著者
久野 靖
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.55, no.4, pp.352-355, 2014-03-15
著者
金谷 正敏 大谷 昇 高橋 淳 西川 猛 勝野 正和
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.64, no.7, pp.642-652, 1995-07-10 (Released:2009-02-05)
参考文献数
86
被引用文献数
2

広禁制帯幅半導体シリコンカーバイド(SiC)は,耐環境用デバイスやパイスーデバイス用半導体材料として,また, GaNなどの基板としても注目されている.従来, SiCバルク単結晶の育成は困難であったが,最新の改良型昇華法成長め研究開発により,大口径バルク単結畠成長が可能になった.6H形および4H形SiCの単結晶が成長できるようになり,数々のデバイス試作が行われている.結晶性改善においては種々の欠陥の中でデバイス作製上問題となるマイクロパイプ欠陥の低減も進展している.本稿では,進展著しいバルクSic単結晶研究の現状と今後の課題を述べる.
著者
上村 幸雄 Yukio Uemura
出版者
学習院大学人文科学研究所
雑誌
人文 (ISSN:18817920)
巻号頁・発行日
no.6, pp.247-291, 2008-03-28

これは2006 年6 月24 日に東京の学習院大学において(付記参照)、また2007 年1 月27、28 の両日に沖縄県那覇市の沖縄大学で開かれた沖縄言語研究センター(OCLS)の月例研究会での2度の講義の記録であり、呼気圧・呼気流に関連しながら以下のことが述べられている。(1)呼吸一般、(2)発話時の呼気、(3)喉頭下の気圧と、喉頭の筋肉的制御、(4)声道における母音・子音を発する際の調音運動とのかかわり、(5)結論、および今後の研究への示唆 筆者が以前に国立国語研究所で行なった実験音声学的研究(国研報告60、同100)から、Ⅹ線映画フィルムトレース図、動的人工口蓋図、その他各種の調音的、音響的な資料が引用、提示されている。また、主題に関連して、日本語、およびいくつかの言語のフォネーム、およびいわゆる超分節的なフォネームの研究方法に関する補足説明が加えられている。
著者
福元 崇真 乾 明夫 田中 洋 野添 新一
出版者
一般社団法人 日本女性心身医学会
雑誌
女性心身医学 (ISSN:13452894)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.308-315, 2016-03-31 (Released:2017-01-26)

発達障害は,従来遺伝と環境という二つの要因が相互に関係して発症すると考えられ,特に遺伝要因が重要視されてきた.しかし近年,海外を初め,我が国の調査では発達障害,あるいは発達障害の疑われる子どもの増加が報告されている.遺伝要因を考慮すれば一定になるはずの発達障害の増加が指摘されていることから,遺伝要因を重要視する見方は徐々に弱まっており,代わりに最近,調査・報告による環境要因の重要性が見直されつつある.本研究の目的は環境要因に注目し,発達障害および発達障害様相を持つ児童の母親(以下,障害あり群)と健常児童の母親(以下,障害なし群)を対象に後方視的質問紙調査を行い,妊娠後期(28週目)と出産後1年半での養育環境における母親の育児ストレスと児童の抱える発達障害様相との関連性を明らかにすることである.調査には,養育者が育児中に生じる心の状態を尋ねる「育児不安尺度(中核的育児不安,育児時間)」と,養育者の育児環境について尋ねる「育児ソーシャルサポート尺度(精神的サポート)」を使用し,有効回答数は154名であった.養育している児童の診断の有無,育児支援関連施設の利用経験の有無などによって選定し,障害あり群47名(41.4±6.5歳),障害なし群107名(40.4±4.9歳)の2つの群の妊娠後期と出産後1年半における育児不安・育児ソーシャルサポートの得点についてt検定,2要因分散分析を行った.その結果,1)妊娠後期において,障害あり群の精神的サポート得点は有意に低く(p<0.05),2)出産後1年半において,障害あり群の中核的育児不安得点は有意に高かった(p<0.05).今回の結果から,妊娠後期における配偶者(夫)からの育児に関する妊婦(妻)への精神的サポートの低さが,胎児の養育環境を介して発達障害ないし発達障害を呈する症例に何らかの影響を与えていた可能性が示唆された.

2 0 0 0 OA 禅の妙味

著者
忽滑谷快天 著
出版者
忠誠堂
巻号頁・発行日
1927
著者
原 善
出版者
日本近代文学会
雑誌
日本近代文学 (ISSN:05493749)
巻号頁・発行日
no.56, pp.175-187, 1997-05
著者
杉浦 正利
出版者
名古屋大学
雑誌
奨励研究(A)
巻号頁・発行日
1997

本研究では、昨年度と本年度の2年間で、インターネットを使い直接外国とコミュニケーションを行なうのに必要な英語による情報発信能力を養う英語学習支援システムを開発した。本年度は、昨年度作成したオンライン英和・和英辞書と有機的に関連づけられた英語表現例文集の構築と公開を行なった。英語表現例文集としては、二種類のものを作成した。一つは、大学英語教育学会による基本4000語を基にした5300の基本英語例文とその対訳からなるデータベースである。もう一つは、日本の大学のWWWページおよびそこから直接リンクの張ってある英語もしくは日本語によるWWWページをデータベースにしたものである。英和・和英辞書と二種類の英語表現データベースとを有機的かつ動的に関連づけた英語による情報発信支援システムを試作し、7月に米国サンディエゴで開催されたコンピューター支援語学教育学会(CALICO)で発表した。さらに、その時点で問題となっていた検索速度と一般公開のための例文の著作権の問題を解決するために、独自に開発したWWWページ収集システムとSONYで開発された全文検索エンジンSGSEを利用したシステムを開発した。WWWページ収集システムは1時間に約200ページを収集する能力があり、全文検索システムによる検索対象語は約4万語(英語約2万5千語、日本語約1万5千語)にのぼっている。最終的に、本システムは、以下のモジュールから構成された、英語学習者向け英語情報発信支援システムとなった。1. 英和辞書2. 和英辞書3. 学習者向け日英対訳基本例文集4. WWWページ英語例文集5. WWWページ日本語例文集なお、本システムは、すでに、インターネット上で一般公開しており、日英両言語で辞書・例文集が利用できるという特徴から、日本国内の英語学習者だけでなく、海外の日本語学習者からも利用されている。
著者
半田 健 西田 晴香
出版者
九州地区国立大学間の連携事業に係る企画委員会リポジトリ部会
雑誌
九州地区国立大学教育系・文系研究論文集 = The Joint Journal of the National Universities in Kyushu. Education and Humanities (ISSN:18828728)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.No.10, 2023-03-31

本研究は、通常の学級において、児童の着席行動を対象に、ミステリーモチベーターを組み合わせた相互依存型集団随伴性の効果を検証した。 研究計画は、ベースライン期と支援期から構成されるABデザインを用いた。場面は、公立小学校の通常の学級であった。参加者は、4年生の児童39名であった。独立変数は、ミステリーモチベーターを組み合わせた相互依存型集団随伴性であった。標的行動は、児童の授業開始時の着席行動であり、「3時間目の開始を知らせるチャイムが鳴り終わった時点で着席している行動」と定義した。結果は、児童のチャイム終了時の離席者数が減少した。また、社会的妥当性も学級担任と特別支援教育コーディネーターから概ねポジティブな評価を得た。結論として、小学校の通常の学級における児童の着席行動に対して、ミステリーモチベーターを組み合わせた相互依存型集団随伴性の効果 が示された。課題として、間欠強化スケジュールを用いた手続きや学校行事を考慮した支援計画、教職経験の少ない学級担任でも実施可能な手続き、負の副次的効果を防ぐ手続きについて検討する必要性が指摘された。
著者
樋口 真一 新野 七恵 中村 佳子 小林 克樹
出版者
一般社団法人 日本透析医学会
雑誌
日本透析医学会雑誌 (ISSN:13403451)
巻号頁・発行日
vol.56, no.3, pp.117-120, 2023 (Released:2023-03-28)
参考文献数
3

【背景】シャント管理に聴診は重要であるが聴診器がない場合がある.スマートフォンは日常携帯していることが多くスマートフォンによるシャント音聴取法を報告する.【方法】スマートフォンの底面をシャント吻合部の上の皮膚に軽く押し当て,録音アプリで録音をする.【結果】経皮的血管拡張術(PTA)を施行した3例の術前後のシャント音を録音した.PTA前に比しPTA後でシャント音は音量が大きく聴取可能であり,聴診と同様の音を聴取できる.【考察】聴診器がない際に代用可能であり,また電話などでの遠隔で聴取が可能となると考える.個人情報の保護には留意が必要である.