著者
及川 英秋
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.55, no.7, pp.635, 2019 (Released:2019-07-01)

医薬品として注目を集めてきた天然物の生合成は、従来とは異なった天然物供給法として脚光を浴びている。設計図を用いた天然物の合成法の現況と今後の展望を紹介する。
著者
北垣 勝隆
出版者
一般社団法人 システム制御情報学会
雑誌
システム制御情報学会 研究発表講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.4, pp.19, 2004

ロボカップサッカーシミュレーションにおいてプレイヤー開発を困難にしているのは、様々な不確定要素の存在である。そこで、これらの不確定要素を吸収するような構造的な設計を行う。この様な手法で開発されたプレーヤーは、完成までに多くの時間を要する。また、組み込んだルール同士が干渉し、設計者の意図した行動をとらなくなる。多くのプレイヤーは自分の内部の状態や、センシングで周囲の状態把握し、行動を選択する。この論文ではログファイルを使用し、既存プレイヤーのアルゴリズムをブラックボックスな状態で模倣する事を試みた。
著者
山本 進
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2007, pp.E0321-E0321, 2008

【目的】<BR> 鯖江市において、市民に対する健康増進、メタボリックシンドローム予防・改善のための健康体操を考案し、普及ならびに実践活動を行っている。今回、理学療法士の視点からの運動内容の選択、メディア媒体を活用した普及活動の効果などにおいて、若干の知見が得られたので報告する。<BR>【方法】<BR> 今回、家庭における運動習慣の継続に主眼を置き、短時間で、効率よく、意味のある運動を、楽しくできる、簡単な健康体操「メタボリック55」を考案し、普及・実践を図った。住民アンケートをもとに、体操は5種類とし、それぞれを1分間ずつ行い、合計5分で終了することにした。内容は、1良い姿勢を作るための背筋強化 2膝関節周囲筋のコーディネーションを目的としたクウォータースクワット 3心肺機能の向上を目的とした腕振り運動 4下肢の筋力強化を目的としたレッグレンジ(アイーンのポーズ) 5大腿四頭筋、腸腰筋の強化による解糖能力向上を目的としたラルゲットゲイトを用いた。<BR> 普及方法として、講座・イベント等での直接指導、ペーパー資料の配布、鯖江市ホームページでの動画配信による紹介等を積極的に行なった。<BR>【結果】<BR> 鯖江市ホームページによる動画配信には、配信開始2ヶ月で約2万件のアクセスがあり、市内外、県外からの問合せが多く寄せられた。各種ブログやホームぺージでの紹介や新聞7社、テレビ3社、ラジオ2社からの取材を受け、町内出前講座の依頼も前年比の3倍となり、市民の関心をおおいに高める結果となった。運動後の爽快感と心地よい疲労感が好評となり、「これなら続けられる」と、家庭や職場で継続した実践を得ることができた。加えて、体重や血糖値・コレステロール値の改善、関節痛緩和などの効果も多く寄せられた。<BR> 高齢者などインターネット環境が整っていない状況にも対応し、DVD等のメディア媒体を作成し配布した。また小学校等での取組みもあり、幅広い年齢層に浸透した。<BR>【考察・まとめ】<BR> 運動習慣づくりには、最初の「きっかけ」と継続への「仕掛け」、実践による「効果」が必要であると考える。そのためにも、理学療法士としての視点からの効果の出る環境設定、説明力、表現力、企画力等が求められていると考える。今後も情報媒体を選択しながら、わかりやすく、意味のある、楽しい健康づくりを推進していきたい。<BR> 鯖江市ホームページ http://www.city.sabae.fukui.jp/ (ちかもんくんと一緒に健康体操)
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.766, pp.100-102, 2010-09-29

食品スーパー7社のネットスーパーのWebサイトが7月末に相次ぎ不正アクセスを受け、合計1万2000件のクレジットカード情報が流出する事件が起きた。スーパー各社はネットスーパーのサイトを閉鎖。7社のシステム運営を受託するITベンダーが原因の調査を続けている。 日本全国で猛暑日の記録更新が相次いだ今夏。
著者
市川 宏伸 齊藤 万比古 齊藤 卓弥 仮屋 暢聡 小平 雅基 太田 晴久 岸田 郁子 三上 克央 太田 豊作 姜 昌勲 小坂 浩隆 堀内 史枝 奥津 大樹 藤原 正和 岩波 明
出版者
医学書院
雑誌
精神医学 (ISSN:04881281)
巻号頁・発行日
vol.60, no.4, pp.399-409, 2018-04-15

抄録 小児ADHDの症状評価で世界的に汎用されるADHD-RS-Ⅳは,海外にて成人ADHDに対応する質問(prompts)と組み合わせて成人向けに使用されている(ADHD-RS-Ⅳ with adult prompts)。本研究は,日本語版promptsを作成し,日本人の成人ADHD患者36名および非ADHD成人被験者12名を対象に,その信頼性および妥当性を検討した。その結果,評価者内および評価者間信頼性の指標である級内相関係数は高く,内部一貫性の指標であるCronbach αは高い値を示した。CAARS日本語版およびCGI-Sとの相関で検討した妥当性も良好であり,かつADHD患者と非ADHD被験者との判別能力を検討するROC解析においても優れた結果であった。成人用prompts日本語版は,ADHD-RS-Ⅳとともに用いることで,成人ADHDの症状評価の手段として有用であると考えられた。
著者
豊田 裕之 森 晃爾
出版者
学校法人 産業医科大学
雑誌
産業医大誌 (ISSN:0387821X)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.153-159, 2017

<p>大規模災害が発生した際,災害対応を行う労働者は,日常業務とは異なる健康障害要因に曝される恐れがある.そのような課題に対して適切な準備や対応を行うためには,過去の大災害の知見を参考にすることが有効と考えられるが,公開されている情報は少ないことが現状であるので,大規模災害発生時の労働衛生活動の在り方を検討するために,関連情報が比較的多く報告されている世界貿易センター倒壊テロ事件(WTCテロ)と福島第一原子力発電所事故(第一原発事故)を対象に文献上の知見について,比較検討を行った.WTCテロについて7編の文献が抽出され,1. 労働衛生管理を含む緊急時体制に関連したもの,2. 健康影響や労働衛生面の改善・予防に関連したもの,3. 健康影響の緩和を目的としたケアに関連したものに分類された.一方,第一原発事故については,先行レビューで整理された文献を用いた.大規模災害発生時に対応する労働者の健康確保のためには,防災基本計画に関連した諸規程に労働衛生に関する規定を盛り込むとともに,長期にわたって支援を行うことを前提とした実務的な支援機能,災害対応に関わる可能性のある労働者に対するトレーニングの仕組み,健康影響の緩和を目的としたケア体制などを構築することが必要と考えられた.</p>
著者
Na Eunjin Hwang Hyesun Woo Youngkeun
出版者
理学療法科学学会
雑誌
Journal of Physical Therapy Science (ISSN:09155287)
巻号頁・発行日
vol.28, no.9, pp.2457-2460, 2016
被引用文献数
14

<p> [Purpose] The purpose of this study was to compare the center of mass during sit-to-stand and stand-to-sit activities in the timed up and go test between healthy subjects and patients with stroke. [Subjects and Methods] Thirty healthy participants and thirty patients with stroke volunteered for this study. Acceleration of the center of mass was measured using a wireless tri-axial accelerometer during sit-to-stand and stand-to-sit activities in the timed up and go test. Accelerometer data were analyzed using BTS G-studio software. [Results] The phase duration was significantly longer and the anterior-posterior, mediolateral, and vertical acceleration ranges were significantly lower during sit-to-stand for patients with stroke than for healthy controls. Further, phase duration and the mediolateral acceleration range during stand-to-sit differed significantly between healthy controls and subjects with stroke. [Conclusions] During training for the sit-to-stand activity, the focus should be all three balance dimensions, but during training for the stand-to-sit activity, the focus should be on improving mediolateral balance and asymmetrical foot positioning should be recommended.</p>
著者
小坂 丈予 平林 順一 山本 雅弘 野上 健治
出版者
日本自然災害学会
雑誌
自然災害科学 (ISSN:02866021)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.131-154, 1998-08-31
参考文献数
24
被引用文献数
3

Volcanic gas disasters around active volcanoes all over Japan have occurred 27 times and 45 people have been killed since 1950. Configuration of the ground near fumarolic areas and weather conditions are the principal factors in gas accidents. Making gas-hazard maps, setting of restricted zones and installation of automatic alarm system with continuous monitoring are effective measures to prevent volcanic gas disasters. Knowledge of toxicity of volcanic gases and first aid are also helpful in reducing volcanic gas disasters.
著者
ナターリア ネウストローエヴァ
出版者
千葉大学大学院人文社会科学研究科
雑誌
千葉大学人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書 (ISSN:18817165)
巻号頁・発行日
pp.1-16, 2008-02

千葉大学大学院人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書 第125集「『伝承』に関する学際的研究」
著者
蓮 精
出版者
一般社団法人 色材協会
雑誌
色材協会誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.38, no.12, pp.523-528, 1965-12-30 (Released:2012-11-20)
著者
阿部 紫織 中村 要介 若月 泰孝 佐山 敬洋
出版者
水文・水資源学会
雑誌
水文・水資源学会研究発表会要旨集
巻号頁・発行日
vol.30, 2017

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)において,IPCC第5次評価報告書が公表されており,人為的な気候変動の理論はもはや疑う余地がない.この気候変動が河川の流況や人間活動に及ぼす影響については,全球レベルでの研究は多数報告されているが,流域スケールでの影響評価事例はまだ十分ではない.一方,気候変動との因果関係は定かではないが,全国各地で浸水被害が発生しており,2015(平成27)年9月関東・東北豪雨による鬼怒川の堤防決壊や2016(平成28)年8月末の小本川の外水氾濫は記憶に新しい.現在気候下での外水氾濫のリスクを評価するだけでなく,将来気候下での浸水被害を定量的に評価することは,気候変動への適応策としても水防災意識社会の再構築の観点からも重要である.本研究では,利根川水系鬼怒川・小貝川を対象とし,気候変動が河川の流況やその氾濫原に及ぼす影響を定量的に評価することを目的とした.<br />本研究では,CMIP-3,SRES-A1Bシナリオに基づいた21世紀末の気候場について,領域気象モデル(WRF)で予測を行った結果を用い,将来の気候場の予測を領域気候モデル実験で推定した.同様のモデルを用いて現在気候の再現計算を行い,現在気候と将来気候の比較を行った.気候変動を評価する水文モデルにはRRIモデルを用いた.シミュレーション期間は2007年~2009年の3年間とし,それぞれ2ヶ月のスピンナップ期間を除いた前年の11月1日~当該年の10月31日とした.<br />河川への気候変動の影響を評価するため,①基準水位の超過頻度,②豊平低渇流量,③氾濫による浸水域について集計を行った結果,以下の推察が得られた.<br />氾濫危険水位の超過が最大で2倍増加し,浸水リスクが増加傾向にあると予測された.また,平水~渇水流量は減少傾向にあり,渇水リスクが増加傾向にあることが示唆された.浸水リスク増加に伴い浸水域が10~40%程度増加し,地域の水害リスクが高まることが確認された.<br />なお,気候変化影響評価には3年間の集計では不十分であり,今後30年分の計算結果を適用する予定である.また,本気候実験の降水量は過大であり,バイアス補正についても別途検討している.
著者
井沢 知旦 浦山 益郎
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.1021-1026, 2002-10-25 (Released:2017-11-07)
参考文献数
12

この論文は、一級河川五条川を対象に、住民組織と自治体とがパートナーシップを組んで河川環境を改善し、管理運営している事例の分析を通じて、公共空間の公共一元管理から地域共同管理・運用への移行の可能性を明らかにしたものである。結論は次の通りである。(1)身近な川の環境改善に向けて市民有志が取り組み始めたことを契機に、(2)目的的組織を立ち上げ、広く市民を巻き込んで活動し、実績を積み上げていく中で、市民と行政の信頼を得、(3)住民組織と行政のパートナーシップによって、河川管理者に、地域の要望をつきつけるだけでなく、自らの企画力と行動力で公共空間の整備および管理・運用に関わる高い活動力を認知させることが可能となった。
出版者
大石寺
巻号頁・発行日
1981
著者
福士 賢二 武内 春夫 倉内 博 森井 晶克 辻井 重男
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.68, pp.21-26, 2002-07-18
参考文献数
1
被引用文献数
1

インターネットの普及に伴い、Webページ改ざんなどの被害を与える不正アクセスが多発している。侵入検知システムにより不正アクセスは検出できるが、各種被害の検出から、原因の特定、対策の提示までの一連の被害解析は、管理者が関連知識や専門的技術を駆使して実現している。本文では、不正アクセスによる被害の検出、原因の特定、および対策の提示を自動化することにより、管理者の被害解析を支援するシステムを提案する。さらに、そのシステムを試作して評価した結果について考察する。Illegal accesses such as Web page defacing have become frequent as the Internet gains popularity. Intrusion Detecion Systems can dtect illegal sccesses. But, the procedure of damage analysis, from detection of a damage, identification of its cause, to recommendation of countermeasures, are performed by system managers using expertise and knowhow. This article proposes a system which supports system managers in analyzing damages caused by illegal accesses, by automatically detecting a damage, identifying its cause and recommending countermeasures. We implemented and evaluated a prototype. We will examine the results.
著者
徳田 安春 矢吹 拓 青木 洋介 綿貫 聡
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.576-583, 2019-04-10

日常診療においてすべての患者の診断が適切になされることが期待されますが,実際の医療現場では常にそうとは限りません.診断のプロセスにおいてさまざまなエラーが生じ,診断の遅れや誤りが治療や患者アウトカムに影響することもあります.今回は診断エラーの全体像やエラーに関係する認知バイアスについて議論を深めつつ,最終的にどのように診断エラーを克服していくか,エキスパートの先生方と熱くディスカッションしていきたいと思います.(矢吹)