著者
山本 眞一 近藤 誠 横田 利久
出版者
筑波大学大学研究センター
雑誌
大学研究 (ISSN:09160264)
巻号頁・発行日
no.25, pp.59-159, 2003-03

皆さん、こんばんは。それからこの衛星回線を通じてご覧になっておられます広島大学、それから愛知教育大学、山形大学、そしてまた、筑波大学のつくば地区の皆さん、こんばんは。今日はそういうことで、ここに今多数の方がいらしていますが ...
著者
二川 健 東端 晃 石岡 憲昭
出版者
宇宙航空研究開発機構
雑誌
宇宙航空研究開発機構研究開発報告 (ISSN:13491113)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.9-12, 2006-03

本研究では,これまで多く指摘されている宇宙空間での筋萎縮に注目し,無重力による筋萎縮の新規メカニズムを実証し,その予防の可能性を探ることを目的としている.平成17 年度では,ISS におけるフライト実験実施に向けた実験計画のベースライン化を目指し,次に挙げる地上予備研究を行った.(1)宇宙実験施行時に合わせたRNA 回収条件を確立するため,ISOGEN を用いた時とRNA Later を用いた時の回収率の違いを検討,(2)筋萎縮に重要なユビキチンリガーゼCbl-b の発現調節機構を明らかにするため,酸化ストレスと3D クリノローテーションによるCbl-b の発現調節を解析,(3)骨芽細胞におけるユビキチンリガーゼCblbの機能として,ユビキチンリガーゼCbl-b が無重力による筋萎縮だけでなく,骨萎縮にも重要な働きをしていることを明らかにした.
著者
井上 淳子
出版者
早稲田大学
雑誌
産業経営 (ISSN:02864428)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.73-88, 2003-12-15

新製品開発は企業にとって存続と成長を左右する重要な活動である。どの企業もその成功のために多大な資源を投じているが,現実には多くの新製品が失敗に終わっている。新製品開発に不可欠な情報分析ツールは確実に進化しているものの,開発プロセスにおける意思決定の精度には問題が残されている。本稿では,新製品開発の成功要因と認識されてきた開発関係者のコミットメントについて,その弊害的側面に着目することにより,新製品の成功を阻む非合理的な意思決定の原因を探った。コミットメントのエスカレーションは,過去の意思決定や選択が思い通りの成果をあげていない場合に引き起こされ,意思決定者を誤った行動に固執させてしまう。プロジェクトの成功見込みについて危険信号が出されているにもかかわらず,その警告を無視したり歪めて解釈したりしてプロジェクトを続行すれば,最終的に新製品の失敗と莫大な損失をもたらしかねない。新製品開発には多大な努力と費用がかかり,特に費用は開発段階が進むほど増大する。開発プロセスのレビュー・ポイントにおける決定が新製品の成否に大きく関わるため、その意思決定に弊害をもたらすコミットメント・エスカレーションを回避することは重要な課題である。そこで本稿では,マーケティング領域においてほとんど適用されてこなかったコミットメントのエスカレーション理論を用いて,新製品開発プロセスにおけるエスカレーションの影響要因を導出し,その回避策を考察した。
著者
小室 匡史 柳澤 剣 綿貫 理明
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告情報システムと社会環境(IS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.32, pp.85-92, 2009-03-11
被引用文献数
3

情報技術は社会の問題解決手法である.そこで 21 世紀の最重要テーマである環境問題に対して,環境情報共有の観点に注目した.本研究は,センサを用いた環境データと GPS を用いた位置データ,さらには環境情報に関する集合知をマッシュアップし Web 地図インタフェース上に表示した.本システムは,PC&Mobile ブラウザに対応しており,エンドユーザが 「いつでも,どこでも,だれでも」 参加閲覧可能な環境を提供している.Information technology is considered one of the ways to solve social problems. So, we propose a new method for sharing information on environmental problems, which are the most important themes for us in the 21st Century. The system we constructed employs various sensors and GPS to obtain environmental data and global positions. Furthermore, the system facilitates mashing up the collective intelligence on environmental problems, and displays into the map interface. This system is compatible to PC's and mobile phones and provides the ubiquitous framework on which "anyone" can join and browse at "anytime" and "anywhere".
著者
藤野 義之 佐藤 正樹 永井 清仁 平良 真一 尾崎 裕 渡邉 栄司 澤 学 田中 行男 楠田 哲也
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.91, no.12, pp.1611-1619, 2008-12-01
被引用文献数
3

ヘリコプターによる撮影は,災害時の情報収集に有効な手段の一つである.しかし,現在は,撮影した被災地映像を地上の車載局や基地局で中継するため通信範囲が限られ,新潟中越地震では,付近に基地局がなく緊急消防援助隊の指導などに生かされなかったといわれている.本論文では,筆者らが開発した,ヘリコプターから災害映像を実時間で直接衛星を経由し対策本部等に伝送するシステムについて論じる.本システムは,(1)MPEG4規格での384kbit/s準動画及び1.5Mbit/s 動画伝送機能,(2)ヘリコプターと対策本部との間の音声及びデータの双方向通信機能,(3)撮影している被災地位置を三次元地図を用いて高精度で特定する機能等を有している.また,これらの通信を可能とするために,(1)高速回転するヘリコプタープロペラのわずかなすき間をねらって電波を送信する技術,(2)ヘリコプターの姿勢が動揺してもアンテナビームを人工衛星方向に高精度で捕そく指向させる技術,(3)通信機器等に異常が発生しても利用衛星に隣接する衛星や地上の無線設備に干渉を与えないための技術等を開発し,実証試験を行ってその有効性を確認したので報告する.
著者
小泉 修平
出版者
甲子園大学
雑誌
甲子園大学紀要 (ISSN:18815731)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.55-61, 2007-03-31

研究者の道を歩む予定であった佐治敬三は、実兄の急死により洋酒の寿屋(後のサントリー)の後継者となった。後継者に就任すると学究肌の性格も一変させ、社名を「サントリー」に変更し、苦難の事業であるビール事業を手がけるのである。これは、当初道楽事業と揶揄されたが、実は自らが描いた新しいタイプの財閥を形成するための序章であった。また、同族大企業のトップであった佐治の戦略をみると、同族企業が長期的に繁栄する条件が浮かび上がってきた。それは、一族の経営トップ間の分担方法、健全なる赤字事業の推進姿勢、人々の生活文化への貢献などである。
著者
増澤 晃 南野 謙一 渡邊 慶和
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告情報システムと社会環境(IS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.25, pp.19-26, 2007-03-14
被引用文献数
1

近年,ブログやSNS等が流行している.それらは,新聞や雑誌等の大手メディアと対比し,消費者が自ら情報を発信するメディアとしてCGM(Consumer Generated Media)と呼ばれている.CGMで広く取り上げられている話題は,商品を購入するための有用な情報源となっている.そこで本研究では,アフィリエイト広告を対象とし,CGMから話題を抽出して関連する商品広告の効果的な配信を行う話題連動型広告配信システムを提案する.本システムでは,広告掲載サイトのコンテンツ,CGMの話題,アフィリエイト商品広告とのマッチングを動的に行う.本システムは,利用者の購買履歴等の個人情報を取得しそれをもとに個別に広告を配信するのではなく,CGMから多くの消費者が興味のある話題を取得しそれをもとに広告を配信する.本稿ではシステム開発と評価実験について述べる.Recently, Blog and SNS (Social Network Services) are popular, and are called CGM (Consumer-Generated Media), compared with the mass media (newspaper, magazine, etc.). Hot topics from CGM are useful information for people to purchase goods. We present a Hot topic Match Advertising Delivery System which extract hot topics from CGM and deliver affiliate advertisings matched them dynamically. The system do not acquire personal information such as history of purchasing, but extract hot topics from CGM in which many people are interested. This paper describes the system development and an evaluation experiment of the system.