著者
大田 洋二郎 海老原 敏 真島 一彦 中塚 貴志 羽田 達夫 平野 浩一 原口 秀俊 緒方 寿夫
出版者
Japan Society for Head and Neck Cancer
雑誌
頭頸部腫瘍 (ISSN:09114335)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.67-71, 1994

国立がんセンター中央病院で1962年から1992年までに治療された口唇扁平上皮癌症例, 44例 (一次症例: 30例, 2次症例: 14例) を対象とし治療成績を検討した。<br>性差に関しては, 男性31例, 女性13例, 2.4:1の比率で男性が多かった。年齢は38歳から85歳にわたり, 平均年齢は63.1歳であった。発生部位は上口唇5例, 下口唇34例, そして口角部5例であった。一次症例の他病死を除く5年推定生存率は80%, 2次症例で67%であった。治療後の障害は, 放射線治療では放射線性口唇炎, 手術では進行癌で口唇変形, 口唇閉鎖不全が認められた。
著者
八代 尚 滝川 雅之 須藤 健悟 菅原 敏 青木 周司 中澤 高清
出版者
日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集
巻号頁・発行日
vol.56, pp.233-233, 2009

大気中水素(H<SUB>2</SUB>)はメタンに次いで濃度の高い反応性気体であり、土壌細菌による消費を主な吸収源とすることから、陸域-大気間の相互作用を研究する上で有用なトレーサーである。本研究において観測された日本上空のH<SUB>2</SUB>濃度は明瞭な鉛直勾配を示し、地表付近での大きな季節変動が明らかになった。全球三次元化学輸送モデルCHASERを用いたH<SUB>2</SUB>濃度の計算結果はおおむね観測結果を再現するが、北半球で秋から冬にかけて過小評価の傾向を示し、より詳細な吸収過程の表現を必要とすることが示された。
著者
南 貴子 小原 敏郎 武藤 安子
出版者
社団法人日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.57, no.12, pp.807-817, 2006-12-15
被引用文献数
3 4

The first purpose of this study is to find out the family lifestyle during the period of Childbirth Satogaeri which means return to or stay at mother's old home or her parents' home after childbirth. The second is to investigate the relationship between Childbirth Satogaeri and mother's feeling toward child care. The third is to investigate the relationship between Childbirth Satogaeri and the child care support to mother after childbirth. A graph scale was used as it enables objective observations. Responses to the questionnaire were obtained from 141 mothers. The main results are as follows: 1) The amount of housework decreased on the part of mother during the period of Childbirth Satogaeri, but it increased on the part of her mother. In other words, the female members of any family are responsible for much of the housework. 2) After Childbirth Satogaeri, an increase of housework affected negatively mother's efficacy of child care and her affirmative feeling toward the baby. 3) Whether or not mother experiences Childbirth Satogaeri, her near relatives play an important role in child care support when the baby is around four months old.
著者
辻 順行 高野 正博 久保田 至 徳嶺 章夫 嘉村 好峰 豊原 敏光
出版者
The Japan Society of Coloproctology
雑誌
日本大腸肛門病学会雑誌 (ISSN:00471801)
巻号頁・発行日
vol.48, no.9, pp.1026-1032, 1995-10
被引用文献数
14 7

1994年1月から12月までに当院外来を受診した症例の中で,直腸肛門病変を有しない20歳代から70歳代までの男性50例,女性49例を対象として,直腸肛門機能検査を行い以下の結果を得た.(1)肛門管最大静止圧,肛門管最大随意圧,排出圧は,男女ともに20歳代から60歳代までは,有意な差を認めなかった.しかし,70歳代では他の年齢と比較して男女ともに有意な低下を認めた.また性差で比較すると肛門管最大静止圧においては70歳以上では,有意な差を認めなかったが,69歳以下においては有意に女性の方が男性より低かった.肛門管最大随意圧と排出圧においては,69歳以下や70歳以上の群でも有意に女性が男性より低かった.(2)機能的肛門管長では,男女ともに20歳代が他の年齢群と比較して有意に短く,30歳代から70歳代では男女ともに有意な差を認あなかった.また性差で比較すると29歳以下や30歳以上の群においてもそれぞれ女性が男性より有意に短かった.(3)直腸感覚閾値,最大耐用量,直腸コンプライアンス等は,20歳代から70歳代までの,どの年齢群においても,男女ともに有意な差を認めなかった.以上より,肛門機能は直腸機能に比べて性差や加齢による影響が及びやすく,直腸肛門の手術の際には性や年齢を加味して手術術式の選択をすべきであると思われた.
著者
田辺 仁志 中山 忠三 浅山 哲 内海 進 栗栖 弍彦 市川 吉夫 河合 孝 鮎沢 千尋 河原畑 勇 福原 敏彦 橋本 陽子 久保 正太郎 楠野 正夫 中村 二郎 宮沢 左門 有賀 久雄 宮島 成寿 今井 退 小田 常治 川森 郁郎 川瀬 茂実 石川 義文 沖野 英男 山口 孝根 三好 健勝 倉田 啓而 鮎沢 啓夫 山口 定次郎 小林 勝 岩下 嘉光 細田 茂和 松沢 則子 山崎 寿 小林 あつ子 山田 たけを 市岡 正道 丸山 長治 高須 敏夫 佐藤 清 山崎 昭治 酒井 英卿 片岡 平 梅村 義雄 村上 昭雄 田島 弥太郎 鬼丸 喜美治 佐渡 敏彦 広部 達道 沓掛 久雄 渡部 仁 長野 ヒロ 小林 悦雄 佐伯 佳之 阿相 敏雄 佐藤 正市 平田 保夫 武井 隆三 長島 栄一 高沼 重義 蒲生 卓磨 一場 静夫 宮川 千三郎 清水 滋 堀内 彬明 波島 千恵子 安江 昇 辻田 光雄 真野 保久 板垣 正男 田中 義麿 中山 光育 筑紫 春生 土井 良宏 山下 興亜 長谷川 金作 小林 勝利 石戸谷 幸雄 楠木園 正雄 橋口 勉 吉武 成美 赤井 弘 森 精 有本 肇 小西 孝 小野 四郎 荒井 三雄 加藤 康雄 土橋 俊人 後藤田 さっき 吉田 勝 進士 安治 青木 一三 小松 計一 鳥居 礼子 橋本 嘉男 清水 正徳 坂口 育三 小笠原 真次 中川 房吉 北村 愛夫 佐藤 歌子 大野 巌 原田 泰介 関 文夫 石垣 隆謌 嶋崎 昭典 大沢 定敏 小島 哲雄 布目 順郎 小川 敬之 松田 和夫 大工原 建
出版者
The Japanese Society of Sericultural Science
雑誌
日本蚕糸学雑誌 (ISSN:00372455)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.207-221, 1965

126) キンケムシの核多角体病に関する研究 (第1報) 発生実態調査と多角体の性状について<BR>127) キンケムシの核多角体病に関する研究 (第2報) ウイルスのキンケムシに対する感染力とウイルス伝播の-知見<BR>128) キンケムシの核多角体病に関する研究 (第3報) ウイルスの交差感染について<BR>129) 野外昆虫多角体病と家蚕多角体病に関する研究 (VIII) 家蚕, サクサンなどに感染性を示す核多角体病ウイルス
著者
井原 敏宏
出版者
日経BP社
雑誌
日経パソコン (ISSN:02879506)
巻号頁・発行日
no.577, pp.20-23, 2009-05-11

パナソニック、日本エイサー、日本ヒューレット・パッカードが最新モデルを多数投入。マウスコンピューターのデスクトップや1年ぶりとなるシャープのMebiusなども登場している。(井原 敏宏) パナソニックはLetfs note LIGHTのラインアップを一新し、F、W、T、Rの4シリーズで新製品を投入した。
著者
宮崎 道彦 豊原 敏光 黒水 丈次
出版者
日本大腸肛門病学会
雑誌
日本大腸肛門病学会雑誌 (ISSN:00471801)
巻号頁・発行日
vol.57, no.5, pp.267-272, 2004 (Released:2009-06-05)
参考文献数
16

当院で1991年から2001年の期間に外科的に治療した臀部膿皮症(慢性化膿性汗腺炎)18例をretrospectiveに検討した.再発は認めなかった.年齢は25歳から74歳で平均38±12歳,うち10例(56%)は40歳未満であった.病悩期間は5例(28%)が10年以上であった.5例(28%)は肛門周囲膿瘍または痔瘻を合併していた.痔瘻(肛門周囲膿瘍)の合併症例は複雑で病巣把握が困難であることが多く,手術回数(平均5回)や入院期間(平均95日)に影響をおよぼすため慎重に対処しなければならない.
著者
井原 敏宏 中村 稔
出版者
日経BP社
雑誌
日経パソコン (ISSN:02879506)
巻号頁・発行日
no.493, pp.70-89, 2005-11-14

パソコンは高価な商品だ。10万円を切るパソコンも登場しているが、店頭の売れ筋は15万〜25万円程度のモデル。プリンターやデジタルカメラなどの周辺機器も同時に買うとなると、出費はさらにかさむ。 実は、あなたがほんの少し買い方を工夫するだけで、同じ製品を思いがけない値段で買えたり、購入時の獲得ポイントが増えたりする。
著者
菅原 敏 高橋 健介
出版者
宮城教育大学
雑誌
宮城教育大学紀要 (ISSN:13461621)
巻号頁・発行日
vol.47, pp.117-122, 2012

小型の二酸化炭素測定器を用いて、仙台市中心部における移動連続観測を行った。その結果、郊外に比べて交通量が多い仙台市中心部において濃度が高いことに加え、主要な道路ごとに交通量に応じた微細な濃度分布が存在することが判明した。
著者
菅原 敏
出版者
宮城教育大学
雑誌
宮城教育大学紀要 (ISSN:13461621)
巻号頁・発行日
vol.43, pp.79-87, 2008

都市域の大気中CO2濃度の空間構造を明らかにするために、可搬型CO2濃度観測システムを開発し、仙台市中心部において自動車を用いた移動連続観測を実施した。その結果、都市の中心部に集中する自動車の燃料消費に伴うCO2排出によって、仙台駅付近を中心としてCO2濃度の高い領域が存在していることが明らかになった。To investigate spatial variations of atmospheric CO2 concentration in an urban area, a portable CO2 measurement system was developed. Mobile and continuous CO2 measurements were carried out in Sendai city by using a car equipped with this system. High concentration area in the central part of Sendai was clearly observed, which is interpreted as being due to the CO2 emissions from car fuel combustion.
著者
小野 清美 飴野 清 原 量宏 奥田 博之 秋山 正史 柳原 敏広
出版者
岡山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1998

成育医療は妊娠中から出産後まで、母親から胎児、新生児、小児、キャリーオーバー、思春期、成人に至る一連のサイクルに係わる疾患に関する医療であり、これらを一括し連続で診ていく医療である。この成育医療の中では専門家の壁はなく対象者のニーズに応じた医療となってきている。しかし、周産期医療のレベルではわが国でも極めて高くなっているが、母親と子どもをとりまく環境はこの20年の月日の中で、技術の革新、情報化に伴い大きく変わってきた。女性の高学歴化、自立、家事労働の合理化、ライフスタイルの変化、相対的な労働人口の減少などにより、働く女性の増加に伴って、多様性のある女性の健康と人権(リプロダクティブ・ヘルス/ライツ)やりプロダクションサイクルの問題にも対応する必要性が生じ、総合的な施策が言われるようになってきた。こうした成育医療の観点から妊娠と車の問題は、乳幼児の事故防止や救急医療体制などからチャイルドシート(以下CRS : child restraint system)は大きな社会問題となり、ついに2000年(平成12)4月1日から着用の義務化となった。そこで、本研究は法制化の前年の状況・法制化された年・その後の状況(平成11年から13年まで)までのCRSを取り巻く状況を考察し、緊急時および母子保健の視点で"母子保健システムの支援体制"の私案を発表し助産婦の取るべきマネージメントの重要性を導いた。具体的な展開の一例として母親学級にアプローチし、「命」と「心」に向けた模擬授業の実践を本学助産婦コースの学生に実施し、バーチャルリアリティの授業の開発をした。
著者
上原 敏則 平 宏章 粟国 敦男
出版者
西日本整形・災害外科学会
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.44, no.4, pp.1420-1429, 1995-09-25 (Released:2010-02-25)
参考文献数
21
被引用文献数
1 1

Osteopetrosis associated with renal tubular acidosis and cerebral calcification was established as an autosomal recessive inheritant syndrome, caused by a deficiency of carbonic anhydrase II (CA II) in 1983. Only 3 cases have been reported in Japan.We describe a family with this syndrome. Proband is a 31 year old female, who presented with pathological fracture of the femoral, tibial and fibullar shafts, renal tubular acidosis and cerebral calcification. She was treated with intramedullary nailing and long leg cast followed by PTB brace. Bone biopsy was done from the iliac wing. Pathology showed irregular thickening of trabecular bone and unresorbed persistent calcified cartilage. Only a few osteoclast and fibroblast cells were found, suggesting poor bone remodeling.Her two sisters are short and the elder one is affected with mild mental retardation. Both have osteopetrosis, renal tubular acidosis, cerebral calcification, and a history of long bone fracture. Her parents are not affected and not consanguineous. CA II activity was measured from erythrocyte hemolysates in all of the family. CA II activities from the mother, father, and three sisters were 57%, 40%, 13%, 15%, and 18% each, compared to the normal control. We consider these three sisters are homozygotes of CA II deficency and their parents heterozygotes.