著者
中野 真祐 鬼澤 浩司郎 生井 友農 山縣 憲司 白土 貴之 吉田 廣
出版者
特定非営利活動法人 日本口腔科学会
雑誌
日本口腔科学会雑誌 (ISSN:00290297)
巻号頁・発行日
vol.51, no.5, pp.335-339, 2002-09-10 (Released:2011-09-07)
参考文献数
7

Long-term corticosteroid administration induces secondary adrenal insufficiency and an increased susceptibility to infection. Surgical intervention in patients receiving steroid medication should be performed with consideration to preventing adrenal crisis, delayed wound healing, and infection. To securely manage tooth extraction in patients receiving steroid medication, 50 patients taking predonisolone (PSL) were retrospectively investigated. The mean dosage of PSL in the patients was 14.2mg/day, and the mean duration of the treatment was 7 years and 3 months. Forty-nine of the 50 patients were treated under local anesthesia, and the number of teeth concurrently removed was from 1 to 4. Preoperative supplemental steroid administration was applied to only two patients: one treated under general anesthesia, and the other during a period of reducing steroid dosage. Penicillin was commonly selected as the antibiotic to prevent infection, and it was administered preoperatively and postoperatively, for a mean duration of 4.1 days. As complications, infection occurred in 2 cases, and dry socket and discomfort in 1 case for each, in whom PSL had been taken for more than 12 years. These results suggested that removal of teeth in patients taking steroid medication can be securely performed without supplemental steroid by using effective administration of antibiotics.
著者
趙 巍 中野 公彦 鄭 仁成 趙 希禄
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.88, no.908, pp.21-00319, 2022 (Released:2022-04-25)
参考文献数
17

In this study, we proposed a new rotational multi-stable vibration energy harvesting system to harvest vibration energy using elastic spring and piezoelectric element. Theoretical studies such as the equation of dynamic motion of the proposed rotational multi-stable vibration model, the distribution characteristics of elastic potential energy, and the prediction of the periodic excitation frequency by the natural vibration mode measurement experiment will be conducted. Using the developed rotational multi-stable vibration energy harvesting experimental device, we investigated the amplitude increase effect due to the new stochastic resonance phenomenon that occurs in the proposed rotary multi-stable vibration system, and evaluated the performance of the multi-stable vibration energy harvesting.
著者
中野 浩美 川井 信太郎 柏瀬 貢一 小川 篤子 石川 善英 徳永 勝士 赤座 達也 十字 猛夫 山根 明男
出版者
日本組織適合性学会
雑誌
日本組織適合性学会誌 (ISSN:21869995)
巻号頁・発行日
vol.3, no.3, pp.205-212, 1997 (Released:2017-03-31)
参考文献数
19
被引用文献数
1 1

我々はHLAの多検体のルーチン検査に適したDNAタイピング法として, Polymerase Chain Reaction-based Microtiter Plate Hybridization(PCR-MPH)法を用い, HLA-DRB1やDQB1遺伝子のタイピング法をすでに確立した. 今回, 従来の血清学的方法ではダイビングが困難なHLA-A2, A26およびB61遺伝子のアリルタイピングをPCR-MPH法で検討した. それぞれのグループに特異的なプライマーを用いてPCRを行い, A2は日本人に報告されている5種類のアリル(A* 0201, * 0203, * 0206, * 0207, * 0210)を10プローブが固定されたマイクロタイタープレートを用いてタイピングした. 同様にA26は3種類(A* 2601, * 2602, * 2603)を5プローブで, B61は4種類(B* 4002, * 4003, * 4004, * 4006)を6プローブでタイピングした. 本法を用いてアリルタイピングを行った結果, PCR-SSO法などの結果と一致した. 本法はPCRが約3時間, MPHが約2時間の計5時間で終了する. さらに今回報告したHLA-A2, A26およびB61遺伝子タイピングのMPH操作は, HLA-DRB1やDQB1のタイピングと同じ条件なので, これら全てのタイピングを同時に行うことができる.
著者
大住 雅之 中野 知子 高橋 徹 渡辺 文雄
出版者
日本色彩学会
雑誌
日本色彩学会誌 (ISSN:03899357)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.100-101, 2008-05-01
参考文献数
3
著者
中野 健次 寺野 隆雄
出版者
NPO法人 日本シミュレーション&ゲーミング学会
雑誌
シミュレーション&ゲーミング (ISSN:13451499)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.13-27, 2006
被引用文献数
2

<p>本論文では,ケースとゲーミングシミュレーションを統合した新たなゲーム構造モデルを提案する.研究の目的は,企業経営者の意思決定領域を構造化することでビジネスゲームとして実装可能なフレームワークを構築し,併せて中期的な経営方針と短期的な事業推進の企業構造を定量化して表現することである.また提案したモデルをベースに,"アサヒスーパードライ"の新ビール開発および新市場創出のケースをシミュレートしたビジネスゲームを開発する.これにより,従来の数値ベースの事業領域に加えて定性的な企業の意思決定も扱える点を示す.さらに開発した学習システムの有用性を検証するために,経営学を学ぶ学部学生,大学院生を被験者とする評価実験を実施する.その結果に基づき,"ケースとビジネスゲームの融合"がもたらすビジネス教育に対する有用性を定量的に評価する.</p>
著者
坂本 慎太郎(Bコミ) 苦瓜 達郎 竹内 弘樹 中野目 純一
出版者
日経BP ; 1985-
雑誌
日経マネー (ISSN:09119361)
巻号頁・発行日
no.462, pp.73-77, 2020-09

坂本さん(以下、坂) 私は若い頃に証券会社のディーラーとして、株を短期売買していました。その後に中長期の運用を経験するためにかんぽ生命保険に転職し、債券と株の投信を運用しました。 それで短期と中長期の両方の運用スキルが身に付いたと判断して35…
著者
中野目 純一
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.334, pp.68-69, 2003-08-22

「希望退職に応募してくれないか」——。2002年3月末,大手建設コンサルタント会社のダイヤコンサルタント(本社,東京都千代田区)の九州支社。支社長の部屋を訪れた有吉道春さん(52歳)の耳に,支社長の言葉が響いた。 有吉さんは当時,同支社の保全部次長。会社は2回目の希望退職を2002年1月から募り始めていたが,会社を辞める意思のなかった有吉さんは応募していなかった。
著者
永尾 美智瑠 中野 裕佳子 田島 正教 杉山 恵理花 稲田 睦 佐藤 均
雑誌
日本薬学会第140年会(京都)
巻号頁・発行日
2020-02-01

背景・目的:近年、カンナビジオール(CBD)の臨床的な有用性が注目されている。CBDはシトクロムP450(主にCYP3A4及びCYP2C19)で代謝されるとともに、CYP阻害作用を有することが報告されているが、in vivo研究はほとんど行われていない。本研究ではCBD動態の用量依存性について検討するとともに、CYP3Aを介した薬物間相互作用の可能性についてin vivo条件下で検討した。方法:CBD製剤として,当部門で開発したCBDナノエマルション製剤(CBD-NE)を用いた。一晩絶食させたWistar系雄性ラットにCBD-NE(5, 10, 25, 50 mg/kg)を経口投与し、経時的に採血した。得られた血漿は固相抽出後、LC-MS/MSにて血漿中CBD濃度を測定し、薬物動態パラメータを算出した。CYP3A阻害剤としてケトコナゾール(KCZ)を、CYP3A基質としては13C-エリスロマイシン(呼気試験)を用いて、CYP3Aを介した薬物間相互作用の検討を行った。結果:CBD投与量とAUCの関係は有意な上昇型の非線形性を示し、特にCBD 10 mg/kgを超える投与量において顕著であった。KCZ併用により、CBD 10 mg/kgではAUC及びCmaxの有意な上昇がみられたが、CBD 50 mg/kgでは変化がなかった。 13C-エリスロマイシン呼気試験の結果では、CBD 10, 50 mg/kgにおいてCBDによるCYP3A阻害作用が認められ、1 mg/kgでは認められなかった。考察:今回比較的速やかな吸収性を示すCBD-NEを用いた検討により、経口投与後のCBD動態の非線形性が明らかとなった。CBD高用量においてCYP3A阻害剤KCZ併用による影響がみられなかったことからも、自己代謝阻害による代謝飽和による非線形性と考えられた。またCYP3A阻害作用がみられたCBD 10~50 mg/kgにおけるCmaxは既報におけるCBDのCYP3Aに対するKi値と良く対応していた。今回の検討によりCBD高用量でのCYP3A阻害作用がin vivo条件下においても示された。過去に報告されている臨床報告も併せて考慮すると、10 mg/kg以上のCBD投与量では薬物間相互作用に注意する必要性が示唆された。
著者
渡辺 武志 竹内 史央 中野 和之
出版者
名古屋大学
雑誌
名古屋大学教育学部附属中高等学校紀要 (ISSN:03874761)
巻号頁・発行日
vol.52, pp.62-64, 2008-01

科学リテラシーの育成を目標に、17世紀近代科学成立期の科学と哲学を中心的題材とする授業を行った。そこでは、「楕円の性質」や「ノストラダムスの預言」などの具体的な題材を通じて、じっくりと科学的な思考の経験を積むよう計画した。また、今回から取り入れた新規の題材である「偽(似非)科学」は、現代的な話題も含み、生徒が実生活の中で科学リテラシーを生かせるようになることを目指したものである。