著者
田代 亮介 江面 正幸 柴原 一陽 倉前 卓実 井上 敬 川口 奉洋 明城 光三 上之原 広司 冨永 悌二
出版者
一般社団法人 日本脳卒中学会
雑誌
脳卒中 (ISSN:09120726)
巻号頁・発行日
vol.38, no.5, pp.326-330, 2016 (Released:2016-09-23)
参考文献数
19
被引用文献数
1

【背景】妊婦脳梗塞例に対し,血管内治療による急性期再開通療法施行例は報告されていない.【症例】33 歳女性,妊娠37 週,特記すべき既往歴なし.突然の意識障害,左上下肢麻痺で発症.レンズ核,島,放線冠に拡散強調像高信号域を認め,magnetic resonance angiography で右M1 閉塞を認めた.他院よりtPA 投与開始の後,血管内治療目的に当院へ搬送となる.血栓回収療法により,thrombolysis in cerebral infarction 2b の再開通が得られた.治療2 日後に帝王切開にて児を出産した.2カ月後にはmodified Rankin scale 0 に回復した.【結語】本症例はdrip,ship,retrieve,childbirth が成功した初めての症例報告である.
著者
倉橋 節也 横幕 春樹 矢嶋 耕平 永井 秀幸
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.C-L42_1-9, 2022-01-01 (Released:2022-01-01)
参考文献数
21
被引用文献数
2

In this paper, we propose a new SEIR model for COVID-19 infection prediction using mobile statistics and evolutionally optimisation, which takes into account the risk of influx. The model is able to predict the number of infected people in a region with high accuracy, and the results of estimation in Sapporo City and Tokyo Metropolitan show high prediction accuracy. Using this model, we analyse the impact of the risk of influx to Sapporo City and show that the spread of infection in November could have been reduced to 0.6 if the number of influxes had been limited after the summer. We also examine the preventive measures called for in the emergency declaration in the Tokyo metropolitan area. We found that comprehensive measures are highly effective, and estimated the effect of vaccination and circuit breakers on the spread of infection after the spring of 2021 using the effective reproduction reduction rate of infection control measures obtained from the individual-based model and the SEIR model.
著者
田代 亮介 江面 正幸 柴原 一陽 倉前 卓実 井上 敬 川口 奉洋 明城 光三 上之原 広司 冨永 悌二
出版者
一般社団法人 日本脳卒中学会
雑誌
脳卒中 (ISSN:09120726)
巻号頁・発行日
pp.10394, (Released:2016-03-09)
参考文献数
19
被引用文献数
1

【背景】妊婦脳梗塞例に対し,血管内治療による急性期再開通療法施行例は報告されていない.【症例】33 歳女性,妊娠37 週,特記すべき既往歴なし.突然の意識障害,左上下肢麻痺で発症.レンズ核,島,放線冠に拡散強調像高信号域を認め,magnetic resonance angiography で右M1 閉塞を認めた.他院よりtPA 投与開始の後,血管内治療目的に当院へ搬送となる.血栓回収療法により,thrombolysis in cerebral infarction 2b の再開通が得られた.治療2 日後に帝王切開にて児を出産した.2カ月後にはmodified Rankin scale 0 に回復した.【結語】本症例はdrip,ship,retrieve,childbirth が成功した初めての症例報告である.
著者
佐川 賢 倉片 憲治
出版者
国立研究開発法人 産業技術総合研究所
雑誌
Synthesiology (ISSN:18826229)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.34-44, 2013 (Released:2013-02-16)
参考文献数
8
被引用文献数
2 5

高齢者・障害者の不便さを解決する技術として、アクセシブルデザイン研究の概念と進め方および成果の普及方法について、視覚の研究を例にとり説明した。福祉用具とは異なる視点をもつアクセシブルデザインの特徴を、問題解決の方法、デザインの対象、公共性の点についてそれぞれ言及し、公共性の点からアクセシブルデザインにおける標準化の役割について説明した。次に、これらの研究の特徴を、特に高齢者に読みやすい文字サイズを推定する視覚的技術を例にとり、その研究の流れに沿って技術的内容を述べた。年齢を考慮した最小可読文字サイズ推定方法を開発するため、まず、年齢や視距離によって変化する視力の基盤データの収集からスタートし、実際の日本語に出てくる文字の可読性に関するデータの収集を行い、そこから一般性のある可読文字サイズ推定式を導き、その実用性を確認した。この推定技術は、さらに国内外における標準的技術へと進展させた。特に国際標準確立に必要な国際比較テストを行い、この研究成果の有用性を確かめた。最後に、これらの一連の研究を基礎技術とその展開という二つのサイクルに分けて説明することによって、アクセシブルデザイン技術体系の開発における本格研究の位置付けを明確にした。
著者
宮田 一弘 朝倉 智之 篠原 智行 臼田 滋
出版者
公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
雑誌
The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine (ISSN:18813526)
巻号頁・発行日
vol.58, no.5, pp.555-564, 2021-05-18 (Released:2021-07-15)
参考文献数
23
被引用文献数
1

目的:Mini-Balance Evaluation Systems Test(Mini-BESTest)とBerg Balance Scale(BBS)の臨床的に意義のある最小変化量(MCID)に関するシステマティックレビューを行った.方法:3つのデータベースとハンドサーチにて検索および収集し,Mini-BESTestとBBSのMCIDを報告している論文を特定した.受信者動作特性(ROC)曲線以外の方法でMCIDを決定している論文は除外した.結果:検索の結果,Mini-BESTestでは21編,BBSでは87編の論文が抽出され,取り込みおよび除外基準を満たしたのはMini-BESTestが4編,BBSが6編であった.ROC曲線下の面積が0.7以上であったMCIDはMini-BESTestが1.5~4.5点,BBSが3.5~6点の範囲であった.バイアスリスクの評価の結果,18点満点のうちMini-BESTestが10~16点,BBSが9~14点の範囲であった.結論:Mini-BESTestで1.5~4.5点,BBSで3.5~6点の得点変化には,複数の患者集団において臨床的な意味があり,介入効果の判断や目標設定をする際の基準となる可能性がある.臨床で用いる際には,疾患,病期,介入期間,人種などを考慮したうえで用いる必要がある.
著者
斎藤 嘉人 宮川 璃空 村井 匠 小畑 悠 板倉 健太 佐藤 翼
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
AI・データサイエンス論文集 (ISSN:24359262)
巻号頁・発行日
vol.4, no.3, pp.215-222, 2023 (Released:2023-11-14)
参考文献数
24

大豆の種子選別は時間と労力を要す作業であり,一農家が利用できる安価で簡便な選別機が求められている.本研究では,カラー画像および紫外励起蛍光画像の2種類の画像の入力による大豆の欠陥判別を目的とした.大豆種子のカラー画像と励起波長365 nmの蛍光画像をそれぞれ撮影し,目視にて正常粒・しわ粒・裂皮粒・病虫害粒の4カテゴリにラベル付けを行った.カラー画像,蛍光画像,カラー・蛍光画像同時入力の3パターンの入力によりResNet-50でモデルを構築した結果,テスト精度はそれぞれ91.7%,88.2%,88.3%であった.また,カラー・蛍光画像同時入力モデルでは正常粒の適合率が最も高く,判断根拠を可視化した結果,病斑のない健全箇所が重視されていた.以上より,従来のカラー画像に蛍光画像を組み合わせた判別手法が有効である可能性が示唆された.
著者
菱田 啓介 中島 里菜 松井 治幸 植 優衣 田村 友香 倉田 裕美 岡田 悠子
出版者
一般社団法人 日本腎臓病薬物療法学会
雑誌
日本腎臓病薬物療法学会誌 (ISSN:21870411)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.23-28, 2022 (Released:2022-04-09)
参考文献数
15

低酸素誘導因子-プロリン水酸化酵素(HIF-PH)阻害薬は、慢性腎臓病の合併症である腎性貧血を治療する新しい選択肢であり、実臨床での使用が増加すると考えられるが、副作用についてのデータ集積は十分とはいえない。ロキサデュスタットでは甲状腺刺激ホルモン(TSH)減少が報告されているが、ダプロデュスタットでは甲状腺機能低下症が報告されており、HIF-PH阻害薬の使用による甲状腺機能への影響については明らかではない。そこで本研究では、ロキサデュスタット及びダプロデュスタットによるTSH減少作用について検討を行った。2021年2月から2021年7月に洛和会音羽記念病院でロキサデュスタットまたはダプロデュスタットを開始された維持血液透析患者のうち、開始前210日以内のTSH測定で基準値内かつ開始後もTSHが測定された者を対象として、後ろ向き解析を行った。ロキサデュスタット群9名のうち8名、ダプロデュスタット群12名のうち1名で基準値未満へのTSH減少が観察された。投与前後のTSH変化量はそれぞれ、-2.009 μIU/mL(95% CI = -3.181 to -0.837 μIU/mL; P = 0.004)及び+ 0.086 μIU/mL(95% CI = -0.560 to 0.732 μIU/mL; P = 0.775)であった。また、ロキサデュスタット群ではTSHが基準値下限の10分の1未満となるTSH著減も2名観察された。ロキサデュスタット投与により基準値未満へのTSH減少が認められた患者のうち2名がダプロデュスタットに変更となり、それぞれ13日後・15日後にTSHが基準値内へ改善した。HIF-PH阻害薬であるロキサデュスタットでは高率にTSH減少が発現することが明らかとなり、基準値下限10分の1未満まで著減する患者も観察されたため定期的な甲状腺関連の検査値モニタリングが必要と考えられた。TSH減少は薬剤固有の作用であることが示唆され、HIF-PH阻害薬間での変更によって腎性貧血治療の継続が可能であると考えられた。
著者
青木 愛子 石井 里子 大倉 一晃 髙橋 真帆 酒泉 裕
出版者
一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会
雑誌
医学検査 (ISSN:09158669)
巻号頁・発行日
vol.72, no.3, pp.446-451, 2023-07-25 (Released:2023-07-25)
参考文献数
15

症例は100歳女性。心窩部痛を主訴に当院を受診した。受診時,意識清明だったが,顔面蒼白で血圧低下を認めたため輸液が開始された。血液検査のために提出された採血検体は強い溶血を呈しており,再採血を含め3回の採血を行ったが,いずれも著明な溶血が認められた。また,尿定性で潜血3+,尿沈渣でRBC 1個未満/HPFと溶血の存在が示唆された。その後,症状の改善がみられず,意識レベルの低下,頻呼吸を認め,敗血症性ショックの疑いで緊急入院となった。入院時に血液培養2セットを採取し,meropenem(MEPM)にて治療が開始されたが,急速に全身状態は悪化し,入院12時間後に永眠された。採取された血液培養の2セット全てからClostridium perfringensが検出され,死亡時画像診断で肝臓に不整なガス像が認められた。
著者
スリーピァン ピーラヤー 大倉 典子 タネースーン ケージケーオ 宮武 恵子
出版者
日本感性工学会
雑誌
日本感性工学会論文誌 (ISSN:18845258)
巻号頁・発行日
vol.19, no.4, pp.389-393, 2020 (Released:2020-12-25)
参考文献数
21

Because the color of lipstick is important for total fashion image, we tried to analyze the characteristics of colors of lipsticks of popular brands especially for Japanese female students. Preparing a database consists of 294 color images obtained from websites of lipsticks, we performed statistical analyses such as distribution chart and decision tree for their RGB values. The analysis results show that “MAC has relatively different RGB values from other brands,” “The products with high R values tend to be CHANEL,” and some similarities between brands. Those successfully gave the subjective evidences for the empirical knowledge of the fashion expert.
著者
清水 渉 大江 透 金子 敬子 高木 洋 相原 直彦 鎌倉 史郎 松久 茂久雄 佐藤 磐男 下村 克朗
出版者
一般社団法人 日本不整脈心電学会
雑誌
心電図 (ISSN:02851660)
巻号頁・発行日
vol.8, no.6, pp.773-778, 1988-11-30 (Released:2010-09-09)
参考文献数
17
被引用文献数
3 1

同一心電図上でデルタ波の出現と消失を認める間歇性WPW症候群35例の臨床電気生理学的特徴を検討した.心房早期刺激法による房室伝導曲線パターンは一様でなく, 顕在性WPW症候群に類似するもの (I群) , 基本周期でデルタ波を認め, 早期刺激で一旦デルタ波が消失するが, さらに短くすると再び出現し, 最後に再び消失するもの (II群) , 潜在性WPW症候群に類似するもの (III群) , 基本周期でデルタ波を認めないが, 早期刺激でデルタ波が出現し, 最後に再び消失するもの (IV群) の4群に分類された.顕在性WPW症候群類似のI群や, いわゆるsupernormal conductionを認めたII, IV群の副伝導路順行性の有効不応期は長かった.III群は電気生理学的検査後にデルタ波の出現と消失を認めた症例もあり, 潜在性WPW症候群との関連については今後の検討が必要と思われた.以上の電気生理学的特徴がどのように臨床上のデルタ波の出現と消失に関与するかは今後さらに検討を要する問題である.
著者
小根山 裕之 新倉 聡 柳原 正実 大口 敬
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.72, no.3, pp.269-274, 2020-05-01 (Released:2020-06-13)
参考文献数
8
被引用文献数
2

信号灯器位置の違いによる運転挙動の違いを実車実験により実証することを目的に,東京大学柏キャンパスの生産技術研究所(当時,千葉実験所)の試験走路を用いて,far とnear の信号灯器位置の違いによる運転者の挙動の違いを実証分析する.青信号表示終了時の切替り時の通過・停止の判断は,far に比べてnear では停止線から離れていても通過を判断し,最終通過時刻が遅くなること,青信号表示開始時の発進挙動に交差側信号表示の視認性による違いが見られること,および,青信号表示終了時に対応直進車両の停止を確認後の右折挙動では,near の右折開始がfar より1 秒ほど遅いことが確認された.
著者
福村 直毅 山本 ひとみ 北原 正和 鎌倉 嘉一郎 植木 昭彦 牛山 雅夫
出版者
公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
雑誌
The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine (ISSN:18813526)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.303-314, 2017-04-18 (Released:2017-06-16)
参考文献数
34
被引用文献数
5 3

【目的】機能的自立度評価表(FIM)による分類が重症(FIM総得点≦40点)患者の日常生活動作(ADL)や栄養・免疫状態低下に対する補中益気湯の有効性および安全性について検討した.【方法】片麻痺を伴う脳血管障害後遺症でリハビリテーション施行患者31例を対象に補中益気湯(TJ-41)投与群と非投与群に無作為に割付し,24週間観察した.評価はADL,炎症性合併症発症率などである.【結果】FIM総得点は両群ともに治療前後で有意に改善したが,FIM利得に群間差はなかった.炎症性合併症発症率はTJ-41投与群で有意に低かった(p=0.049).FIM運動得点が20点以下の症例において,治療前後の総リンパ球数変化比はTJ-41投与群で増加傾向が認められた.本研究において副作用はなかった.【結論】補中益気湯は脳血管疾患などのリハビリテーションにおいて炎症性合併症対策に有用である可能性が示唆された.
著者
宮川 拓也 田之倉 優
出版者
日本結晶学会
雑誌
日本結晶学会誌 (ISSN:03694585)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.178-185, 2011-06-30 (Released:2011-07-13)
参考文献数
32

The phytohormone abscisic acid (ABA) plays a key role in the rapid adaptation of plants to environmental stresses such as drought and high salinity. Accumulated ABA in plant cells promotes stomatal closure in guard cells and transcription of stress-tolerant genes. Our understanding of ABA responses dramatically improved by the discovery of both PYR/PYL/RCAR as a soluble ABA receptor and inhibitory complex of a protein phospatase PP2C and a protein kinase SnRK2. Moreover, several structural analyses of PYR/PYL/RCAR revealed the mechanistic basis for the regulatory mechanism of ABA signaling, which provides a rational framework for the design of alternative agonists in future.
著者
板倉 有紀
出版者
東北社会学研究会
雑誌
社会学研究 (ISSN:05597099)
巻号頁・発行日
vol.94, pp.109-132, 2014-04-30 (Released:2022-03-05)
参考文献数
30

本稿では、東日本大震災を経ての社会理論の課題として、「機能分化とリスク」という観点から、特に地域社会に照準して災害時要援護者・災害弱者の「包摂と排除」についてとりあげる。機能分化論において議論される「蓄積的排除」という事態について先行研究をふまえて考察し、自然災害における被害のあり方と関連づけて論じる。その上で、自然災害における「蓄積的排除」に抗する支援体制を、地域社会を基盤として構築していくさいの課題と方向性について、災害時要援護者対策や東日本大震災以降の動向をとりあげながら考察する。以上をとおして、東日本大震災をめぐる社会理論の一つの方向性と、経験的な課題としての災害時要援護者・災害弱者支援の接点を提示したい。
著者
岡倉 由三郎
出版者
ビクター
巻号頁・発行日
1930-06
著者
板倉 陽一郎
出版者
情報法制学会
雑誌
情報法制研究 (ISSN:24330264)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.015-037, 2022 (Released:2023-05-26)

Regarding the relationship between the Act on the Protection of Personal Information and privacy, (1) the Act on the Protection of Personal Information includes the protection of privacy as its purpose, but it is not the only one, and (2) in the question of whether the substance of the invasion of privacy is questioned in a violation of the Act on the Protection of Personal Information, if there is a substantial invasion of privacy, it may be considered as a violation of the Act on the Protection of Personal Information (2-1), which is derived from the interpretation of the purpose provision and the prohibition of inappropriate use provision. As controversial points, there are the issues of whether a violation of the Act on the Protection of Personal Information is not a violation of the Act when there is no substantial invasion of privacy (2-2), whether a violation of the Act constitutes an invasion of privacy (3), and (3) can be further broken down into the question of whether a violation of the Act on the Protection of Personal Information constitutes an invasion of privacy (3-1) and whether a lawful act under the Act on the Protection of Personal Information can also prevent the violation of privacy (3-2). In a series of cases involving the submission of evidence of a list of discipline requesting parties, there have been judgments that a violation of the Act on the Protection of Personal Information is not a violation if there is no substantial invasion of privacy (2-2), and there have been a number of cases concerning 3-1 and 3-2.