著者
石崎 彰 田中 丈志 高崎 一彦 西方 正司 渡邉 勝之 片桐 淳夫
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌D(産業応用部門誌) (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.113, no.10, pp.1192-1199, 1993
被引用文献数
19 14

It is well known that the direct drive systems not to use the reduction gears with the clearane and backlash are required for the highly precise position control, whose motor must have high torque at very low speed. The authors have developed a new motor for this purpose and named PM vernier motor.<br>In this paper, it is explained at first what is PM vernier motor, the construction and principle, and then the theory able to calculate the torque and how to control its speed are described. It is also shown that the calculated values of torque were agreed well with the experimental results.
著者
北原 啓司
出版者
弘前大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

東日本大震災からの復興を広域的に支援する拠点として設置した「きたかみ震災復興ステーション」における実践を通して、復興まちづくりにおける多様な課題を整理し、次に発生する可能性の高い南海・東南海地震における災害復興に向けた重要な論点を抽出することができた。また、「きたかみ震災復興ステーション」のように、専門家と行政、そして地域活動団体が連携する形での広域後方支援拠点が、広範囲の災害からの復興において如何に重要であるかを明らかにした。
著者
竹中 健
出版者
Hokkaido Sociological Association
雑誌
現代社会学研究 (ISSN:09151214)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.39-59, 2010

ボランティア組織を政策的な意図をもって立ちあげ,そのなかへ人びとを動員しようとする様ざまな行政によるしかけと,その網に乗って真に他者のために活動したいと望む人びとの諸行為の連関を明らかにすることは重要である。それにより日本における相互扶助の社会関係が,制度的・非制度的な両面において今後どのような展開をもって進んでいくのかを予測し,より好ましい福祉社会のありかたを検討できるからである。<br> 多くの病院ではボランティア組織が導入されて 10年以上が経過している。それにもかかわらず,日本においては必ずしも十分に定着や拡大をしていない状況があるとするならば,その実態をていねいに把握し,分析する必要がある。<br> 本稿においては,行政主導によって 90年代後半以降に設立された病院ボランティアの典型として長野県にあるひとつの市立病院に存在する2つのボランティア組織と1つのボランティアグループの定着過程をみる。それにより,病院におけるボランティア組織導入後の展開可能性および病院内にボランティア組織が存在することの意義をもう一度実証的な見地から捉え直し,考えていく。行政による誘導後の病院ボランティアに展開の可能性はあるのか。そしてどのようなかたちで,定着または衰退していくと予想されるかを論じる。
著者
竹中 健
出版者
北海道社会学会
雑誌
現代社会学研究 (ISSN:09151214)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.41-60, 2006-06-10

ボランティアの理念と現実に存在しているボランティア組織の実体は異なる。ボランティア行為には,新たな人間関係や社会関係を創出していく力があるのか?もしあるとすれば,それはどのようなかたちで創り出されているのか?積極的に新たな関係を創り出そうとしているのは,行政なのか,それとも行為者本人たちなのか?ボランティア組織の構造を明らかにし,それがより上位の組織にたいしてどれだけ独立したものであり,どれだけ自律的な組織かを判断することには意義がある。本研究は現実のボランティア組織の自律性と独立性を,実証的にとらえようとする試みである。
著者
鄭 雅英 呉 弘敏 権 香淑 宮島 美花 出羽 孝行 林 梅 玄 善允
出版者
立命館大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

1990年代以降に急増する中国朝鮮族の国境を越えた移住労働現象の中で、男性より先駆的な役割を果たしたと評価される朝鮮族女性の国外移住に至るプロセス、彼女たちの移住労働における生活戦略と結果として手にした社会的な利益/損失、および出身地に残した家族やコミュニティとの関係維持/再構築の現状について、最新の知見を獲得した。とりわけ中国、韓国、日本(東京、大阪など)各地における朝鮮族インタビューの蓄積により、トランスナショナルな移民生活における女性と家族の問題に関する新たな理論構築に資する多面的な議論と研究成果を残すことができた。
著者
吉塚 和治 西浜 章平
出版者
北九州市立大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

本研究ではリチウム、ストロンチウム、ルビジウムおよびモリブデンに対して高選択性を有する新規吸着分離剤を開発すると共に、これらのレアメタルの分離回収プロセスをハイブリッド化することにより、海水からの多元素同時分離回収システムを創成することを目的としている。本研究では、以下の研究を行った。(1)無機系イオン形状記憶型吸着剤の開発ストロンチウム吸着剤としてゼオライト系吸着剤、ルビジウム吸着剤として二酸化マンガン系吸着剤、およびモリブデン吸着剤としては酸化鉄系吸着剤を開発した。(2)吸着平衡と速度の測定と吸着機構の解明ターゲット金属の吸着量の時間変化を測定し、吸着速度のpH、金属イオン濃度、吸着剤量の依存性を明らかにした。(3)新規吸着剤の造粒手法の開発(1)および(2)で開発した新規吸着剤の造粒方法の開発を行い、バインダーの種類・量などについて検討した。(4)模擬海洋深層水からのレアメタルの分離回収の基礎実験開発した吸着剤を充填したカラムを用いて、模擬海洋深層水を用いたリチウム、ストロンチウム、ルビジウムおよびモリブデンの分離回収を各々個別に行う。実験に使用する海洋深層水は、平成17年度末に我々の研究グループが下関水産大学校と共同でサンプリングを行った東京都・沖ノ鳥島沖の海洋深層水のイオン分析結果を参考にして作成した「模擬海洋深層水」を用いた。模擬海洋深層水中の共存イオンの阻害を抑制しながら、各元素を高選択的に分離回収できるよう、供給液速度、吸着後のカラム洗浄(スクラビング)、溶離条件の最適化を行った。(5)模擬海洋深層水からの4元素同時分離回収の基礎実験ラボスケールの4元素同時分離回収システムを製作し、海洋深層水からのリチウム・ストロンチウム・ルビジウム・モリブデンの吸脱着挙動、分離挙動対する実験条件の影響について詳細に調べた。4元素の中で、リチウムとストロンチウムは高い回収率を達成したが、ルビジウムとモリブデンは低い回収率に留まった。これについては今後も引き続き検討していく。(6)海水からの4元素同時分離回収システムの実証試験1ヶ月に亘るリチウム・ストロンチウム・ルビジウム・モリブデンの選択的分離回収の実証試験を海水からのレアメタル回収用パイロットプラントを用いて行い、吸着カラムモジュールの選択的分離特性の変化及び長期間の耐久性について評価した。パイロットプラントは、佐賀大学海洋エネルギー研究センターに設置してある海水リチウム回収基礎研究装置を仕様変更して「海水レアメタル同時回収基礎研究装置」として使用した。長期間の回収試験により、リチウムについては高い選択率と回収率を達成したが、ストロンチウムやルビジウム、モリブデンについては低い選択率と回収率に留まった。これについては今後も引き続き検討していく。
著者
田口 久美子
出版者
長崎外国語大学
雑誌
長崎外大論叢 (ISSN:13464981)
巻号頁・発行日
no.14, pp.97-111, 2010-12-30

Previous studies show that there is some acceleration of adolescent girls' menarche. The current study, while confirming this, furthermore examines an acceleration of adolescent girls' height and weight. A new perspective of adolescent girls these days is discussed.
著者
井上 和明
出版者
昭和大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

慢性C型肝炎は世界で2億人近くが感染し、肝細胞癌や肝不全の原因の筆頭である。現在の標準治療の効果は十分とはいえず新たな治療法の確立は臨床上の急務である。経口剤のウイルス増殖阻害剤の欠点を克服すべく、我々は新たな環状ペプチドライブラリーを用いてHCVの増殖に必須である宿主因子の、サイクロフィリンの阻害薬のスクリーニングを行い、カルシニューリンと相互作用を持たないLead化合物を発見し、検討している。
著者
大槻 智洋 曹 暉
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1004, pp.19-22, 2009-05-18

山寨機。中国の電子機器産業を語る上で欠かせないキーワードである。日本でこの言葉はノン・ブランドの携帯電話機と同義で使われているが,それは間違い。山寨は「行政の管理から逃れた」という意味で,パソコンや白物家電の山寨機も存在する。 携帯電話機の山寨機は,「黒手機」(手機は携帯電話機の意)と呼ばれることもある。
著者
足立暁生著
出版者
オーム社
巻号頁・発行日
1972
著者
杉本 幸裕 稲永 忍
出版者
鳥取大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1998

コウモリカズラ(M.Dauricum)培養根の生産するストライガ(Striga hermonthica)の発芽刺激物質の精製を行った。活性物質をXAD-4に吸着させ、メタノールで溶出し、溶媒留去後、酢酸エチルで回収した。その後Sephadex LH20、C18 SEP-Pak Cartridgeを用いて精製し最終的にHPLC分取により単離した。これらの過程で、活性はコンディショニングしたストライガ種子を用いた生物検定により測定した。その結果、3種の発芽刺激物質を見出した。このうち最も高い活性は、HPLCでストリゴールと同じ位置に溶出された。また、分取された画分のUV吸収スペクトルはストリゴールおよびストリゴール類縁体のソルゴラクトンの文献値ときわめてよく似ていた。マススペクトルはストリゴールの文献値とよく似た開裂パターンを示した。以上から、コウモリカヅラ培養根の生産する主なストライカ発芽刺激物質はストリゴール、またはストリゴール類縁体であると考えられた。本研究の結果、非宿主植物のコウモリカズラ培養根がストリゴール、またはストリゴール類縁体を生産していることが明らかになった。新規な発芽刺激物質の発見には至らなかったが、ストリゴール類が植物の代謝産物であることを初めて明らかにした。
著者
柳田 康幸 野間 春生 伴野 明 鉄谷 信二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.445, pp.87-92, 2002-11-08
被引用文献数
21

バーチャルリアリティにおける感覚提示は従来視覚,聴覚,力・触覚の分野で発達してきたが,その他の感覚も含めた五感を駆使した情報提示へと発展させようとするのは自然な流れである.嗅覚提示の研究は未だ初期段階にあるが,現在までに匂いの強度や匂い物質の混合比率をインタラクティブに制御する試みが見られる.これらの興味の対象は匂いの合成であり視覚提示になぞらえて言えば香りレンダリングとも呼べるものであるが,我々は香り提示装置の側からアプローチを試みる.今回,非装着でかつ体験者ごとの香り空間制御を行うことを目指し,「空気砲」の原理を応用した香り提示手法を考案するとともに,その実現可能性について基礎検討実験を行ったので報告する.
著者
伊藤 円 渡邊 精一
出版者
日本甲殻類学会
雑誌
甲殻類の研究 (ISSN:02873478)
巻号頁・発行日
no.20, pp.35-42, 1991-12-31
被引用文献数
1

Fighting for a shelter between Palaemon pacificus and P.serrifer were investigated in aquaria. In both interspecific and intraspecific fighting,the smaller individuals were usually eliminated by the larger ones from the shelter. In the case that smaller individual was a winner, P. serrifer won more often than P. pacificus although P. serrifer was smaller. The second pereiopod was longer in P. serrifer than in P. pacificus. P. serrifer made up for smaller body size by larger second pereiopod length than P. pacificus relatively.
著者
前田白秋 作曲
出版者
[前田白秋]
巻号頁・発行日
vol.巻1, 1940