著者
佐野 香 高鳥 雄吾 張 少飛 佐々木 俊恵 小林 浩
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.32, no.3, pp.275-283, 2008-12-20 (Released:2016-08-05)
参考文献数
15

「問題文中への解答挿入機能」や「選択対象絞込み機能」などからなるスマートツール(ST)を実装したWBTベースのドリル型学習支援システムe^2-ELMを開発し,2005年度後期セメスター後半から大学学部の授業科目にて試験運用を始めた.従前から市販のWBTを用いていた履修学生による比較評価や,有志学生による評価実験などを行った.インターネット技術に関するドリル型学習教材を3通りの方法(STあり,STなし,紙ベース)で学習してもらい,プリテストおよびポストテスト得点から学習ののび(回帰成就値)を求めた.その結果,STは解答時の煩わしく非生産的な作業を軽減するとともに,ドリル型学習への期待感を高め,さらに学習ののびにも効果的なことが確認された.
著者
上垣 華穂 李 奇子 佐々木 直樹 石井 三都夫 古岡 秀文 廣川 和郎 成澤 昭徳 山田 一孝
出版者
動物臨床医学会
雑誌
動物臨床医学 (ISSN:13446991)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.77-81, 2011

子牛の肺炎診断を目的に,11頭の子牛に対して立位で胸部側方向像のComputed Radiography(CR)撮影を行った。撮影条件の失宜による取り直しはなく,全例で肺後葉の観察が可能であった。今回の基礎的検討では,肺後葉の病変の摘発が可能であったが,前葉の病変は描出できなかった。この結果から,子牛の胸部におけるCR診断は肺炎のひろがり診断,重症度判定に有効と考えられた。
著者
根本 了 高附 巧 佐々木 久美子 米谷 民雄
出版者
[日本食品衛生学会]
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.43, no.6, pp.371-376, 2002-12-25
参考文献数
12
被引用文献数
2 60

試料に内標準として <sup>13</sup>C 標識したアクリルアミド-1-<sup>13</sup>Cを添加して水抽出し,酸性条件下臭化カリウム-臭素酸カリウムで臭素化し,生じた2,3-DBPAをトリエチルアミンで脱臭化水素して2-BPAとした後,GC/MS (SIM) で定量する食品中のアクリルアミドの分析法を確立した.ポテトチップス,コーンスナック,プレッツェル及びほうじ茶を用いて添加回収実験を行った結果,回収率 97~105% 及び相対標準偏差 0.8~3.9% の良好な結果が得られた.また,本分析法の検出限界は 9 ng/g であった.市販食品31検体の実態調査を行った結果,アクリルアミドは,ポテトチップスから 466~3,340 ng/g 検出され,その他の食品からは不検出~520 ng/g 検出された.
著者
佐々木 恒孝
出版者
公益社団法人 化学工学会
雑誌
化学工学 (ISSN:03759253)
巻号頁・発行日
vol.31, no.5, pp.432-437, 1967-05-05 (Released:2010-10-07)
被引用文献数
2 2
著者
佐々木 修平
出版者
八戸工業高等専門学校
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2015-04-01

超電導バルク体を用いた磁気浮上型免震装置の実用化に向けて,免震対象物の許容重量となる磁気浮上力,鉛直振動伝達の抑制が重要な課題となる。本課題研究期間において,永久磁石の配列方法や,磁性体を用いた磁束密度操作によって磁気浮上力の向上を図り,一般家屋を磁気支持できるレベルに到達することができた。さらに,モデル装置を用いて鉛直振動伝達特性について検討を行い,超電導バルク体に超電導線材コイルを取り付けることで鉛直振動伝達を抑えることに成功した。
著者
佐々木 貴浩 佐藤 宏喜 古内 孝幸 竹中 能文 佐久間 正祥 堀 眞佐男
出版者
Japan Surgical Association
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.66, no.4, pp.926-930, 2005-04-25 (Released:2009-01-22)
参考文献数
18
被引用文献数
1 4

乳癌胆管転移の1例を経験した.症例は56歳,女性.平成9年左乳癌(TlN0M0)で乳房部分切除,腋窩郭清を施行.病理診断は浸潤性乳管癌 硬癌,リンパ節転移陰性,切除断端癌陰性で残存乳房照射50Gyとtamoxifen 20mg 5年間の補助療法を行った.乳癌術後5年5カ月,肝機能障害発症,画像診断上,中下部胆管が著明な狭窄を呈し,胆管癌の診断で膵頭十二指腸切除術を施行した.病理組織学的には粘膜直下より漿膜,膵に浸潤した腺癌が認められ,既往の乳癌の組織像に類似しているところから乳癌の胆管転移と診断した.乳癌の転移による胆管狭窄は肝十二指腸間膜リンパ節転移による報告例が散見される程度で本症例の如き胆管転移は極めて稀である.
著者
佐々木 順子
出版者
東京女子大学
雑誌
日本文學 (ISSN:03863336)
巻号頁・発行日
vol.51, pp.46-63, 1979-02-28
著者
源 宣嗣 三橋 龍一 鈴木 勝裕 佐々木 一正
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.161-165, 2002
参考文献数
5

北海道のような積雪寒冷地の高速道路では、降雪や吹雪のため視界が悪化し、玉突き事故が多発している.このような気象条件下では、視界不良と共に路面の側路線や中央線の白線が積雪により区別ができなくなるため運転者がそれらを見失うことが一因である.そこで、路車間通信と車線維持制御をサポートするシステムを提案している.路車間通信は渋滞情報や事故・気象に起因する規制情報などを提供するために有用である.本報では、電波の発信源方向推定に基く位置センシングにより車線維持が有効と考え、それを実現するための技術を開発する目的でアレーアンテナを模擬したネットワークアナライザを用いた基礎実験結果について報告する.
著者
佐々木 史之 浅野 幹也
出版者
環太平洋大学
雑誌
環太平洋大学研究紀要 = BULLETIN OF INTERNATIONAL PACIFIC UNIVERSITY (ISSN:1882479X)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.183-186, 2020-03-31

本研究は,大学生を対象にポジティブ・ネガティブ感情,楽観・悲観性,ホープについて調査し,体育会所属学生の感情に特徴的なものがみられるかを検討した。その結果,次のことが示唆された。1.体育会所属者は,体育会非所属者より楽観性やホープが高い傾向にある。2.体育会所属者の中で,全国大会上位レベルの者は,地方大会出場レベルの者よりも楽観性が高い傾向にある。
著者
佐々木 陽子 ササキ ヨウコ Yoko Sasaki
出版者
鹿児島国際大学福祉社会学部
雑誌
福祉社会学部論集 (ISSN:13466321)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.1-15, 2015-10-01

「老い」から「死」への連なりは、我々の多くが辿ることになる道程である。だが、特殊な場合を除き、若さとは「老い」も「一人称の死」も忘却して生きることのできる特権的時代であり、若者の時間は未来にある。それに対し、老人の時間は過去にある。近年、ボーヴオワールの『老い』の翻訳本が、40年ぶりに新装版として再出版された。本書は、「老い」をめぐる通時的・共時的な先行研究の宝庫であり、民族学、文学、社会学、文化人類学などの知見を用いて「老い」を鳥撤的に描き出す。老いに付きまとう孤独感や不安は、人間存在の実存的な問いを投げかけつつも、階級などの変数によって「老い」のあり様の差異をも告発する。現代社会における若さの賛美は、裏を返せば「老い」の隠蔽であり、さらには、「一人称の死」の不可視化にも連なる。だからこそ、今「老い」を改めて問い返すことに意味があると考える。本稿の「老い」の考察を通じて、その後、棄老物語分析へと繋げていきたい。
著者
佐々木 茂貴
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.55, no.5, pp.220-223, 2007
参考文献数
4

ゲノムの全塩基配列の解析によって,病気に関連する遺伝子の発見や治療薬の開発が促進されると期待されている。さらに,タンパク質にならないゲノム領域の多彩な機能の発見は生命科学研究に大きな変革をもたらしている。また,遺伝子の化学的本体であるDNA(デオキシリボ核酸)やRNAには一般的な右巻き2本鎖以外の様々な立体構造が含まれており,遺伝子発現の制御に重要な役割を果たしている。本稿では,DNAやRNAの配列や立体構造を区別して作用する新しいくすりの可能性について紹介する。
著者
佐々木 隆宏 田原 正一 豊原 律子 森川 麻里 坂牧 成恵 貞升 友紀 牛山 慶子 山嶋 裕季子 小林 千種
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.61, no.6, pp.229-234, 2020-12-25 (Released:2020-12-25)
参考文献数
8
被引用文献数
2

第2版食品中の食品添加物分析法の方法(2版法)において,チーズでは抽出液が懸濁する場合,固形物が浮遊して定容が困難な場合,夾雑成分によりHPLC-UV分析が困難な場合がある.清酒では,共沈操作が不要と考えた.そこで,チーズについては抽出液の懸濁の原因となる水酸化ナトリウム溶液の添加量を減らし,固形物を除くため吸引ろ過後に定容する方法を確立した.清酒については,希釈後,遠心分離する方法とした.また,カーボンモレキュラーシーブが充てんされたカートリッジによる固相抽出法も開発した.添加回収試験(n=5)では,91.3~99.6%(CV 0.9~4.5%)と平均回収率および併行精度が良好であり,チーズで0.010~0.20 g/kg,乳で0.010~0.20 g/L,清酒で0.010~0.10 g/kgの範囲に適用可能であった.本法は2版法の問題を解消し,操作が効率的である点で有用な分析法と考えられた.
著者
橋本 秀樹 大石 向江 三栗谷 久敏 佐々木 由紀子 中川 順一 鎌田 国広 阿部 則雄
出版者
特定非営利活動法人 化学生物総合管理学会
雑誌
化学生物総合管理
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.89-96, 2010

食品衛生検査施設における業務管理、いわゆるGLPに基づき、東京都食品衛生検査施設に対して内部点検を実施した。合計43施設を対象に内部点検を実施し、6施設に対し改善要請を行った。その内容は検査結果通知書の誤記や誤転記,検査実施標準作業書の未整備などに対するものであった。これら施設に対しては改善措置報告を受けた後、確認点検を実施し、その改善状況を確認した。あわせて、精度管理の実施状況についても点検を実施し、各施設の精度管理の状況について確認し、助言等を行った。