1 0 0 0 OA 研究所だより

出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.7, no.9, pp.483-484, 1958-08-20 (Released:2011-09-21)
著者
西村 史子
出版者
共立女子大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2011

本研究は、諸外国の非就学型の義務教育と公的支援について調査確認し、日本の義務教育の形態及び無償性の枠組みを柔軟化する試みである。米英仏ではホームエデュケーションとして制度化され、立法府で再三論議されながら、障害教育を除き、国家から家庭への経済的支援は殆ど無い。地方政府や民間奨学団体による支援は認められる。米国では、家庭の負担に対し、所得税の控除等を配慮している州はある。途上国では、ノンフォーマルエデュケーションを通じて、義務教育を拡充してきたが、近年は就学義務を徹底しつつある。政府はホームスクーリングの支援制度、登録制や監督強化、高等教育機関への進学保障を通じて、公教育への包摂化を進めている。
著者
今給黎 隆
出版者
東京工芸大学芸術学部
雑誌
東京工芸大学芸術学部紀要 = Bulletin, Faculty of Arts, Tokyo Institute of Polytechnics (ISSN:13418696)
巻号頁・発行日
no.24, pp.43-56, 2018-03-31

We researched game engines used in doujin games for Comic Market 92. Studies about game engines in doujin games have existed for a long time, but in such investigations, the game engines used for visual novels have been at the center of at-tention. It is now increasingly common for doujin games to be developed in 3D, however, and more in-depth investigations about the foundation of the game industry are important in understanding this trend. In our study, we identified the game engines used in doujin games and the configuration of the distributed applications. Then we analyzed the spread of game engines from the genre under examination and found that 2D visual novels were produced at an overwhelming rate as doujin games. It turned out that different game engines are used depending on a doujin game's context and genre. Game engines are highly diverse in 2D doujin games, whereas game engines that are often used in commercial games-such as Unity and Unreal Engine-are starting to be used in 3D doujin games. However, it seems that the 2D and 3D doujin game production communities are divided. How the two communities can improve their relationship.
著者
高橋 幸利 山崎 悦子 西村 成子 角替 央野 丹羽 憲司 Josep Dalmau 今井 克美 藤原 建樹
出版者
日本神経学会
雑誌
臨床神経学 (ISSN:0009918X)
巻号頁・発行日
vol.48, no.11, pp.926-929, 2008 (Released:2009-01-15)
参考文献数
8
被引用文献数
7 6

非傍腫瘍性非ヘルペス性急性辺縁系脳炎・脳症(NPNHALE)(成人69例+小児26例)と,卵巣奇形腫を合併する脳炎・脳症症例(NHAE-OT)(19例)を比較検討した.NHAE-OTの臨床特徴は,発病年齢,先行因子から脳炎発病までの日数,初発神経症状,急性期神経症状,髄液所見などの点で,成人のNPNHALEときわめてよく似ていることがわかり,卵巣奇形腫に合併する脳炎・脳症は,急性辺縁系脳炎の特徴を示すことがわかった.抗GluRε2抗体についても,共通性がみられ,両群とも高率に,NMDA型GluRのうちのGluRε2(NR2B)の細胞外ドメイン(N末)をエピトープとする自己抗体を有していた.
著者
鑓水 兼貴 田中 ゆかり 三井 はるみ 竹田 晃子 林 直樹
出版者
大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2019-04-01

本研究は、首都圏における方言分布の形成過程の解明を目的とする。これまでの研究で、アンケート調査システムや、方言データベースのシステムを作成してきたが、そうした研究ツールを統合して、新しい調査・分析システムを構築する。首都圏における非標準形の分布を把握するためには、多くの言語項目、多くの回答人数による調査から分析する必要がある。過去の首都圏の方言資料と、新規の調査結果を組み合わせた分析を行うために、新しいツールの開発を行う。本研究において開発する調査・分析システムを利用して、これまでの研究で提案してきた首都圏の言語動態モデルについて検証を行う。
著者
久野 マリ子
出版者
國學院大學
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2019-04-01

共通語は東京方言を基盤とし、東京方言は関東方言を基盤としている。これまで首都圏の関東方言は共通語に近いとされ詳細な資料報告が少なかった。高年層が健在なうちに首都圏方言の基盤となった関東方言の記述と保存を行う。また、首都圏方言が公の場で用いられる共通語に対して、日常の生活語として使われる首都圏方言が、日本各地において特に若年層で、くつろいだ場で用いられる内々の共通語として受け入れられつつあることを明らかにする。方言の事象というより、「ゼーイン(全員)」のような第2拍目の撥音の音声変化が日本語音韻全体に浸透しつつある実態を明らかにしようとする。
著者
峪口 有香子
出版者
四国大学
雑誌
若手研究
巻号頁・発行日
2019-04-01

本研究は、瀬戸内海域をフィールドとした方言研究の先駆的な業績である藤原与一・広島方言研究所編(1974)『瀬戸内海言語図巻』のデータベース構築を目指し、総計241のデジタル言語地図を完成させる。また、実時間上の言語変容を解明するため、申請者が実施した瀬戸内海域での追跡調査結果のデジタル言語地図化を併せて行う。大量の方言データを包括的に分析できるツールとして、地理情報システムの分野で開発されたGISを導入し、空間的補間の方法を時空間にまで拡張することによって言語変化の状況を探る。方言の衰退の実態や共通語化の進行状況を把握するとともに、瀬戸内海域言語伝播のパターンを解明する。
著者
筒井 大助 船渡 和男 高橋 流星
出版者
日本トレーニング科学会
雑誌
トレーニング科学 (ISSN:13494414)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.45-54, 2011 (Released:2012-02-23)
参考文献数
34

本研究は,野球における競技レベルの違いで,体格がどのように打撃内容に影響を与えるのか検証した.競技成績の高い高校野球,大学野球および社会人野球,さらに日本プロ野球そしてメジャーリーグの5 群,計1245 選手の身長および体重と打率,長打率,三振率の関係,そして群ごとに打率と長打率,長打率と三振率,打率と三振率の関係を検討した. 体重が重くなれば長打率が高くなる傾向が示され,身長よりも体重が長打率に大きく関係していることが示された.三振率はプロ選手の場合,身長が高くなれば高くなる傾向が示されたが,アマチュア選手は傾向が示されなかった.全ての群で打率が高くなると,長打率は高くなるが,三振率は低くなる傾向が示された.また,長打率が高くなると三振率が低くなる傾向はアマチュア選手のみに示された. これらの結果から,それぞれの競技レベルにおける打撃の特性に体格が影響を及ぼしていることが示唆された.
著者
竹田 晃子 大木 一夫 作田 将三郎 鑓水 兼貴
出版者
立命館大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2019-04-01

伝統的方言が急速に衰退する現在、従来のような方言話者への面接調査は困難になっており、近い将来、方言研究は過去の資料を元に行われると予想されている。一方、戦後の方言研究は、明治・大正・昭和期の貴重な資料を放置してきた。方言を含む日本語の研究を発展・継続させるために、調査資料が失われないうちに、過去の調査資料を積極的に分析対象とした方言研究を始める必要がある。本研究は、旧東北帝国大学教授・小林好日による「東北方言通信調査票」約7,500冊を整理・入力・公開することで調査データを後世へ引き継ぎつつ、分析結果を論文化することで現代の面接調査では得られない言語事実や方言史を解明することを目的とする。
著者
谷本 愼介 Shinsuke Tanimoto
出版者
関西外国語大学・関西外国語大学短期大学部
雑誌
研究論集 = Journal of Inquiry and Research (ISSN:03881067)
巻号頁・発行日
vol.104, pp.31-49, 2016-09

『悲劇の誕生』はニーチェの哲学者としての処女作とされているが、古代ギリシャ悲劇の誕生を論じているのは、全25節のうち第7 、8 節のみであり、古代ギリシャ悲劇の誕生を文献学的に実証しようとした書ではない。本書の正式タイトルは『音楽の精神からの悲劇の誕生』だが、「音楽の精神」という独特の用語はワーグナーが『ベートーヴェン』でくり返し用いたものを借用したものである。また本書で提起される「ディオニュソス的世界観」はバッハオーフェンの「バッカス的世界観」からの借用である。立論に当たってニーチェは先達の発明した概念や命題を借用、活用しながら、「悲劇は音楽の精神から生まれる」という個別命題を一挙に普遍化して、「文化は音楽の精神から生まれる」という前代未聞の画期的な命題を打ち立てた。
著者
亀野 淳
出版者
北海道大学大学院教育学研究院
雑誌
北海道大学大学院教育学研究院紀要 (ISSN:18821669)
巻号頁・発行日
vol.134, pp.131-143, 2019-06-27

インターンシップやアルバイトが学生の能力把握や企業の実情把握に結びつくという効果に着目し,就職が内定している大学生に対するアンケート調査を実施した結果,以下の点が明らかになった。①多くの大学生がインターンシップやアルバイトを経験しているものの,インターンシップ先に就職を予定している学生は,インターンシップ経験学生の約3割であるが,そのインターンシップの約半数はいわゆるワンデイインターンシップであり,また,アルバイト先に就職を予定している学生はアルバイト経験学生のわずか5%となっていること,②インターンシップ先に就職が内定している学生の特徴として,大学所在地別が地方圏であることや,大企業に就職が内定している学生が多くなっていること,③アルバイト先に就職が内定している学生の特徴として,男性や「卸売業,小売業」に就職が内定している学生が多くなっていること,などが明らかになった。
著者
西川 潔 堀田 千絵 馬野 範雄 宮野 安治
出版者
人間環境学研究会
雑誌
人間環境学研究 (ISSN:13485253)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.3-10, 2019 (Released:2019-08-05)

The aim of this study was to find the main learning ability in teaching practice at elementary school. Especially, considered the previous research, we focused on the claim advanced by the school teachers, compared to more reports toward students or university educators. We conducted the mail-in survey and asked the elementary school teachers to answer the two type’s questions. The first question was consisted of eighteen learning contents in teaching practice. As a second question, we asked them to write to-be-learned contents in teaching practice freely apart from the first question. As a result, the five hundred-twenty nine valid answers were obtained. Eighteen items by first question consisted of 5 factors: (1) school management; (2) class management; (3) lesson practice abilities; (4) the understanding for special need education; (5) the qualifications as a teacher. All these factors had a high degree of internal consistency for Cronbach’s alpha reliability for the scale. Moreover, the independence of categories was rated as the most significant learning content. Furthermore, in free descriptions, it seemed that thirty-two percent of teachers insisted on the significance of the positivity and motivation for learning. Our findings corresponded to previous studies for each type of school. For future direction, we need to examine how to cultivate the abilities as an acceptable member of society during a four-year university education.
著者
吉村 英
出版者
日本グループ・ダイナミックス学会
雑誌
実験社会心理学研究 (ISSN:03877973)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.47-58, 1987
被引用文献数
1

本研究は, 印象を方向づけた情報が, 後にその人物との関連性を否定されるという状況において, 最初の情報の望ましさと, 再判断時に利用できる情報の有無, 及び情報を積極的に解釈するという行為の有無が, 再判断にどのような影響を及ぼすかについて, 検討を行なった。<BR>本研究では次のようなパラダイムを用いた。(1) 先ず意味のはっきりしている情報 (positive又はnegative) とあいまいな情報から印象を形成する。(2) 次に, 意味のはっきりしている情報が, ターゲットと無関係であることが知らされる。(3) 最後に, あいまいな情報だけで, 再びターゲットに対する判断を行なう。<BR>実験Iでは, あいまいな情報だけにもとづいて判断する場合でも, 初めにpositiveな情報を与えられたグループの方が, negativeな情報を与えられたグループより, ターゲットをよりpositiveに判断するという結果が得られた。又, 再判断を行なう場合に, あいまいな情報を与えられず記憶にたよる条件では, 与えられる条件よりも, 印象が変化しにくいという結果も得られた。<BR>実験IIでは, 実験Iで得られた結果を更に詳しく検討するために, あいまいな情報に対する解釈を行なう条件と, 行なわない条件が比較された。初めにpositiveな情報を与えられたグループの方が, negativeな情報を与えられたグループより, ターゲットをよりpositiveに判断するという傾向が, 解釈を行なうことにより促進されるという結果が得られた。又, あいまいな情報を一旦ある方向で解釈すると, 後からそれ以外の解釈を行なうことが困難であるということを示す結果も得られた。
著者
角間 共訓 秋田 純一
雑誌
研究報告高齢社会デザイン(ASD) (ISSN:21894450)
巻号頁・発行日
vol.2015-ASD-2, no.13, pp.1-6, 2015-07-20

屋内位置測位は,多様な分野で必要性が高いにもかかわらず,有効な手法が存在せず,さまざまな研究が行われている.本研究では,多数のノードが,電波強度等から誤差を含む相互距離情報を,相互通信によって共有する条件の下で,この情報を用いてノード位置を推定する手法と,その精度について検証した結果について述べる.