著者
酒井 邦秀
出版者
一橋大学
雑誌
一橋研究 (ISSN:0286861X)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.92-103, 1974-12-01

論文タイプ||論説
著者
中村 彰
出版者
独立行政法人国立女性教育会館
雑誌
国立女性教育会館研究紀要
巻号頁・発行日
vol.9, pp.57-67, 2005-08

メンズリブの市民活動を始めて十数年、男たちの語りの場を提供してきた。活動の主たる目的は、男女共同参画社会の実現をめざす男性側の取り組みである。男性が「男らしさ」に縛られることなく、また女性を抑圧することなく、いきいきと生活できる社会環境づくりを訴えてきた。といっても、これまでの十数年のあゆみは、社会へのメッセージの発信よりも、私たちと出会いのあった人たちに癒しの場、リフレッシュして自分探しができる場を提供することが主たる活動だった。男たちだけの場にこだわったのは、女性にエエカッコをみせたい男たちが、ふだんは晒してはいけないと自己規制している自分の内面、多くは「強く、たくましくあれ」という男らしさのしばりとは対極の自分のもろさや弱さと向き合う機会にしたかったからである。
著者
胡 夫祥 志賀 未知瑠 横田 耕介 塩出 大輔 東海 正 酒井 久治 有元 貴文
出版者
公益社団法人日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.71, no.1, pp.33-38, 2005-01-15
被引用文献数
4 9

海鳥類の偶発的捕獲の回避を目的として,まぐろ延縄漁船現用の枝縄30数種類を調査し,その内の10種類と,釣元素材,釣元先端へ付加する錘重量を変えた枝縄の投縄後の釣針沈降特性を調べた。現用の枝縄における深度10mまでの釣針平均沈降速度は0.16m/s〜0.23m/sであり,鳥嚇しラインの有効範囲である船尾から150m以内で釣針が深度10m以上に沈むものはなかった。一方,釣針の沈降速度は釣元にフロロカーボンを使用した場合では約1.6倍に,釣元先端に45gwの錘を付加した場合では約2倍に改善された。
著者
高村 功一
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
建築雑誌 (ISSN:00038555)
巻号頁・発行日
vol.112, no.1415, 1997-12-20
著者
中村 健之介
出版者
大妻女子大学
雑誌
大妻比較文化 : 大妻女子大学比較文化学部紀要 (ISSN:13454307)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.143-127, 2006

「ドストエフスキー・ノート(2)」の「ドストエフスキーとイギリス」は、「日本ヴィクトリア朝文化研究学会」創立記念講演(二〇〇一年十一月十七日 大手前大学)のノートである。今回は、十月「日本ロシア文学会」で行なった講演(ニ〇〇五年十月七日 早稲田大学)を文字に起し、それに補足加筆してみた。今回の講演もおよその筋書きは用意していったのだが、いざ話し始めるとその場で思い浮かんでくることがいろいろあって、予定していたのとはかなり違ったかたちの話になってしまった。しかしそれでよかったと思う。講師は千葉大学の御子柴(みこしば)道夫氏と私の二人で、私の前に御子柴氏が「ソロヴィヨーフからロシア正教思想へ」と題して自分の研究の道すじについて話された。私は「宣教師ニコライ、出会った人たち」という話をした。「宣教師ニコライ」とは、東京神田のニコライ堂(東京復活大聖堂)でその名が知られるロシア正教会の宣教師、幕末から明治末まで半世紀にわたって日本人にロシア正教を伝えるべく奮闘した天主教ニコライ(俗姓カサートキン 一八三六〜一九一二)のことである。ニコライは、一九七〇年ロシア正教会によって列聖された。今日ニコライは、ギリシャをはじめとする東方正教の諸教会でも、また欧米のロシア正教会(The Russian Orthodox Church outside Russia)でも、「日本のニコライ」として広くその名が知られている。二〇〇三年には、北米サンフランシスコのDivine Ascent PressからSt.Nikolai Kasatkin and the Orthodox Mission in Japan. A Collection of Writings by an International Group of Scholars about St.Nikolai and his Disciples, and the Missionが刊行された。
著者
神谷 健一
出版者
大阪工業大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2006

本研究課題ではデータベースソフトを用いて主に高校・大学の英語授業に生かすことができるプリント教材および E-learning 教材の作成を任意の素材から簡便に行うことができるツールを開発した。Phrase Reading Worksheet 作成ツールは主に精読を中心とする授業の補助に、Cloze Test 作成ツールは総合能力の測定に加え、特定の文法項目や語彙レベルの指導補助に、それぞれ利用することができる。
著者
水野 忠文
出版者
社団法人日本体育学会
雑誌
体育學研究 (ISSN:04846710)
巻号頁・発行日
vol.17, no.4, pp.171-177, 1973-01-25

この小論は最近の体育学研究における1つの重要な問題である分化(differentiation)と統合(integration)の問題を具体的事例をあげて考察したものである. 第1に体育学の対象である人間を哲学上の学問分類論から論じ, 学問的操作によって自然存在となる場合と行為の主体としての人間存在となる場合の区別を明らかにした. 第2に具体的事例として脛骨中央部横断面の尖鋭角が新石器時代から現代にかけて男子の場合その鋭角が鈍化する傾向を人類学的知見から考察し, 現代人のそれを超音波法によって計測すると運動能力の高いものの方が普通のものよりその尖鋭角がせまく, 脛骨が扁平性を示すという新事実をとらえた. 最後にこのような事実から, 自然科学的研究を体育に生かすために人文社会科学と結合することの必要を論じ, 統合問題の解決の方向を明らかにした.
著者
園田 麻利子 小西 早智 谷口 早耶加 山崎 里鶴
出版者
鹿児島純心女子大学
雑誌
鹿児島純心女子大学看護栄養学部紀要 (ISSN:13421468)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.82-94, 2008

1.入院の動機は,最期をゆったり過ごしたい,自分で決めた治療方針を貫きたい,家族に迷惑をかけたくないことであった。2.ホスピス入院中の思いは,時間的経過の流れの中でみたとき,3名が共通であり,病気の進行に伴って「病気発症と積極的治療」「治療効果が得られず揺れ動く」「ホスピスへの入院を決定」「ホスピスでの満足した生活」という4段階のプロセスがあった。それは,治療への期待,疾病の悪化に伴い揺らぐ自分,そしてホスピスを選択し今満足しているという思いであった。3.納得のいく治療への模索,自己選択した治療の遂行,ホスピスへの入院について自己の価値観に基づいて自己決定したことが,現在のホスピスでの満足した思いにつながっていた。4.3名とも,がん治療の経過で納得できない医療・体制について不満・不安を表出した。それは,患者中心の医療を望んでいるが現実にはできておらず,その人らしく生きることへの医療者の支援への願望であった。
著者
坂口 幸弘 恒藤 暁 柏木 哲夫 高山 圭子 田村 恵子 池永 昌之
出版者
一般社団法人日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.44, no.9, pp.697-703, 2004-09-01
参考文献数
14

全国規模の実態調査を行い,ホスピス・緩和ケア病棟における遺族ケアの提供体制の現状を明らかこした.87施設から回答が得られ,回収率は90%であった.87%の施設が遺族ケアのニーズはあると認識し,84%の施設がすべての遺族を遺族ケアの対象と想定していた. 44%の施設では遺族ケアは勤務外で,手当は特になかった.30%の施設では遺族ケアのための教育を行っていなかった.1施設のみが,明文化された基準に基づくリスク評価を行っていた.56%の施設は専門家との連携を取つていなかった.半数以上の施設が,遺族ケア実施上の諸問題として,不十分な教育,組織体制の不備,時間の不足,人材の不足を経験していた.
著者
柏木 哲夫
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.42, no.7, pp.441-447, 2002
参考文献数
11

ホスピス,ターミナルケア,緩和医療の3つは歴史的にも,その内容からしても多くの共通点を有している.近代的ホスピスは,一般病棟での「やり過ぎの医療」による苦痛に満ちた死への「アンチテーゼ」として登場したとみることもできる.ホスピスケアの内容が知られるようになるとともに,ターミナルケアのあり方が問われるようになってきた.一般病棟においても,苦痛の緩和を中心にしたhosoice mindedcareの重要性が認識されるようになってきた.さらに,末期癌のケアを中心に発達してきたホスピスでの経験を,癌のあらゆる段階へ,また,エイズ,心疾患,肝疾患,腎疾患,糖尿病,痴呆などへも広げ,苦痛の緩和を専門とする緩和医療という概念が注目されるようになってきた.
著者
黒田 満
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.46, no.411, pp.1408-1413, 1980-11-25

この論文は,計算機援助下での形状設計において有用な曲線創成報を扱っている.この方法によれば,任意の通過点,接線方向,曲率を指定して曲線形状を定義でき,さらに,その生成された曲線を他の機能的,審美的要求に合うように修正できる.この創成法は,Bezier曲線のなめらかな接続に基づいており,Bezier曲線の各種の図式的特徴を活用している.曲線の接続は,条件の視覚化と,Bezier曲線の穂坂表現式による式操作の単純化によって容易に扱える.