著者
大庭 三枝 村山 ひろみ
出版者
福山市立大学
雑誌
福山市立女子短期大学研究教育公開センター年報 (ISSN:13485113)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.1-6, 2009

It is five years since we began the demonstration of educational contents in the department of Childcare and Early childhood education: play, music and theater for Fukuyama people with their participation. Practice by structurizing physical expressions has given a lot of good effects on students: Autonomy, verbal and physical expression, cooperative work, communication with different ages, self-confidence, motivation to make efforts, concentration, kindness, understanding with others and Fukuyama city, etc,. Teacher's efforts to brush up their capacity and the close comunication with the college-affiliated kindergarten are indispensable to improve the activities.
著者
山本 順一
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.9-14, 2001-01-01

本稿は, Eコマースのなかでも, とくにB to C(企業と消費者との間)のEコマースを対象として考察を加えた。このB to CのEコマースの多くは, インターネット利用の"通信販売"の姿をとっているところから, 通信販売を規律する訪問販売法の適用対象とされている。しかし, ネットショップは"出店""閉店"が容易でトラブル発生も多くなっており, 安全な取引の確保に向けていくつかの新たな試みがなされている。インターネット上のB to CのEコマース成約への手続きは, ビジネスモデル特許の対象ともなりうる。また, Eコマースの対象商品がソフトウェア, データベース, デジタルコンテンツ等の場合は著作権法や不正競争防止法でも保護され得る。最近, アメリカでは, このようなデジタル情報商品を提供する契約を規律する州法の制定を促す"統一コンピュータ情報取引法"(UCITA)が作成された。その問題点についても論じた。
著者
小山 高明 小宮 輝之 藤木 直人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OIS, オフィスインフォメーションシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.314, pp.13-18, 2002-09-13
参考文献数
9

近年、ファイアウォール装置、仮想プライベートネットワーク(VPN)構築用のルータなどのネットワーク装置が普及し、広域ネットワークにおいてもVPN接続が可能となった。また、ネットワークポリシを用いてネットワーク装置の設定パラメータを自動生成する、VPN構築用オペレーションシステムが開発されている。しかし、設定パラメータ操作についてアカウント毎に細かな権限を定義する機能が提供されておらず、装置毎に管理者が多数存在する広域ネットワークにおけるVPN構築に適していない。本論文では、まず、広域ネットワークにおけるVPNを広域仮想ネットワークと定義し、広域仮想ネットワーク構築用オペレーションシステムにおいてアカウント毎の管理操作権限設定実現のため、管理アカウント毎に許可条件を事前設定し、複数のオペレーション要求時に事前設定条件に基づいて許可されている操作のみを抽出する方法を提案する。本提案は、装置毎に担当者を分け、装置設定を複数企業にアウトソーシングするネットワーク規模の大きい企業に、特に有効である。
著者
朴澤 直秀
出版者
公益財団法人史学会
雑誌
史學雜誌 (ISSN:00182478)
巻号頁・発行日
vol.106, no.8, pp.1454-1482, 1997-08-20

In recent years the opinion has been raised that scholars scholars should focus more upon the religious aspects of the Tokugawa period. However, we should be paying attention not only to ceremonies, festivals and such religious practices as donation, but also to the structure of the relationship between the clergy and the people. In this article the author introduces one way to discuss Buddhist priests and temples separately, in contrast to the fact that temples have come to be inherited through blood ties since Meiji era. There-fore, he takes notice not of "fields", but rather temples which existed within relationships between Buddhist priests and villages, patron organizations, households, or individuals. His aim is to lend a more vivid image of the relationship between Buddhist priests and local groups or individuals by analyzing the administration of local temples and how their chief priests were replaced. For this purpose he presents the case of the Shingi-Shingon 新義 真言 sect's temples in the Kanto 関東 area (mainly present Saitama 埼玉 prefecture). He restrictes the time of the study to the middle and late Tokugawa period, when the temple patron system and the inter-temple hierarchies under the Tokugawa regime were firmly in effect. His conclusions are as follows. 1) The structure in which at the temples organized into the temple hierarchy was clear: the clergy of Buddhism sects were interrelated with the patron organization or villages mainly through the temples. 2) In that structure the maintenance and administration of a temple's real estate and movable property was an important matter for the chief priest of the temple, the patron organization and the village. The state of such matters affected the relationship between priests (or their clergies) and patron organizations or villages. 3) As long as we study various Buddhist sects besides the Shin 真 sects, it was not only the temple-patron relationship that supported the chief priests of temples (and their membership in the clergy) economically, and but also probably maintained the upper class temples in the temple hierarchies.
著者
岩村 英吉 大迫 初子
出版者
武蔵丘短期大学
雑誌
武蔵丘短期大学紀要 (ISSN:13413120)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.81-98, 1995-03-31

Japanese sports scientists are interested in children's diet. One reason is for many fracture of children's borne were reported. And another is related with geriatric disease and obesity of children caused for excessive intake of fatty foods. This study reported two terms. One is the reality of the childrens diet at their home. They belong to the soccer team in Tokyo Met.. And another is their food intake and energy consumption in summer camp of their soccer team. Fifty two children are 8 to 12 years old. 1. At their home; (1) At the view from Rorel index, they were normal level, but a few shows little fatty. (2) All of them take three times of meals in a day. (3) They ate almost 30 minutes on every meal (30%). (4) Snacks are given once in a day between meals. (5) They like meat most and dislike vegitables. 2. At their summer camp; We investigated about nutritions involved in every meals and how they intaked diet. Subjects were children and their age are 11 to 12. Diets were too rich than they need. Especialy protein in diet were too much excessive for them. Energy consumption in a day were less than energy intaked.
著者
岡田 信夫 片平 太一郎 田中 進一 真尾 達哉 中野 千鶴子 大輪 正昭 大木 一三 西山 實 小山田 勝彦
出版者
社団法人日本補綴歯科学会
雑誌
日本補綴歯科學會雜誌 (ISSN:03895386)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.231-238, 1984-04-01

無髄歯に歯冠補綴物を調製する場合には, その残存歯質のみでは支台歯としてその維持形態が十分得られない場合, あるいはそれのみでは従来破折する危険性が伴う場合に, 歯質の変わりに金属で支台を付与する post core の応用が多く行われている. この post core の作製に当っては, 従来石膏による間接作業模型上で, post 部と core 部とを作製しているが, この模型-埋没法によると post 部の蝋形成は省略できる. 本研究は, この単一化した作業による post core の適合性を検討するための第1段階として, 部位と専用液濃度の相違が, 作業模型上の post hole の口径およびその長さにどのように影響するかを検討したものである.
著者
加藤 直樹 中川 正樹
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:03875806)
巻号頁・発行日
vol.39, no.5, pp.1536-1546, 1998-05-15
参考文献数
8
被引用文献数
15

本論文は, 表示一体型タブレットとペンを使用する環境におけるペンの操作性を検討し, ペンの特徴やペンUIを設計するときに考慮すべき点を明らかにする.現状のペンUIの多くはマウスUIで用いられてきた対話技法を流用しており, ペンの良さを引き出しているとはいえない.ペンはマウスとは異なったデバイスであり, ペンにふさわしいUIを構築する必要がある.そこで我々は, ペンとマウスの操作性を比較する実験を行った.実験は, ドラッギングでオブジェクトを移動するタスクと, 2つの対象をドラッギングとポインティングで選択するタスクについて行った.その結果, ほとんどの場合ペンはマウスより速く操作できるが, ドラッギングで正確さが要求される操作を行うとき操作回数が多くなること, 長い距離をドラッグする操作や, 右利きの人の場合, 右, 右下の方向への移動をともなう操作では操作時間が長くなるという欠点が明らかになった.このことから, 右・右下方向へ頻繁に移動する対話技法, たとえば従来のドラッギングで選択するプルダウンメニューなどは, ペンには向かないことが予想される.また, ペンはマウスより, 次の操作があらかじめ分かっているとき, 操作がより速くできるようになることが示された.
著者
加藤 洋介
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2003

本研究の主たる目的は、『源氏物語大成 校異篇』(以下、『大成』と略称)の別本校異について、刊行の際に割愛された音便や表記の異同などに関する校異を増補し、合わせて『大成』校異の誤脱を修正することにある。これにより『大成』青表紙本校異と『河内本源氏物語校異集成』(加藤洋介編、風間書房、平成13年2月。)を合わせ、ほぼ同一の採用基準によったデータに基づいて比較研究を行なうことができる環境を整えることになる。本研究は同研究課題名での前年度申請によって採択されたものであるが、すでに先の研究期間における研究成果報告書では、桐壺巻から幻巻を対象として、約16,000項目の校異を増補し、3,600箇所ほどの『大成』校異の補訂を行なった(加藤洋介『河内本源氏物語の本文成立史に関する基礎的研究』(平成12〜14年度科学研究費補助金 基盤研究(C)(2)研究成果報告書)、平成16年6月。)。この研究期間においては、残りの匂宮巻から夢浮橋巻までを対象とした調査とその結果のとりまとめを目指した。『大成』所収の別本伝本に関する調査を行い、データの集約と整理を実施した。約8,300項目の校異増補と『大成』の誤脱2,000箇所程度の補訂作業を終え、その結果を研究成果報告書としてまとめたところである(研究成果報告書は『大成』の判型に合わせるためB5判とした)。これにより『大成』の別本校異すべてにわたる増補補訂作業を終了したことになる。今後は『大成』未収伝本へと調査対象を拡大し、『別本源氏物語校異集成』(仮称)として書籍刊行できるよう、研究の継続を計画している。また今回の調査研究の過程において、『大成』の青表紙本校異についても同様の調査が必要であることが判明しつつあり、こちらについても近々研究を開始したいと考えている。
著者
加藤 洋介
出版者
愛知県立大学
雑誌
奨励研究(A)
巻号頁・発行日
1998

本研究の目的は、河内本源氏物語に関する全校異の集成と、それによって河内本源氏物語の成立過程解明の目途を探ることにある。これまで平成4年度科研費 奨励研究(A)「河内本源氏物語の校合と校異語彙索引の作成」、および平成6〜8年度科研費 一般研究(C)「河内本源氏物語の諸本調査と校異作成およびそのデータベース化についての研究」において、『源氏物語大成』に採用された伝本の再調査を行なってきた。本研究ではこの成果に加え、『源氏物語大成』に未収録の岩国吉川家本・書陵部本・吉田本などの校異を加え、また調査に時間がかかるため先回は見送らざるをえなかった鳳来寺本(東海大学蔵現写本による)の調査を計画し、この2年間の研究期間においてこれらの伝本についてはすべて調査を終了した。その成果は『河内本源氏物語校異集成』(風間書房、来年度刊行予定)として一書にまとめ、研究者に広く公開できるよう準備を進めている。その調査の過程で、岩国吉川家本についての従来の見解を改めるべき必要が認められたため、その旨を論文化し、合わせて河内本源氏物語の成立に関わる問題の所在についても言及した。また河内本源氏物語の本文が別本に近いことは、以前より指摘されていたが、それがいかなる成立事情によるものかについて明らかにされていなかった。本研究においては、蜻蛉・手習という二巻についてだけであるが、河内本源氏物語は青表紙本を底本とし、それを若干の別本によって校訂することで出来上がった本文であることが明らかになり、その旨を論文化した。
著者
加藤 洋介 高木 元
出版者
愛知県立女子短期大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1994

本研究は、平成4年度文部省科学研究費補助金 奨励研究(A)「河内本源氏物語の校合と校異語彙索引の作成」での研究成果をもとに計画したものである。上記研究において、池田亀鑑編著『源氏物語大成 校異篇』(以下『大成』と略称)で割愛された河内本校異を、原本調査に基づいてすべて採録し、その過程で発見された『大成』校異の誤りを正した。その成果はすでに『源氏物語大成 校異篇 河内本校異補遺 稿(-)』(1993)としてまとめたところであるが、対象としたのは洞壺巻から葵巻までであり、本研究はその後を受け、平成6年度から作業を開始し、『稿(二)』(賢木巻〜朝顔巻、1994)『稿(三)』(少女巻〜若菜下巻、1995)『稿(四)』(柏木巻〜早蕨巻、1996)、『稿(五)』(宿木巻〜夢浮橋巻、1997)として成果をまとめ、これで『源氏物語』全巻の調査を終えたことになる。上記『源氏物語大成 校異篇 河内本校異補遺 稿(一)〜(五)』にて調査した校異は、すべて機械可読データとしても保存している。そこでは校異に採用したミセケチ・書入傍記などの情報を、機械データとして検索可能なものとすることによって、原本調査のデータシートにそのまま流用でき、さらにはそのデータに一定の符号等を付し、日本語組版ソフトLAT^EXを使用することで、校異データに『大成』と同様の符号を付した印刷用版下を作ることも可能になった。諸本調査および校異作成からその印圧刊行までの過程で発生する人為的誤りを、機械を使用することで可能な限り減らすための方法を、ほぼ確立できたように思われる。
著者
加藤 洋介
出版者
愛知県立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2000

本研究には大きく二つの目的があった。一つには、これまでに受けた科学研究費補助金によって、源氏物語全巻について『源氏物語大成 校異篇』(以下『大成』と略称)の河内本校異の補訂作業を行なってきたところであり、その成果として『源氏物語大成 校異篇 河内本校異補遺 稿(一)〜(五)』をまとめてきた。しかしながらこれは「補遺」であり、常に『大成』と見合わせる必要があった。また『大成』刊行後に紹介された伝本の校異をどうするかという問題も残っていた。そこで『大成』に未採用の諸本の校異を加えた上で、河内本の校異を一覧できる一書としてまとめることを企画した。これについては、本研究期間中に『河内本源氏物語校異集成』として刊行したところである。もう一つの目的は、別本についても『大成』の校異を補訂することであった。河内本源氏物語の成立を考えるためには、ぜひとも『大成』の青表紙本校異や『河内本源氏物語校異集成』と同基準での校異データが必要である。また自分自身の目で別本の本文に触れて、その感触を確かめてみたいという興味もあった。そうしたことから、河内本について行なった作業と同様のことを、別本についても試みたのであるが、その成果が研究成果報告書であり、「付 源氏物語大成 校異篇 別本校異補遺稿(上)(桐壺〜幻)」とした所以である。本研究は当初平成15年度までの4年間の研究期間を予定していたが、幸いにも科学研究費補助金の前年度申請が採択され、同じ研究課題名で平成15〜18年度までの継続研究が認められた。現在までに源氏物語全体の約2/3の調査を終えており、この研究期間内に源氏物語全巻の調査を終え、今回と同様の研究報告書を作成する予定である。
著者
阿部 敏彦 小林 隆夫 今井 聖
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.79, no.11, pp.1771-1781, 1996-11-25
参考文献数
18
被引用文献数
27

本論文では,音声信号の瞬時周波数(IF)に基づき,雑音環境下においてロバスト性の高いピッチ推定を行う一手法を提案する.音声信号のピッチ推定において重要な要素は周期的成分であり,特に雑音が加えられている場合に,非周期的成分の存在はピッチ推定に悪影響をもたらす.まず,瞬時周波数に関する振幅スペクトルを定義し,そこでは周期的成分と非周期的成分の分布には明らかな違いがあることを示し,瞬時周波数の局所的分布(モーメント)に基づき音声信号の非周期的成分を抑圧する手法を提案する.次に,瞬時周波数に関する振幅スペクトルからピッチを求めるための評価関数を提案し,それに基づきDP(dynamic programming)を用いて連続的なピッチを求める手法を提案する.
著者
向田 茂 蒲池 みゆき 尾田 政臣 加藤 隆 吉川 左紀子 赤松 茂 千原 國宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.85, no.10, pp.1126-1137, 2002-10-01
参考文献数
12
被引用文献数
34

近年,顔の認知に関する心理学的研究が盛んに行われている.心理実験を行うには実験デザインに応じた実験刺激の作成が必要となるが,これまで実験刺激の生成を目的とした統合的な顔画像合成システムは見当たらなかった.我々は,先行研究で用いられてきた合成顔を容易に作成できるとともに,今後検討されるであろう様々な実験刺激の作成にも柔軟に対応できるよう,心理学研究からの要求を考察し,実験デザインの段階から実験刺激の作成までの一連の作業をサポートする顔画像合成システムの開発を行った.特に,一連の作業の中で,操作者への負担が大きくなる,特徴点の取得作業の負荷を軽減できるよう,採用した操作者補助の機能の有効性を実験により確認した
著者
菅原 淳 リチャード ラン 小林 等 奥村 治彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EID, 電子ディスプレイ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.653, pp.13-17, 2000-02-24
参考文献数
6

携帯機機の普及や環境への配慮から、電力消費の少ない非発光型、すなわち反射型のディスプレイが注目されている。ディスプレイの画質としては、紙のような白さとカラー印刷並の色再現性が求められている。しかし、従来からある反射型液晶ディスプレイでは、偏光板や色素による光の吸収が反射率を低下させ、紙のような白さを実現することが難しい。本発表では、紙の白さとカラー表示か可能な可動フィルムディスプレイ(AFD:Actuated Film Display)の提案を行う。これは白色フィルムの上で、シアン・マゼンタ・イエローの色フィルムを静電力によって機械的に出し入れする方式であり、原理的に印刷物に迫る画質が期待できる。
著者
竹島 浩
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.121, no.4, pp.203-210, 2003 (Released:2003-04-11)
参考文献数
40
被引用文献数
3 3

筋収縮や伝達物質放出などの興奮性細胞での生理反応に先立ち,膜興奮による電気的信号は細胞質Ca2+上昇へシグナル変換される.細胞内ストア膜上のCa2+放出チャネルであるリアノジン受容体は一般的機能として細胞表層膜のCa2+チャネルと共役し,そのシグナル変換反応に寄与する.興奮性細胞系に広く分布する3種のリアノジン受容体サブタイプに関して,構造-機能相関や生理機能上の重要性が明らかにされている.一方,リアノジン受容体が生理機能を発揮するためには細胞表層膜とストア膜の近接構造が必要であると考えられる.最近,結合膜構造の形成に関与する膜タンパク質としてジャンクトフィリンが分子同定され,そのサブタイプ群の生理的重要性が変異マウスを用いて証明されている.さらに,リアノジン受容体とジャンクトフィリンサブタイプの遺伝子の変異は,ヒト遺伝性疾患の原因となることも明らかにされた.
著者
今井 康介 八木 康史 谷内田 正彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.4, pp.139-145, 2001-01-18
被引用文献数
1

本報告では,予めロボット移動に伴い得られた全方位ルートパノラマ画像を記憶しておくことで,ロボットを誘導する方法を提案する.ロボットの自己位置は,一対の動的輪郭モデルにより記憶画像列と入力画像とを対応付けることで求める.Described here is a route navigation method for a mobile robot with an omnidirectional image sensor. The route is memorized by a series of consecutive omnidirectional images at the horizon while the robot moves to the goal position. While the robot is navigating to the goal point, the input is matched with memorized spatio-tempral route patterns image by using dual active contour models and we can estimated the exact robot position
著者
太田 常蔵
出版者
日本文化人類学会
雑誌
季刊民族學研究 (ISSN:00215023)
巻号頁・発行日
vol.23, no.4, pp.315-323, 1959-11-25

The Karen people of Burma have many stories. I have collected some of them in 1943. Following is a report on these. 1. The Story of Pee-Bee-Yaw Among the spirits of nature, and one of the most benevolent, is Pee-Bee-Yaw, or Ceres, who sits in her place upon a lonely stump, the livelong day, to watch the growing corn and the ripening ear. Her object is to fill the granaries of the frugal and industrious people with rice ; and she is a great favorite among the people. 2. The Story of Kulaw Lay and Naw Mu Aye A married couple, namely Kulaw Lay and Naw Mu Aye, lived in the region named Thawthi Bawgaw. There also lived a white boa that loved Naw Mu Aye and made up its mind to make her its wife. And the boa carried her to its hole. After that Kulaw Lay was downhearted for he had tried many tricks to free his wife but all in vain. So he cut his own throat and fell down on the top of the hole. When his body had decomposed, maggots fell into the hole. Then Naw Mu Aye asked the boa to let her go to cremate her husband. Then the boa let her go. She came up and made a fire to cremate her husband. Moreover, she poured oil into the jars and kept it beside the pyre. Then she started to kindle the fire and afterwards jumped into the fire and died with her husband. 3. The Story of Ywado (a giant) Tsi Goo told Ywado that if he wanted his sword he would have to wrestle with him for it. The winner would be the owner of that sword. Fortunately for Ywado he won and he pushed Tsi Goo into the earth and ordered him to carry the globe for the rest of his life. It is believed that earthquakes are caused by Tsi Goo changing the globe from one shoulder to another. 4. The Story of Taw Meh Pah An old man killed a boa. He picked up a tooth and brought it home. On the next day, he carved the tooth into a comb. This comb was very strange and powerful. One day, the old man happened to comb his hair. At once his feature changed into a young man. This old man was known as Taw Meh Pah (father of the magic tooth). 5. The Ywa Legend of the Karens. The Karens have a tradition of a God under the name of Ywa. This name is apparently of the same root as Jehovah, the traditional name of God among the Hebrews. And besides, the Karens have quite similar traditions concerning the creation of the world, the fall of man, the expulsion from a garden, and the subsequent sinfulness of the race, which substantially agree with the Bible accounts of these events.