著者
白井 哲哉 中野 泰 綿拔 豊昭 高江洲 昌哉
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

本研究では、中心研究領域「公文書アーカイブズ構造分析研究」と副次的研究領域「公文書アーカイブズ情報分析研究」及び「公文書リテラシー分析研究」を設定して研究活動を展開した。その成果について、前者では旧町村役場文書群の構造及び作成(編綴)過程に関する新たな知見が得られた。後者では旧町村役場文書群が有する学術的情報の学術的価値が大いに解明されるとともに、今後の公文書リテラシー研究にとっての基礎的な知見を得ることができた。
著者
笹山 智仁
出版者
奈良工業高等専門学校
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2010

本研究では、治具を必要とする旋盤加工をおこなう場合でも、新たに専用の治具を製作することなく製品加工がおこなえる、汎用性に優れた旋盤用「システム治具」の開発と実用化を目的とした。製作する治具は、ベース(チャッキング)部に工作物を取付けるアタッチメント(軸やプレート)を取付けることで使用が可能となる構造とし、様々な形状の工作物に対応できるようアタッチメントは形状の異なるもの数種類を製作することとした。はじめに、外周加工用治具を、組立て式とすることを検討、本校実習工場で過去に製作した外周加工用治具の詳細を調査すると同時に、治具に関する文献等を参考としながらパーツ構成(部品形状や寸法、材質等)を決定した。その結果、ベース部品3種類(直径がφ30mm/φ40mm/φ50mm)アタッチメント(軸)部品5種類(取付け軸径がφ5mm/φ6mm/φ8mm/φ10mm/φ12mm)と取付け軸径を調整するカラー数種類でシステムを構成することとし、パーツを組み合わせることで、軸径はφ5mm~φ12mmの間で1mm毎に8段階、軸長は0~60mmまで無断階に調整が可能な構造とした。また、ベースとアタッチメントの嵌合部形状については、耐久性や組立て精度などを考慮した最適形状を決めるため、六角形とスプライン形の2種類を製作し検証をおこなった。製作した外周加工用治具は、軸径・軸長の変更や調整ならびに六角形状、スプライン形状の組合せなど「システム治具」としての働きに問題ないことが確認された。また、実際に平板から円盤状の部品を製作し「旋盤による加工に耐えうること」や「従来使用していた治具と同等の働きをすること」など実用性についても確認された。
著者
畑 秀明 玉田 春昭 角田 雅照
出版者
奈良先端科学技術大学院大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究は,ソフトウェア開発者の様々な特性や行動原理を理解するを目的とし次の課題に取り組んだ.1)リスクに対する開発者の特性を明らかにするための行動経済学に基づくアンケート調査,2)オープンソースソフトウェアプロジェクトの開発履歴データに基づく開発者の特性分析,3)クローズドな開発環境のデータ分析による開発者の特性分析,ゲーム理論に基づく開発者の行動原理や動向の分析.
著者
五野井 郁夫
出版者
立教大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2010

本研究の成果は、グローバル・ジャスティス運動が世界政治に与えている影響を明らかしたことである。本研究は、グローバル市民社会からなるグローバル・ジャスティス運動による国際規範形成の影響力と性質を明らかにすべく、NGO、宗教組織、類縁集団ベースの市民運動から分析し、それらが国際規範形成に与えている影響について「社会運動のクラウド化」という概念を提示することで、今日のグローバル・ジャスティス運動研究で最先端の知見を見出した。
著者
李 海航 浦島 三真子 天野 みどり ラシデ ラブンミ 西村 弘行 長谷川 宏司 水谷 純也
出版者
日本雑草学会
雑誌
雑草研究 (ISSN:0372798X)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.p146-152, 1992-07

ヒエの旺盛は繁殖力と成長は,農業生産に多大の影響を与え,そのために現在では世界の十大強害草にランクされるに至っている。本研究ではこの植物の一種であるイヌビエの植物間相互作用に関係するアレロパシーを調べた。StevensとTangの培養液循環装置を用いて温室内でのバイオアッセイを行った結果,植物培養液中にイヌビエの根から排出された物質がレタスおよびマングビーンの幼植物の成長に対して強い阻害活性を示した(Fig.2)。また,培養液から抽出した物質はレタスの種子発芽と幼植物の成長に対して強い抑制を示した(Fig.3とTable1)。HPLCおよび^1H-NMRを用いて分析を行った結果,培養液からp-hydroxybenzaldehyde, p-hydroxybenzoic acid, 3,4,-dihydroxybenzoic acid, vanillic acidおよび一種の未同定の成長抑制物質を単離した(Fig.4)。これらの物質の中でp-hydroxybenzaldehydeとp-hydroxybenzoic acidは培養液中に量的に多く,イヌビエの植物対内にもp-hydroxybenzaldehydeの含量が高いことから,この二つの物質はイヌビエの根から排出される主要なアレロケミカルズと思われる。
著者
高田 宏文
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.131, no.8, pp.1195-1200, 2011 (Released:2011-08-01)
参考文献数
21
被引用文献数
1 1

The mitogen-activated protein kinase (MAPK) pathways are signal transduction mechanisms that regulate many cellular processes in eukaryotic organisms, from yeasts to mammals. Multiple MAPKs regulate eukaryotic gene expression in response to various extracellular stimuli through phosphorylation of transcription factors. We have been studying the Pmk1 MAPK, a homologue of the mammalian ERK/MAPK in fission yeast. The Pmk1 MAPK regulates cell integrity and cell morphology. We have previously demonstrated that Atf1, a transcription factor downstream of the stress-activated MAPK pathway, serves also as a target of the Pmk1 MAPK signaling in fission yeast. Here, we identified ecm33+ gene, encoding a glycosyl-phosphatidylinositol (GPI)-anchored cell surface protein as a transcriptional target of Pmk1 and Atf1. The gene expression of ecm33+ is regulated by two transcription factors Atf1 and Mbx1. We also developed an in vivo real-time monitoring system of Atf1 or Mbx1 transcriptional activity, which enables to monitor the activation of the Pmk1 MAPK pathway by various stimuli. Finally, we demonstrated that Ecm33 is involved in the negative regulation of the Pmk1 MAPK signaling through the control of Ca2+ homeostasis. The ecm33 deleted cells displayed Ca2+ sensitivity and increased phosphorylation levels of Pmk1 MAPK. In addition, the Ecm33 overproducing cells displayed phenotypes closely similar to those of the pmk1 knockout cell. Collectively, Ecm33 plays a role in the negative feedback regulation of Pmk1 cell integrity signaling.
出版者
日経BP社
雑誌
日経ネットビジネス (ISSN:13450328)
巻号頁・発行日
no.68, pp.126-130, 2001-02-10

「ワールド商会WEBショップ」はラケットから卓球台までを取り扱う卓球用品専門の電子商店だ。4500アイテムもの豊富な品ぞろえと、元世界チャンピオンが経営するという話題性で、月商170万円を突破した。 大阪府東大阪市に本社兼店舗を構えるワールド商会は、卓球用品の専門店である(写真1)。

1 0 0 0 パタパタ

著者
三崎 大地 五十嵐 浩也 高橋 紀元
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究作品集 (ISSN:13418475)
巻号頁・発行日
vol.15, no.15, pp.72-77, 2010-03-30

本作品は、帝国器材株式会社と筑波大学五十嵐研究室による、学校空間のための新しい木製家具の開発に関する共同プロジェクトの成果物である。日本の伝統的な玩具である「パタパタ」から着想を得た本作品の基本構造は、梯子状の四枚の板からなり、互いに帯で結合されている。この構造は、柔軟に変形し梯子の間に板を渡すことで、机や書棚、ベンチ、掲示板等の用途を持たせることができる。この変形可能な使用方法により、本作品は現在の学校環境に求められる様々な空間機能に、幅広く適用することを可能にする。
著者
中野 寛 小林 真 寺内 方克
出版者
日本熱帯農業学会
雑誌
熱帯農業 (ISSN:00215260)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.78-84, 1998-06-01
被引用文献数
5

インゲンマメは一般に耐暑性が低く, 高温下では落花・落莢現象が激しくなり結莢率が著しく低下する.そこで, 耐暑性品種ハイブシと石垣2号, および非耐暑性品種のケンタッキーワンダーの若莢用インゲンマメ3品種を用い, 高温に感受性の高い時期を解明することにした.植物体を日平均気温約33℃で1日間もしくは5日間処理することにより, 花芽には高温ストレスに弱い時期が4期あることが明らかになった.一方, すでに開花している花や未熟莢は, 同じ温度で連続処理しても全く落花・落莢しなかった.4期のうちの1期は開花前々日から開花前日の時期であった.他の2期は開花9日前頃と12日前頃であった.耐暑性品種のハイブシと石垣2号では, その2期の間, すなわち11日頃に高温ストレスにやや強い時期が認められた.しかし, 耐暑性の低いケンタッキーワンダーでは, その時期も高温に感受性が高かった.残る1期は開花前15日から25日前の時期であった.この時期の花芽は高夜温に弱く, 5日間の処理で日平均気温が約33℃でも夜温が低い場合(昼温/夜温 : 36.8℃/28.1℃)には高温障害を受けなかったが, 夜温が高い場合(昼温/夜温 : 34.2℃/32.3℃)には花が小型で奇形の不完全花となり結莢率も低下した.開花前日の花芽に一日間だけ日平均気温約33℃(昼温/夜温 : 36.9℃/28.2℃もしくは34.2℃/33.0℃)の処理をすると, 翌日開いた花の結莢率は著しく低下した.そこで, 高温感受期をより詳しく決定するために, 午後4時から午前0時迄もしくは午前0時から午前8時迄の8時間だけ, 植物体に高温処理(32.5℃)を行った.これは葯壁の裂開, 花柱の伸長, 受粉, 花粉の発芽, 花粉管の伸長, 受精が行われる期間である.しかし, いずれの8時間高温処理でも結莢率は全く低下しなかった.このことから32.5℃の高温では生殖過程に直接的に作用し障害を与えるものではなく, 高温による障害が徐々に蓄積され, 8時間以上の長い時間の高温処理があってはじめて上述した生殖生長のいずれかの過程が不全となると考えられた.
著者
作野 誠一
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究の目的は、外部指導者の効果的活用に向けた条件整備の方策について、実証データに基づく具体的・実践的な提言を行うことであった。自治体への調査からは、現状のままでは外部指導者の地域差が露呈する可能性があること、外部指導者をめぐる各種制度については全体として「重要だと思うが実施していない」傾向があること、部活指導員の導入について「反対」の自治体はほとんどみられないことなどが明らかになった。また教員調査からは、外部指導者の導入を支持する割合は高いものの、部の状況によって判断すべきであるという意見もあること、複数種目部や地域クラブへの移行については慎重であることなどが明らかになった。
著者
高橋 政代 JIN Zi-Bing
出版者
独立行政法人理化学研究所
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2007

網膜色素変性(RP)は網膜視細胞の機能が障害される遺伝性の疾患群であり、遺伝性失明、また、60歳以下視覚障害者の最大の原因である。原因となる遺伝子変異は多数解明されているものの遺伝子診断を一般的な臨床検査とするまでにはまだまだ多くの課題が残っている。まず、全身疾患を伴わないRPについてこれまでに原因遺伝子が判明しているのは少なくとも40個と多数ある。RP患者の半分以上は弧発や遺伝形式不明であり、遺伝子診断や遺伝カウンセリングはほぼできないのが現状であり、多数の患者が遺伝子診断及び遺伝カウンセリングを受けられないのである。そこで、我々は効率とコストの面を考えながらdHPLCを用いた方法で遺伝形式を問わず全てのRP患者における網羅的な変異解析を試みた。約15%の弧発例や遺伝形式不明の患者で原因と思われる遺伝子変異を検出。結果はその内、18個が新規変異であった(Journal of Medical Genetics,2008)。効果的な治療法が現れない現状では、世界の研究者はES細胞やiPS細胞からin vitro分化してきた視細胞あるいは前駆細胞などを網膜細胞移植の重要なソースと期待しており、我々は世界初マウス、サル及びヒトES細胞から網膜視細胞への分化を効率よくできた(小坂田、高橋らNat Biotech 2008)。この成果により、視細胞分化誘導法及び移植細胞源に関する問題を解決できた。しかし、胚性幹細胞の生命倫理学的な配慮と移植における免疫拒否などの問題は残っている。そこで最近、皮膚などの組織体細胞から再生医療の大きな武器である「多能性幹細胞」を人工的に作ることに成功した(山中)。我々はこのips細胞を用いて視細胞の前駆細胞及び視細胞への分化に取り組み、ヒトips細胞から視細胞の分化に成功した(Hirami et al.,unpublished)。更に小分子を用いて新たな分化方法を効率よくできた(OsaRada F,Jin ZB et al.,unpublished)。これらの研究結果から、網膜色素変性症患者に対して遺伝子診断の臨床応用をでき、また、網膜再生の移植ソースとして視細胞分化を効率よくできた。
著者
宮崎 英明 亀田 能成 美濃 導彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.82, no.10, pp.1598-1605, 1999-10-25
被引用文献数
40

講義室に配置された複数の首振りカメラの制御とそれらの映像の切換えにより,複数のユーザがそれぞれ望むように実時間で講義を映像化する方法について述べる.講義を映像化するとき,ユーザが見たい対象は講義の状況によって変わってくる.状況に応じて各ユーザが見たい対象や撮影の方法は変化するが,カメラ台数が限られているので,いくつかのカメラワークだけを選択する必要がある.次に,選択されたカメラワークで各カメラの制御と映像の切換えを行うが,このときの映像の急激な変化の解消法について述べる.
著者
北 泰行 藤岡 弘道 赤井 周司 当麻 博文
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2001

1)超原子価ヨウ素反応剤を用いて、スピロジエノン骨格の高効率的合成法を確立し、ガランタミンの全合成を行い、その誘導体からアルツハイマー病治療候補薬として優れた化合物を見出した。次いで抗腫瘍活性海洋天然物ディスコハブディンA, E, F, OとプリアノシンBの合成に成功し、不安定なディスコハブディンAと同等の抗癌活性を示す安定なオキサアナログを見出した。またグリーンケミストリーを志向する、水中でKBr存在下での種々の変換反応を開発した。さらに反応終了後純粋に回収できる環境調和型超原子価ヨウ素反応剤を開発した。2)水溶性ラジカル開始剤と界面活性剤とを組み合わせ、水中でのラジカル環化やアルデヒド化合物からチオエステルおよびアミド類への効率的合成法を開発した。またSn化合物を用いない毒性の少ないラジカル反応を見出した。3)新規アシル化剤とリパーゼ触媒を用いて不斉四級炭素の汎用的合成法を確立し、制癌活性抗生物質フレデリカマイシンAの全合成を達成した。また生物活性インドールアルカロイドの合成鍵中間体の簡便合成法を開発した。光学分割と続く分子内Diels-Alder反応による類例の無い高効率的ドミノ反応を見出した。さらに酵素反応を阻害しないルテニウム触媒を開発し、本ドミノ型反応に動的光学分割法を組み込むことに成功した。4)芳香族Pummerer型反応を用いて,種々の2,3-置換インドール類の簡便合成法を開発した.また,チオフェン,フラン類の位置選択的求核的炭素-炭素結合形成反応を見出した.立体特異的新規転位反応を開発し、(-)-ヘルベルテンジオールや(-)-α-ヘルベルテノールを合成した。神経変性、自己免疫疾患等の治療薬開発のリード化合物として期待されるスキホスタチンの短工程合成に成功した。従来法では達成できないアセタールの新規脱保護法を見出し、全合成における保護基の選択幅を大きく拡大した。
著者
岡田 欣晃
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.132, no.9, pp.1045-1049, 2012 (Released:2012-09-01)
参考文献数
14
被引用文献数
1 3

Roundabout4 (Robo4) is a transmembrane receptor that belongs to the Robo family of neural cell adhesion molecules. Robo4 has been shown to play a role in endothelial cell (EC) migration, proliferation, angiogenesis, and stabilizing the vasculature. Robo4 is expressed specifically in ECs in the developing embryo, placenta, tumors, and normal tissues. The goal of our study is to understand the mechanism for Robo4 gene expression. In the previous study we demonstrated that EC-specific Robo4 gene expression was regulated by the 3-kb Robo4 promoter in the 5′-flanking region of the human Robo4 gene. In vitro studies demonstrated that the Robo4 promoter is activated by the transcription factors GA-binding protein (GABP) and SP1 through the ETS binding site at −119 and the 2 SP1 binding sites at −42 and −153, respectively. The functional relevance of these sites was confirmed by in vivo reporter gene assays using Hprt locus knock in mice. In addition to the regulation mechanism by transcription factors, our recent study implicated that epigenetic modification of the promoter contributes to the Robo4 gene expression. Here I will discuss the regulation mechanism of Robo4 gene expression by transcription factors and epigenetic control.
著者
木村 達明 金 鳳均
出版者
日本古生物学会
雑誌
日本古生物学會報告・紀事 新編 (ISSN:00310204)
巻号頁・発行日
no.155, pp.141-158, 1989-09-30
被引用文献数
1

韓半島の大同, 金浦, 漣川, 忠南, 聞慶および丹陽炭田地域に露出する非海成の大同累層群の植物化石は, かつて矢部長克, 川崎繁太郎, 大石三郎, 小畠信夫らによって研究されたが, 1945年以来その研究は途絶えていた。筆者らは1973年以来, この地域の炭田の開発にともない, おもに忠南および聞慶炭田地域の新産地から多くの植物化石を入手することに成功し, 現在までに, 38属79種を識別し, またこれらの中には, 従来知られていなかった分類群, 1新属および10新種を加え20属33種を含む。本論文は以上の新種を含むこの植物群の特徴種14属19種を記載した。大同累層群の植物群の時代は, かつて, ジュラ紀初〜中期と考えられたが, 少なくとも金浦, 忠南, 聞慶炭田地域から得られた化石植物群集に関する限り, その組成は, 日本, 沿海州南部および中国東北の東南部, および中国南部の三畳紀後期植物群と完全に一致し, これら地域のジュラ紀初〜中期植物群とは著しく異なる。
著者
田中 貞二 横田 治彦 岩田 孝行
出版者
公益社団法人 日本地震学会
雑誌
地震 第2輯 (ISSN:00371114)
巻号頁・発行日
vol.41, no.2, pp.283-285, 1988-06-25 (Released:2010-03-11)
参考文献数
5
被引用文献数
3
著者
Toshichika Iizumi Gen Sakurai Masayuki Yokozawa
出版者
日本農業気象学会
雑誌
農業気象 (ISSN:00218588)
巻号頁・発行日
pp.D-13-00023, (Released:2014-04-03)
参考文献数
42
被引用文献数
3 10

The consequences of observed changes in climate and management on yield trends in major crop-producing regions have implications for future food availability and access. We presents an assessment of the impacts of historical changes in sowing date and climate to the maize yield trend in the United States (U.S.) Corn Belt from 1980 to 2006, using large-area crop modeling and data assimilation technique (the model optimization based on the Markov Chain Monte Carlo method). The model calibrated at a regional scale successfully captured the major characteristics of the reported changes in yield and the timing and length of maize growth periods over the Corn Belt. The simulation results using the calibrated model indicate that while the climate change observed for that period likely contributed to decrease the yield trend, the positive contribution from the reported earlier shift of sowing date offset the negative impacts. With given spread in the assessment results across previous studies and this study, the credence of the conclusion that the negative impacts of the climate change on the U.S. maize yield trend are more likely attributed to the decreasing growing-season precipitation trend than to the temperature trend increased. This study addressed an emerging use of large-area crop modeling and data assimilation to attribute observed change in crop yield trend to climate and management.