著者
吉田 直哉
出版者
学校法人 敬心学園 職業教育研究開発センター
雑誌
敬心・研究ジャーナル (ISSN:24326240)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.59-67, 2020 (Released:2021-01-29)
参考文献数
16

本稿は、一般向けの解説書において「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」(通称「10の姿」)がどのように語られているか、その言説の態様を明らかにすることを目的とする。まず、公式解説および改訂の当事者であった無藤隆の「10の姿」への解説を検討した上で、無藤以外の論者による「10の姿」に対する論及を検討し、公式解説やその執筆主導者であった無藤の根本意想が、他の論者によっていかに多様に変質させられ「解釈」されつつあるかを示し、両者の間にある懸隔を確かめる。
著者
吉田 道代
出版者
観光学術学会
雑誌
観光学評論 (ISSN:21876649)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.35-48, 2015

近年、多くの企業は同性愛者を優良な顧客・望ましい消費者として優遇し、行政や政治家もまた同性愛者を歓迎する姿勢を打ち出すようになっている。本稿は、異性愛者中心の主流社会における、こうした同性愛者の扱いをホスピタリティ(歓待)ととらえ、商業・政治分野に焦点を当てて、その特徴を分析する。企業や行政、政治家が同性愛者を歓待するようになったのは、彼ら彼女らが高い経済力を持ち、文化的エリートとしての地位を確立したこと、さらに同性愛の容認が人権への配慮の度合いをはかる指標という認識が広まったことによると考えられる。このような主流社会による同性愛者の経済的・文化的・政治的位置づけは、彼ら彼女らの市民的権利の獲得に有利に働くが、以下のような問題もある。一つは、こうした歓待の対象が主に先進国の富裕な白人男性に限定されるという点である。そのため、このグループ以外の性的少数者とされる人々のアイデンティティや文化的多様性がないがしろにされる危険性がある。もう一つは、国家による同性愛者への歓待が政治的問題の隠蔽に利用される可能性である。イスラエルの事例では、同性愛者への歓迎を通じて創出される自由で開かれたイメージを国家が利用して、パレスチナ人に対する暴力や抑圧などから国際社会の目をそらそうとしているという批判がある。
著者
小西 洋子 木越 隆三 黒田 智 室山 孝 吉田 航志 Konishi Yoko KIGOSHI Ryuzo Kuroda Satoshi MUROYAMA Takashi YOSHIDA Kazushi
出版者
金沢大学大学院人間社会環境研究科
雑誌
人間社会環境研究 = Human and socio-environmental studies (ISSN:24360627)
巻号頁・発行日
no.42, pp.227-243, 2021-09-30

小松称名寺所蔵『烏兎記』は、小松勝光寺十一代住職周好による、明和六年(一七六九)一年分の日記である。特に「小松寺庵騒動」に関する史料として知られている。また、周好が日々伝え聞いた話が書き留められており、小松町周辺のみならず、大聖寺・越前の出来事など、その内容は多岐にわたる。 本史料の従来の翻刻は誤脱もあるため、改めて全文を翻刻し、紹介する。翻刻により、多くの研究者の利用に資したい。本稿は六回目であり、今回をもって完結となる。

2 0 0 0 OA 特集の趣旨

著者
吉田 和彦
出版者
公益財団法人 日本学術協力財団
雑誌
学術の動向 (ISSN:13423363)
巻号頁・発行日
vol.26, no.4, pp.4_11, 2021-04-01 (Released:2021-08-27)
著者
吉田 悠記子
出版者
日本経営学会
雑誌
日本経営学会誌 (ISSN:18820271)
巻号頁・発行日
vol.45, pp.29-42, 2020 (Released:2021-09-01)
参考文献数
38

What value can startups derive from investment by non-financial companies? It has been revealed that venture capital (hereinafter VC) provides not only capital but also various supports for early growth of startups (Carpenter and Petersen, 2002). Financial companies including banks are also analyzed as the source of capital for startups, especially in terms of their differences from VC (Winton and Yerramilli, 2008; Marcus et al, 2013). In addition, the importance of open innovation is increasing (Chesbrough, 2003). Because of non-financial company’s benefits by collaborating with startups, the investment ratio of non-financial companies is still high. However, the impact caused by non-financial companies on the growth of startups has not been fully clarified in previous research. Based on the institutional logic and the resourced-based view, this study analyzed the impact caused by non-financial companies as well as VC and financial companies on initial public offerings (hereinafter IPOs) of startups. This study analyzes the data of startups that went public on the Japanese stock exchange from 2007 to 2009. The dependent variable is the period up to IPO, which is an indicator of the speed of growth of startup. The independent variables are the investment ratios of five types of investors before IPO, non-financial companies, financial companies, corporate venture capital (hereinafter CVC) by non-financial companies, CVC by financial companies and independent VC, which are indicators of impact caused by investors. As a result, it is confirmed that the period until IPO is shortened when the investment ratio of non-financial company is high. This means that the growth of the startup up to IPO was promoted earlier because of the investment by non-financial companies. The contribution of this research is that it has clarified the impacts for the growth of startup caused by non-financial companies, under the situation with several types’ investors.
著者
吉田,貞雄
出版者
東京動物學會
雑誌
動物学雑誌
巻号頁・発行日
vol.21, no.244, 1909-02-15
著者
花田 惇史 吉田 裕一 佐藤 卓也 後藤 丹十郎 安場 健一郎 田中 義行
出版者
一般社団法人 園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.161-169, 2016 (Released:2016-06-30)
参考文献数
27
被引用文献数
3 4

近年,受粉用ミツバチがしばしば不足し,果実を中心に園芸作物の生産コスト増大や品質低下を引き起こしている.その解決策の一つとして,医療用の無菌ウジ増殖技術を応用して生産したヒロズキンバエについて,施設栽培作物の花粉媒介昆虫としての実用化の可能性を検討した.イチゴ,トマト,ナスおよびメロンを対象として,開花期にヒロズキンバエをハウス内に放飼し,着果率や果実形態の比較によって,各作物への受粉効果を調査した.トマト,ナスおよびメロンにおいては,明確な着果促進効果は得られなかった.一方,イチゴでは,ハエは羽化直後から盛んに花に飛来する姿が観察され,ハエ搬入前と比較して受精不良果発生率は大きく低下した.ただし,90 m2当たり400頭の搬入では品種によって効果が不十分であった.しかし,1000頭搬入した場合は,ミツバチと同等の効果が得られたことから,ヒロズキンバエはミツバチの代替ポリネーターとして十分利用可能であると考えられた.
著者
吉田 卓矢
出版者
静岡県立大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

低たんぱく食は慢性腎臓病(CKD)患者における食事療法であるが、CKD患者の筋萎縮に関与していることが考えられる。そこで、本研究では、筋蛋白の合成を促進することが知られている分岐鎖アミノ酸の摂取や運動がCKDの腎機能や筋蛋白合成に与える影響をCKDモデルラットを用いて基礎的に検討した。その結果、CKDでは運動による筋蛋白合成の活性化が低下していることが明らかとなった。また、運動とともに分岐鎖アミノ酸を少量摂取することで、CKDモデルラットにおいて腎機能を低下させずに運動による筋蛋白合成を促進することが明らかとなった。
著者
河野 芳廣 吉田 裕一郎 田村 幸嗣 森山 裕一 牧原 真治 廣兼 民徳
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.DbPI1341, 2011

【目的】換気力学では呼吸筋、胸腔内圧や肺容量、肺気量分画(全肺気量、一回換気量、肺活量、機能的残気量など)、姿勢、肺胸郭コンプライアンスの弾性仕事に関する要因や気道抵抗、肺、胸郭の組織抵抗の粘性仕事に関する要因などが関わっている。その中で、呼吸理学療法を行う際に、姿勢の変化で肺気量が影響を受けることは、多くの先行研究により認知されている。陽圧人工換気のポジショニングや体位呼吸療法(腹臥位管理)は、換気改善の効果があり、呼吸生理学的根拠があることは周知のとおりである。今回、陽圧人工換気下の状態で、姿勢の変化(ヘッドアップ)が及ぼす影響について、若干の知見を得たのでここに報告する。<BR>【説明と同意】今回の報告は、当院の倫理委員会の承認を受けている。<BR>【対象】溺水にて救急搬送、搬入時咳嗽あるも、胸部X線にて肺の状態不良、酸素化能低下し、時間を待たず気管挿管、ICUへ。ウィーニングで抜管するも、喉頭浮腫にて気道閉塞し、再挿管。その後、肺炎悪化。PCVの陽圧人工換気にて治療継続。陽圧人工換気管理下で換気モードはPCV(PEEP6cmH<SUB>2</SUB>O、RR30回/min、PCの圧above PEEP24cmH<SUB>2</SUB>O、FIO<SUB>2</SUB>80%)servo i (シーメンス社製)【方法】1日1回を3回にわたり、下記測定項目を理学療法前に計測する<BR>・2肢位における1分間の呼吸(分時換気量、一回呼気量、一回吸気量)をモニタしていく<BR>・ベッド上フラット位(ギャッジアップ0度、下肢挙上なし)から電動にて45度ギャッジアップ座位にし、それぞれの換気量を計測する。<BR>【測定項目】呼吸機能:分時換気量(MVe )、一回吸気量(VTi )、 一回呼気量(VTe )、終末呼気炭酸ガス濃度(EtCO<SUB>2</SUB>)、呼吸数(RR)、動的コンプライアンス(Cdyn)、酸素飽和度(SpO<SUB>2</SUB>)、呼吸パターン(I:E等)循環機能:動脈圧(ART)、心拍数(HR)<BR>【結果】パラメータ平均値は、1回目の仰臥位;MVe7.20±0.02 L/min、VTi238.35±2.33mL,VTe239.23±2.60mL から、45度坐位MVe5.22±0.04 L/min、VTi165.65±4.74mL、VTe171.12±5.13mLと低下、2回目の仰臥位;MVe7.30 L/min、VTi261.50±2.40mL、VTe261.88±1.93mL から、45度坐位MVe5.35±0.05 L/min、VTi200.00±3.66mL、VTe190.27±3.29mLと低下、3回目の仰臥位;MVe6.82±0.04 L/min、VTi259.96±2.49mL、VTe273.27±1.61mL から、45度坐位MVe4.41±0.03 L/min、VTi180.07±4.62mL、VTe175.96±3.11mLといずれも換気量の低下がみられた。<BR>・1、2、3回目における2条件(仰臥位、45度坐位)はいずれも、45度坐位において換気量の低下がみられ、(Wilcoxonの符号付き順位検定)P<0.01で有意差があった。<BR>・Cdynは1,2,3回目いずれも仰臥位は10.4~11mL/cmH<SUB>2</SUB>O、45度坐位は6.3~7.5mL/cmH<SUB>2</SUB>Oと低下した<BR>・EtCO<SUB>2</SUB>は仰臥位では47~57mmHgで45度坐位では64~76mmHgと上昇した。<BR>・姿勢変化時;酸素化能の変化としてSpO<SUB>2</SUB>値は、一回目に97%から93%に低下、2回目は95%から94%、3回目は97%から96%に低下した<BR>【考察】圧規定換気設定の気道内圧は、気道抵抗と肺胸郭コンプライアンスの大、小により、換気量を反映することになる。気道抵抗が大きいほど、肺胸郭コンプライアンスが小さいほど、換気量は減少するということになる。単に、肺胸郭コンプライアンスが小さくなったこともあると考えるが、それに、仰臥位から坐位時に、安静呼気位レベル(FRC)自体が上がり、結果的に気道内圧に影響し、換気量が変化したと考えられるのではないかと推測した。<BR>【理学療法学研究としての意義】陽圧人工換気下では量・圧規定換気や補助換気の付加など、病態にそって設定を変更させる。よって、同条件下での症例が重ねにくい中で、今回は換気量を測定することができた。陽圧人工換気下で、酸素化能の向上、換気改善目的の姿勢アップや呼吸手技を実施する際にはモニターしながら、圧損傷にたいして十分に注意できるようにする必要があることが理解できた。<BR>
著者
鹿毛 敏夫 早坂 俊廣 山崎 岳 坂本 嘉弘 田中 裕介 吉田 寛 坪根 伸也 中西 義昌
出版者
新居浜工業高等専門学校
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

中国に残された文献史料によると、嘉靖36(1557)年に日本の戦国大名大友義鎮が浙江省に派遣した貿易船が、舟山島の岑港で沈没した。「巨舟」と記されたその船は、当該期東シナ海域を往来する船のなかで最大級の大型構造船であった。本研究の現地調査において、沈没船の時代に関わる考古遺物を確認できたとともに、船の母港の都市空間構造を明らかにすることができた。また、共通の意識を有する中国の研究者との連携体制を構築するとともに、国際学会を通じて研究成果を世界的に発信することができた。
著者
吉田 幸司 岡室 博之
出版者
経営史学会
雑誌
経営史学 (ISSN:03869113)
巻号頁・発行日
vol.50, no.4, pp.3-26, 2016 (Released:2018-03-30)

Using longitudinal micro data for Mitsubishi Shipbuilding employees from 1918 to 1946, this paper quantitatively analyzes the promotion and selection process for white-collar workers during the prewar period. Previous studies on the postwar period have mostly examined this career pattern quantitatively, while historical studies focusing on the prewar period are mostly qualitative. Moreover, even the few quantitative studies on the prewar period do not employ such methods as career trees and event history analysis, which are generally used in the studies focusing on the postwar period. Therefore, the main purpose of this paper is to investigate the career pattern of white-collar employees in prewar Japan in a quantitative way comparable with studies focusing on postwar Japan.We target two cohorts of white-collar workers—those who joined Mitsubishi Shipbuilding in 1918 and 1921—and track their careers (section and position) until 1946 by matching three internal data sources, including lists of personnel. We first draw up the career trees of new white-collar employees in both cohorts to illustrate the characteristics of their career patterns. Next, we employ event history analysis to test the differences in the career patterns between sub-groups, such as clerks and engineers. Finally, we estimate a logit model to determine the factors of their “survival” until 1939. We find that (1) the speed of promotion differs considerably across white-collar workers in the same cohort, (2) “return match” is observed not only in promotion to section manager positions but also in promotion to division manager positions, (3) despite a high ratio of resignation, most remaining white-collar workers are promoted to division managers, and (4) engineers are more likely than clerks to stay with the company for more than 20 years. Findings (1) to (3) are common to the career patterns of white-collar workers in the prewar core banks of Zaibatsu groups but contrast with those of large postwar firms.
著者
吉田 文
出版者
一般社団法人 CIEC
雑誌
コンピュータ&エデュケーション (ISSN:21862168)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.9-13, 2001-05-31 (Released:2014-12-25)

本稿は、アメリカのオンライン高等教育を市場とみなす近年の動向を、1)私企業と2)既存大学の2つの組織を対象とし、事例にもとづいて検討し、それが高等教育システムに投げ掛けている問題について考察することを目的とする。検討の結果、1)私企業は、オンラインによる営利大学を、設置認可や単位や学位などに関して従来の大学の枠組みの外で設立し、2)既存大学は、大学外部に私企業を設立し、ビジネスとしてオンライン教育を行うという新たな動向が生じていることが明らかになった。そして、それらの新たな動向は、「教育機会の拡大」と「教育で収益をあげる」というまったく異なる考え方がオンライン教育の登場によって両立可能とみなされるようになったことを示しており、それはまた、「大学」とは何かという問題の再考をわれわれに迫っている。
著者
山口 真奈美 吉岡 靖雄 吉田 徳幸 宇治 美由紀 三里 一貴 宇高 麻子 森 宣瑛 角田 慎一 東阪 和馬 堤 康央
出版者
日本毒性学会
雑誌
日本毒性学会学術年会
巻号頁・発行日
vol.40, 2013

近年,粒子径100 nm以下のナノマテリアル(NM)と共に,10 nm以下のサブナノマテリアル(sNM)の開発・実用化が進展している。その中でも,白金粒子を数nmという大きさに制御した白金ナノコロイド(サブナノ白金;snPt)は,人体の皮膚表面や腸内で発生する全ての活性酸素種の除去に有効であるとされ,既に健康食品や化粧品などに添加されている。一方で,特にsNMは,分子と同等サイズであるために,あらゆる経路から体内に吸収される可能性など,NMとも異なる特有の体内動態に起因する生体影響が懸念されている。本観点から我々は,snPtの安全性確保を目指したNano-Safety Scienceの観点から,体内動態と生体影響の連関情報(ADMET)を収集している。本検討では,一次粒子径が1 nm,8 nmのsnPt (snPt1, snPt8)を経口投与した際の血中移行性や,尾静脈内投与後の血中消失速度に関して情報を収集した。snPt1とsnPt8をマウスに経口投与し,経時的な血中Pt濃度を誘導結合プラズマ質量分析計(ICP-MS)で測定した。その結果,snPt1は少なくとも2%以上が体内へと移行するが,snPt8は体内へ殆ど吸収されないことが判明した。次に,これら素材をマウスに尾静脈内投与し,血中消失速度を検討した。その結果,snPt1の血中半減期は,snPt8の約1/8であり,snPt8とは異なる特徴的な動態を示すことが明らかとなった。本結果は,粒子径1-8 nmの間に,体内動態に関する閾値・変動点が存在する可能性を示した知見である。今後,粒子径に依存した腸管吸収や排出メカニズムを精査することで,NM・sNMの最適設計(Nano-Safety Design),さらには生体の異物認識におけるサイズ認識機構を解明する足掛かりとなることを期待する。

2 0 0 0 OA 講孟余話

著者
吉田松陰 著
出版者
武蔵野書院
巻号頁・発行日
vol.下, 1943
著者
吉田 真美 冨田 綾子
出版者
日本食生活学会
雑誌
日本食生活学会誌 (ISSN:13469770)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.69-79, 2017 (Released:2017-10-31)
参考文献数
93
被引用文献数
1

The purpose of this study was to investigate characteristics of bean cooking in the world. The countries investigated were mainly selected by high bean consumption by citizens (an average of over 3.5 kg/year), bean-consumption data having been published in the "World statistics 2017". Other countries were also selected by their research importance. Totally 21 countries or cultural regions were selected for research concerning bean cooking. 86 cook books from all these countries were collected and used as reference books in this study. The recipes involving beans as an ingredient were investigated in each book and 1192 total recipes were found. Detailed data in each recipe, such as species of beans used, the style (e.g. whole or cut) of beans during cooking, seasonings, spices and pot herbs used, were input into Excel. And a database and cross tabulation were made. The characteristics of bean dishes in 21 countries or cultural regions were revealed through the analyses. The kinds of beans used for bean dishes vary according to world regions. Soybeans are used only in East Asian countries, mainly in Japan, Korea and China. Chickpeas and lentils are mainly used in West Asia and surrounding areas. Black beans are used mainly in Mexico and Latin America. Beans prepared for consumption fall into four general styles: whole beans (predominant in most countries), chopped or sliced beans, bean pastes and purees (most common in three Asian countries) and sprouts. The study of seasoning methods for various bean dishes was also conducted. Spices such as pepper, chili, coriander and cumin, are mainly used globally for the seasoning of bean dishes. But in three Asian countries, seasonings such as soy sauce, miso, sake and mirin are more commonly used and the use of other spices is minimum. Beans are cooked by simmering in curries, stews and soups. In addition, beans are often ingredients in salads. A bean-paste dish called hummus, in which beans are mashed and seasoned, are often found in Middle Eastern countries.
著者
吉田 伸治
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会北陸支部研究報告集 (ISSN:03859622)
巻号頁・発行日
no.52, pp.207-210, 2009-07-12
被引用文献数
2

緑のカーテン」による室内熱環境緩和効果とこれをもたらす主因となる日射遮蔽効果の定量化に着目した実測を行った。「緑のカーテン」の日射遮蔽性能の評価尺度にはak(葉面積密度×消散係数)を使用した。実測の結果、akは植物種、並びに緑のカーテンの設置角度と日射入射角の関係を評価する上で有用なパラメータとなることを確認した。