1 0 0 0 OA 草と芸術

著者
金井紫雲 著
出版者
芸艸堂
巻号頁・発行日
1931
著者
橋本 雅行 譚 玉昆 森本 一成 黒川 隆夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HC, ヒューマンコミュニケーション
巻号頁・発行日
vol.94, no.89, pp.39-44, 1994-06-16
被引用文献数
4 1

対面感は実際に相手と面と向かっているという感覚であり,対面コミュニケーションと同様にテレコミュニケーションで自然な対話を行うのに重要である.この感覚は声の大きさや当事者間の距離,アイ・コンタクトの在存など多くの要素によって引き起こされる.本論文では,対面状況,ビデオ状況で生じる距離感について実験的に調べた結果を報告する.実験変数は被験者位置,画面サイズ,画面上の人物サイズである.被験者に実際の人物または画面に映った人物と自分との距離を答えさせたもので,ビデオ・コミュニケーションの場合は,画面の表示条件によって距離感が変化すことがわかった.また,距離感は対面感ないし臨場感を構成する要素の1つであることも判明した.
著者
久保 亮治
出版者
The Japan Society for Clinical Immunology
雑誌
日本臨床免疫学会会誌 = Japanese journal of clinical immunology (ISSN:09114300)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.76-84, 2011-04-28
被引用文献数
4

生命にとって自己と外界を区切るバリア構造を持つことは,生体内部のホメオスターシスを保ち,生命活動を維持するために必須である.我々の身体の表面,すなわち皮膚の最外層では重層扁平上皮のシート(表皮)とその表面を覆う角質層がバリアとして働いている.上皮細胞シートにおいては,細胞自体を物質が通過しようとする場合(transcellular pathway)は細胞膜がバリアとして働き,細胞と細胞の隙間を物質が通過しようとする場合(paracellular pathway)は細胞間を密に接着するタイトジャンクション(TJ)がバリアとして働く.角質層とTJによるバリアの内側には様々な免疫系の細胞が存在し,外来物質の侵入に備えている.表皮内にはランゲルハンス細胞と呼ばれる樹状細胞が存在し,表皮細胞間に網目のように樹状突起を張り巡らせている.ランゲルハンス細胞は通常,TJバリアの内側に留まるが,活性化すると表皮TJバリアの外側に樹状突起を伸ばし,樹状突起の先端部分より抗原取得を行う性質を持つことを,我々は見出した.外敵との闘いの最前線における索敵活動のように見える本現象について詳しく解説する.<br>
著者
末田 智樹 Sueta Tomoki
出版者
神奈川大学 国際常民文化研究機構
雑誌
国際常民文化研究叢書2 -日本列島周辺海域における水産史に関する総合的研究-=International Center for Folk Culture Studies Monographs 2 -Integrated Research on the History of Marine Products in the Waters around the Japanese Archipelago-
巻号頁・発行日
pp.117-131, 2013-03-01

本稿では、近世中後期の西海捕鯨業地域における平戸藩生月島の益冨組の経営展開について分析することが目的である。具体的な分析内容と結論の概略は以下の通りである。 筆者は、益冨組が本格的に文政・天保期(1818 ~ 1843)以降、平戸藩領域よりも春鯨を多く捕獲することが可能であった大村・五島両藩の捕鯨漁場へ幕末期まで藩際経営を展開した点について明らかにした。その後、筆者は、神奈川大学日本常民文化研究所に所蔵されている『漁業制度資料 筆写稿本』所収の益冨治保家文書に含まれる重要な資料を翻刻する機会を得ることができた。そのなかで、益冨組が他領国における藩際捕鯨業へ転じる以前の宝暦・安永期(1751 ~ 1780)に平戸藩領域の有数な捕鯨漁場を掌握する過程を解明した。 今回も筆写稿本所収の益冨家文書を翻刻および活用し、益冨組が平戸藩領域を越えて他領国の捕鯨漁場において藩際経営の展開を開始した時期はいつ頃であり、生月島より南に位置する大村・五島両藩の捕鯨漁場以外に出漁した領国はなかったか、という点について解明することを目的とする。第1 に、天明8(1788)年の的山大島の冬浦と翌寛政元(1789)年の平戸島津吉の春浦における益冨組の運上銀史料を翻刻し、天明・寛政期(1781 ~ 1800)の平戸藩領域における益冨組の経営展開について分析した。第2 に、文化期(1804 ~ 1817)前半の益冨組による対馬藩の廻浦への出漁に関する史料を翻刻し、対馬藩における益冨組の藩際経営について分析を行い、次のことを明らかにすることができた。 益冨組は、天明期までに平戸藩領域の有数な冬・春両浦の捕鯨漁場を、平戸藩壱岐の土肥組とともに多額の運上を支払うかわりに獲得した。しかし、それらの捕鯨漁場の地域性から春浦では冬浦に比べて不漁となることが多々あった。そのために益冨組は、寛政期後半から文化期にかけて捕鯨漁場を大村・五島両藩の春浦のみならず、対馬藩の春浦へも拡大した。これは、益冨組が近世後期の西海捕鯨業地域における最大の巨大鯨組に成長し、独自の西海捕鯨業地域を形成することに繋がることであった。
著者
榎本 麗子 菊谷 武 鈴木 章 稲葉 繁
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.95-101, 2007 (Released:2007-03-03)
参考文献数
28
被引用文献数
4 6

目的 食べる機能の障害は栄養状態や身体機能に影響を及ぼすことから,生命予後にまで影響を与えるとされている.中でも,認知機能の低下した高齢者は,先行期を中心とした食べる機能の障害が多く認められると考えられる.今後,認知機能の低下した高齢者の増加が予想される中で,摂食・嚥下機能の先行期障害と生命予後との関係を明らかにすることは重要であると考え,本研究を行った.方法 対象は,某介護老人福祉施設に入居する98名(平均年齢86.3±5.9歳)である.これらのうち,施設内および入院先で入院時より1週以内に死亡した者を「死亡」とし,死亡日時と死因の調査を行った.また予後因子として以下の11因子を調査した.1)基礎疾患,2)日常生活動作(以下ADLと略す),3)先行期障害,4)嚥下機能,5)食事介助,6)6カ月間の体重減少率,7)Body Mass Index(以下BMIと略す),8)Mini Nutritional Assessment(以下MNAと略す),9)咬合状態,10)年齢,11)性別.これら11因子を,Kaplan-Meier生存曲線の理論にもとづき,各因子の陽性者と陰性者における生存日数の有意差をLog-rank法にて検討した.次に非線形多変量解析法であるCOXの比例ハザードモデルを用いて回帰分析を行い,寄与率の高い因子を抽出した.結果 ADL(p<0.05),先行期障害(p<0.01),嚥下機能(p<0.01),食事介助(p<0.05),BMI(p<0.01),MNA(p<0.05)の6因子においてリスクの有無により生存日数に有意差が認められた.またハザードモデルによる解析では先行期障害,嚥下機能,BMIの3因子がハザード比も高く,生命予後の短縮に関与していることが示された(先行期障害:ハザード比2.85, 95%信頼区間1.04∼7.83,嚥下機能:ハザード比2.90, 95%信頼区間1.06∼7.91, BMI:ハザード比2.54, 95%信頼区間1.00∼6.44).結論 本研究の結果から,先行期障害,嚥下機能,BMIはいずれも比例ハザード比も高く,生命予後の短縮に強く関与していることが示唆された.
著者
本山 貞一
出版者
筑波大学社会科学系 (経済学)
雑誌
筑波大学経済学論集 (ISSN:03858049)
巻号頁・発行日
no.1, pp.91-108, 1977-03

ここに紹介しようとする枢密商業顧問ルイス・バーレの「労働者保険法草案」(一八八〇年一一月)は、著名なビスマルク社会保険立法の開始直前のエピソードを伝える一史料であるが、それはドイツ工業家中央連合会 Zentralverband deutscher Industrieller に名をつらねる有力な経営者多数(会長シュヴァルツコフ、事務総長ブエク、 ...
著者
足立 崇
出版者
大阪産業大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2006

書院志や地方志に見られる詩や文をとおして、嶽麓書院と背後の嶽麓山との関係について考察した。嶽麓山に登る文人たちは、飛来石において聖なる衡山を拝するとともにその風景によって開放されていた。また禹碑の前に立っては、いにしえの聖帝に想いをはせていた。文人たちは嶽麓山において、空間的、時間的に遠くの聖なるものを自らの近くに感じていたといえる。嶽麓山はそのように聖なるものを分有する山として、嶽麓書院の背後に意味を与えていたことを明らかにした。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.19, no.4, pp.96-99, 2010-05

通信工事最大手コムシスホールディングスは間接業務のスリム化で成果を上げている。2008年からシェアードサービス子会社で業務改革のPDCAサイクルを回し始めたところ、1年半でグループ全体で1億円のコスト削減を達成した。今後はグループへの貢献をKPI(重要業績評価指標)で捕捉する。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.508, pp.167-169, 2000-11-06

●自社の業務に見合ったERPパッケージを改めて選定し,日本オラクルの製品を導入することで無事に稼働させた 日立製作所のシステム保守サービス子会社である日立電子サービス(横浜市)は2001年4月,日本オラクルの業務パッケージ「Oracle E-Business Suite(EBS)」を使って基幹系システムを全面刷新する。これに先駆け,まず2000年4月に会計・人事モジュールを稼働させ,この10月…
著者
服部 雄一 中澤 篤志 町田 貴史 竹村 治雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.51, pp.145-150, 2006-05-18
被引用文献数
1

時系列3次元データは、応用範囲が広く今後の発展が期待される研究分野である。この時系列3次元データはデータサイズが非常に大きく、これらを伝送および保存する際は圧縮処理が必要不可欠となる。本稿では、データの時間的冗長性を削減することを目的として、3次元に拡張したHuモーメント不変量を用いた時系列ブロックマッチングによる圧縮法を提案する。この手法では、従来手法では考慮されていなかった物体の回転運動を検出することで、圧縮率の向上を図っている。Time sequence 3D data has a broad range of application and is a research area expected for the future development. The time sequence 3D data has such a huge data size that data compression is essential when it is transmitted and saved. This paper proposes a compression method by using the time sequence block-matching with extended 3D Hu invariant moment for the purpose of reduction of the data time redundancy. In this method, the data compression ratio is improved by detecting the rotational motion of an object that is not considered in the existing method.
著者
槇村 久子 MAKIMURA Hisako
出版者
京都女子大学現代社会学部
雑誌
現代社会研究 (ISSN:18842623)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.5-21, 2011-12

少子高齢人口減少は大都市にも見られるようになり、一方都心に高層マンション等住宅供給が増加し子育て世帯層が増加している。大都市において子育て期にある親と子が安全に安心して生活できるための条件を日常生活の視点から明らかにする。本稿では大阪市で幼児と子育て世帯層が増加している地区を取り上げ、そこに備わっている条件を現地調査、親子のベビーカーでの調査、地域の子育て支援グループ、認可外保育所、親へのヒアリング調査などで分析した。まち歩きではハード面で主に道路、公園、駅舎、商業施設や公共施設などをチェックし、その他の調査から子育て期の親子、特に女性が安全で安心して住むことができる要素を立地、交通アクセス、マンションの価格、保育施設と保育サービス、子育てサービスや施設、近くで利用できるサービスを詳細に抽出した。We found that the old aged is increasing and the young aged is decreasing in population, the other side the child-rearing families increasing in population by high residential buildings in center of Osaka. We researched some areas in Osaka City on traffic access, conveniently, day nursery, day-care service, regional child-care support group. We checked on roads, parks, stations, public facilities, shopping centers by baby carriage in addition.