著者
劉 冠良 佐々木 和郎
出版者
一般社団法人 画像電子学会
雑誌
画像電子学会研究会講演予稿 画像電子学会第293回研究会講演予稿 (ISSN:02853957)
巻号頁・発行日
pp.193-194, 2020 (Released:2023-03-31)

本研究では、人々の記憶効率における、効率を向上し、短時間で覚えたい内容を記憶するため、Virtual Reality を活用した‘記憶宮殿’ [1]という記憶法の可能性を追求し、バーチャル記憶宮殿の試作を行う。まだ、試用の 評価に基づき、さらなる記憶宮殿開発の参考にすることを目的とする。今回の研究では、クラブを記憶宮殿に想定し、順 番なしのトランプを記憶する。記憶方法は記憶宮殿記憶法、VR 環境での記憶宮殿記憶法の二つグループを分ける。記憶 量で評価してもらい、VR 環境での記憶宮殿記憶法は更なる開発価値があるかどうかを判断する。
著者
佐々木 明 大倉 俊平 小野 真吾
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第36回 (2022) (ISSN:27587347)
巻号頁・発行日
pp.1H1GS1102, 2022 (Released:2022-07-11)

アプリ内で提示される記事を提示ロジックのパーソナライズの強さによって段階分けし、パーソナライズへの嗜好性と閲覧記事の多様性の関係を調査した。 その結果、閲覧記事の多様性が高いユーザほど長期的なエンゲージメントが高くなる一方で、よりパーソナライズが強く効いたロジックを好むユーザほど閲覧記事の多様性が低くなってしまうことがわかった。
著者
竹内 将俊 佐々木 友紀 佐藤 千綾 岩熊 志保 磯崎 文 田村 正人
出版者
日本応用動物昆虫学会
雑誌
日本応用動物昆虫学会誌 (ISSN:00214914)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.89-94, 2000 (Released:2002-10-31)
参考文献数
18
被引用文献数
6 8

Seasonal use of powdery mildews by the mycophagous ladybird, Illeis koebelei, was observed in Setagaya. In the field, I. koebelei shows seasonal changes in host use and breeds regularly on Microsphaera pulchra var. pulchra that infests Benthamidia florida, Oidium sp., that infests Pyracantha coccinea in spring, Phyllactinia moricola that infests Morus australis, and Sphaerotheca cucurbitae that infests Trichosanthes kllirowii var. japonica in autumn. On these fungus species under laboratory conditions, larval development of the ladybird was completed (within 20 days at 24°C) with a high survival rate. Thus, the seasonal occurrence of I. koebelei may be synchronized with the abundance of essential fungi. This study showed that I. koebelei feeds on 11 species of powdery mildews, including Sphaerotheca, Podosphaera, Microsphaera, Phyllactinia and Oidium. However, no species of the Uncinula, Uncinuliella and Erysiphe genera were suitable food for the ladybird.
著者
佐々木 寛
出版者
日本比較文学会
雑誌
比較文学 (ISSN:04408039)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.99-114, 1988-03-31 (Released:2017-06-17)

Японские читатели впервые узнали сочинение крупного советского ученого М.М. Бахтина (1895—1975) в 1968 году, когда его книга “Проблемы поэтики Достоевского” вышла в свет в Японии на японском языке (перевод Арая Кеидзабуро). В течение 20 лет после этого, у нас появились на японском языке все его сочинения: в 1973 году— “Творчество Франсуа Рабле и народная культура средневековья и ренессанса” (перевод Кавабата Каори), в 1976 году—“Марксизм и философия языка” под именем В.Н. Волошинова (перевод Кувано Такаси), а в 1979 году вышел в свет первый том собрания сочинений Бахтина в 8 томах (издательство Синдзидайся), публикация которого завершилась весной 1988 года. Более того, каждый перевод его сочинений вызывал восхищение и повышал интерес японского читателя к его творчеству. Такое редкое в мире положение активного принятия сочинений Бахтина в нашей стране было обусловлено следующими обстоятельствами: (1) в японском славяноведении уже была почва для понимания движения русских футуристов и основ литературоведения русских формалистов. Это и помогло скорому переводу сочинений Бахтина на японский язык. (2) Американский неокритицизм и французская семиотика (сочинения Т. Тодорова и Ж. Кристеевой) подготовили определенный слой читателей, которые могли понимать поднятые Бахтиным вопросы. (3) Амбивалентное отношение Бахтина к советскому структуральному литературоведению, которое начинало выдвигаться на первый план в начале 1960 годов. С этой точки зрения автор настоящей статьи исследует процесс принятия сочинений Бахтина в Японии.
著者
井上 光子 鎌田 裕二 坂東 慧 田口 朋 村田 秋穂 新井 梨衣那 佐々木 紗也加 林 哲範 高野 幸路 七里 眞義
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.62, no.4, pp.214-219, 2019-04-30 (Released:2019-04-30)
参考文献数
25

67歳男性.インフルエンザワクチン接種2日後に口渇を認め,1週間で体重が6 kg減少した.ワクチン接種9日後に受診し,空腹時血糖329 mg/dL,HbA1c 8.4 %,尿中ケトン3+,pH 7.430,HCO3- 21.5 mmol/Lであり,糖尿病性ケトーシスで入院した.先行する上気道症状はなく,受診19日前はHbA1c 5.7 %であった.入院時,膵外分泌酵素は上昇し膵島関連自己抗体はZnT8抗体のみ陽性であった.尿中CPR 22.4 μg/日,グルカゴン負荷試験でCPR前値0.54 ng/mL,6分値1.15 ng/mLと,内因性インスリン分泌は枯渇せずに留まっていた.HLAタイピングは自己免疫性1型糖尿病の疾患抵抗性を示すDQB1*06:01:01/06:02:01であった.本症例は劇症1型糖尿病に類似し,発症にインフルエンザワクチンの関与が示唆された急性発症1型糖尿病である.
著者
栗木 恭一 佐々木 進 横田 力男
出版者
日本マイクログラビティ応用学会
雑誌
日本マイクログラビティ応用学会誌 (ISSN:09153616)
巻号頁・発行日
vol.14, no.3, pp.211, 1997-07-31 (Released:2021-01-21)
参考文献数
7
被引用文献数
2

The Space Flyer Unit (SFU) is an unmanned free flyer flown in orbit from March 18, 1995 to January 20, 1996. Space environments such as microgravity and surrounding atmospheric condi­tions were monitored and are reviewed as reference for future missions. Engineering impacts of microgravity on spacecraft are also reviewed including post flight analyses.
著者
増田 正孝 佐々木 真人
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.65, no.3, pp.195-199, 2010-03-05 (Released:2020-01-18)
参考文献数
14

2つの導体を1ミクロン付近にまで近づけると,古典的な電気力,量子電磁力学で予測されるカシミール力と呼ばれる力の他に,素粒子標準理論を越えるような未知の力がはたらいているかもしれない.導体間の力をねじれ秤を用いて測定し,素粒子標準理論を越えるような未知の力の探査を行った.未知の力に対して得られた実験的制限及び余剰次元モデルの一つに対して行った検証に関して述べる.
著者
佐々木 千恵 寺本 祐之 杉野 智美 伊藤 幸彦 水口 彩 喜瀬 光男 青砥 弘道 吉城 由美子 大久保 一良
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集 平成15年度日本調理科学会大会
巻号頁・発行日
pp.92, 2003 (Released:2003-09-04)

【目的】健康指向の高まりにより、野菜飲料の消費量が伸長してきている。その中でも栄養価が高い野菜のケールを搾汁した冷凍青汁が注目されている。冷凍青汁は、鮮度と栄養価を長期に保持するためには優れた形態であるが、飲用時の解凍方法によっては、青汁の栄養価、機能性が損失される懸念がある。今回は、簡便な解凍方法である電子レンジを冷凍青汁の解凍に使用した場合の栄養価、抗酸化力に及ぼす影響の有無を検討した。【方法】試料は、愛媛県JAで栽培されたケールを搾汁して製造された冷凍青汁(ファンケル社製)を用いた。解凍方法は、スタンダードな手法として用いられている流水に浸した解凍(流水解凍;20_から_23℃水道水、4分30秒)をコントロールとして、電子レンジによる解凍(500W、1分30秒)後の栄養価、抗酸化力を評価した。栄養価はβ‐カロテン、ビタミン類、葉緑素(クロロフィルa、クロロフィルb)、抗酸化力はESRによるSOD様活性(SOSA)、XYZ系活性酸素消去発光法によるH2O2消去活性の分析を行った。また、解凍後の沈殿凝集の程度を粒度分布計で測定し、喉越しなどの官能試験と合わせて評価を行った。【結果】電子レンジによる解凍は、流水解凍と比較して、沈殿凝集物の粒子径が小さくなり、喉越しが良くなることが分かった。β‐カロテン、ビタミン類、葉緑素については、解凍方法による差は認められなかった。抗酸化力の指標となるESRによるSOSA及びXYZ系活性酸素消去発光によるH2O2消去活性は、電子レンジ解凍の方が高い傾向を示した。【結論】冷凍青汁の電子レンジ解凍は、簡便であるだけでなく、栄養価を損なわず、飲用時の品質も優れていると評価した。
著者
高橋 薫 鈴木 道代 佐々木 さくら
出版者
一般社団法人 日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.46, no.Suppl., pp.169-172, 2023-02-13 (Released:2023-03-28)
参考文献数
7

本実践では創価大学の「学術文章作法Ⅰ」を履修する留学生を対象に,文章診断ソフト「文採」を活用して文章の言語形式へのフィードバックを試み,意見文を自己推敲させた.本研究の目的はフィードバックを手がかりに,学習者が適切に日本語の誤用を自己推敲できるか否かを確認することである.フィードバック前後の意見文を比較したところ,「副詞率」「話し言葉」「助詞の誤り」において,問題箇所の出現頻度が有意に減少した.次に,効果量の大きかった「話し言葉」「助詞の誤り」について修正の適切さを確認したところ,「話し言葉」の約8割,「助詞の誤り」の約7割は適切に修正できていた.しかし,フィードバックの適切性を見ると,「話し言葉」の約9割が適切であったのに対し,「助詞の誤り」へのフィードバックは4割程度に過ぎず,「助詞の誤り」については教師の介入が必要であることがわかった.
著者
田原 海 栗原 直人 松田 英士 佐々木 康裕 木村 裕子 大野 昌利 筒井 りな 松浦 芳文 飯田 修平
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
雑誌
Progress of Digestive Endoscopy (ISSN:13489844)
巻号頁・発行日
vol.90, no.1, pp.138-139, 2017-06-09 (Released:2017-07-19)
参考文献数
4

An 81-year-old man who had been diagnosed as having situs inversus totalis and had suffered from repeated episodes of sigmoid volvulus was admitted with a history of right upper quadrant abdominal pain. Physical examination showed no evidence of peritoneal irritation. A plain radiograph of the abdomen showed a markedly dilated sigmoid colon with an inverted U-shaped appearance. Abdominal CT showed situs inversus totalis, no free air, no ascites, and a whorled appearance of the sigmoid mesentery, with dilated bowel loops. Based on these findings, the patient was diagnosed as having recurrence of sigmoid volvulus. Colonoscopy performed for repositioning showed converging mucosa signifying the distal point of the torsional obstruction, and a dilated section of the bowel with gas and feces proximal to the obstruction in the sigmoid colon. After endoscopic decompression, colonoscopy showed no evidence of mucosal ischemia. We treated this case successfully as we would have a case of sigmoid volvulus without situs inversus.
著者
髙木 健司 高塚 直能 佐々木 翼 森 香津子 小川 直美 伊藤 慎二
出版者
日本緩和医療学会
雑誌
Palliative Care Research (ISSN:18805302)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.69-75, 2018 (Released:2018-02-28)
参考文献数
14
被引用文献数
1 1

【目的】当院は精神科医が非常勤であり,患者の精神状態の評価は各医療者の主観的判断となっていた.そこで,抑うつをスクリーニングし専門医への連携に繋げる目的でPatient Health Questionnaire(PHQ)-9を導入したため,後方視的に検討した.【方法】2016年1月1日〜10月31日までに緩和ケア病棟に入院した全患者を対象とした.入院時にPHQ-9を行い,10点以上を抑うつありとした.精神科医の診断(P)と照合した.【結果】対象期間中に延べ83名が入院し,50名に施行し得た.PHQ(−)・P(-)32名,PHQ(+)・P(-)7名,PHQ(-)・P(+)2名,PHQ(+)・P(+)9名であった.P(+)11名であり,PHQ-9の抑うつに対する感度,特異度は81.8%,82.1%であった.【結論】緩和ケア病棟入院時においても,抑うつのスクリーニングとしてPHQ-9の有用性が示唆された.
著者
柏﨑 郁子 佐々木 晶世 碓井 瑠衣 叶谷 由佳
出版者
一般社団法人 日本老年看護学会
雑誌
老年看護学 (ISSN:13469665)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.98-106, 2017 (Released:2018-08-01)
参考文献数
52

日本では一般病床での身体拘束を規制する法律は存在しない.一般病床は治療を優先する特性から,介護保険施設向けの「身体拘束ゼロへの手引き」(以下,「手引き」)の要件をそのまま適用するには困難さがある.最高裁判所平成22年1月26日判決は,一般病床での身体拘束に法的な判断を下した唯一の最高裁判決である.その判例評釈と,各医療施設の身体拘束ガイドラインの内容を「手引き」の3要件をもとに比較検討した.結果,裁判で身体拘束是非を判断する根拠は〈切迫性を判断すること〉〈拘束に代替する手段の実施〉〈拘束を行う時間〉〈医師の参加〉〈拘束中における状態確認〉〈説明〉〈承諾書〉〈記録〉であり,同様の視点で一般病床の各ガイドラインでは具体的な看護内容が示されていた.一般病床で身体拘束をする際には,「手引き」の3要件の考え方を踏襲した多くの複雑な手順が必要とされていることが明らかとなり,期待される看護の責任が多岐に渡ることが示唆された.
著者
菊池 真維子 中島 政信 室井 大人 高橋 雅一 山口 悟 佐々木 欣郎 土岡 丘 加藤 広行
出版者
日本外科系連合学会
雑誌
日本外科系連合学会誌 (ISSN:03857883)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.176-181, 2019 (Released:2020-04-30)
参考文献数
13
被引用文献数
1

食道癌根治切除術は他の消化器癌手術と比べ侵襲の高度な手術となり,不整脈などの術後合併症が重篤化することもしばしばで周術期管理は特に重要である.当科にて右開胸または胸腔鏡下での食道癌根治切除術を施行した症例中,術中および術後に120回/分以上の頻脈性不整脈の発現を19例に認め,術前から心電図異常を認め(p=0.0001),循環器疾患の既往を認めた症例(p=0.0061)で有意に頻脈性不整脈の発生を認めた.当科では頻脈性不整脈に対する治療の中で,19例中12例に短時間作用型β1選択的遮断薬である塩酸ランジオロール投与を行っており,12例に対する後方視的な検討を行った.塩酸ランジオロール投与により10例(83.3%)が洞調律への改善を認め,全例に血圧低下や呼吸状態の悪化は認めなかった.投与基準に従った食道癌周術期における頻脈性不整脈に対する塩酸ランジオロール投与は副作用を生じることなく安全に投与可能であり,術後成績向上の一助になると思われる.
著者
安達 崇之 町田 慎治 佐々木 彰 上原 圭太 関谷 秀介 安田 隆 柴垣 有吾
出版者
一般社団法人 日本透析医学会
雑誌
日本透析医学会雑誌 (ISSN:13403451)
巻号頁・発行日
vol.48, no.11, pp.657-662, 2015 (Released:2015-11-27)
参考文献数
18
被引用文献数
1

症例は80歳女性. 糖尿病合併末期腎不全にて8年前より維持透析中の患者であり, 夜間に転倒, 歩行困難となったため, 当院救命センターへ搬送となった. 重度な外傷などはないものの, 炎症反応, 軽度意識障害が持続するため, 精査目的に腎臓内科へ転科となった. 各種検査で, 細菌・ウィルス感染症, 膠原病, 悪性腫瘍は否定的であった. 病歴を振り返ると, 透析導入初期より好酸球増多症を認め, 薬剤や透析機器に対するアレルギー反応が疑われ, 調整が行われていたが改善はなく, 特発性好酸球増多症との診断で, ステロイドが投与されていた. 今回の入院時も好酸球増多症が持続していたため, 詳細な鑑別を行い, その一環として寄生虫疾患の検索を施行し, 便より糞線虫を検出した. 呼吸器・消化器含む, 糞線虫症による臓器障害の所見は否定的であった. 透析患者における原因不明の好酸球増多時には, 頻発地域でなくても寄生虫疾患の除外が必要と考えられた.