出版者
日経BP社
雑誌
日経ものづくり (ISSN:13492772)
巻号頁・発行日
no.631, pp.256-258, 2007-04

2006年5月,福井県にある単身者向け賃貸マンションの一室で,火災報知器の警報が響き渡った。通報を受けて駆け付けた消防隊員が,窓ガラスを割って部屋に入ったところ,留守中の部屋の電気コンロ上から火の手が上がっているのを発見。すぐに消火に当たったため,幸い電気コンロの周囲を焦がしただけのボヤで済んだ。
著者
平井 友樹 三木 光範 伊藤 稔 中村 誠司 Tomoki Hirai Mitsunori Miki Minoru Ito Masashi Nakamura
出版者
同志社大学ハリス理化学研究所
雑誌
同志社大学ハリス理化学研究報告 = The Harris science review of Doshisha University (ISSN:21895937)
巻号頁・発行日
vol.60, no.1, pp.8-13, 2019-04

近年,オフィスでの執務におけるストレスや疲労が問題となっており,オフィス環境の改善に注目が集まっている.中でも,照明環境に注目した研究では,照明の明るさ(照度)とストレスに関する研究が行われているが,心電図を用いた研究は少ない.心電図はウェアラブル端末を用いることで容易に取得でき,執務の妨げになることなくストレスの測定が可能である.一方で,人によって好みの照度が異なるということが分かっている.本稿では,照明の照度の違いが,心拍変動に与える影響について検証した.また,アンケートによって快適性が最も高い照度を明らかにし,快適性が最も高い照度とその他の照度でのストレスと作業効率を検証した. 検証の結果,作業時のストレスが小さい照度は人によって異なると明らかになった.また,快適性が高い照度の時には,その他の照度に比べてストレスが小さいと明らかになったが,作業効率に関しては差が見られなかった.したがって,快適と感じる照度にすることで作業によるストレスを小さくし,その他の照度と同等の作業効率で作業できるということがわかった.
著者
佐々木 俊介
出版者
国公私立大学図書館協力委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.120, pp.2130, 2022-03-31 (Released:2022-03-18)

2019~2020年度,桜美林大学では新宿区と町田市内に新しいキャンパスが開設され,それぞれ既存の学群が移転するにあたり,教員の意向や大学の方針について協議検討しながら,基本的な図書館サービス提供とともに新しい試みにも取り組んだ。新宿キャンパスでは印刷物を配置しない電子図書館機能を持つ学修空間を,東京ひなたやまキャンパスには図書館内で演劇等のパフォーマンスや作品展示等も可能な設備を盛り込むなど,学群の教育方針に沿ったかたちでの図書館設計と管理・運営を行っているが,同時進行で発生したCOVID-19感染拡大により大きな影響も受けていることを報告する。
著者
原 香寿子 守屋 文葉
出版者
国公私立大学図書館協力委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.120, pp.2126, 2022-03-31 (Released:2022-03-18)

東京大学附属図書館では,「新図書館計画」の名のもとに2015~2020年に本郷キャンパスにある総合図書館の大規模な改修工事を行った。本稿では,計画段階から完了するまでの工事の過程を振り返り記録するとともに,新装された施設・設備を紹介する。
著者
寺川 眞理 松井 淳 濱田 知宏 野間 直彦 湯本 貴和
出版者
一般社団法人 日本生態学会
雑誌
保全生態学研究 (ISSN:13424327)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.161-167, 2008-11-30 (Released:2018-02-09)
参考文献数
27
被引用文献数
3

大型果実食動物が絶滅した「空洞化した森林」では種子散布者が喪失し、植物の種子散布機能の低下が生じていると危惧されている。本研究では、ニホンザルが絶滅した種子島に着目し、サルの主要餌資源のヤマモモを対象に、種子の散布量が減少しているかを調べた。種子島と近隣のニホンザルが生息する屋久島にて、ヤマモモの結実木を直接観察し、散布動物の種構成と訪問頻度、採食果実数を求めた。屋久島で73時間46分、種子島で63時間44分の観察を行い、調査地の周辺では果実食動物がどちらの島でも10種ずつ確認されたが、ヤマモモに訪れたのは、主にニホンザル(屋久島のみ)とヒヨドリ(屋久島と種子島)に限られていた。ニホンザルは、ヒヨドリに比べて滞在時間が長く、採食速度も速いため、1訪問あたりの採食果実数は20倍以上の差があった。この結果は、ニホンザル1個体が採食したヤマモモの果実量をヒヨドリが採食するには20羽以上の個体が必要であることを意味する。しかしながら、本研究では、屋久島と種子島のヒヨドリのヤマモモへの訪問個体数は同程度であった。ヤマモモ1個体あたりの1日の平均果実消失量は、屋久島ではニホンザルにより893.0個、ヒヨドリにより25.1個の合計918.1個、種子島ではヒヨドリのみで24.0個であり、サルが絶滅した種子島では、ヤマモモの果実が母樹から持ち去られる量が極めて少ないことが示された。本研究の結果は、ニホンザルが絶滅した場合にヒヨドリがその効果を補うことはできない可能性を示しており、温帯においても空洞化した森林での種子散布者喪失の影響を評価していくことは森林生態系保全を考える上で今後の重要な課題であると考えられる。
著者
山口 宏也
出版者
耳鼻咽喉科展望会
雑誌
耳鼻咽喉科展望 (ISSN:03869687)
巻号頁・発行日
vol.39, no.5, pp.561-566, 1996-10-15 (Released:2011-08-10)
参考文献数
11

音声治療の目的は1) 音声障害の予防, 2) 音声外科との連携治療, 3) 機能性発声障害に対する治療, 4) 喉摘後の代用音声の指導などである。音声治療には声の衛生の指導と音声訓練がある。声の衛生の指導は, 患者の生活様式や行動様式を変える事によって声の問題点を解消する必要がある。その指導は押しつけがましくならないように相談相手になると言う形が望ましい。内視鏡で喉頭を観察する際に, 色々な発声をさせ, その時の声帯の形や動きに注目し発声法上の問題点を矯正する。あるいは喉頭を両側から圧迫したり押し下げたり頭位を変化させてその際の声帯位の変化を観察, 訓練する方法について述べた。
著者
竹野 克己
出版者
法政大学公共政策研究科『公共政策志林』編集委員会
雑誌
公共政策志林 = Public policy and social governance (ISSN:21875790)
巻号頁・発行日
no.3, pp.125-138, 2015-03

戦後日本における国土政策は,主に「全国総合開発計画(全総)」に結実されたが,その経済成長に寄与した役割は大きい。だがその本来の目的は経済成長のみならず,都市部と地域間との経済的格差を縮小し,風土や文化面,精神面の上でも,豊かな生活を目指すものであった。その意味で,この「全総」は失敗したとの評もあり,その結果,都市部と地方間の格差は一層増し,集落・コミュニティの崩壊の予兆すら現れはじめている。一般的に,国土政策の策定過程中,中央官庁の外縁部,例えば政治家のリーダーシップや学者,市民等に開かれた形で策定される機会は実際には多くなく,そのような外縁から「国土政策」を語ろうとした人物の例として,大平正芳があげられる。大平は青年期からの思想体験を,政治家となってからも自らの理想国家・社会像の中に位置づけ,政権獲得時には学者陣を動員して,国土・地域政策分野については「田園都市構想研究グループ」を立ち上げ,その成果は「田園都市国家の構想」という報告書となった。本報告書は計画論上の欠点も散見されるが,開かれつつも人々が地方で完結して生活できる都市の構想,伝統・文化への深い視点,新しい共同体像にまで目配りされた,ある種特異なものであり,今後の理想社会像,モデルとなり得る可能性を持っていた。本稿では戦後国土政策の歴史の概略を辿りつつ,大平の「同構想」の策定にあたり,重要な要素と思われる大平自身の人生上のエポック等について触れつつ,今後の国土政策上必要な要素,策定手法等を筆者なりに考察した。
著者
村上 幸史
出版者
日本社会心理学会
雑誌
社会心理学研究 (ISSN:09161503)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.30-41, 2009-08-31 (Released:2017-02-20)

After obtaining positive results from uncertain events, individuals tend to feel confident in their skills (Langer, 1975). However, according to popular usage like lay theory, the word "lucky" carries relatively negative connotations for some people. This reflects the idea of "Luck Resource Belief," whereby luck supposedly decreases if it is consumed. In this study, we developed and administered a scale to survey this personal belief. We compared attitudes toward forthcoming uncertain events in the aftermath of a lucky or unlucky lotto outcome from the perspective of the "Luck Resource Belief." Results showed that when individuals adhering to the Luck Resource Belief obtained "lucky" lotto results, confidence and risky choices with regard to subsequent uncertain events were reduced. Such results have been discussed with regard to the Gambler's fallacy, anticipated regret, and mental simulation (Kahneman & Tversky, 1982).
著者
杉山 有紀子
出版者
慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会
雑誌
慶應義塾大学日吉紀要. ドイツ語学・文学 = Hiyoshi Studien zur Germanistik (ISSN:09117202)
巻号頁・発行日
no.59, pp.57-79, 2019

序1. 成立の経緯と物語化における「平和」2. 1930年代及び戦後のオーストリアと「平和の歌」3. ザルツブルク待降節音楽劇 (Salzburger Adventsingen)4. ザルツブルクと世界の架橋鈴村直樹教授追悼記念号 = Sonderheft zum Andenken an Prof. Naoki Suzumura
出版者
日経BP社
雑誌
日経Windowsプロ (ISSN:13468308)
巻号頁・発行日
no.84, pp.18-20, 2004-03

●機密データを扱う可能性のある法人向けノートPCは,データの漏えいを防ぐ各種セキュリティ機能を備えている。●暗証番号を入れないとPCの電源自体が入らなかったり,Windowsへのログオンに指紋認証を利用したり,データの暗号化などに利用する専用のセキュリティ・チップを搭載したりする機種がある。
著者
岡井 いくよ 近藤 厚生
出版者
公益社団法人 日本栄養士会
雑誌
日本栄養士会雑誌 (ISSN:00136492)
巻号頁・発行日
vol.62, no.11, pp.591-596, 2019 (Released:2019-10-25)
参考文献数
27

神経管閉鎖障害の発生リスクは葉酸サプリメントの摂取で40~70%低減可能である。2000年に旧厚生省は妊娠を計画中の女性に葉酸サプリメント0.4mg/日の摂取を勧告したが、脊髄髄膜瘤の発生率に低下傾向を認めない。本論文の目的は管理栄養士の葉酸認知率の推移を調査し、過去2回の調査データと比較し、現状を明らかにすることである。200人の管理栄養士へ質問票を郵送し、70人(35.0%)が回答した。葉酸サプリメントが神経管閉鎖障害を予防することは75.7%が認知していた。葉酸サプリメントを推奨していたのは37.1%、栄養バランスの取れた食事を推奨していたのは87.1%であった。国民へ葉酸情報を提供することは92.9%が必要と回答し、禁煙、禁酒を推奨していたのはおのおの78.6%と75.7%であった。ハイリスク群の女性は10倍量の葉酸(4mg/日)を必要とすることを、12.9%が認知していた。管理栄養士・栄養士の葉酸効果の認知率は10年、15年前に比較して有意に上昇していた(p<0.01)。成人女性が食事から摂取する葉酸量はおおむね240µg/日であり、神経管閉鎖障害を予防するには不十分である。したがって管理栄養士・栄養士は葉酸サプリメント0.4mg/日の摂取を推奨するべきである。
著者
竹鼻 匡
出版者
日本鉄道技術協会
雑誌
JREA (ISSN:04472322)
巻号頁・発行日
vol.58, no.5, pp.39487-39491,図巻頭1p, 2015-05
著者
綿貫 正明
出版者
日本鉄道技術協会
雑誌
JREA : 日本鉄道技術協会誌 (ISSN:04472322)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.35661-35664, 2011-01-01
著者
市川 益士
出版者
日本鉄道技術協会
雑誌
JREA (ISSN:04472322)
巻号頁・発行日
vol.45, no.12, pp.28841-28843, 2002-12-01