著者
西村貞 著
出版者
全国書房
巻号頁・発行日
1945
著者
藤原 義博 宍戸 和成 井上 昌士
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

知的障害特別支援学校の授業において、やりとり機会と協同的学習機会を創造するのに、以下の設定の有効性が示唆された。即ち、人や物が行動の手がかりとして機能する文脈の設定、活動に共通する具体物や発信や応答を強化する手掛かり教材の活用、集団随伴性の強化を理解させるための個別的支援、教師の役割の子どもへの移行、複数の子どもが同時に参加可能な役割の設定、発信者と受信者双方の同時並行的な参加の設定、であった。
著者
佐久真 源太 島尻 寛之 吉田 たけお
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. VLD, VLSI設計技術 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.145, pp.109-114, 2003-06-20
被引用文献数
4

本稿では,パス遅延故障のテストに用いられている2パターンテストの考えを応用した,パス遅延故障を検出可能な順序回路の構成法について示す.パス遅延故障は順序回路のレジスタの値に影響を及ぼすことから,レジスタの値を観測することにより,パス遅延故障を検出することが可能と考えられる.そこで本稿では,順序回路に対するパス遅延故障の検出条件について検討する.また順序回路に対して,この条件を満たす状態遷移図や状態割り当ての方法を提案する'さらに,提案した方法を用いたパス遅延故障を検出可能な順序回路の設計例を示す.
著者
小島 克則 門磨 義則 今井 庸二
出版者
一般社団法人日本歯科理工学会
雑誌
歯科材料・器械 (ISSN:02865858)
巻号頁・発行日
vol.6, no.5, pp.702-707, 1987-09-25
被引用文献数
23

含イオウ機能性モノマーの研究の一環として, 6-(4-ビニルベンジル-n-プロピル)アミノ-1, 3, 5-トリアジン-2, 4-ジチオン(VBATDT)を合成し, 歯科用貴金属合金との接着性を検討した.VBATDTで貴金属表面を処理した後, MMA-PMMA/TBBO系レジンで金属同士を接着させて, その接着強さの耐久性を調べた.表面処理を行わなかった場合, 熱サイクル試験2, 000回後では, 歯科用合金は実用に耐えられない程の接着強さとなり, また純金属ではいずれも接着強さは0となった.しかしながら, VBATDTを使用した場合は熱サイクル試験2, 000回後でもいずれの歯科用貴金属合金についても耐久性のある46〜54MPaの接着強さが得られた.この値は, 先に報告したMPMA(23〜29MPa)や4-META(7〜35MPa), 4-MET(0〜11MPa)の接着強さに比べてはるかに大きかった.
著者
小野 文徳 小野地 章一 吉田 節朗 内山 哲之
出版者
The Japanese Society of Gastroenterological Surgery
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.63-67, 2004
被引用文献数
1

症例は71歳の男性. 約20年前に背部打撲により脾損傷と診断され, 保存的に加療されたことがある. その後は特に外傷の既往はない. また, 3年前頃から心房細動のためアスピリンを服用しており, 半年前に脳梗塞を発症している. 脳梗塞後のリハビリにて近医入院中, 腹部CT検査にて脾 胞を指摘された. その1週間後, 突然の左側腹部痛とショック症状を呈したため当院に搬送された. 腹部CT検査および腹腔穿刺にて脾破裂による腹腔内出血と診断し, 緊急手術を施行した. 腹腔内に多量の凝血塊と血性腹水を認めるとともに, 脾には仮性襄胞とその破裂が認められ,外側は横隔膜,大網と強固に癒着していた. 病理組織検査では, 外傷性変化とともに, 新旧の壊死巣・出血巣が混在した脾梗塞の所見を認めた. 本症例の脾破裂の直接原因は脾梗塞と考えられたが, 外傷性変化, 抗凝固薬の服用も影響したものと考えられた.
著者
秋元 ひろと AKIMOTO Hiroto
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要, 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学 (ISSN:18802419)
巻号頁・発行日
vol.66, pp.29-38, 2015-03-31

Hume describes his Treaties as an achievement that would bring about revolutionary changes in philosophy. In this paper, I focus on his theory of causation and show that it is an attempt to accomplish a revolution not only in epistemology but also in metaphysics. In opposition to the traditional conceptual setting, which locates the concept of causation in the domain of knowledge, Hume locates it in the domain of probability. In this sense, his theory of causation is a revolution in epistemology. Rejecting every existing account of causal power, Aristotelian, Scholastic, and Cartesian, all of which take causal power to reside in some objects or other, Hume maintains that it resides in the mind that, having observed the constant conjunction between two kinds of objects, passes from the idea of one object to its usual attendant. In this sense, his theory of causation is a revolution in metaphysics.
著者
谷川 多佳子
出版者
学習院大学
雑誌
人文 (ISSN:18817920)
巻号頁・発行日
no.12, pp.41-60, 2013

ライプニッツ(1646-1716)はデカルト(1596-1650)より50 年後にドイツで生まれた。17世紀後半のヨーロッパは、アカデミーや学問のさまざまな分野でデカルト主義が大きく浸透していた。ライプニッツはデカルト哲学に強い関心をもち、若い頃のパリ滞在期には熱心にデカルトの稿を収集した。しかしライプニッツの哲学は、デカルトとは異なる多様な視点を有し、デカルト主義を超える業績をさまざまな領域で示していく。以下、本稿では次の3 つの問題設定から、ライプニッツ哲学の特徴、独自性を、とくにデカルト哲学との対比、ライプニッツのデカルト主義批判を通して明らかにしていく。(1)力学における力の保存の問題について、デカルト、マルブランシュへの批判を通してライプニッツは形而上学や生命論にもつながる「力」の概念を確立する。(2)1695 年以降、『新たな説』から『モナドロジー』にいたるモナド論で、とくに魂と表象について、デカルトとの大きな差異があらわれる。(3)魂と生命について、当時の生物学や医学との関連を探りつつ、ライプニッツの生命論の意味を考察する。 Leibniz(1646-1716) was born in Germany 50 years after Descartes(1596-1650). In the late 17th century of Europe, Descartes' philosophy and science pervaded the academic world and various other elds. Leibniz had a strong interest in Cartesian philosophy in his youth, eager to collect the drafts of Descartes when he stayed in Paris for about three years. In the formation of his philosophy, Leibniz had a variety of di erent perspectives, and exhibited them in various areas, exceeding the Cartesian sciences. From the three problems set out below, we try to clarify the original features of the philosophy of Leibniz, in contrast with Cartesian philosophy.(1)Power conservation in mechanics: Leibniz established the concept of power by criticizing Descartes and Malebranche.(2)Reading "Monadology"(1714) and "New theory"(1695), we study the problem of representation and soul, and thus show the di erence between Descartes and Leibniz.(3)Life and soul: while exploring the relationship between biology and philosophy at the time, we consider the meaning of the life theory of Leibniz.
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1272, pp.128-130, 2004-12-20

熊本弁がかすかに残る朴訥とした語り口、細身で小柄な体。2003年6月、東日本旅客鉄道(JR東日本)副社長だった細谷英二が、りそなホールディングスの会長に就任した時、多くの人が、鉄道会社の役員が銀行のトップに転じると聞いて驚いた。細谷が国鉄改革に貢献した1人と聞いても、「だからといって銀行の再建ができるかどうか」といぶかる向きが多かった。