著者
倉本 真一 平 朝彦 Bangs Nathan L. SHIPLEY Thomas H. MOORE Gregory F. EW99-07 08 航海乗船研究者
出版者
Tokyo Geographical Society
雑誌
地學雜誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.109, no.4, pp.531-539, 2000-08-25
被引用文献数
10 19

A three-dimensional seismic survey was carried out at the western Nankai Trough accretionary wedge from June 18 to August 18, 1999. This experiment was Japan-U.S. collaborative investigation on seismogenic zones. The cruise imaged an 8 X 80 km area with 81, 80km-long, high quality, seismic reflection lines, all of which have nearly continuous coverage.<BR>The main objective of our experiment was to image the plate boundary fault at which major earthquakes and tsunamis are generated. Our primary goal is to image the thrust and identify the boundary between aseismic and seismic zones for a large inter-plate earthquake.<BR>On-board two-dimensional data processing has been carried out. This gives us a significantly clear image of the inner structure of the accretionary wedge at our survey area. One impressive image of the profile shows the large thrust slice zone that is classified by our interpretation. A number of out-of-sequence thrusts have developed and are concentrated in the area where the water depth is approximately 4, 000 to 3, 000m. A decollement plane touches the oceanic plate (layer II) down at there in first. We identified that the boundary between the stable sliding zone (ocean-ward) and the unstable stick slip zone (landward) is located there. We propose that the boundary is the up-dip limit of the seismogenic zone. Further data processing is ongoing. A true three-dimensional structure will reveal much more details and a clear image of seismogenic zone at the Nankai subduction margin.
著者
坂根 直樹 松井 浩 澤入 房子 森 直樹 平澤 勇 竹村 智子 村上 博之 小暮 彰典 高倉 康人 梅川 常和 吉岡 敬治 吉田 俊秀
出版者
THE JAPAN DIABETES SOCIETY
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.44, no.6, pp.521-524, 2001-06-30

われわれは健康学習 (患者の生き方や価値観を重視し, 行動科学手法を用いた保健指導論) を用いた「楽しくてためになる糖尿病教室」の普及を目指し, 全国でグループワークやロールプレイを中心とした糖尿病教育ワークショップを実施し, 糖尿病医療スタッフ995名の意識や態度に与える影響を検討した. プログラム内容検討, 参加者の目標設定, グループワークや体験学習の必要性の有無で有意差が認められた. 従来は講義時間が大半を占めていたが, 終了後はグループワークや実技の必要性が再認識された.
著者
有倉 巳幸
出版者
鹿児島大学
雑誌
鹿児島大学教育学部研究紀要. 教育科学編 (ISSN:09136606)
巻号頁・発行日
vol.63, pp.29-41, 2011

本研究は、中学生の仲間集団にみられる排他性を、排他性欲求と排他性規範という2 つの要因からとらえ、学級適応感、自身の所属する仲間集団への適応感(自集団適応感)だけでなく、集団内地位やいじめに関する認知に及ぼす影響を検討することを目的とした。方法としては、架空のシナリオを用いた実験を行った。排他性規範(高・低)×排他性欲求(高・低)からなるシナリオを読ませて、登場人物の立場に立って、学級適応感や自集団適応感を評価してもらった。また、客観的な立場に立って、集団内地位やいじめに関する質問に回答してもらった。その結果、排他性規範の高い集団は、低い集団よりも学級適応感が低いと評価され、集団内に地位の差が生じ、いじめが起こりやすいと評価されていた。
著者
吉川 寛 塩澤 正 倉橋 洋子 小宮 富子 下内 充
出版者
中京大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

本研究では、大学における国際英語論に基づく英語指導のための評価項目を設定し、それを踏まえた教育活動の実践をめざす一方、アウターサークル地域への短期留学前後の大学生を対象に日本人に適した「内的基準に基づく英語到達目標」を提示し、併せて国際コミュニケーションにおけるaffective competenceの重要性などの指導をおこなった。学生へのアンケート調査から、留学後「日本人英語への肯定的認識の向上」や「日本人英語教師による授業への志向性」等の高まりが見られることが判明した他、国際英語論の学習により「第二言語不安」が軽減し、英語を用いた国際発信力の強化という点で有意な教育効果をもちうることが判明した。
著者
重森 晴樹 後藤啓太 倉本 到 渋谷 雄 辻野 嘉宏 水口充
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.79, pp.43-48, 2008-07-31
被引用文献数
2

これまで PC ユーザはファイルやメール,ブックマークなどの膨大な情報資源に短時間でアクセスするために,情報資源を手探りで分類したりキーワード検索を利用してきたが,これらの手法による支援は十分ではない.一般に PC ユーザは情報資源にアクセスするために,それらに対する経験 (ユーザエクスペリエンス) を分類や検索のキーとして利用できると考えられる.そこで本論文では,このユーザエクスペリエンスを 5W1H (What,Where,Who,When,Why,How) を用いて記述し,従来手法を含む様々な情報分類・検索手法を表現することができる情報資源管理スキームについて述べる.PC users have many information resources such as files, e-mails and bookmarks. They would be able to use their experiences related to the information resources as keywords of classification and search to access them quickly. We discuss an information resource management scheme in which the user experience is described based on 5W1H (What, Where, Who, When, Why and How). In the scheme, we can represent various methods of information classification and search, including traditional ones.
著者
飯山 宏一 板倉 章太郎 前田 隆宏 橋本 松進 高宮 三郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. LQE, レーザ・量子エレクトロニクス
巻号頁・発行日
vol.98, no.41, pp.79-84, 1998-05-11
被引用文献数
2

長尺の光ファイバの内部診断を目的としたFMCWリフレクトメトリについて述べた。本システムでは、参照光と被診断光ファイバからの反射光との光路長差が光源の可干渉距離よりも長く、参照光と反射光とのビートスペクトルを測定する。空間分解能は光源のスペクトル線幅が狭く、光周波数掃引の繰り返し周波数が高いほど向上する。実際に、外部共振器構造の半導体レーザを光源に用い、外部共振器長変調により光周波数掃引を行って実験を行ったところ、5km長の光ファイバ出射端で23m、11km長の光ファイバ出射端で100m以下の空間分解能を得た。また、光源の位相揺らぎを考慮してビートスペクトルの理論解析を行い、測定結果とほぼ一致した結果を得た。
著者
倉本 宣 芦澤 和也 岡田 久子 知花 武佳
出版者
明治大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

河川生態系において出水によるかく乱とそこからの再生は生態系の動的な維持に重要な役割を持っている。多摩川では2007年に大規模な出水が発生したので,出水による生育地の変化と河川敷に生育している植物の生育のかかわりを検討した。調査の対象とした植物は,上流域で岩場に生育するユキヤナギ,中流域の礫河原に生育するカワラノギク,下流域に生育し,かく乱による裸地に依存して生育するウラギク,中流域の水域に生育し,出水によって流下するカワシオグサであり,それぞれ特徴的であった。
著者
倉持 俊也 岡田 直樹 谷川 恭平 土方 嘉徳 西田 正吾
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

多くの研究者によってSNSネットワークやWorld Wide Webなどの複雑ネットワークの解析が行われてきた.近年ではコミュニティ構造に着目した研究が盛んである.我々は交グラフと意味的な情報を用いた階層的クラスタリングによるコミュニティ抽出手法を提案してきた.本研究では提案する手法をTwitterネットワークに適用,評価し,その有効性を検証する.