著者
柴田 聡 渡邉 高志 アリフィン アマハド 吉澤 誠 星宮 望
出版者
社団法人日本生体医工学会
雑誌
生体医工学 : 日本エム・イー学会誌 (ISSN:1347443X)
巻号頁・発行日
vol.44, no.4, pp.687-695, 2006-12-10
被引用文献数
3

ataOur previous computer simulation study showed that the fuzzy controller based on cycle-to-cycle control would be useful in controlling the swing phase of hemiplegic gate using functional electrical stimulation (FES). However, a simplified musculoskeletal model of a swing leg with the floor reaction force eliminated was used in the previous study. In this paper, a musculoskeletal model consisting of the stance and swing legs with a floor model was developed first. Then, the fuzzy controller for controlling the swing phase was examined using computer simulation of the developed model including the toe off and initial contact. Computer simulation results showed that the fuzzy controller and the stimulation schedule developed in our previous work were adequate, and that modifying the schedule considering the strength of the plantar flexion of the ankle joint would be more effective for improving responses at an early stage of control. A control method based on using electromyograms (EMGs)was also discussed. The fuzzy controller and a previously created EMG-based stimulation schedule, which was unable to control the swing phase, were modified by changing the role of the rectus femoris muscle. The modified fuzzy controller with a new EMG-based stimulation schedule was found to develop the swing phase movement appropriately.
著者
吉澤 幸真 池上 皓三
出版者
一般社団法人エレクトロニクス実装学会
雑誌
エレクトロニクス実装学術講演大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.20, pp.107-109, 2006

従来エリアアレイパッケージ端子部の接合には,はんだボールが用いられてきたが,現在では,鉛による水質汚染等から鉛の使用規制が実施されている.そのため,近年では導電性接着剤を表面実装に用いる研究が進められている.しかし,その研究は,導電性の変化に関するものが多く,強度測定に関するものは多いとは言えない.更にその測定は,実際の実装部と比して大きい試験片に対して試験を行っており,その信頼性の評価は不十分である.また,接合部の力学的条件については,各方向で,LSIパッケージと基板の熱膨張係数の差異から発生する熱ひずみが原因で接合部には,複合応力が発生している.よって,複合負荷条件下で微小接着部の強度特性を調査する必要がある.更に,導電性接着剤には,その用途から長期間荷重が加わった時の強さの検討が重要である.よって,クリープ試験を行うことで,導電性接着剤の力学的-電気的特性を検討する.
著者
吉澤 徴
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.40, no.9, pp.413-419, 1988-09-01

不規則性を主要な性質とする乱流現象はさまざまな連続媒質中に現れる。その特徴は平均量に対する支配方程式中に乱れ部分の相関量が生じ、この相関量の影響を無視しては現象の本質を捕えることが全くできないことである。本小論では、小さなスケールの乱れが大きなスケールの現象にいかに重要な影響を与えるかという視点より、流体工学現象、地球・天体磁場現象、核融合プラズマ現象における乱流の役割を概観する
著者
吉澤 寛之
出版者
岐阜大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-28

本研究では、犯罪や非行、攻撃行動などの反社会的行動に至る行動決定過程を意図性の観点から分類し、各過程による説明力の差異を明らかにした。さらに、行動決定過程と常習反社会性との関連を、再犯者と非再犯者や一般少年との比較分析や、サイコパシーとの関連分析により明らかにした。続いて、再犯性の予測や矯正プログラムの改善への貢献を視野に入れ、行動決定過程についての査定バッテリーを開発した。
著者
吉澤 瑛子 岡田 唯男 小原 まみ子
出版者
一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
雑誌
日本プライマリ・ケア連合学会誌 (ISSN:21852928)
巻号頁・発行日
vol.38, no.3, pp.209-213, 2015 (Released:2015-09-28)
参考文献数
24

目的 : 日本の透析患者は増加傾向だが, CKD診療からみた必要専門医は概算1万2千人にも関わらず実際は4~7千人しかいない. 透析の質の維持向上に工夫をしながら, 透析非専門医が行う当施設の透析医療の現状と, 透析の質について検証した.方法 : 当施設で2011年に血液透析を行った全患者を対象とし, 後方視的診療録レビューを行い, カルテ上の記載から情報収集. 日本透析医学会ガイドラインの管理目標の達成率を算出した結果 : 目標達成率は, Kt/Vdpは80.0%, ヘモグロビン69.9%, 血清アルブミン63.6%, 血清補正カルシウム85.4%, 血清リン78.3%, インタクトPTH 56.8%だった.結論 : 今回の検証において, 当施設が行う透析でも質は確保されていた. 他の分野同様, 安定した患者を家庭医などジェネラリストが受け入れることで, 専門医は, より専門性の高い患者の治療に専念できる可能性がある.
著者
本島 邦行 吉澤 将一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.92, no.2, pp.497-501, 2009-02-01
被引用文献数
2 5

近年,地震に先行して発生する電磁気学的な現象が注目されている.本論文では,見通し内にあるVHF帯放送波を470日間にわたって常時観測し,得られた受信電界強度変化を統計的に解析した結果と電波伝搬路近くを震央とする地震発生との関連性を考察する.
著者
吉澤 勇気 坂本 雄児
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.105, no.609, pp.121-126, 2006-02-14

似顔絵は個人の顔の特徴を端的に表現したものである。よって似顔絵から作成されたアバタは人それぞれ唯一のものとなり他と判別しやすく、また自分の分身のようなものなので愛着がもてる。そして、似顔絵を漫画的にすることにより感情の誇張表現や漫画符号を違和感無く使用できるので、多様な感情表現がアバタを用いたコミュニケーション上で可能となる。似顔絵において髪型は個人の特徴をよく表したものであるが、個人差が大きく形が様々であるため表現が難しい。そこで本研究では、漫画では髪の毛が領域の組み合わせであることが多いことに着目し、領域分割を利用した似顔絵に適した髪型の表現と髪型特徴の強調を行い、その結果について考察した。
著者
佐藤 正章 村上 周三 高井 啓明 伊香賀 俊治 半澤 久 柳井 崇 遠藤 純子 吉澤 伸記
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
no.23, pp.259-264, 2006-06-20
被引用文献数
1

We have developed assessment systems for buildings known as CASBEE (Comprehensive Assessment System for Building Environmental Efficiency). CASBEE for new construction and that for existing building were already developed and reported in former reports. We have newly developed the assessment system for renovation. Then we would report the outline of it.
著者
吉澤 弥生
出版者
大阪大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2009

各地のアートプロジェクトの労働実態を把握すべく、日本、ロンドン、パリでインタヴューを行い、報告書『若い芸術家たちの労働』を制作した。そこでは現場の人々の厳しい労働実態だけでなく、昨今の若年者就労をめぐる構造的な問題が明らかになった。現場の芸術労働者の声を集約した冊子は前例がなく、本報告書は具体的な文化政策の提言や新しい社会運動への展開に際し問題意識の共有や議論の土台として有効に機能するだろう。
著者
安田 菜穂 吉澤 健太郎 福田 倫也 雪本 由美 秦 若菜 原 由紀 正來 隆 頼住 孝二
出版者
日本音声言語医学会
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.27-32, 2012 (Released:2012-02-08)
参考文献数
13
被引用文献数
1

吃音2例(30代,10代)に流暢性スキル(呼吸コントロール,フレーズ内の語と語の持続的生成,母音の引き伸ばし,軟起声,構音努力の修正)の獲得を目標とした言語聴覚療法(ST)を実施し,ST初回と最終回の文章音読を比較検討した.所要時間中の音読・症状・休止部分を音声分析ソフトで測定し,症状および休止部分を除いた音読部分から音読速度を算出した.音読速度は症例1:初回5.29モーラ/秒→最終回3.29モーラ/秒,症例2:8.86モーラ/秒→6.16モーラ/秒.所要時間中の休止部分の比率は症例1:19.4%→46.7%,症例2:26.2%→38.4%,症状部分は症例1:13.5%→0%.症例2:7.2%→0%.2例の音読の特徴は,初回時の「短く途切れた音読」から,最終回には吃症状の消失に加え,音読速度の低下した「音節,休止の各持続時間の延長した音読」へと変化し,流暢性スキルの獲得が確認された.
著者
田渕 五十生 池野 範男 草原 和博 秋山 伸隆 大知 徳子 中澤 静男 森本 弘一 西山 厚 吉澤 悟 五島 政一
出版者
福山市立大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

「ESD」は「21世紀における市民教育」(Citezensip Education)である。我々は、「ESD」のツールとして、新しく「世界・地域遺産教育」と云う概念を造り、「何処でも誰でも」実践ができる「教材事例集」を作成した。それは、研究協力者が日本の世界遺産の全てにフィールドワークを行い、授業実践にかけて作成したものである。それを使用すれば「何処でも、誰でも」ESDにアプローチ可能な内容になっている。また、日本の教育現場では、「グローバル・シティズンシップ教育」の概念は未知である。我々は、その概念を紹介して「多文化共生」の実践事例集付きの冊子を刊行した。
著者
吉澤 一家 中村 文雄
出版者
日本珪藻学会
雑誌
Diatom (ISSN:09119310)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.9-15, 1995-12-31 (Released:2012-12-11)
参考文献数
25

The growth characteristics and extracellular organic matter of Synedra acus Kützing, which often causes problems to the public water supply, were investigated by using an artificial culture medium. Synedra acus was removed from the water of a reservoir; the cultivations were carried out between 10-25°C with continuous light illumination, under cool-white fluorescent lamps at 4,500 lx and 2,000 lx.Under these conditions, the higher the temperature and the brighter the light became, the more rapidly the diatoms grew. With the growth of the diatoms, extracellular organic matter, which included saccharides, increased at a 40% ratio. Following the Logarithmic phase, extracellular saccharides were yielded at a ratio of 11-12% to the dry algae.The composition of these saccharides was recorded as follows: Rib + Ara: Fuc: Xyl: Man: Gal: Glu = 4.3: 1.8: 7.1: 8.6: 9.4: 68. As a result, saccharides produced by Synedra acus were characterized by a high concentration of Glu and the absence of Rha.
著者
福田 大治 吉澤 明男 土田 英実
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.90, no.8, pp.674-679, 2007-08-01
被引用文献数
2

超伝導現象に基づく単一光子検出器は,暗計数が小さい,量子効率が高い,時間分解能が高いなど,既存の半導体による単一光子検出器をはるかにりょうがする性能を有している.この性能を生かし,量子情報通信分野や量子光学の分野では,単一光子レベルの微弱な光パルスを受光するための検出器として超伝導検出器の応用が急速に進められている.特に,量子暗号鍵配布実験では,秘密鍵を共有するための光子検出器に超伝導単一光子検出器を用いることで,量子鍵伝送速度の向上や伝送距離の長距離化が可能であることが実証されている.今後,更なる性能向上や安価な冷凍機の普及が進めば,量子情報通信分野において超伝導単一光子検出器は大きな役割を果たすものと期待されている.
著者
吉澤 和徳
出版者
国立科学博物館
雑誌
国立科学博物館専報 (ISSN:00824755)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.29-34, 2000-12-25

This paper reports the following 23 psocopteran species collected through biological investigations of the Imperial Palace of Japan in 1998 and 1999; Trogiidae- Cerobasis guestfalica (Kolbe); Amphientomidae - Stimulopalpus japonicus Enderlein; Caeciliusidae - Paracaecilius japanus (Enderlein), Valenzuela badiostigma (Enderlein), V.oyamai (Enderlein), V. flavidus (Stephens)(new record from Japan), V. scriptus (Enderlein); Stenopsocidae - Graphopsocus cruciatus (Linnaeus), Stenopsocus aphidiformis Enderlein; Ectopsocidae - Ectopsocopsis cryptomeriae (Enderlein),E ctopsocus sp.,E. briggsi McLachlan; Peripsocidae Peripsocus phaeopterus (Stephens,1836) (new record from Japan),P. quercicola Enderlein,P. sp.; Pseudocaeciliidae Mepleres suzukii (Okamoto); Philotarsidae - Aaroniella sp.; Mesopsocidae - Idatenopsocus orientalis (Vishniakova),M esopsocus laticeps (Kolbe); Hemipsocidae - Hemipsocus chloroticus (Hagen); Psocidae - Amphigerontia jezoensis Okamoto,B laste sp.; Myopsocidae - Lichenomima muscosa (Enderlein). Psocopteran fauna of the Imperial Palace is composed of species commonly found in lowland areas of Japan. In contrast,it lacks some species very common in lowland areas of Japan,s uch as Matsumuraiella radiopicta Enderlein (Amphipsocidae), Heterocaecilius solocipennis (Enderlein) (Pseudocaeciliidae), and species of Psococerastis and Trichadenotecnum (Psocidae). Species of Liposcelidae and Lachesillidae probably inhabit buildings in the Imperial Palace but those areas were not investigated.