著者
蔵中 しのぶ
出版者
大東文化大学
雑誌
大東文化大学紀要 人文科学 (ISSN:03861082)
巻号頁・発行日
no.30, pp.p135-189, 1992
被引用文献数
1

1 0 0 0 OA 雪みち

著者
板東三百 著
出版者
巌松堂書店
巻号頁・発行日
1946
著者
鷲宮 三次
出版者
旅の文化研究所
雑誌
まほら
巻号頁・発行日
vol.57, pp.60-60, 2008-10-01
著者
冨安 卓滋 松山 明人 井村 隆介 宮本 旬子 大木 公彦 穴澤 活郎 赤木 洋勝
出版者
鹿児島大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2003

イドリヤ川では鉱山地域周辺において、無機水銀の濃度は、鉱山からの距離に伴って減少するが、メチル水銀濃度は、流下に伴い一度上昇した後に低下することが明らかとなった。また、河川底質からの溶出実験により、河川水と底質を一緒に保存すると水中の総水銀濃度は数倍になる一方で、メチル水銀濃度は数百倍にまで上昇する現象が見られた。これは、河川水中メチル水銀の起源として、底質が重要な役割を担うことを示唆するものであった。また、周辺地域への水銀の拡散状況を調べるために、河川底質、川岸土壌、草原土壌、森林土壌表層中の水銀濃度を測定した結果、水銀鉱山に最も近い地点では、河川底質中の総水銀濃度が最も高かったが、下流地点では、草原土壌の総水銀濃度が最も高く、また、メチル水銀濃度は、川から離れるに連れて高くなる傾向が見られた。河川底質、周辺土壌に関して、蛍光X線分析をおこなった結果、河川沿岸土壌、周辺草原土壌は、森林土壌と河川底質の混合層として存在することが明らかとなってきている。これらをふまえて、今年度は水銀の周辺地域への拡散における川による運搬の影響、また、水銀の化学形を明らかにするために、水銀鉱山付近とその約2km下流の2地点において、川岸から山へ向かって約20mおきに各4点、採土器を用いて土壌を柱状に採取した。採取した試料は柱状図を記載し、層ごとに切り分け、石、根などを取り除いた後、チャック付きビニール袋に保存し日本に持ち帰った。現在下流地点の総水銀濃度の測定が終了、水平方向では川岸から2点目に最高水銀濃度が観察され、また、鉛直方向には層毎に大きく水銀濃度が変動することが確認された。これらは、河川の氾濫によって運搬された水銀汚染底質の堆積によるものと考えられる。
著者
後藤 禎 江口 隆夫 古賀 毅 青山 和浩
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.76, no.771, pp.2754-2763, 2010-11-25
被引用文献数
2

For the development of high-functional and complex mechatronics products, it is becoming necessary to manage the design process considering multi-domains such as electrical, mechanical and software specialties. However, at present, in the process of embedded software development, the software developers often have to spend their time and efforts by wasteful and unnecessary design iterations because that they don't understand the original requirements and previous designing intentions exactly. The authors predict that the mechanical designers in previous processes, don't describe the reasons, how to analyze and why to adoption technologies insufficiently. In this paper, the authors propose that the requirement model should be introduced in development process, because all designers can understand "what to make" precisely. In reference of the studies of various requirement definitions, especially object-oriented approach, the authors studied that the procedure of description in the requirement model, which is suitable for the development of high-functional and complex mechatronics products. An intelligent crane system is designed as an example to examine the possibilities of description using SysML. In conclusion, proposed requirement model is confirmed that it can surely describe the product requirement of the mechatronics product.
著者
江口 隆夫 後藤 禎 古賀 毅 青山 和浩
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.76, no.771, pp.2772-2781, 2010-11-25
被引用文献数
2

This paper proposes a method of impact analysis of the design change from the initial design stage. In author's previous work, a hierarchical requirement model is proposed in order to define the requirement of the complex mechatronics product. The product requirement is decomposed into three aspects: mechanical, electrical, and software. A hierarchical functional structure is proposed to represent the functional component in each design layer. The states and actions is designed as an activity diagram, and decomposed into the activity diagram in the next design stage. A constraint diagram is proposed to assign behavior elements and technical specifications. A decomposition process of the states, actions, and values is visualized using dependency structure matrix. The design change propagation analysis is proposed based on matrix between components, object flows, states, actions, and values. The proposed method is developed as a proto-type system based on SysML specifications and using Rhapsody. An intelligent crane system is designed as an example. A design change of the required behavior and actions is tested. The design result indicated that the proposed method surely can provide an affected components, parameters, and technical specifications with the change of requirement behavior.
著者
鞠子 正 加藤 幸男
出版者
資源地質学会
雑誌
資源地質 (ISSN:09182454)
巻号頁・発行日
vol.44, no.247, pp.353-367, 1994-10-31 (Released:2009-06-12)
参考文献数
66
被引用文献数
1

下川および日立鉱床はそれぞれ白亜紀―古第三紀および後期古生代に形成された付加複合体中に産するCu-Zn型火山成塊状硫化物鉱床である.蛍光X線法による母岩の主成分・微量成分分析などによる地球化学的研究の結果,下川塩基性岩および塊状硫化物鉱床はカリフォルニア湾あるいはアンダマン海のようなpull-aprt海盆で形成されたと推定される.このpull-apart海盆はクラー太平洋海嶺と日本弧の衝突により生じた海嶺―海溝―海溝三重結合点の移動に伴い,古第三紀に北海道で形成されていたと考えられる.日立付加複合体は主として,カルクアルカリ岩系塩基性―酸性島弧火山岩,カルクアルカリおよびソレアイト岩系塩基性―酸性背弧火山岩およびボニナイトトからなり,初成的にはファラロンプレート上の背弧島弧―海溝系で後期古生代に形成された超沈み込み帯オフィオライト(supra-subduction zone ophiolite)と見ることができる.日立鉱床は,この島弧系背弧海盆の拡大軸における酸性および中性の火山活動に伴う熱水溶液により形成されたものと考えられる,鉱石の性質,テクトニックセッティング,および関係する火山岩から考えて,日立鉱床は黒鉱鉱床よりもノランダ型鉱床およびスカンジナビア―カレドニア型Cu-Zn鉱床に類似している.
著者
丸 信人
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.65, no.7, pp.545-548, 2010-07-05

小林・益川両氏によって素粒子の標準模型における「CP対称性の破れ」の機構が提案され実験でも検証されたが,現在の物質・反物質の非対称性を十分に説明できない.本稿では,高次元理論に基づいた新しいCP対称性の破れの機構について最近の研究成果を解説する.
著者
岩見 真吾 佐藤 佳 小柳 義夫
出版者
一般社団法人日本応用数理学会
雑誌
応用数理 (ISSN:09172270)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.85-94, 2012-06-26

Recently, in order to investigate the fundamental phenomena in immunology and virology such as maintenance of immune memory, T-cell homeostasis, the relationship between aging and immunosenescence, the regulation of the adaptive immune response during viral infection, the pathogenesis of CD4^+ depletion in HIV infection, and the underlying mechanisms of leukemia, we successfully quantied lymphocyte kinetics in humanized mice through BrdUlabeling experiment. It is worth noting that our findings are the first to assess lymphocyte dynamics utilizing this technique. At first, we will briefly give an outline of the "Quantification system of lymphocyte kinetics in humanized mice" and then we will discuss about properties of the lymphocyte kinetics and utilities of our established system.
著者
柏端 達也 美濃 正 篠原 成彦
出版者
慶應義塾大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

以下のことを遂行することにおいて課題に関するいくつかの成果を得た。すなわち、(1)色彩の存在論における投影説的見解に対する評価。(2)聴覚対象および嗅覚対象の存在論に対する、出来事意味論の観点からの、また共同知覚の観点からの検討。(3)いわゆる「共同注意」に関する体系的な哲学的概念分析。(4)知覚対象と知覚経験に関する可能世界的意味論に基づく理論化可能性の検討と評価。(5)知覚に関する表象説(志向説)のさまざまなヴァージョンに対する理論的評価。
著者
堤 之智 牧野 行雄
出版者
社団法人日本気象学会
雑誌
Journal of the Meteorological Society of Japan. Ser. II (ISSN:00261165)
巻号頁・発行日
vol.73, no.6, pp.1041-1058, 1995-12-25
被引用文献数
1

1987年から1991年にかけて行った日本上空の一連の航空機観測によって、若狭湾、遠州灘、その他いくつかの地域の上空で、対流圏オゾンの鉛直分布を観測した。そして観測されたオゾンピークの起源を探るために、それぞれのピークに対して流跡線解析とその流跡線付近の渦位分布を調べた。その結果、今回日本上空で観測されたオゾンピークのうちの多くは、日本西方で起こったトロポポーズフォールディングに起因していることがわかった。1989年1月21日に遠州灘上空で観測された2つの異なった高度、濃度のオゾンピークは、別のトロポポーズフォールディングを起源としていた。そして輸送中に拡散されながら、日本上空で層状構造をなしていた。同じ日に、同一のトロポポーズフォールディングを起源に持つ似た形のオゾンピークが約300km離れた地域で観測された。それらのオゾンピークは、高度は異なるが温位の傾きから、同じ対流圏オゾン層に属していたと考えられる。1990年8月8日に2つの異なった性質の大気が日本上空のそう離れていない2地点で観測された。1つは高濃度のオゾンと低濃度の水蒸気を含んだ大陸性の大気で、中国東北部から輸送されて来ていた。もう一つは、低濃度のオゾンと高濃度の水蒸気を含んだ海洋性の大気で、成層圏大気に出合わずまた都市域も通過せずに数日間海上を漂っていた。海洋性気団でも都市域や工業地帯を通過したものは、オゾンと水蒸気が正の相関、すなわちオゾン、水蒸気ともに高濃度を示した。1991年4月27日の筑波上空でのオゾンの鉛直分布はほぼ一様で70ppbvの高濃度を示した。これは、筑波上空の大気が鉛直方向の渦位勾配が緩やかなフォールデイング領域から来ており、しかもフォールデイングが起こって間もなく輸送されてきたためであろう。オゾン濃度と輸送された距離の関係から、対流圏中のオゾンの分布には成層圏からの流入だけでなく、輸送中の拡散も重要であると考えられる。
著者
小塚 良孝 建内 高昭
出版者
愛知教育大学
雑誌
教養と教育
巻号頁・発行日
vol.10, pp.38-40, 2010-03

本稿では、2005年度より本学全一年生を対象に年二回実施されてきたTOEICの結果の分析から、本学における今後の英語教育に関して留意すべき点を指摘する。
著者
原田 康也 鈴木 正紀
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TL, 思考と言語 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.63, pp.21-25, 2010-05-21
被引用文献数
1

日本が国際情報社会になるにつれて、「英語が使える日本人の育成」が緊急の課題と認識されているようになってきた。文部省・文科省の定める学習指導要領では1990年代以降は外国語科目(英語)の授業において「コミュニケーション」を重視することとなっており、2006年度以降の大学センター試験で英語リスニング試験が導入されるなど、日本人英語学習者の英語口頭運用能力に一定の変化・改善が見られてもおかしくない状況にある。一方、こうしたカリキュラム上の改変にもかかわらず、中学・高校における英語学習・英語指導の中核が大学入試に向けての訳読式学習にあり、口頭英語の運用能力の向上は見られないという感想も根強い。大学で英語を担当する教員からは、英語に限らず大学生の一般的な学力低下を嘆く声が年毎に強まっているが、高校卒業時・大学入学時の英語運用能力の経年的変化に関する信頼できる資料はあまり公開されていない。著者たちは2006年度から2008年度までの科研費基盤研究(B)『学習者プロファイリングに基づく日本人英語学習者音声コーパスの構築と分析』と2009年度から2013年度までの科研費基盤研究(B)『属性付与英語学習者発話コーパスの拡充と分析:大学新入生英語発話能力の経年変化調査』の交付を受け、大学新入生を対象とする英語授業の中で共創的な学習活動における学生の英語での発言・応答・相互作用をできる限りそのまま、可能な範囲でデジタル化して記録しようという試みを継続している。その一環として、大学入学時点での新入生の英語力、特にオーラルコミュニケーションに直接関係のある口頭英語運用能力ついても継続的にデータ収集を行っている。今回の発表では、2006年から2009年まで毎年4月に行っているVersant Enghsh Testのスコアについて報告する。
著者
横山 勉
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会北陸支部研究報告集 (ISSN:03859622)
巻号頁・発行日
no.47, pp.391-394, 2004-07-17

自然と触れ合いながら遊ぶ機会が少なくなった今日において、幼児が1日の大半を過ごす幼児施設の遊び空間の拡がりをもつ園庭は、自然と向き合いながら生きるための力を育てる貴重な場と考えられる。園庭は地形、規模、形態、素材など環境構成要素により様々な特徴を示し、本論は築山を中心とした中庭形式、砂地形式、グラウンド形式をもつ保育園を調査し、主体的、創意工夫のある多様な遊びを展開するための遊び環境の基礎資料を得た。