著者
平田 光司 出口 正之 関本 美知子 柴崎 文一 安倍 尚紀 高岩 義信 伊藤 憲二 湯川 哲之 横山 広美 高岩 義信 湯川 哲之 伊藤 憲二 柴崎 文一 安倍 尚紀 瀧川 裕貴 横山 広美 加藤 直子
出版者
総合研究大学院大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2006

個人情報や第三者に関する情報も含むオーラルヒストリー記録を多数収集し、共有資産として研究者に提供するシステムについて検討し、方法を確立した。実際に高エネルギー加速器研究機構における巨大科学プロジェクト関係者に対してインタビューを実施し、記録をアーカイブし、公開した。
著者
大塚 裕子 伊藤 裕美 川野 佐江子 大村 陽 室町 泰徳
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLC, 言語理解とコミュニケーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.390, pp.73-78, 2010-01-18

本研究は,道路や鉄道の建設など大規模な都市交通プロジェクトに関する国際共同研究(Mega Projects in Transport and Development by OMEGA Centre)の日本プロジェクトの一部として進められている.大規模な都市交通プロジェクトに関わった多様な人々を対象に,プロジェクトに関する経験的なエピソードを得ることを目的としてインタビューを実施し,経験的なエピソードからプロジェクトに関する知見を取り出し,プロジェクトに関する新たな評価指標を作成することが目標である.知見の取り出しについては,テキストマイニング技術による自動的な抽出を最終的な目標としているが,本稿では自動抽出に向けて,収集したインタビューデータがどのような性質を有しているか,着目すべき言語表現や言語構造は何かについて基礎的な分析を行った.
著者
伊藤 雅弘 中山 浩太郎 原 隆浩 西尾 章治郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌データベース(TOD) (ISSN:18827799)
巻号頁・発行日
vol.48, no.20, pp.39-49, 2007-12-15
被引用文献数
2

近年,知識処理の有用なコーパスとして,ユーザ同士が協調してコンテンツを編集するWeb事典である「Wikipedia」に多大な注目が集まっている.筆者らはこれまでの研究において,Wikipediaに対してリンク構造を解析することで精度の良いシソーラス辞書が構築できることを示してきた.しかし,膨大な記事数を持つWikipediaを解析するためには,高い精度を保ったままスケーラビリティのさらなる向上が技術的な課題であった.そこで,本研究ではリンクの共起性解析に着目し,スケーラビリティの高いシソーラス辞書構築手法を提案する.提案手法の性能評価のために行った実験の結果,共起性解析を用いた手法は従来手法よりも少ない計算時間で,高精度なシソーラス辞書を構築できることを確認した.さらに,共起性解析とtfidfを融合させることによって,より高い精度が実現できることを確認した.Wikipedia, a huge scale Web based encyclopedia, attracts great attention as a valuable corpus for knowledge extraction. We have already proved how effective it is to construct a Web thesaurus. However, we still need high scalability methods to analyze the huge amount of Web pages and hyper links among articles in the encyclopedias. In this paper, we propose a scalable Web thesaurus construction method from Wikipedia by using link co-occurrence. Experimental results show that the proposed method based on link co-occurrence analysis was better on scalability and accuracy than previous methods. Moreover, the method combining tfidf with link co-occurrence analysis brought higher precision.
著者
秋山 央 伊藤 健士
出版者
日本バレーボール学会
雑誌
バレーボール研究 (ISSN:13449524)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.39-48, 2021 (Released:2021-08-13)

With the objective of clarifying which performance indices are correlated with the outcome of the game for attacks following serve-reception in international men's volleyball tournaments, this study analyzed the 2015 Volleyball Men's World Cup. The results obtained are as follows. (1) Considering all attacks when in-system, and using each team's percentage of winning the set as the variable, very strong positive correlations were confirmed for the attack efficiency (r =0.948, p <.001) and kill attack percentage (r =0.902, p <.001). (2) Considering quick attacks when in-system, and using each team's percentage of winning the set as the variable, a very strong positive correlation was confirmed for the attack efficiency (r =0.787, p <.01) and kill attack percentage (r =0.711, p <.01), and a relatively strong negative correlation was confirmed for the percentage of losing points from an attack (r =-0.582, p <.05). (3) Considering pipe attacks when in-system, and using each team's percentage of winning the set as the variable, very strong positive correlations were confirmed for the kill attack percentage (r =0.876, p <.001) and attack efficiency (r =0.784, p <.01), and a relatively strong positive correlation was confirmed for the attack attempt percentage (r =0.629, p <.05). (4) Considering front side attacks when out-of-system, and using each team's percentage of winning the set as the variable, a relatively strong negative correlation was confirmed for the blocked attack percentage (r =-0.606, p <.05).From the above, it became clear that in terms of attacks following serve-reception at the 2015 Volleyball Men's World Cup, in-system attacks are correlated with the outcome of the game, especially with correlations found in the potency and accuracy of quick attacks, and the potency and frequency of pipe attacks. In addition, it was confirmed that for out-of-system front side attacks, the points lost due to being blocked by the opponent had a correlation with the outcome of the game.
著者
伊藤 直樹
出版者
一般社団法人 日本学生相談学会
雑誌
学生相談研究 (ISSN:09146512)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.43-52, 2023-07-31 (Released:2023-11-06)
参考文献数
51

本研究の目的は、台湾における学生相談・学生支援に関する研究のレビューを行い、台湾における最近の研究課題に関する基礎的資料を得ることにより、日本における研究に資する知見を得ることであった。文献データベースから選択された43編の研究論文のレビューを行ったところ、これらは、(1)大学生の学生生活の状況に関する研究、(2)大学生の精神的健康に関連する諸要因に関する研究、(3)学生相談機関の利用促進及び相談・支援の質的向上に関する研究、(4)大学生の家族関係に関する研究、(5)大学生を取り巻く社会的問題に関する研究、の5つの研究課題に整理された。また台湾において大学生の学生生活への適応や学生相談機関の利用促進に関する研究が多いことは日本との共通点と考えられたが、発達障害学生支援に関する研究課題が見出されないこと、社会的・文化的背景が大学生に及ぼす影響を意識した研究が多く行われていることは日本との相違点と考えられた。さらに大学生を取り巻く社会的問題に焦点を当てた研究は、日本における学生相談・学生支援に示唆を与えうることを指摘し、今後の課題として、台湾と日本の研究の相違をさらに精査することを挙げた。
著者
阿部 朝美 杉浦 信之 秋池 太郎 伊藤 健治 有賀 明子 金田 暁 中野 雅行
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
雑誌
Progress of Digestive Endoscopy (ISSN:13489844)
巻号頁・発行日
vol.70, no.2, pp.110-111, 2007-06-07 (Released:2013-08-21)
参考文献数
3
被引用文献数
3 3

症例は50歳代女性。高熱に対し近医にてA型インフルエンザと診断されリン酸オセルタミビルを2回内服。翌日より血便を認め当院紹介入院。大腸内視鏡検査ではSDJ付近より脾彎曲部にかけて発赤および潰瘍形成が断続的に見られ一部は全周性であった。生検では虚血性腸炎の典型像とは異なる病理像であり大腸潰瘍と診断された。今後同様の症例に遭遇する機会は増えると思われ報告する。
著者
串上 元彦 東 冬彦 炭谷 昌克 国正 紀彦 玉置 幸子 玉置 英人 玉置 政子 玉置 英夫 河合 純 伊藤 秀一 西岡 新吾
出版者
Japan Gastroenterological Endoscopy Society
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.144-149, 1994-01-20 (Released:2011-05-09)
参考文献数
15
被引用文献数
2

従来,胃アニサキス症の治療に関しては内視鏡による虫体の摘出が確実と言われている.最近われわれは腫大した胃皺襞の間に刺入して観察も摘出も困難であった胃アニサキス症の1例に対してガストログラフィンを散布したところ,アニサキス幼虫の運動が停止し,鉗子で幼虫の体部を容易に摘み,抵抗なく摘出しえた.他の2症例に対してもガストログラフィンを散布したがほぼ同様に摘出が容易であった.胃アニサキス症において内視鏡検査後に発生するAGMLの誘因として大量の送気による胃粘膜の過伸展も推定されており,このことからも巨大皺襞間隙に刺入した胃アニサキス症や複数匹の穿入例,また部位的にアニサキス幼虫の頭部を摘まみ難い例などにはガストログラフィン散布は非常に有用であると思われる.胃アニサキス症の虫体摘出にガストログラフィンを初めて試み,良好な結果が得られたのでここに報告する.
著者
野々内 裕紀 眞継 賢一 伊藤 博美 大橋 直紹 端野 琢哉 濱口 良彦
出版者
一般社団法人 日本臨床救急医学会
雑誌
日本臨床救急医学会雑誌 (ISSN:13450581)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.46-50, 2023-02-28 (Released:2023-02-28)
参考文献数
10

80歳代,女性。2週間前からの動悸と胸痛が改善しないため当院の救急外来を受診し,発作性上室頻拍に伴う急性心不全の診断で入院となった。入院時の血液検査でクレアチンキナーゼ(CK)が6,259IU/Lの高値を示し,推算糸球体濾過量(eGFR)は入院3週間前の62.5mL/分/1.73m2から入院時24.6mL/分/1.73m2まで低下しており,尿中ミオグロビンは87.0ng/mLと高値であった。ICU入室後にアトルバスタチン(ATRC)とシクロスポリン(CyA)の併用が確認され,薬剤性横紋筋融解症による高CK血症および腎機能低下と診断された。 ATRCはCyAとの併用によりAUCが8.69倍に上昇することが報告されており,両剤の併用によるATRCの血中濃度高値が薬剤性横紋筋融解症の原因であったと考えられた。ATRCの中止と輸液負荷により退院時にはCK 259 U/L,eGFR 73.2mL/分/1.73m2に回復した。ATRCとCyAの併用は禁忌ではないが,ATRCの血中濃度を著しく上昇させ,薬剤性横紋筋融解症の発症リスクを高める恐れがある。
著者
平手 博之 笹野 寛 藤田 義人 伊藤 彰師 薊 隆文 杉浦 健之 祖父江 和哉
出版者
日本静脈経腸栄養学会
雑誌
静脈経腸栄養 (ISSN:13444980)
巻号頁・発行日
vol.24, no.3, pp.769-774, 2009 (Released:2009-06-11)
参考文献数
11

血清ナトリウム異常は単にナトリウムの過不足をあらわしているのではなく、水に対する相対的な変化をあらわしている。ナトリウムの動態は水の移動に連動している。ナトリウム濃度異常を管理するに際しては体内水分量過不足の評価、体内総ナトリウム量の評価、血漿浸透圧、尿中ナトリウム濃度などを手がかりにして動態を理解する必要がある。中枢神経症状がみられるような重篤な濃度異常は補正を必要とするが、原疾患に対する治療に加え、ナトリウムの絶対量の増減、水分増減の関係をもとに、高張塩化ナトリウム液、生理食塩水、0.45%塩化ナトリウム液、5%糖液、水制限、利尿剤などを組み合わせ、急激な補正自体も重篤な神経系合併症を発症するリスクを伴う事を念頭に置き、適度な速度と十分なモニタリング下に適切な補正管理をおこなうことが重要である。
著者
万井 正人 谷口 豊子 伊藤 一生 菊地 邦雄
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.99-105, 1971-04-15 (Released:2010-03-11)
参考文献数
3
被引用文献数
3 1

手足の利き側 (laterality) に関する31項目のアンケート調査によって一般的な傾向を見出し, ついで31項目の中から選定した20項目について要因分析を行ない上記の傾向を確認した. また左右の手と足の作業能力 (筋力, 敏捷性, 協応性) を別個に測定比較して, 左右の相対的能力差を検討した.その結果つぎの諸問題について, 一部解明することが出来た.1. 右利き, 左利きの出現率と一般的傾向2. 右利き, 左利きの判定基準3. 手と足の laterality の相関4. 作業種類別にみた右, 左の使用頻度5. layout 設計上の laterality に関する check point
著者
田中 創 吉原 理美 伊藤 恵美
出版者
一般社団法人 日本作業療法士協会
雑誌
作業療法 (ISSN:02894920)
巻号頁・発行日
vol.42, no.5, pp.655-662, 2023-10-15 (Released:2023-10-15)
参考文献数
15

【目的】ドライブレコーダーを用いて包括的に運転行動を評価し,対象者の運転再開を支援することを目的とした.【方法】脳損傷者1名を対象に実車運転評価を実施した.作業療法士は評価結果を書面にまとめて対象者へ郵送し,その内容について感想の返送を求めた.【結果】実車運転評価実施後のアンケートでは,自身の運転行動を客観的に振り返る機会を得たことに対する肯定的な感想が記載されていた.【結論】ドライブレコーダーを併用した運転評価を行い,その評価結果を書面にて呈示したことは,対象者本人が運転行動を振り返る機会となり,かつ,家族が対象者本人の運転能力を理解してもらう際に役立つ情報提供となった可能性が考えられた.
著者
清水 創一郎 佐藤 賢 伊藤 健太 喜多 碧 相原 幸祐 舘山 夢生 阿部 貴紘 柴崎 充彦 山崎 節生 深井 泰守 飯塚 賢一 滝澤 大地 新井 弘隆 井出 宗則 浦岡 俊夫
出版者
一般社団法人 日本肝臓学会
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.63, no.12, pp.530-537, 2022-12-01 (Released:2022-12-12)
参考文献数
35
被引用文献数
1

COVID-19に対するワクチンが開発され,感染抑制や重症化防止に大きく貢献している.その一方で副反応も生じ,肝障害の報告も世界で散見されつつある.ワクチンによる肝障害のメカニズムは,自己免疫性機序などの報告があるものの,不明な点が多いのが現状である.今回,1回目のワクチン接種後に肝障害を来し,2回目のワクチン接種で更に肝障害が悪化し,ワクチンによる因果関係を強く疑い,ワクチンによる薬物性肝障害と診断した10代の女性の症例を経験した.本邦におけるCOVID-19に対するワクチンによる肝障害の報告はあるも,論文化された報告は1例もなく,貴重な症例と考えここに報告する.