著者
伊藤 博敏
出版者
講談社
雑誌
現代
巻号頁・発行日
vol.37, no.8, pp.164-171, 2003-08
著者
勅使河原 三保子 伊藤 克亘 武田 一哉
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TL, 思考と言語 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.291, pp.39-44, 2005-09-09
被引用文献数
1

本研究では日本のアニメにおける善玉と悪玉の音声の比較を行った.不快感情を表すことが多い悪玉の声は, 不快感情が持つ音声的特徴を反映するという仮説が立てられ, Laverの声質記述の枠組みを用いた受聴による分析により, 悪玉の声には咽頭部分の狭めまたは拡張が聴覚的に認められた.咽頭部分の狭めやそれに伴う調音的特徴は, 不快感情を表す音声に予測された特徴であった.日本語母語話者を対象とした聴取実験において, 咽頭部分の形状について対比させた刺激音を用い, 咽頭部分の形状が人物の印象(外見, 性格, 感情)を左右することが確認された.
著者
伊藤 裕子
出版者
科学技術政策研究所
巻号頁・発行日
2012-08-31 (Released:2012-08-31)

多くの大学の研究者は自分の研究室以外が保有する研究施設・機器を使用しており、利用に関して「事前の情報がない」、「専門知識を有したスタッフがいない」等の様々な問題を感じていることがアンケート調査の結果よりわかった。また、大学の共用化の取組は遅れているが、共用化に向けて大きな期待を持っていることが示された。米国のスタンフォード大学では学科や学部単位など様々な共用の拠点が存在し、いずれも稼働率が高く、専門人材が拠点の運営・管理を担当していた。日本の大学において研究施設・機器の共用化を実現するためには、研究者の研究時間の確保の観点から、研究者の手をわずらわせないように研究室の外に研究施設・機器を集めた拠点を複数つくることが必要である。それらの拠点はそれぞれで運営・管理をできるようにし、そのための人材を配置することが必要であると考えられる。また、共用化の効果や規制などを検証するために、2~3の大学の組織の参加による、共用化の実証実験の実施が重要であると考えられる。
著者
伊藤圭介 編
出版者
巻号頁・発行日
vol.[7],
著者
齋藤 経史 伊藤 裕子 富澤 宏之
巻号頁・発行日
2012-11-21 (Released:2012-11-21)

文部科学省 科学技術政策研究所では、科学技術イノベーション政策における「政策のための科学」のデータ・情報基盤事業の一環として、博士人材データベースの構築を進めている。博士人材データベースによって博士課程修了者の状況を継続的に把握することで、人材育成に関する政策形成や政策研究への活用、博士課程進学を検討する者にとって有益な情報公開を目指している。本報告書では博士人材データベース構築の背景および国内における既存調査を概説するとともに、海外における卒業生の追跡調査の状況を表す。 米国においては、博士課程修了時点の調査であるSED (Survey of Earned Doctorates)が1957年に開始された後、博士号取得者の追跡調査SDR (Survey of Doctorate Recipients)が1973年に開始され、数十年にわたるデータおよび調査・分析技術の蓄積がある。英国においては2002年に調査体制を刷新し、卒業の約3年半後の追跡調査を見据えた高等教育機関の卒業生に対する調査DLHE (Destinations of Leavers from Higher Education)を実施している。OECDでは、2004年にUNESCOの統計研究所やEurostatと共にCDH (Careers of Doctorate Holders)を開始した。CDHでは整合性のある博士号取得者のデータを各国から収集している。 日本国内の既存調査の課題および海外における卒業後の追跡調査を踏まえた上で、日本における博士人材データベースのシステム設計を検討する。また、2012年11月時点における博士人材データベースの構築の計画を表す。
著者
伊藤 良子
出版者
京都市立看護短期大学
雑誌
京都市立看護短期大学紀要 (ISSN:02861097)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.37-47, 2011-07
被引用文献数
1

両下肢・末梢方向リズミカル アインライブングを施行した時の心理・主観・自律神経系の反応について明らかにすることを目的に実験研究を行い,成人女性19 名を対象に 10 分間のクレぺリンテストでのストレス負荷後,介入群には下肢アインライブングを,対照群には安静保持を各10 分間施行後,16 分間の安静を保持した.両実験をクロスオーバーランダム化比較試験として行い,測定指標にPOMS・フェイススケール・RE 尺度・心拍変動スペクトル解析・表面皮膚温を用いた.介入群と対照群との2 群間比較では,POMS の介入群で介入後の〈混乱〉に有意の減少が見られた.心拍変動スペクトル解析では介入群でHF 値(副交感神経活動指標)が,介入中の2 〜 10 分と介入後の0 〜 4分の連続した12 分間で有意(p < .05)に増加した.以上から下肢アインライブングによる副交感神経系活動の活性化と,心理・主観的緊張緩和効果が確認され,下肢アインライブングのリラックスケア活用への可能性が示唆された.
著者
伊藤 嘉奈子 工藤 吉猛
出版者
鎌倉女子大学
雑誌
鎌倉女子大学紀要 (ISSN:09199780)
巻号頁・発行日
no.18, pp.61-69, 2011-03-31

The purpose of this study is to investigate the effects of employing collages and a career matrix in career education for third graders in a junior high school. First, the teacher asked students to use a career matrix. Next, the students were divided into several groups and asked to make a collage about a job and then to talk about various jobs based on the collages. The Career Maturity Attitude Scale questionnaire was implemented before and after the learning process. The results show that the students awareness of the importance of a career choice changed positively after the lesson.
著者
伊藤 大幸
出版者
名古屋大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2008

本年度は、ユーモアの生起メカニズムに関する代表的理論とされる不適合理論に欠けていた「無意味性」の概念について検証を行った。これまで不適合理論ではユーモアを認知的現象とみなす傾向が強く、特有の表情の変化や発声(笑い)を伴う感情現象としてユーモアを捉える視点が欠けていた。近年の感情研究では、感情が生じる際には、対象が自らにとってどのような影響を与えうるかに関する意識的・無意識的な評価が不可欠であるという認知的評価理論がコンセンサスを得つつあるが、不適合理論ではこうした考え方が取り入れられてこなかった。また、近年、進化学的視点からユーモアの起源や適応的意味についての理論的考察が盛んになされるようになった。こうした考察においては、ユーモアの起源は類人猿の「遊び」に求めることができるという遊び理論が主流になりつつある。不適合理論はこうした進化学的理論とも接点を持たなかった。そこで筆者は、論理的・構造的不適合に加え、無意味性という第3の要因がユーモアの生起を規定するというモデルを想定した。無意味性とは、状況が個人的にも社会的にも何ら深刻で重大な意味を持たないという評価を意味しており、遊びという活動の中核になる要素である。本年度の実験では、このモデルを検証するため、論理的・構造的不適合および無意味性という3つの要素を独立に操作し、ユーモアの変化を検討した。その結果、無意味性は論理的・構造的不適合とは独立にユーモアに影響を及ぼすことが明らかになった。本研究によって、一般的な感情理論や進化学的理論とユーモアの不適合理論が整合的に結びつけられた。この研究成果は現在、学術雑誌「心理学研究」に投稿中である。
著者
伊藤 隆二
出版者
東洋大学
雑誌
東洋大学児童相談研究 (ISSN:02885247)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.1-15, 1998-03

子どもの「嗜虐性」の払拭の機序は何か,という問題意識のもとで,「小動物虐待」の悪癖をもつ中学生(男子)のカウンセリング経験を通じて,考察した。その結果,「嗜虐性」の払拭は自分が「spiritualな存在」であることに気づき, そのことを常に覚醒し,自分を生かしてくれている,人間の力を超えたものに感謝し,祈るというspiritual conversionに深くかかわっている,という結果を導き出すことができた。
著者
岩村 誠 伊藤 光恭 村岡 洋一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICSS, 情報通信システムセキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.79, pp.19-24, 2010-06-10
被引用文献数
2

従来のアンパッキング手法に関する研究は,主にOEP(Original Entry Point)の特定に焦点を当てており,抽出すべきプログラムコード領域がどこからどこまでの範囲なのかについては,特に言及されてこなかった.本稿では,OEPを含む連続するコミット済みメモリ領域を抽出し,このバイト列における相対アドレス指定の分岐命令に着目することで,OEPを含むプログラムコード領域を識別する手法を提案する.これにより,マルウェアのプログラムコード領域全体を抽出できるだけでなく,他の動的リンクライブラリ等を抽出対象から取り除くことが可能となる.また,本提案手法における実験では,対象となるプログラムコード領域の前後に,他のプログラムコード領域を含むメモリイメージが接している場合にも,分岐区域数の期待値に着目することで,OEPを含むプログラムコード領域だけを識別できることを示した.
著者
堀田 浩貴 熊本 悦明 青木 正治 山口 康宏 佐藤 嘉一 鈴木 伸和 和田 英樹 伊藤 直樹 塚本 泰司
出版者
社団法人日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雜誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.82, no.12, pp.1939-1946, 1991-12-20
被引用文献数
1

夜間睡眠時勃起現象(NPT)は,ほとんどすべての健康男子に見られる生理現象であるが,小児での検討は少ない。そこで今回我々は,3歳から18歳までの小児30例で,NPT測定を行い,身体的発育と性的成熟度との関連について検討した。1.NPTの回数は各年齢でバラつきが大きいが,10歳過ぎ頃より増加傾向を認め,13,14歳の2例で14回と最高値を示した。2.陰茎周増加値(一晩のNPTのエピソード中,最大の陰茎周変化の値)は10歳まではすべて10mm以下であったが,12歳過ぎ頃に急激な増加が見られた。3.NPT時間(一晩のNPT時間の合計),%NPT時間(睡眠時間に占めるNPT時間の割合)は,ともに12歳頃より急激な増加が認められた。%NPT時間は,血清LH値とほぼ正の相関を示していた。また思春期発来の指標と考えられている夜間睡眠時のLH pulseが認められた例では,認められなかった例に比し,%NPT時間は明らかに高値であった。4.以上から,小児におけるNPTの測定は,他の内分泌的指標とともに思春期発来を知る上での生理学的指標となり得る可能性が示唆された。
著者
柳瀬 利彦 廣木 桂一 伊藤 昭博 柳井 孝介
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.26, no.5, pp.621-637, 2011 (Released:2011-07-20)
参考文献数
34

We propose a computing platform for parallel machine learning. Learning from large-scale data has become common, so that parallelization techniques are increasingly applied to machine learning algorithms in order to reduce calculation time. Problems of parallelization are implementation costs and calculation overheads. Firstly, we formulate MapReduce programming model specialized in parallel machine learning. It represents learning algorithms as iterations of following two phases: applying data to machine learning models and updating model parameters. This model is able to describe various kinds of machine learning algorithms, such as k-means clustering, EM algorithm, and linear SVM, with comparable implementation cost to the original MapReduce. Secondly, we propose a fast machine learning platform which reduces the processing overheads at iterative procedures of machine learning. Machine learning algorithms iteratively read the same training data in the data application phase. Our platform keeps the training data in local memories of each worker during iterative procedures, which leads to acceleration of data access. We evaluate performance of our platform on three experiments. Our platform executes k-means clustering 2.85 to 118 times faster than the MapReduce approach, and shows 9.51 times speedup with 40 processing cores against 8 cores. We also show the performance of Variational Bayes clustering and linear SVM implemented on our platform.
著者
長澤 槙子 渡辺 知恵美 伊藤 貴之 増永良文
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.37, pp.69-76, 2007-05-11

近年MP3プレーヤの流行により,多くの人がたくさんの楽曲を聞く機会が増えてきている.楽曲には様々な音楽的特徴があり,楽器の種類,ハーモニーの変化,コード進行,リズムパターン,モチーフなどが挙げられる.そこで我々は,これらの音楽的特徴と作曲者,年代,ヒットチャートとの関係や,あるユーザの好みの楽曲の音楽的特徴の関係やユーザ同士の好みの楽曲の音楽的特徴の関係といったマイニングを行う.本稿では,以上に述べたことのマイニングを行うために,ポピュラー音楽を対象としたコード進行に着目した楽曲クラスタリングシステムを提案する.コード進行の類似度に関して,我々は音楽理論にて定義されている近親調をもとに定義した.Recently we have more chances to listen to a lot of music due to the spread of MP3 players. There are various features in music, including musical instruments, harmony, chord progression, ryhthm patterns, and motifs. Target of our study is mining of relativity among various features of music and their attributes, such as composers, date of release, ranking of hit charts, and among features of listeners' favorite music. In this paper we propose a music clustering system focusing on the chord progression of popular music for mining of the above relativity. We define similarity of chord progression according to relative keys defined by music theory.