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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1927年10月15日, 1927-10-15
著者
向井 智哉 松木 祐馬 木村 真利子 近藤 文哉
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
pp.91.19211, (Released:2020-07-30)
参考文献数
58
被引用文献数
1

This study aims to explore how the relationship between punitiveness and attributional style differs between Japan and Korea. Data from 330 Japanese and 339 Koreans were analyzed. Multi-group structural equation modeling showed that in both Japan and Korea, punitiveness consisted of three factors (support for harsher punishment, greater criminalization, and use of the death penalty) while the attributional style consisted of two factors (dispositional attribution and situational attribution). In both countries, dispositional attribution was related to punitiveness. Regarding differences, the scores for punitiveness on all three subscale scores and for dispositional attribution were higher in Korea whereas the negative relationship between punitiveness subscale scores and situational attribution was stronger in Japan. This suggests that Japanese are less likely to support punitive measures for criminals and to attribute the causes of crime to the criminals themselves than Koreans. In addition, when deciding on the severity of punishment, Japanese are more likely to take situational causes into consideration.
著者
大郷 貴之 東 隆介 宇津木 一弘 福田 一郎
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.47, no.11, pp.11_42-11_49, 2009 (Released:2012-03-27)
参考文献数
1

第二吾妻川橋梁は,JR吾妻線の付替え工事として計画された3径間連続PRC斜版中路箱桁橋と単純PRC中路箱桁橋からなり,半径600mの曲線を描いて一級河川吾妻川を渡河する橋梁である。中央スパン167mは,完成すると斜版橋では国内最長となる。本稿では,3径間連続PRC斜版中路箱桁橋の上部工の施工について報告する。
著者
木成 勇介 大竹 文雄 奥平 寛子 水谷 徳子
出版者
行動経済学会
雑誌
行動経済学 (ISSN:21853568)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.187-189, 2010 (Released:2011-06-27)
参考文献数
2

個人の生産性に基づいて報酬が支払われる歩合制に対して,他人の生産性と比較して報酬が支払われるトーナメント制の方が,生産性が上昇することが知られている.本稿は歩合制とトーナメント制のもとで,制限時間内にできるだけ多くの迷路を解く実験を実施し,どのような要因がこの生産性の上昇をもたらしているかを明らかにする.分析の結果,直前の実験における被験者の予想順位が下位であればあるほど生産性が上昇することがわかった.さらに,予想に含まれる個人の能力に基づかない部分を自信過剰とし,自信過剰が生産性に与える影響を調べたところ,自信過剰なほど生産性が上昇することがわかった.
著者
伊藤 佐枝
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.19-30, 2004-02-10 (Released:2017-08-01)

有島武郎『石にひしがれた雑草』は、<愛>という最も私秘的な感情が、既にその愛する相手自身との関係性によって介入され構築される場合を、<誘惑>というモデルケースで追究した作品である。この小説は三角関係を扱ったものとして「欲望の三角形」図式やホモソーシャリティと関連づけて論じられるが、男主人公「僕」は実はどの男に嫉妬するよりも自分を<誘惑>した女主人公M子自身に嫉妬しており、彼女をめぐってホモソーシャリティや「世間」に執着するのも<誘惑>の結果としてである。本稿は改めて「欲望の三角形」図式にこの事態を位置づけ直す一方、<誘惑される主体>というキーワードを用い、<誘惑>が個人の独立した行為というよりも関係性を表す概念であり、しかし或る行為を<誘惑>と決定するのは受け手個人の主観であるという<誘惑>のパラドックスから、『石にひしがれた雑草』の特質の一端を読み解く事を目指した。
出版者
時事通信社
雑誌
世界週報 (ISSN:09110003)
巻号頁・発行日
vol.35, no.31, pp.34-38, 1954-11-01
著者
真田 直子 真田 靖幸
出版者
日本獸医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 = Journal of the Japan Veterinary Medical Association (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.60, no.1, pp.61-65, 2007-01-20
被引用文献数
2

オウム嘴羽病(PBFD)の診断において、セキセイインコでは、従来のPCR法で検出できない変異型ウイルスの感染が高率に存在することが明らかとなり、これらの変異株を広く検出できる新しいOgawaらのPCR法の有用性を確認した。これを受けて、全国58カ所の動物病院への来院鳥および12カ所のペットショップでの飼育鳥1070羽について、OgawaらのPCR法によるPBFDの疫学調査を実施した。その結果、一般家庭での飼育鳥770羽の陽性率は19.2%であったのに対し、ペットショップでの飼育鳥300羽の陽性率は16.7%であり、全体では18.5%であった。PBFDウイルスは全国的に広く浸潤しており、陽性率は鳥種に依存していた。セキセイインコ(40.1%)、大型白色オウム類(24.2%)およびヨウム(21.2%)では、高い陽性率を示した。また、鳥種によって臨床症状の発現様式が異なることも明らかとなった。
著者
稲葉 洋子
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.64-70, 2008-02-01 (Released:2017-04-28)
参考文献数
8

世界の文化を比較研究するファイル資料としてアメリカ・イェール大学で開発され,現在も世界中で利用されているHuman Relations Area Files (HRAF)がある。国立民族学博物館は1976年HRAFの正会員となり,大学共同利用機関としてファイル情報の提供や利用法の研修会を開催し,利用促進や広報に努めてきた。また,館内においてはHRAFを研究に活かしていくだけでなく,標本資料や文献図書資料等所蔵資料の分類にHRAFの分類法の一つであるOWC分類を付与している。紙ファイルからWeb版に媒体変更しつつあるHRAFは会員数を着実に増やしているが,民博でもより研究に活かしてもらう方法を考える時期にきていると考える。
著者
多山 賢二 住田 初美 岡本 洋子
出版者
THE JAPAN ASSOCIATION FOR THE INTEGRATED STUDY OF DIETARY HABITS
雑誌
日本食生活学会誌 (ISSN:13469770)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.241-249, 2011
被引用文献数
1

有機酸の存在が不可欠な5種の酸味のメニュー ((1)すし飯, (2)酢の物, (3)ぽん酢醤油をかけた豆腐, (4)ハチミツドリンク, (5)飲むヨーグルト) において, 代表的な有機酸である酢酸, クエン酸, 乳酸にグルコン酸を加えた合計4種の内, どの有機酸を用いたメニューが最も美味しいか酸味度を揃えた上で評価した。その結果, グルコン酸は(5)においてクエン酸と共に最も好まれたものの,(3)でやや好まれた以外, その他のメニューでは最も好まれないグループに属した。(1)(2)(3)で酢酸が最も好まれたことは食べ慣れた味が美味しく感じることを示唆している。調理上のグルコン酸の評価を上げていくためには様々な検討や時間をかけた取り組みが必要と思われた。<br>  一般的なお寿司には多くの食塩が含まれるため, すし飯の減塩の手法を考えた。グルコン酸に着目した検討の結果, 食酢, 砂糖, 食塩の三者ですし飯を作る際, グルコノデルタラクトンを追加すれば, 食塩量を半量としても美味しさを変えることなくすし飯を味わえることが明らかになった。グルコン酸カリウムでも減塩できたものの, 食酢の酸味を緩和しすぎることから食酢使用量が多くなり過ぎ, 調理コストの点で好ましくなかった。<br>  食経験がある酢酸菌を入手しグルコースを主原料としたグルコン酸発酵を検討し, グルコースと酵母エキスの培地で酢酸が少ない条件では, 220時間でグルコン酸を9%蓄積させることができた。また, 米とアルコールからなる原料からもグルコン酸10%を含む醸造酢が試作できた。
著者
雨貝 孝
出版者
社団法人 全日本鍼灸学会
雑誌
全日本鍼灸学会雑誌 (ISSN:02859955)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.13-31, 2008 (Released:2008-05-27)
参考文献数
8

日常的なスポーツ:運動はその生理的効果としての循環系の活性化、 代謝系の活性化、 ストレスの解消を通して、 免疫系に対して(1)バリアーシステムの強化、 (2)防御系細胞の増加、 (3)細胞移動能力の亢進、 (4)サイトカイン産生能の亢進などにより増強効果を示す。 その結果として、 スポーツの感染症予防効果、 体質改善効果、 老化に伴う免疫低下の改善が示されている。 他方、 強度の運動ことにオーバー・トレーニングの免疫系への急性障害として、 過度の運動や無酸素運動がストレスとなり視床下部―下垂体―副腎軸の活性化にともなう副腎皮質ホルモンの効果として免疫抑制作用を示すこと、 運動に伴う組織障害による炎症性サイトカインの産生により急性炎症が起こること、 局所での疲労に伴う障害因子による粘膜等のバリアーシステムへの障害などがある。 体調に合った適度の運動の持続が免疫系にもプラスの効果を示すといえよう。
著者
今枝 愛真
出版者
日本学士院
雑誌
日本學士院紀要 (ISSN:03880036)
巻号頁・発行日
vol.19, no.3, pp.89-122, 1961