2 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1899年11月11日, 1899-11-11
著者
Takashi IWAMA Katsuhiro MIZUTANI Hajime KUBO Masahiro KATSUMATA Takenori AKIYAMA Masahiro TODA
出版者
The Japan Neurosurgical Society
雑誌
NMC Case Report Journal (ISSN:21884226)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.125-130, 2023-12-31 (Released:2023-05-17)
参考文献数
11

Patients with neurofibromatosis type 1 not only have characteristic skin findings but are also known to have vascular disorders due to vascular vulnerability. A 44-year-old man with previously undiagnosed neurofibromatosis type 1 was brought to the emergency room due to a sudden subcutaneous hematoma with no history of trauma. Angiography revealed extravasation from the parietal branch of the right superficial temporal artery, which was embolized with n-butyl-2-cyanoacrylate. However, the next day, the patient exhibited an increased subcutaneous hematoma, and new extravascular leakage was detected at the frontal branch of the superficial temporal artery, which was also embolized with n-butyl-2-cyanoacrylate. The patient had physical findings characteristic of neurofibromatosis type 1, such as café-au-lait spots, and was subsequently diagnosed with neurofibromatosis type 1. No obvious neurofibroma or any other subcutaneous lesion associated with neurofibromatosis type 1 was identified in the affected area. Massive idiopathic arterial bleeding in the scalp, although infrequent, can be fatal. Neurofibromatosis type 1 should be considered when a subcutaneous scalp hematoma is observed without a history of trauma, even if the facial skin structure appears normal. Neurofibromatosis type 1 is also known to have multiple sources of hemorrhage. Thus, it is important to repeatedly evaluate vascular structures via cerebral angiography, contrast-enhanced computed tomography, and magnetic resonance imaging, if necessary.
著者
門 利恵 椎原 啓太 島田 謙一郎 韓 圭鎬 福島 道広 長田 正宏
出版者
帯広大谷短期大学
雑誌
帯広大谷短期大学紀要 (ISSN:02867354)
巻号頁・発行日
vol.55, pp.5-17, 2018-03-31 (Released:2018-04-16)
参考文献数
35

プレバイオティクス効果を有する難消化性オリゴ糖(ガラクトオリゴ糖,ラフィノース,フラクトオリゴ糖)と,チーズホエイパウダーの発酵特性について,発酵培養装置(ジャーファーメンター)を使用し,それぞれ比較検討を行った。難消化性オリゴ糖とチーズホエイパウダーは,善玉菌および有益物質の増加を促進し,悪玉菌および有害物質の生成を抑制することが示唆された。各種オリゴ糖による発酵特性は,全てにおいて類似した傾向が認められ,その効果は難消化性の炭素源によるものと考えられる。また,チーズホエイパウダーに関しても腸内環境に良好な影響をもたらすことが確認された。これらの結果は,副産物とされるチーズホエイについて機能性食品としての新たな有効性を見出す可能性が期待できる。様々な生活習慣病を日常の食生活で予防することの重要性が広く知られてきているが,今後in vivo試験での検討が必要と思われる。
著者
岩本 博幸
出版者
日本フードシステム学会
雑誌
フードシステム研究 (ISSN:13410296)
巻号頁・発行日
vol.29, no.4, pp.201-206, 2023 (Released:2023-03-23)
参考文献数
8

This study uses the Random Parameter Logit model and examines the determinants of consumers’ willingness-to-pay (WTP) using Structural Equation Modeling to estimate WTP concerning the purchase of animal welfare livestock products. The study results show that consumers generally positively perceive animal welfare-certified pork. The results also suggest the importance of educating people, strengthening their attitudes that purchasing animal welfare-certified pork can effectively solve animal welfare issues, and raising awareness among consumers that their actions can contribute to animal welfare issues. Raising social awareness to evaluate ethical consumption positively would also be helpful.
著者
吉村 泰幸
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.90, no.3, pp.277-299, 2021-07-05 (Released:2021-08-03)
参考文献数
281

ベンケイソウ型有機酸代謝(CAM)型光合成は,水分の損失を最小限に抑えた代謝経路であり,近年,温暖化する気候条件下に対して安定した収量を確保する農業生産の一つの手段として,圃場試験も進められている.この代謝を持つ植物は高温・半乾燥地帯の景観を占めるが,熱帯林や亜熱帯林の着生植物,高山植物,塩生植物,水生植物としても確認されており,現在,地球上の様々な環境下で生育している.よって日本においてもCAM植物が自生し,農業利用に適用できる可能性もあるが,国内に自生する植物種やその生育地についての情報はほとんどない.そこで本研究では,国内外の文献を元に国内に分布するCAM植物種を抽出し,特に,その生育環境について検討した.その結果,日本においても,岩場,海岸,山草地,畑・路傍,極相林,貧栄養湖等にCAM植物が生育していた.栽培種を含め国内に分布するCAM植物は,ヒカゲノカズラ植物門ミズニラ科の5種,シダ植物門ウラボシ科3種,イノモトソウ科1種,マツ門(裸子植物門)ウェルウィッチア科1種,被子植物では,モクレン類コショウ科1種,単子葉類7科25属86種,真正双子葉類11科53属140種で,合計23科83属237種であった.そのうち栽培されている種が185種と全体の約8割を占め,在来種も56種の分布が確認されたが,ほとんどの種は,岩場や海岸など厳しい水分環境下で生育していた.また,帰化種も33種確認されたが,海外で確認されているアカネ科等におけるCAM型光合成を持つ種は確認できなかった.
著者
野並 慶宣 斉藤 信 佐々木 康弘 鈴木 敦士
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品工業学会誌 (ISSN:00290394)
巻号頁・発行日
vol.30, no.12, pp.698-703, 1983-12-15 (Released:2010-01-20)
参考文献数
14

新鮮殼付鶏卵およびあひる卵を70℃あるいは100℃に30分間加熱した後凍結,解凍した場合の卵白の微細構造を透過型電顕で観察し,解凍卵白中に分離している液の組成を分析し,またオボムチンを希釈あるいはpHを5.50とすることにより沈でん,除去した卵白を同様に加熱,凍結,解凍し,その微細構造を観察し,次の結果をえた。(1)新鮮生卵白の微細構造は鶏とあひるとでは明らかに異なるが,いずれの場合も電子密度の極めて高い線維状構造が認められ,オボムチンを除去した卵白ではこの構造は認められない。(2)電顕図において,卵白蛋白質は加熱により電子密度の高い塊状となり,加熱温度が高くなるとこの塊の周辺部の電子密度は増大して塊の輪郭は明らかとなる。オボムチンを除いた場合は,加熱により生じた塊は互に接続するものが多くなり,酸によりオボムチンを除いた場合は,蛋白質は大部分電子密度の高い大きい塊となるが,酸によるこの変化はあひる卵より鶏卵において著しい。(3)分離液の重量の卵重に対する割合はいずれの加熱条件下においても鶏卵とあひる卵で差はないが, 70℃,30分間加熱のあひる卵の分離液中の固形物含量は他の場合より著しく少ない。(4)分離液中の窒素は, 100℃, 30分間加熱の鶏卵,あひる卵および70℃, 30分間加熱の鶏卵の場合は蛋白態のものが多いが, 70℃, 30分間加熱のあひる卵の場合は大部分が非蛋白態である。また分離液中のヘキソサミン,ウロン酸は鶏卵よりあひる卵に多い。(5)鶏卵およびあひる卵の分離液中の遊離の糖のペーパークロマトグラフィーによる分析結果は,新鮮鶏卵卵白の透析性糖のそれとは異なる。
著者
中川 恭 甲田 哲之 濱田 広一郎 菅谷 建作 斎藤 高雄
出版者
公益社団法人 日本栄養・食糧学会
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.73, no.2, pp.55-60, 2020 (Released:2020-04-15)
参考文献数
29

「乳酸菌B240」は, タイ北部の発酵茶ミヤンから単離された植物由来の乳酸桿菌である。B240は小腸のパイエル板から取り込まれ, 生菌と死菌ともに分泌型免疫グロブリンA (sIgA) の産生誘導活性を有する。基礎検討では, B240の経口投与により季節性及びパンデミックインフルエンザウイルス, 肺炎球菌やサルモネラに対する感染防御効果を認めた。さらにヒトにおいてはB240の経口摂取により唾液中sIgAの分泌が促進され, また用量依存的に風邪罹患割合を抑制することを実証した。一方, 我々は分岐鎖アミノ酸 (BCAA) の摂取による運動後の疲労感, 筋肉痛の軽減を認めており, またホエイプロテインを運動直後に摂取することで, 骨格筋量や筋力を増加させる効果を確認している。従ってB240とホエイプロテイン及びBCAAを組み合わせた食品は, アスリートだけでなく感染リスクの高い高齢者や受験生, ビジネスパーソンなど, 大切な時期に体調管理を心がけたい多くの生活者のコンディショニングフードとして貢献し得るものと期待される。
著者
宮坂 恒太
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.157, no.2, pp.146-154, 2022 (Released:2022-03-01)
参考文献数
33
被引用文献数
3

GLP-1受容体作動薬(GLP-1 RA)は2型糖尿病患者における良好な血糖コントロールを達成するために効果的な薬剤である.中でも,経口セマグルチドはアメリカ,ヨーロッパ,および日本で承認されている経口摂取が可能な唯一のGLP-1 RAである.この薬剤の登場により,注射によるGLP-1 RAの投与に抵抗のあった2型糖尿病患者においても,糖尿病発症のより早期でGLP-1RAの使用が可能になり,患者に経口薬の価値ある選択肢を提供することができるようになった.経口セマグルチドの有効性と安全性は9,543例(日本人1,293例)の被験者を含む第Ⅲ相臨床試験(PIONEER試験)で評価された.本臨床試験は10の試験で構成され,そのうち2試験は日本での国内臨床試験だった.全試験を通じて,経口セマグルチドによる良好な血糖コントロールと体重減少への影響が示された.承認された最高用量である経口セマグルチド14 mgは,対照群であるプラセボ,エンパグリフロジン,デュラグルチド,シタグリプチンと比較してHbA1cを有意に低下させ,リラグルチドに対しては非劣性であることが示された.経口セマグルチド14 mgは,プラセボ,シタグリプチン,リラグルチドに対しては体重減少に優越性を示し,エンパグリフロジンに対しては同等の体重減少への影響を示した.PIONEER試験において,経口セマグルチドの忍容性は良好であり,他のGLP-1RAと同様の安全性を示した.また,心血管アウトカム試験の結果から経口セマグルチドの心血管への安全性が示され,プラセボと比較して,心血管死および全死亡のハザード比が有意に減少していた.したがって,経口セマグルチドは2型糖尿病罹患の初期からのGLP-1RAsの開始という効果的な治療オプションをもたらし,2型糖尿病患者に新たに有効な選択肢を示したと考えられる.

2 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1900年02月26日, 1900-02-26
著者
八田 達夫 保科 寛樹
出版者
公益財団法人 アジア成長研究所
雑誌
東アジアへの視点 (ISSN:1348091X)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.01-14, 2020 (Released:2021-03-05)
参考文献数
9

「人口成長率の低下は生産性(1 人当たりGDP)の成長率を下げる」という因果関係は, 広く信じられており,地方への人口分散政策や外国人単純労働者受け入れ政策の与件とされ ていることが多い。この命題は,労働力投入の増大による集積の経済がもたらす生産性増大 効果が強く,その効果が,労働の限界生産力逓減の法則による生産性低減の効果を超えるこ とを,暗黙の内に前提としている。 本稿では,この因果関係が実証的に成り立っていないことを明らかにする。具体的には, OECD 加盟国,およびOECD にASEAN 加盟国・中国・インドを加えた各国の,1961~ 2019 年間のデータを分析対象として,次を示す。(1)この全期間において,人口成長率と1 人当たりGDP 成長率との間に,統計的に有意な正の相関関係は成り立たない。この間を10 年ごと・20 年ごとなどに分割したどの期間についても,同様である。(2)本稿で分析した大 多数のサンプルグループにおいて,統計的には有意でないものの逆の関係が回帰分析では観 察される。(3)特定の期間と国グループの組み合わせでは,負の関係が統計的に有意に成り 立つ。これらの事実は,一般に広く信じられているほどには集積の利益が強くないことを実 証的に示している。 「人口成長率の低下が生産性の成長率を下げる」という因果関係は,実証的に検証されて いないという事実は,広く政策担当者に認識されるべきであろう。
著者
織茂 智之
出版者
日本神経学会
雑誌
臨床神経学 (ISSN:0009918X)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.11-24, 2008 (Released:2008-01-25)
参考文献数
76
被引用文献数
15 15

レビー小体病では,病早期より始まる心臓交感神経の変性により心臓のmeta-iodobenzylguanidine(MIBG)集積が低下し,これは他のパーキンソニズム,parkin関連パーキンソン病,アルツハイマー病との鑑別の一助になる.心臓交感神経の変性をとらえうるMIBG集積低下とレビー小体の存在は非常に密接に関連していることより,MIBG集積の明らかな低下は,レビー小体存在のバイオマーカーであると考えられる.さらにαシヌクレイン凝集物は心臓交感神経変性に先立って沈着しており,αシヌクレイン凝集物と心臓交感神経の変性が密接に関連しているものと思われる.

2 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1936年04月13日, 1936-04-13
著者
上田 琢哉
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.67, no.4, pp.327-332, 1996-10-28 (Released:2010-07-16)
参考文献数
15
被引用文献数
9 5

In past studies, the concept of self acceptance has often been confused with self evaluation or self-esteem. The purpose of this study was to distinguish these concepts, and operationally define self-acceptance as Carl Rogers proposed: feeling all right toward the self when self-evaluation was low. Self-acceptance as adaptive resignation, a moderating variable, therefore should raise self-esteem of only those people with low self-evaluation. Self-acceptance was measuerd in the study as affirmative evaluation of own self-evaluation. Two hundred and forty college students, 120 each for men and women, completed a questionnaire of self-evaluative consciousness and self-esteem scales. Results of statistical analyses showed that among subjects with low self-evaluation, the higher self-acceptance, the higher the person's self-esteem, The same relation was not observed among those with high self-evaluation. Thus, it may be concluded that self-acceptance was adaptive resignation, and therefore meaningful to only those with low self evaluation.