によって確定診断と重症度の分類が行われていることが多い疾患であり,多くの内視鏡分類が用いられてきた.これらの中で最近では重症度を判定し,予後を推定し,治療法の選択に有用な情報を提供しうるLos Angeles分類やその改良型が多く用いられている.逆流性食道炎の治療法には薬物療法が主力となるが,その中でも酸分泌抑制剤が主に用いられている.H2RAは夜間の酸分泌を強力に抑制するが,食後の酸分泌抑制力は弱く,PPIは日中の酸分泌の抑制は強力であるが,夜間はH2RAに比べてその作用は弱い.特にH. pylori感染陰性者ではPPIの夜間胃内pH上昇作用は,あまり強力ではない.逆流性食道炎のうち軽症のものは主に日中の食後に胃食道逆流がおこるが,gradeが高くなると日中に加えて夜間にも逆流が高頻度におこるようになる.また,gradeの高い逆流性食道炎は,H. pylori陰性者が多いことが明らかとなっているため,PPIのみでは夜間の胃内pHの低下が持続し,夜間酸逆流のため難治性となり,H2RAの追加投与が必要となる場合もある.

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1919年12月23日, 1919-12-23
著者
眞崎 昭彦
出版者
日本テレワーク学会
雑誌
日本テレワーク学会研究発表大会予稿集 (ISSN:24331953)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.31-36, 2010-06-26 (Released:2018-06-11)

Telework is expected to serve as a core element of BCP (Business Continuity Plan) in the event of a pandemic. However, the kind of telework necessary in a pandemic is very likely to be of a completely different character from the examples currently introduced. Most companies have no experience of that kind of telework, but they still have not devised any training or countermeasures. That leaves the possibility of chaos in the event of a pandemic. Therefore, this study examines the differences between telework in normal circumstances and telework in a pandemic, and the problems that could occur, and discusses necessary countermeasures.
著者
星野 具子
出版者
学習院大学
雑誌
学習院史学 (ISSN:02861658)
巻号頁・発行日
no.4, pp.14-33, 1967-11-25
著者
桑原 明栄子
出版者
The Visualization Society of Japan
雑誌
可視化情報学会誌 (ISSN:09164731)
巻号頁・発行日
vol.36, no.140, pp.29-32, 2016 (Released:2017-01-01)
参考文献数
9

オノマトペとは,様々な事象やモノに印象を付加する言葉であり,擬音語と擬声語を統括した言葉である.日本語は他言語に比べ,オノマトペの数が多く,使用頻度が高いとされている.本研究では,一般的に使用される日本語のオノマトペの印象を体系化し,それらが持つイメージを模様として可視化した.可視化した模様を評価し,活用することで可視化したイメージによって共通認識をどのように持つか,コミュニケーションを図るかなどをこれまでに調査,考察した結果を報告する.日本語オノマトペの印象を可視化してその印象について調査し,体感型システムとして実装した.そのことにより,新しい表現方法を提案し,日本語によるコミュニケーションの発展の一助になると考えられる.
著者
飯場 咲紀 志賀 彩乃 坂本 真樹
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第26回全国大会(2012)
巻号頁・発行日
pp.1M2OS8b4, 2012 (Released:2018-07-30)

本研究では,「ふわふわ」といった触覚を表すオノマトペのイメージに適した色彩推定システムを提案する.オノマトペを構成する音韻を基に,オノマトペの印象を感性評価尺度で定量化し,同じ感性評価尺度で印象を評価した色彩との類似度を算出する.システムによる推定色彩がオノマトペのイメージに適しているかを検証し,本システムの評価を行った.ユーザの所望する質感と色が調和した素材提案システムへの可能性を示唆する.
著者
小田 格
出版者
中央大学人文科学研究所
雑誌
人文研紀要 (ISSN:02873877)
巻号頁・発行日
vol.89, pp.223-254, 2018-09-30

本稿は,中華人民共和国上海市の上海語テレビ放送をめぐる政策の実態を明らかにし,その今後を展望するものである。そして,こうした目的の下,同市における言語政策の枠組みや言語の使用状況,上海語放送の歴史及び現状などを確認したうえで,これらの情報に検討を加え,もって次のような結論を導き出した。すなわち,同市では1980年代から上海語テレビ放送が実施されており,1990年代中盤には上海語のドラマが一世を風靡したが,しかしそれゆえ当局が規制に乗り出し,その後は不安定な状況が続いてきた。一方,ポスト標準中国語普及時代に入った同市にあっては,言語政策に関する新たなコンセプトが掲げられ,これに関連する各種施策も認められるものの,諸般の事情に鑑みるならば,上海語テレビ放送の拡大は想定しがたいところである。ただし,同国の言語政策の今後を占う意味においても,時代の先端を行く同市の動向には,引き続き注視すべきである。
著者
豊田 秀樹
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学年報 (ISSN:04529650)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.119-127, 1997-03-30 (Released:2012-12-11)
参考文献数
42
被引用文献数
4 2
著者
原田 祐志 浅野 文彦 田地 宏一 宇野 洋二
出版者
一般社団法人 日本ロボット学会
雑誌
日本ロボット学会誌 (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.27, no.5, pp.575-582, 2009 (Released:2011-11-15)
参考文献数
9
被引用文献数
3 2

We have applied a parametric excitation method to a kneed biped robot with semicircular feet and have shown that the robot can walk sustainably with only knee torque. A swing-leg of the kneed biped robot has similar mechanism to an acrobot, and many acrobots are controlled in inverse direction like ornithoid walking. These suggest that inverse bending of a knee restores more mechanical energy than forward bending, and hence, the ornithoid walking can be more efficient. In this paper, we first compare the forward bending with the inverse bending for a double pendulum, and show by numerical simulation that the mechanical energy of the inverse bending increases more than that of the forward bending like human walking. We then propose a parametric excitation based ornithoid gait for a kneed biped robot, and show sustainably walking by numerical simulation. Finally, we compare parametric excitation based ornithoid gait with parametric excitation based human gait, and we show that ornithoid gait is more efficeint.
著者
川井 祐美子 吉本 真純 坂田 佳成 天野 喜崇 金子 貴俊 宮本 梓
出版者
社団法人 日本理学療法士協会関東甲信越ブロック協議会
雑誌
関東甲信越ブロック理学療法士学会 第38回関東甲信越ブロック理学療法士学会 (ISSN:09169946)
巻号頁・発行日
pp.F-058, 2020 (Released:2020-01-01)

【背景】先行研究において,足関節背屈運動に伴い遠位脛腓関節(以下,DTFJ)が離開することや足関節内反捻挫による不安定性がDTFJの離開と関係すると報告されているが,足関節背屈に伴うDTFJの離開距離については明らかになっていない.本研究の目的は,足関節の前方不安定性がDTFJ離開距離に与える影響を明らかにすることである.【方法】対象者は大学生30名(左右合計60肢)とした.評価項目は,足関節背屈可動域,背屈0°のDTFJ離開距離,最大背屈位のDTFJ離開距離,前方引き出しテスト(以下,ADT)とした.DTFJ離開距離の測定は超音波断層撮影装置(TOSHIBA社製Nemio XG SSA-580A)を使用した.計測後,最大背屈離開距離と0°離開距離の差(以下,開大距離)を算出した.統計処理は足関節背屈0°のDTFJ離開距離および最大背屈位のDTFJ離開距離と足関節背屈可動域との関係性についてピアソンの積率相関係数を用いた.有意水準は5%未満とした.【倫理的配慮】所属施設の倫理委員会にて承認を得た.参加者に十分な説明を行い,書面にて同意を得た.【結果】ADTは陰性48脚(以下,陽性群),陽性12脚(以下,陰性群)であった.陽性群,陰性群ともに背屈0°離開距離と開大距離の間に有意な負の相関を認めた(陰性群:r=-.34.p<.05,陽性群:r=-.73,p<.05).陰性群最大背屈離開距離と開大距離の間に有意な正の相関を認めた(陰性群:r=.47,p<.05)が,陽性群最大背屈離開距離と開大距離の間に相関を認めなかった.また両群とも開大距離と背屈可動域の間に有意な相関を認めなかった.【考察】陰性群最大背屈離開距離と開大距離の間に有意な正の相関を認めたが陽性群最大背屈離開距離と開大距離の間に有意な相関を認めなかった.この要因として足関節前方不安定性による距腿関節のマルアライメントが背屈に伴うDTFJの開大に影響していると考えられる.よって陽性群においてDTFJ開大制限が生じていること示唆された.
著者
吉村 豊雄
出版者
熊本大学
雑誌
文学部論叢 (ISSN:03887073)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.1-29, 1993-02-28

細川氏は、室町幕府の管領細川氏の流れをくみつつ、中央(統一)権力によって大名として創出され、中央政局の変転する過程で自らの権力構造をつくり上げ、ついには徳川政権のもとで将軍家をして「御譜代同前」といわしめる幕藩関係を構築するに至っている。\小稿の課題は、こうした幕藩制成立期の政治変動に対処しつつつくり上げられた細川氏の権力編成の特質を、家臣団編成と知行制の側面から明らかにすることにある。その際に権力編成の政治的画期として注目したいのは中央権力による三回の「国替」と当主(藩主)の「代替」である。