著者
佐藤 珠江 吉田 茜 長谷川 菜生 浦野 明日香 殿村 由樹 椛澤 里沙 小野田 公
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.33, no.5, pp.801-805, 2018 (Released:2018-10-26)
参考文献数
23

〔目的〕本学理学療法学科に在籍する女子学生の月経症状の程度と生活スタイルを明らかにすること,月経困難症,月経前症候群(PMS),月経前不快気分障害(PMDD)の実態とそれぞれの認知度を明らかにすること.〔対象と方法〕本学女子大学生115名(年齢:20.7 ± 1.31歳)を対象とし,PMDD評価尺度と独自に作成した質問紙にて月経症状と生活スタイルを調査した.〔結果〕84%の人が月経前症状を有しており,22.5%が月経周期異常をきたしており,53.2%が月経中に鎮痛薬を服薬することが明らかとなった.月経困難症,PMSおよびPMDDについて,6割以上の学生が「知らない」と回答していた.〔結語〕早期から病態について理解し対処する必要がある.
著者
日下 博幸 猪狩 浩介 小久保 礼子 佐藤 拓人 ドアン グアン ヴァン
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
E-journal GEO (ISSN:18808107)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.180-196, 2019 (Released:2019-07-03)
参考文献数
58
被引用文献数
1 1

本研究は,商業地,住宅地,緑地という異なる土地利用を1~2 km以内に有する東京都渋谷区を対象に,土地利用や人間活動の違いが気温とWBGTの非一様性の形成に及ぼす影響を観測によって明らかにした.観測結果から,日中では,住宅地の気温が商業地に比べてやや高く,緑地が最も低いことが明らかとなった.夜間は,商業地の気温が最も高く,緑地が最も低かった.また,緑地では夜間に接地逆転層が認められる一方で,商業地では夜間に少なくとも観測範囲内(地上から高度33 mまで)では絶対不安定となっていた.熱画像観測は,昼夜を問わず,商業地と住宅地で同程度の表面温度であることを示した.これらの結果は,商業地の大きな表面積・建物体積・熱容量による大きな熱慣性と人工排熱によると考えられる.この結果は,多層都市キャノピーモデルを用いた数値実験からも支持された.WBGTの場合は,気温とは異なり,商業地と緑地で大きな差はなかった.これは,緑地の高い湿度が原因であることが分かった.
著者
佐藤 雄一 Yuichi Sato
雑誌
共立国際研究 : 共立女子大学国際学部紀要 = The Kyoritsu journal of international studies
巻号頁・発行日
vol.30, pp.161-177, 2013-03

Noun predicate sentences with the structure "A wa B da" can be classified into different types according to the relationship in meaning between the subject noun and the predicate noun. The predicate noun generally indicates characteristics and properties of the subject noun. Sometimes it identifies the subject noun or describes the action of the subject noun. When the Japanese corpus (BCCWJ: The Balanced Corpus of Contemporary Written Japanese) was examined. the relative frequency of each type of noun predicate sentence became clear. Among the noun predicate sentences "A wa B da", 51% of predicate nouns indicate characteristics and properties of the subject noun. 26% of predicate nouns identify the subject noun, 15% of predicate nouns indicate the state of the subject noun. and 3% of predicate nouns describe the action of the subject noun. This shows that the noun predicate sentence "A wa B da" turns to have links to the adjective predicate sentence and the verb predicate sentence.
著者
佐藤 照子 岸井 徳雄
出版者
自然災害科学会
雑誌
自然災害科学 (ISSN:02866021)
巻号頁・発行日
vol.14, no.3, pp.201-212, 1995-12-31
参考文献数
20
被引用文献数
1

Tokyo, the Metropolis of Japan, frequently has suffered from flood disasters, according to urbanization, since late 1950's. The heavy rainfall due to the Typhoon 9311 on August, of which the daily precipitation was 234.5mm, caused damages in Tokyo. The flood disaster caused by the Typhoon were investigated. The number of houses inundated reached 5,191,but its magnitude reduced to one twentieth of that caused by the Typhoon 6604 in 1966. Two hundred million people were affected by the damage of public transportation systems, being attacked weak points of preparedness for flooding : extra rainwater incidentally coming from outside of disaster stricken area and rainwater flowing into construction fields under the ground, resulted in the suspention of train and subway service.
著者
本田 佳子 上月 正博 村勢 敏郎 佐藤 徳太郎
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.47, no.5, pp.355-361, 2004-05-30 (Released:2011-03-02)
参考文献数
19
被引用文献数
2

糖尿病管理の問題点を明らかにすることを目的に, 糖尿病教育入院患者について, インスリン治療者および臨床データが不充分な患者を除いた, 男性360名 (年齢49±10歳) を対象に, 退院後の外来通院状況について追跡調査した. 24カ月の追跡期間中に通院を中断しその後1年以上にわたって通院していない通院中断例は1796, 追跡期間中に通院を中断しその後再び通院している中断後継続例は1896, 他院で治療を続けている継続通院例は2296, 継続通院例は4396であった, 通院中断者のHbAlc値は, 通院中断直前まで, 継続通院者に比して差はなくコントロールされていたが, 一旦中断した後はHbA1c値は有意に上昇していた. 通院中断の理由については, 転勤, 待ち時間が長い, 仕事が忙しくなった, 自覚症状がないので, 生活環境の変化, 医療側の対応の問題, 糖尿病療養への教育の問題等が混在していた.
著者
鳥居 洋祐 大西 崇文 長友 忠相 佐藤 元 中村 純子 鳥居 良貴 森井 英一 廣田 誠一
出版者
一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会
雑誌
医学検査 (ISSN:09158669)
巻号頁・発行日
vol.67, no.2, pp.221-227, 2018-03-25 (Released:2018-03-27)
参考文献数
8

グロコット染色は一般に,銀液の温度や反応時間の設定が難しく,施行者間での染色性に差が生じやすい。特にメセナミン銀液を用いる従来法ではその傾向が強いことから,銀液の反応時間の許容範囲が大幅に広く,また塩化金液による菌体の染色性を調節することができるクロム酸アンモニア銀法を用いることで施行者間での相違が少なくなることが期待される。しかし,これまでには温熱下での銀液反応時間の設定や,真菌ごとの至適条件の検討は十分には行われていない。今回我々は,従来法とクロム酸アンモニア銀法における各種真菌での溶融器と温浴槽を用いた銀液の反応時間および塩化金液の反応時間を比較検討した。検討した真菌はアスペルギルス,クリプトコッカス,ニューモシスチス・イロベチーの3種類で,いずれの真菌でも溶融器を用いた場合に,良好な染色性を示す銀液の反応時間の幅が最も広いことが確認された。また,いずれの真菌においても塩化金液の反応時間を変えることで菌体の色の濃さが調節でき,いずれも1~5分で十分な染色が行えることが明らかになった。溶融器を用いたクロム酸アンモニア銀法によるグロコット染色は,塩化金液での染色時間を真菌ごとに調節することで,施行者間の差の少ない安定した結果が得られるものと考えられる。

2 0 0 0 OA 顔之推伝研究

著者
佐藤 一郎 佐藤 一郎
出版者
北海道大學文學部
雑誌
北海道大學文學部紀要 (ISSN:04376668)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.1-23, 1970-03-30
著者
中井 俊一 佐藤 正教 武藤 龍一 宮腰 哲雄 本多 貴之 吉田 邦夫
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集 2013年度日本地球化学会第60回年会講演要旨集
巻号頁・発行日
pp.228, 2013 (Released:2013-08-31)

漆はウルシ属樹木であるウルシが分泌する樹液を脱塵,脱水などの処理をした後,空気にさらし,酸化酵素ラッカラーゼの働きにより硬化させ,塗料や接着剤として用いられてきた.ウルシ属の樹木は日本の他,中国,ベトナム,タイなどに自生している.現在,日本の漆工芸で使われている漆は大部分が中国,ベトナム産である.日本では縄文時代早期の遺跡から,漆塗の髪飾り,腕輪などが出土し,古い時期からの利用を示している.漆塗料の産地を決めることができれば,漆文化の起源や,時代による交易圏の変遷を考える手がかりになりうると予想できる.漆の主成分である有機化合物の分析により,日本産の漆をタイ,ベトナム産のものと区別することはできるが,日本産の漆を中国,韓国産のものと区別することはできない.そこで土壌の源岩の年代により変動する87Sr/86Sr同位体比を用いて漆の産地推定を行うことを検討してきた.
著者
佐藤 信晴 杉山 和雄 渡辺 誠 シャクルトン ジョン
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.46, pp.48-49, 1999

The purpose is to understand structue of hole line up and find feature and relation among each categories.Audio products were classified in 3 categories. As a result ithas become clear distribution map is almost same.But each categories have own features.
著者
高橋 玄 佐藤 雅彦 大久保 剛
出版者
日本腹部救急医学会
雑誌
日本腹部救急医学会雑誌 (ISSN:13402242)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.91-94, 2009-01-31 (Released:2009-03-03)
参考文献数
7
被引用文献数
1

症例は79歳男性。近医に脳梗塞・認知症で入院中であった。既往に内痔核があり痔疾用軟膏を1日1本投与されていた。2008年3月上旬に腹痛・嘔吐が出現。腹部所見は板状硬であり,腹部CT検査でfree airが認められ当院転院となった。消化管穿孔・汎発性腹膜炎の診断で同日緊急手術施行。腹腔内は糞便で汚染されており,洗浄後観察すると直腸Raに深達度SSの直腸癌と思われる腫瘍が認められた。その1cm口側に10mm大の穿孔部位があり,痔疾用軟膏のケースの1部が露出していた。術式は腹腔ドレナージ+ハルトマン手術とした。病理組織結果はSS,N0の高分化腺癌であった。その後,不幸にして患者は呼吸不全となり永眠された。痔疾用軟膏のケースにより消化管穿孔をおこした直腸癌は極めてまれであり,今後このように不幸な転機をとる患者を減らすためには本人以外が薬剤を投与するなどの予防策を考慮すべきであると思われた。若干の文献的検討を加え報告する。
著者
蜂屋 巌 古谷野 哲夫 佐藤 清隆
出版者
Japan Oil Chemists' Society
雑誌
油化学 (ISSN:18842003)
巻号頁・発行日
vol.37, no.6, pp.431-436, 1988-06-20 (Released:2009-11-10)
参考文献数
18
被引用文献数
2 2

The solidification behavior of cocoa butter from the melt phase was examined during two different types of thermal treatment : simple cooling (60→29°C) and cooling/heating (60→22→30°C).Triacylglycerol composition and polymorphic modified samples were determined. The crystals formed by simple cooling were a mixture of Form V and Form VI of cocoa butter. But only the Form V could be found in crystals obtained by the cooling/heating. These crystals were filtered out and what appeared to be fat blooming of the solidified samples of residual melt was examined. The fat blooming was found in solidified fat after the filtration of simple cooling crystals less than 1 μm in size and in cooling/heating cystals 0.22 μm in size. The addition of 0.2 % of the seed crystals of cocoa butter with Form VI increased the rates of solidification and no fat blooming was observed.
著者
佐藤 祐介 新宮 清志 杉浦 巌
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.12, no.5, pp.696-701, 2000-10-15 (Released:2018-01-08)
参考文献数
10
被引用文献数
1

茶室は、その空間内部のあらゆる場に於いて、秩序と無秩序の混在が織りなす複雑な構成となっている。茶室の美は、その複雑さに起因しているのではないだろうか。本論文では、茶室空間に施されたデザインに内在する複雑さを定量的に示す方法として、フラクタル幾何学におけるフラクタル次元の利用を提案している。その際、まず始めにサンプルとして取り挙げたそれぞれの茶室空間に施されたデザインから、実際にフラクタル次元を測定する方法を示す。さらに、算出されたフラクタル次元による比較・考察を行い、茶室空間における美的考察の新しい観点として"リズム"の分析について言及すると共に、デザインを数学的に解析する際の道具としてのフラクタル次元の有効性を示す。本論におけるフラクタル次元の算出方法は、以下に示す手順を踏む。(1)対象となる形態のディテールをグリッド化する(2)グリッドを空間的変動曲線として表す(3)作成した空間的変動曲線から、スケール変換解析よりH指数を測定する(4)測定されたH指数から、フラクタル次元を求める
著者
宮崎 千明 平野 徹 東中 竜一郎 牧野 俊朗 松尾 義博 佐藤 理史
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.DSF-E_1-9, 2016-01-06 (Released:2016-01-08)
参考文献数
13

Characterizing dialogue system utterances is important in making human-computer interaction systems more friendly and human-like. A method is described for achieving this by converting functional expressions according to their generation probabilities, which are calculated for specific characters. Experimental results show that the method can add characteristics of the target profiles (i.e., gender, age and closeness with a conversation partner) to dialogue system utterances and in so doing can generate a large variety of linguistic expressions.
著者
村田 弥栄子 相馬 淳 鈴木 健弘 宮田 正弘 中山 恵輔 城田 裕子 佐藤 博 佐藤 寿伸 伊藤 貞嘉
出版者
The Japanese Society for Dialysis Therapy
雑誌
日本透析医学会雑誌 (ISSN:13403451)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.67-71, 2003-01-28 (Released:2010-03-16)
参考文献数
10

症例は26歳男性. 1998年11月, 海外でのハーフマラソンに出場し熱中症を生じて, 横紋筋融解症による急性腎不全を合併した. 現地にて2回の血液透析施行後帰国. 空港近くの高次救命救急センターに収容され血液透析を受け, 2日後当院へ転入院した. 当院入院時, 依然乏尿状態にあり, BUN 104mg/dL, Cr 8.1mg/dL, CPK 2,128IU/L, 血中ミオグロビン11,700ng/mLであったためさらに3回の血液濾過透析を行った. その後利尿期 (回復期) に至ったが, 高カルシウム血症 (血清Ca 16.2mg/dL) が出現した. 高カルシウム血症に対し, prednisolone (40mg/日静脈内投与), elcatonin (40単位筋肉注射) と生理食塩水の補液の投与を行ったところ10日後には血清カルシウム値 (血清Ca 10.1mg/dL) は正常化した. これまでの本邦での報告例は少ないが, 横紋筋融解症による急性腎不全の利尿期に時として高カルシウム血症を生じることがあり, 十分な注意が必要である.
著者
高木 優任 三村 大輔 阪谷 廣司 佐藤 哲
出版者
公益社団法人 地盤工学会
雑誌
地盤工学ジャーナル (ISSN:18806341)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.169-180, 2010-03-26 (Released:2010-03-26)
参考文献数
5

戸建て住宅などの小規模建築物向け地盤補強杭用の小口径鋼管に適用する機械式継手を提案し,必要とされる耐力(圧縮,ねじり)が確保できるかを確認するために,載荷試験,ならびにFEM解析を行った。検討の結果,提案する機械式継手は,鋼管と同等以上の圧縮耐力を有し,施工時に作用するねじりモーメントに対しても,鋼管のねじり耐力を基準とした許容トルクまで載荷できることを確認した。これらの結果から,提案する継手は施工,ならびに供用時の強度に問題はなく,設計上の要求性能を満足することを確認した。
著者
佐藤 航 大隈 慎吾
出版者
埼玉大学社会調査研究センター
雑誌
政策と調査 (ISSN:2186411X)
巻号頁・発行日
no.9, pp.35-50, 2015

既存の世論調査は対象者に回答を依頼し質問に答えてもらう「応答型」で実施されるが,近年この手法の回収率が低下しつつあると言われている.それに対し,人々が自発的に発言した中から研究課題に関連する部分を抽出して分析する「観測型」の調査が提案されている.そこで,本稿ではツイッター上で観測型の世論調査が可能かどうかを検討した.独自に開発したシステムによって投稿を取得し分析した結果,日本語ユーザーが最も多くつぶやく話題は友人募集や「自分語り」であることがわかった.他方,政治の話題に触れた投稿者はユーザー全体の1%にも満たず,世論調査のサンプルとするには不可能なほど僅少であった.とはいえ,マスメディアの報道に呼応する形で投稿者が急増する現象が確認されたので,これを応用し,報道の中で質問を発し回答ツイートを観測・収集するような「中間型」の調査であれば可能であるかもしれない.Our established poll was carried out using a procedure where respondents answered a number of questions, what we call the Questioning method. This method may have recently faced a decrease in response rate. While, on the other hand, the Observation method analyzes messages that are extracted from voluntary speech that refers to the subject of the survey. In this article, we confirmed the feasibility of a poll on Twitter using the Observation method. Using the tweet data acquisition system that we have developed, we discovered that the most common Japanese tweet is “Let's be friends” and self-conscious mention. Less than 1% of active Twitter users brought up politics, they are too little to poll. During the analysis process, we discovered what the media news accelerate increase of tweets. This suggests that collecting responses via tweets from questions by the media is feasible. We call this the Hybrid method.
著者
佐藤 潤司
出版者
日本マス・コミュニケーション学会
雑誌
マス・コミュニケーション研究 (ISSN:13411306)
巻号頁・発行日
vol.92, pp.125-144, 2018

<p>In this paper, I will analyse the news over the caricature of Muhammad</p><p>drawn on the cover of the special edition of Charlie Hebdo in 2015, and consider</p><p>whether the Japanese newspapers played a role as leaders of 'freedom of</p><p>expression'.</p><p> In Japan, three of the seven main newspapers did not publish the caricature</p><p>and one of the four that published it was protested by Islamic groups and</p><p>published an apology article.</p><p> When I analysed the articles of the seven newspapers by using a text-mining</p><p>approach, I found three problems. Primarily, the contents and attitude of</p><p>the newspapers did not necessarily emphasize 'freedom of expression'. Secondly,</p><p>the evaluation process for the caricature and the criteria for publication or nonpublication</p><p>of the caricature were not shown. Thirdly, the newspaper that apologized</p><p>for publishing the image did not clarify the reason for the apology, and</p><p>the other newspapers did not report the news that instigated a discussion over</p><p>the rightness or wrongness of the publication. For these reasons, it is hard to</p><p>say that Japanese newspapers played the role.</p><p> In addition, it can be pointed out that the three newspapers which did not</p><p>publish the caricature either do not have a certain criterion or did not apply the</p><p>criterion. Finally, with respect to the newspaper that published the apology</p><p>article,the phenomenon known as atrophy of the news was seen.</p>