著者
太刀川 純孝
出版者
公益社団法人 計測自動制御学会
雑誌
計測と制御 (ISSN:04534662)
巻号頁・発行日
vol.54, no.5, pp.315-320, 2015-05-10 (Released:2015-05-26)
参考文献数
4
著者
南角 学 神先 秀人 石倉 隆 川那辺 圭一 中村 孝志
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.121-125, 2005 (Released:2005-07-27)
参考文献数
17
被引用文献数
1 4

本研究の目的は,人工股関節置換術術後早期での歩行中の股関節伸展角度の減少が重心移動に与える影響について検討することである。対象は片側THA術後4週が経過した女性9名と健常女性11名であった。床反力計,3次元動作解析装置を用いて歩行速度,股・膝関節の屈曲-伸展運動,重心移動,各両脚支持期における正の仕事量,一歩行周期及び体重1 kg・進行距離1 m当りの重心の仕事量を算出した。THA群で股関節伸展角度の減少を示し,立脚期での膝の屈曲-伸展運動が認められなかった。また,THA群の各両脚支持期における正の仕事量は,非術側の踵接地後の正の仕事量が術側と比較して有意に低い値を示した。重心移動に関しては,術側の立脚中期の重心位置が非術側と比較して有意に高い値を示した。一歩行周期及び体重1 kg・進行距離1 m当りの重心の仕事量の値から効率良い重心移動が行われていないことを示した。THA術後患者の歩行中における股関節伸展角度の減少は,蹴り出しによる上方への推進力を低下させるとともに,術側立脚期での膝関節のコントロールを阻害し,円滑な重心移動を阻害する一因となることが示唆された。
著者
濱田 明日也 金城 光
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集 日本認知心理学会第14回大会
巻号頁・発行日
pp.103, 2016 (Released:2016-10-17)

Johansson R, Holsanova, Dewhurst, & Holmqvist,(2012)は、記憶の検索時の視線を制限することが記憶成績に影響することを示した。具体的には、画面の中心に表示される注視点に視線を向けながら課題を進める(center条件)より、何も表示されていない画面に視線を向けながら課題を進める(free条件)ほうが課題成績が良かった。 しかしながら、その他の記憶検索時の視線の役割に関する研究では、課題の正確さにおいてだけ差がみられる研究(Laeng,Teodorescu,2002)や、課題の反応時間だけ差がみられる研究(Johansson R,Johansson M,2014)があげられ、結果の指標に一貫性がないことが問題点としてあげられる。 そこで、本研究では、記憶検索時の視線の制限がどの指標に影響を及ぼすのかを再検討することを目的とした。 結果、center条件よりもfree条件のほうが課題の成績が高く、視線の制限の効果がみられた。反応時間については2条件で差はみられなかった。本研究により、記憶の検索の正確さに視線が影響している可能性が示唆された。
著者
野田 幸裕 亀井 浩行 鍋島 俊隆
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.114, no.1, pp.43-49, 1999 (Released:2007-01-30)
参考文献数
50
被引用文献数
4 9

近年研究が盛んに行われているシグマ受容体は,うつ病や不安神経症などのストレス関連疾患に関与していることが示唆されている.シグマ受容体アゴニストは,抗うつ薬のスクリーニングに汎用されている強制水泳試験や尾懸垂試験において無動状態を緩解し,この緩解作用は,シグマ1受容体アンタゴニストによって拮抗される.シグマ受容体アゴニストの中でもシグマ1受容体作動薬の(+)-N-アリルノルメタゾシン((+)-SKF-10,047)およびデキストロメトルファンは,抗うつ薬や抗不安薬でも治療効果の得られない治療抵抗性のうつ病モデルと考えられている恐怖条件付けストレス反応をフェニトイン感受性シグマ1受容体を刺激することによって緩解し,この緩解作用の発現には中脳辺縁系ドパミン作動性神経系の賦活化が関与していることが示唆されている.一方,シグマ受容体の内因性リガンドとしてニューロステロイドのデヒドロエピアンドロステロン(DHEA)やニューロペプチドのニューロペプチドY(NPY)が注目されている.DHEA硫酸塩は,強制水泳による無動状態や恐怖条件付けストレス反応を緩解し,これらの緩解作用は,シグマ1受容体アンタゴニストによって拮抗される.また,NPYは,コンフリクト試験において抗不安作用を示し,実験動物にストレスを負荷すると血漿中のNPY含量が変化することが認められている.このように,シグマ受容体はストレス関連疾患との関連性について注目されており,シグマ受容体アゴニストは,従来の抗うつ薬や抗不安薬とは異なる新しいタイプのストレス関連疾患治療薬となりうる可能性が示唆されている.
著者
加藤 正人 黒澤 伸
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.1-8, 2006 (Released:2006-01-24)
参考文献数
20
被引用文献数
1 1

大侵襲手術によって, Interleukin (IL) -6をはじめとする各種の炎症性および抗炎症性サイトカインが誘導されることが知られている. また, それらのサイトカインに加えて, 好中球を遊走させるIL-8に代表されるケモカインと呼ばれる一群の炎症因子も手術侵襲により産生が増強され, 炎症細胞を局所に集積させる. これらの生体反応は適度な範囲であれば, 周術期の生体防御に有利に働くと考えられる. しかしながら, こうした反応がまったく制御されないままに過剰な生体反応として放置されると仮定すれば, むしろ免疫能をはじめとする生体防御能を抑制する方向に働き始める可能性がある.   これらの知見を含めて手術侵襲により惹起される炎症反応について概説し, さらには揮発性吸入麻酔薬による免疫抑制作用の機序についての当教室の研究を紹介するとともに, injury-induced immunosuppressionについても展望する.
著者
田辺 明生
出版者
日本文化人類学会
巻号頁・発行日
pp.14, 2008 (Released:2008-05-27)

リンガ・ヨーニは、男女交合による豊饒のシンボルではなく、「女陰に生えた男根」のイコン的表象である。それは、フェティッシュの定義である「母のファルス」に等しい。植民地主義的言説は、西洋とインドの差異を認めつつ否認するのであり、フェティシズムと同様に、自己と他者の差異と同一性の揺れがある。リンガ・ヨーニの不二的関係性を理解することは、フェティシズムを植民地的な束縛から解放するために必要なことである。
著者
小林 和彦 園山 繁樹 戸村 成男 柳 久子
出版者
一般社団法人 日本認知・行動療法学会
雑誌
行動療法研究 (ISSN:09106529)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.93-105, 2003-09-30 (Released:2019-04-06)
被引用文献数
6

本研究においては、行動分析学の枠組みとその基本的な技法を応用したベッドから車椅子へのトランスファー介助の方法を、老人保健施設に勤務する経験の浅い介護スタッフに指導し、指導効果の検証を行った。対象は、施設介護職員として勤務する女性2名で、両介護者が介助するのは脳梗塞左片麻痺で痴呆を有する78歳の女性であった。指導は机上での講義形式による行動分析の枠組み、およびそれに基づく対象者へのかかわり方に関する基本的な説明を行った後、実際場面において実践的な指導を行い、適切介助回数および身体接触時間を評価した。その結果、両介護者とも実践指導後において大幅な適切介助の増加および身体接触時間の減少が認められた。しかしながら、講義形式による説明のみではほとんど指導効果が得られなかったことから、実際場面における実践的な指導の重要性が示唆された。
著者
伊東 美緒 宮本 真巳 高橋 龍太郎
出版者
一般社団法人 日本老年看護学会
雑誌
老年看護学 (ISSN:13469665)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.5-12, 2011-01-15 (Released:2017-08-01)
参考文献数
11
被引用文献数
2

認知症の行動・心理症状はさまざまな要因が絡み合って出現するが,介護職員のかかわりに対する反応として症状が現れることが少なくない.そこで介護職員がかかわったあとに何らかの徴候(sign)が現れる可能性があると考え,「介護職員とのかかわりの中で生じる,意識的とはいえない不安・混乱・落ち着きのなさ・あきらめを示す態度や言動」を不同意メッセージと命名した.不同意メッセージの特徴を明示することと,不同意メッセージが認められたときに,BPSDを回避することのできる介護職員の対応を明らかにすることにした.《服従》,《謝罪》,《転嫁》,《遮断》,《憤懣》という5つの不同意メッセージが抽出され,特に《服従》,《謝罪》,《転嫁》の3つは認知症高齢者の拒否的行動と捉えられにくいため,介護職員に気づかれないままにBPSDに至ることがあった.介護職員が,早い段階でこれらのメッセージに気づき,『ケアの方向性を変更する』,『状況が変化するのを待つ』,『責任転嫁のための言い訳を提案する』ということができた場合に,BPSDへの移行を防ぐことができていた.

2 0 0 0 OA 核融合

著者
廣瀬 貴規 染谷 洋二 谷川 尚 鈴木 哲
出版者
一般社団法人 溶接学会
雑誌
溶接学会誌 (ISSN:00214787)
巻号頁・発行日
vol.83, no.1, pp.70-77, 2014 (Released:2015-12-16)
参考文献数
28
著者
Yuji Mizuno Seiji Hokimoto Eisaku Harada Kenji Kinoshita Michihiro Yoshimura Hirofumi Yasue
出版者
The Japanese Circulation Society
雑誌
Circulation Journal (ISSN:13469843)
巻号頁・発行日
pp.CJ-16-0969, (Released:2016-11-29)
参考文献数
36
被引用文献数
16 22

Background:Coronary spastic angina (CSA) is common among East Asians and tobacco smoking (TS) is an established risk factor for CSA. Aldehyde dehydrogenase 2 (ALDH2) plays a key role in removing reactive toxic aldehydes and a deficient variant ALDH2 genotype (ALDH2*2) is prevalent among East Asians. We examined the interaction between TS andALDH2*2as a risk factor for CSA to better understand the disease pathogenesis.Methods and Results:The study subjects comprised 410 patients (258 men, 152 women; mean age, 66.3±11.5) in whom intracoronary injection of acetylcholine was performed on suspicion of CSA.ALDH2genotyping was performed by direct application of the Taqman polymerase chain reaction system. Of the study subjects, 244 had CSA proven and 166 were non-CSA. The frequencies of male sex,ALDH2*2, alcohol flushing syndrome, TS, coronary organic stenosis, and plasma levels of uric acid were higher (P<0.001, P<0.001, P<0.001, P<0.001, P<0.001, and P=0.015, respectively) and that of high-density lipoprotein cholesterol lower (P=0.002) in the CSA than non-CSA group. Multivariable logistic regression analysis revealed thatALDH2*2and TS were significant risk factors for CSA (P<0.001 and P=0.002, respectively).ALDH2*2exacerbated TS risk for CSA more than the multiplicative effects of each.Conclusions:ALDH2*2synergistically exacerbates TS risk for CSA, probably through aldehydes.
出版者
日本雑草学会
雑誌
雑草研究 (ISSN:0372798X)
巻号頁・発行日
vol.39, no.SupplI, pp.44-53, 1994 (Released:2010-02-25)
著者
角居 朋哉 バック ホー 妹尾 大
出版者
THE JAPAN SOCIETY FOR MANAGEMENT INFORMATION (JASMIN)
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
巻号頁・発行日
pp.42-45, 2022-01-31 (Released:2022-01-27)

昨今、SNSにおいては同じようなニュースや情報が流通する閉塞した「エコーチェンバー」と呼ばれる環境が形成されやすいことが問題視されている。この解決のためにエコーチェンバーを一種の確証バイアス(自分の思想を補強する情報のみに反応してしまうバイアス)と定義づけた。確証バイアスはそれ単独では間違った結論や劣った結論を導き出しやすいものの、特定の種類のメタ認知能力が加わることで自己の決定を内省し、課題に対してより優れた結論を下すことがわかっている。そこで本研究ではどういったメタ認知能力が確証バイアスを減らすことに効果があり、どうすれば適切にそのメタ認知を高めることができるか、その手法を解明する。
著者
笠原 剛敏
出版者
順天堂医学会
雑誌
順天堂医学 (ISSN:00226769)
巻号頁・発行日
vol.45, no.4, pp.550-553, 2000-03-22 (Released:2014-11-12)
参考文献数
3

1. 喘息の呼吸リハビリテーションを見ると, 本邦では未だ普及が遅れ, 標準的なプログラムの確立はされていない. しかし小児喘息における運動療法は治療の一貫として位置づけられ, 運動嫌いによる運動・体力低下を防ぐのに有益とされている. 今回, 小児および成人喘息で見られる呼吸障害・喘息発作に対処するため, 家庭でできるリハビリテーションについて報告する. 2. 家庭でできるリハビリテーションとして, 腹式呼吸は呼吸効率の改善を目的に, 排痰法は痰の累積を防ぐことを目的に, そして柔軟体操は呼吸運動に必要な柔軟性を目的に行い, それぞれの指導内容, 注意点を紹介する. 3. 喘息の呼吸リハビリテーションの重要なポイントは患者の自己管理能力の向上である. そのため患者および援助者が具体的な対処・援助法を理解し, 呼吸困難時・パニック時に対処可能な状態か, いなかを判断できる能力が必要となる.
著者
石井 一洋
出版者
一般社団法人 日本燃焼学会
雑誌
日本燃焼学会誌 (ISSN:13471864)
巻号頁・発行日
vol.55, no.174, pp.329-336, 2013 (Released:2018-01-26)
参考文献数
47

Generally combustion of premixed mixtures is divided into two modes; deflagration and detonation. These two modes have completely different properties and can be easily distinguished from their travelling speed and propagation mechanism. If a mixture is ignited by a weak ignition source, a deflagration wave is obtained. Under appropriate conditions, a deflagration wave accelerates, resulting in an abrupt transition into a detonation wave. This type of detonation initiation is referred to as deflagration to detonation transition, DDT. In this paper, one-dimensional depiction of DDT phenomena is made, which is followed by the milestone visualization of onset of detonation by Urtiew and Oppenheim. Some reviews are focused on DDT in a smoothed tube and in an obstacle laden tube, including recent progress in these fields. Mechanism of detonation initiation is mentioned on the basis of new findings in numerical works.
著者
松尾 博司
出版者
The Japanese Society on Thrombosis and Hemostasis
雑誌
血液と脈管 (ISSN:03869717)
巻号頁・発行日
vol.7, no.5, pp.363-366, 1976-05-25 (Released:2010-08-05)
参考文献数
3