著者
三浦 克己
出版者
中京大学
雑誌
中京大学教養論叢 (ISSN:02867982)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.61-71, 1966-12-05

1) Stone-Blundell のクロマトグラフィーに対し, 〓紙片の酸塩前処理を考案して改良法を作出した。2) マダケリグニンは若竹程p-ヒドロキシフェニル系の第1次リグニン構成単位がグアヤシル系及びシリンギル系のものより相対的に多量含まれている。3) マダケ成竹粉に常圧下の沸点 (102°) で硫酸塩法蒸煮液を作用させると, グアヤシル系及びシリンギル系のリグニン単位に比べて, p-ヒドロキシフェニル系の単位は容易に溶出するか, もしくはニトロベンゼン酸化によってp-ヒドロキシベンズアルデヒドを生成し得ない物質に変化すると考えられる。4) マダケ, バガス及び稲藁の粉末を120°で30分間, 中性亜硫酸塩蒸煮すると第1次リグニン構成単位の溶出傾向はほぼp-ヒドロキシフェニル系>グアヤシル系>シリンギル系の順位となった。尚本研究の一部は1956年11月12日, 第1回りグニン化学討論会に於て発表した。最後にシリングアルデヒドの標品を分譲賜った大阪大学工学部八浜研究室岡部先生, 並びに本研究の指導を賜った大阪府立大学大野教授, 五十野助教授に深く謝意を表するものである。

1 0 0 0 OA 時計の経済学

著者
久保田 浩司
出版者
一般社団法人日本時計学会
雑誌
日本時計学会誌 (ISSN:00290416)
巻号頁・発行日
no.150, pp.26-35, 1994-09-20

1 0 0 0 IR スウェーデン

著者
横山 悦生
出版者
ニチブン
雑誌
CD-ROM版技術科教育実践講座
巻号頁・発行日
2002-06-25
著者
金田 芳孝 甲斐 明 酒徳 治三郎
出版者
社団法人日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雜誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.83, no.9, pp.1417-1422, 1992-09-20
被引用文献数
2

同一部位に長期に嵌頓した尿管結石では,ESWLにより破砕されたにもかかわらず,微細砕石片と尿管狭窄が長期に残存し,水腎・水尿管症の残存あるいは悪化する症例が時に認められる.そのような5例5腎単位について,経皮的(4)あるいは経尿道的(1)バルーン拡張術を実施した.拡張にはバルーンダイレーショソカテーテル(7fr、拡張径6mm拡張バルーン長4/10cm Bard杜)を使用した.拡張術後,尿管ステント(7/8. 2fr.)を4〜8週間留置し,尿管ステント抜去後4〜8週間にて腎盂造影を実施した.4例4腎単位において残石片の排出と水腎・水尿管の著明な改善をみた.1例1腎単位では砕石片の残存はあるものの,水腎・水尿管の改善が認められた.すなわち5例全例に有用な結果が得られた.結石摘出術は不要であった.本法の有用性の確立には,さらに症例を重ねることと,より長期の経過観察が必要である.
著者
田中 義信 津和 秀夫 角園 睦美
出版者
公益社団法人精密工学会
雑誌
精密機械 (ISSN:03743543)
巻号頁・発行日
vol.30, no.355, pp.637-644, 1964-08-05
被引用文献数
5
著者
岩下 茂信 宮嶋 浩志 村上 和彰
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告計算機アーキテクチャ(ARC)
巻号頁・発行日
vol.1995, no.80, pp.1-8, 1995-08-23
被引用文献数
14

21世紀初頭の製品化を目指して,新しい汎用マイクロプロセッサ・アーキテクチャPPRAM(arallel Processing Random Access Memory/Practical Parallel Random Access Machin)を提案している.PPRAMとは,一言で言えば「大容量メモリおよび複数のプロセッサを1チップに集積し,分散メモリ型マルチプロセッサ構成により本質的に高いチップ内メモリ・バンド巾を活用すると同時に,グローバル・レジスタ・ファイルを各プロセッサが共有することでチップ内プロセッサ間での超低レイテンシ通信/同期を可能にしたオンチップ・マルチプロセッサ・アーキテクチャ」である.本稿では,個々のインプリメンテーション(=アーキテクチャ)に依存しない,PPRAMのアーキテクチャ上の枠組(rchitcctural framewor)について述べている.
著者
横田 雅也 築地 立家 藤井 愼二 伊藤 大雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-I, 情報・システム, I-情報処理 (ISSN:09151915)
巻号頁・発行日
vol.84, no.1, pp.58-61, 2001-01-01
被引用文献数
1

縦横Nますに王将を除く各駒がO(N)枚ずつ配置されている盤面が与えられたとき, 詰み手順があるかどうかを判定する問題を一般化つめ将棋問題と呼ぶ.伊藤らはその計算複雑さがNP困難であることを証明した.本論文では盤面とともに手数の上限を単進数で与えたときの一般化詰め将棋問題がPSPACE完全であることを証明する.
著者
藤原 真理
出版者
東北大学
雑誌
東北大学文学部日本語学科論集 (ISSN:09174036)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.71-82, 1993-09-30

本研究は、「そう」という形式を含む相づち表現「そう」「そうだ・そうです」「そうですか」「そうですね」を中心に、その用法を分析することによって、相づちによって表現される話し手の立場・態度の様相の一端を示したものである。「そう」系の相づち表現は、その用法上、話題・情報に対して話し手が積極的に「同意」を表明する場合と、情報の「受容」の表明にとどまる場合との、二つに大別される。それらは共起する感動詞によって、「感心」「思案・納得」「気づき・驚き」「肯定」など、さまざまな副次的な表現意図と合せて表出される場合がある。そのうち「思案・納得」「気づき・驚き」は、「受容」「同意」のどちらとも共存可能であるが、「感心」は「受容」とのみ、「肯定」は「同意」とのみ共存する。こうした分析から、相づち表現の意味構造が幾つかの層の表現意図からなる、重層的なものであることが予想される。
著者
谷口 幸代
出版者
名古屋市立大学
雑誌
人間文化研究 (ISSN:13480308)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.155-168, 2008-06

多和田葉子の戯曲『Pulverschrift Berlin』は、森鴎外の『大発見』を下敷きにしながら、観客を様々な固定観念から解き放ち新しい発見へと導く。本稿はその発見の過程を、言語遊戯と新たな鴎外像の創出という二つの観点から検証する。まず、音の連想、意味の連関などから日本語とドイツ語の間を往還し国家の支配から自由になった言葉が、様々な固定観念を融解することを明らかにした。その中で鴎外の留学目的の衛生学を意味するドイツ語も解体されて日本語へ変身し、多言語の「エクソフオニー」の響きを奏でる。次に鴎外像の創出では、多和田はクライストの翻訳史に関する考察の中で、日本の近代化を推進する意志と近代化に対する批判とを併せ持つ鴎外像を構築しており、この戯曲の鴎外もそれを受けたものと考えられる。続いて作中に挿入された詩の分析へ進み、鴎外がその名のイニシャルを通して、詩の題名でもあるアルファベットの「O」に変身させられるととらえた。それは様々な固定観念から解放されるトンネルの出入り口だと考えることができる。以上から、この戯曲はルイーゼ像が建つ場所をこうした出入り口を発見する可能性に満ちた場所とする。それによって、かつてクライストが詩を捧げたプロイセン王妃ルイーゼに極めて現代的な作品として捧げ直されるべき作品として創作されたと結論した。
著者
森 幸男 相川 直幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DSP, ディジタル信号処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.95, no.227, pp.15-20, 1995-09-12

本研究では、主成分分析技法を用いて日本語単母音の特徴を抽出し、不特定話者の母音の認識を試みた。本方法は、音声の短時間スペクトル包絡を用いて主成分分析を行い、各主成分ごとの主成分得点の分布を得る。この分布の幾つかは、母音ごとに集中する傾向がある。そのような主成分で任意の音声の主成分得点を求め、あらかじめ求められた分布と比較し、候補母音を決定する。本研究では、40話者の5母音を用いて分析し、任意の14話者の5母音を認識させたところ、91.4%という比較的高い認識率が得られた。
著者
野田 信雄 池上 康之
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. B編 (ISSN:03875016)
巻号頁・発行日
vol.69, no.680, pp.901-908, 2003-04-25
被引用文献数
4

The purpose of this paper is to explain the optimum extraction condition of Uehara cycle under Ocean Thermal Energy Conversion (OTEC). We studied about the optimum condition of extraction which makes cycle efficiency highest, because cycle efficiency depends on condition of extraction. And we studied about influence of the performance of the regenerator to the cycle efficiency.