著者
大塚 吉道 小幡 伊和男
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.14, no.56, pp.7-12, 1990-10-25
被引用文献数
1

In efforts to establish the broadcasting standard in Japan, the transmission protocol and the engineering guideline based on the MUSE system has been studied and agreed to by "the Telecommunications and Technology Council of the Ministry of Posts and Telecommunications" and "the Broadcasting Technology Association (BTA)". This paper describes the transmission protocol as well as the bandwidth compression technology in the MUSE system. (for tutorial)
著者
大塚 斉之助 芥川 進
出版者
The Society of Synthetic Organic Chemistry, Japan
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.39, no.12, pp.1138-1150, 1981-12-01 (Released:2009-11-13)
参考文献数
103
被引用文献数
1 1

テルペン, ステロイドを始め天然物の合成に今日各種の金属錯体がよく用いられる。この分野の発展は目ざましく数多くの総説が現れている。ここでは主として遷移金属錯体を用いるテルペン類の合成をとりあげる。セスキテルペンは一部にとどめた。このように限っても数多くの報告はこの小文にまとめきれない。そこで筆者らが進めている実用的な合成に焦点をあてることにする。すなわちイソプレンあるいは化学原料としてかなり豊富に利用できるテルペンを利用する合成とそれらに関連する反応を取りあげることにした。
著者
大塚 勲
出版者
熊本大学
雑誌
熊本大学社会文化研究 (ISSN:1348530X)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.51-70, 2017-03-25

This paper presents that expansion of government bonds in the late 1970s was caused bya control of the former Prime Minister Kakuei Tanaka. The government budgeted 2 trillionyen for revenue generated by the government bonds in the 1975 fiscal year and 15.3 trillionyen in the 1979 fiscal year. They expanded to 7.65 times in only four years. The budgets wereformulated according to an economic plan developed in 1976. Although the plan controlled thebudget inflation, the government depended on the government bonds because of shortage of taxrevenue. As a result, the government bonds expanded rapidly but the plan was realized. Theeconomic plan was formulated in the Takeo Miki Cabinet, not in the Tanaka Cabinet. However,the plan was in accordance with part of a 10 year economic plan which was examined but notdeveloped by Tanaka cabinet. Mr. Tanaka controlled the budgets in order to realize the planin the Tanaka Cabinet. As a result, government bonds were the inflated in the late 1970s. Thepaper therefore concludes that we should call them Tanaka government bonds policy.
著者
大塚 雄一郎 久満 美奈子 根本 俊光 松山 浩之 堀内 菜都子 福本 一郎 山崎 一樹 米倉 修二 花澤 豊行
出版者
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
雑誌
日本耳鼻咽喉科学会会報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.124, no.6, pp.903-909, 2021-06-20 (Released:2021-07-01)
参考文献数
14

鼻口蓋管嚢胞は鼻口蓋管の胎生期の遺残上皮から発生する. 近年では低侵襲な内視鏡下の開窓術の報告が増えているが, 鼻口蓋神経や上歯槽神経を損傷するリスクがある. 開窓術による鼻口蓋神経の損傷が疑われた1例を経験した. 症例は55歳女性, 硬口蓋前方が膨隆し鼻中隔が前下方で左右に膨隆していた. CT・MRI で鼻腔内に進展する鼻口蓋管嚢胞を認めた. 全身麻酔下に鼻中隔粘膜を切開し嚢胞壁を切除して鼻口蓋管嚢胞を両側鼻腔内に開窓した. 術後に嚢胞は消失したが, 両側上顎の第1, 2, 3歯の違和感を訴え, 術後3年後も両側上顎第1歯の歯肉部の違和感がある. 開窓時の鼻口蓋神経の損傷が原因と考えた.
著者
星野 佳路 大塚 久美子
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.407, pp.86-89, 2018-08

ファミリービジネスは成熟市場で事業展開することが多い。私が引き継いだ旅館業もそうでしたし、大塚家具が手掛ける家具販売もそう。社長の大塚久美子さんと私は、父との対立を経て経営権を握ったという共通点を持ちますが、今回はその問題は一度脇に置き、成熟市場に目立つ「低価格の新興勢力」との戦い方を議論しました。自社が提供したい価値が伝わらない──。顧客とのコミュニケーションに課題を感じるという大塚さん。私たちの意見交換が、同じ悩みを持つ経営者のヒントになれば幸いです。
著者
大塚 孝義
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.677, pp.58-61, 2017-12-11

大塚氏の講義第2回は前回に引き続き、3次元で構造物を設計することのメリットについて、シールドトンネルを例に挙げて説明する。海外のシールド設計では主流の3次元化だが、国内ではいまだ抵抗感のある技術者は多い。実はシールドは、本設である…

1 0 0 0 OA 超伝導入門

著者
大塚 泰一郎
出版者
CRYOGENICS AND SUPERCONDUCTIVITY SOCIETY OF JAPAN
雑誌
低温工学 (ISSN:03892441)
巻号頁・発行日
vol.34, no.8, pp.385-394, 1999-08-25 (Released:2010-02-26)
参考文献数
3

The reversibility of the magnetic behaviour of superconductors assured by the Meissner effect allows the application of thermodynamics to analyse the macroscopic properties of superconductors. In this second lecture, the fundamentals of electromagnetism and thermodynamics will be reviewed and applied to the analysis of superconductive phenomenon.
著者
武本 歩未 大塚 美智子
出版者
一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
雑誌
繊維製品消費科学 (ISSN:00372072)
巻号頁・発行日
vol.62, no.5, pp.303-316, 2021-05-25 (Released:2021-05-25)
参考文献数
14

アパレル3D-CAD を用いた衣服設計の実用化に向けて,さまざまな体形のバーチャルボディの生成方法の提案を目指し,人体の手計測データから三次元人体形状の推定を試みた.使用データは,20~70 歳代女性123 名の手計測データと三次元人体形状データである.人体形状データの主成分分析から得た主成分得点と手計測データの重回帰分析により主成分得点推定式を作成し,推定形状を生成した.検証用データを用いて,推定式の精度,推定形状の再現性の検証を行った.その結果,第1,2 主成分得点推定式は精度が高く,推定主成分得点の残差が小さい場合,実測人体形状の体形特徴を精度高く再現した推定人体形状が生成できた.しかし,第3,4,5 主成分得点推定式は,主成分得点と手計測データの相関関係が低いため,精度が低く,実測人体形状の体形特徴を十分に再現した推定人体形状は生成できず,人体形状を表すための手計測データの項目選定が必要であることが分かった.
著者
佐藤 貴子 町田 隆一 大塚 功 原 寛美
出版者
社団法人 日本リハビリテーション医学会
雑誌
リハビリテーション医学 (ISSN:0034351X)
巻号頁・発行日
vol.43, no.9, pp.620-624, 2006 (Released:2006-10-26)
参考文献数
12

急性期脳卒中リハビリテーションでのラクナ梗塞の治療成績について調査した.対象は2004 年1 月から2005 年5 月までに当院へ入院し,リハビリテーション科へ入院あるいは経過で転科し,急性期リハビリテーションを実施した急性期ラクナ梗塞患者51例で,電子カルテより後方視的に調査した.その結果,患者全体の平均在院日数は31.9±15.6日であった.入院時のmotor FIM平均は41.0±18.4 点で退院時のmotor FIMの平均は68.7±19.9 点,motor FIM gainの平均は,27.7±15.3 点で,motor FIM gain/dayは1.3±0.9であった.ADLは,入院時は82%がmodified Rankin Scale(mRS)4以上の症例であったが,退院時はmRS3以下86%の歩行獲得率であった.退院時の転帰は51 例中43 例(84%)が自宅退院,残り8 例が回復期リハ病棟へ転院という結果であった.今回の調査から,ラクナ梗塞では早期にリハビリを処方し離床開始を実施することで約1 カ月の入院期間で歩行獲得および自宅復帰までが十分可能であると推察された.
著者
永野 君子 松沢 栄子 大塚 慎一郎 高橋 史人 山中 正彦 山口 和子 熊野 昭子 小森 ノイ 菅 淑江 竹内 厚子 下志万 千鶴子 大野 知子 長谷川 孝子 西岡 葉子
出版者
特定非営利活動法人 日本栄養改善学会
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.45, no.3, pp.133-141, 1987
被引用文献数
1

肉, 魚, 卵, 豆腐, 牛乳を主な材料とする料理13種の作り方と伝承傾向の調査を, 全国8地区17都市に居住する女子, 昭和55 (1980) 年3,252名, 昭和57 (1982) 年3,094名を対象に実施した。<br>1) 伝承された時期は, 10歳代後半と20歳代前半が多く, 次いで20歳代後半であった。和風で古典的イメージの強い伝統的料理は20歳代, 普及年数の浅い洋風・中国風料理は30歳代, 40歳以上を伝承時期としていた。<br>2) 伝承形態は, (1) 母を主とする家庭内伝承パターン, (2) 専門家, 活字を主とする家庭外伝承パターン, (3)"自然に覚えた"と家庭内伝承が半々の中間パターンの3つに分類され, それぞれの料理に特徴がみられた。<br>3) 料理の作り方は, どの食品についても素材からの手作りが60%と高く, 次いで加工材料・半調理材料導入である。調理済み料理の利用は11%の低い回答率にとどまっていた。<br>4) 家庭への普及年数が比較的浅い麻婆豆腐は, 料理の作り方によって伝承形態に著しい差がみられた。手作りは専門家, 料理本・料理カードによる伝承が高く, 調理済み料理の利用は商品の説明書が有意に高かった。
著者
大塚 香奈子 伊藤 久生 時澤 佳子 田中 正純 八谷 直樹 荒牧 真紀子 猪口 哲彰 大泉 耕太郎 Masahiro Yoshida
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.37, no.11, pp.833-837, 1994-11-30 (Released:2011-08-04)
参考文献数
13
被引用文献数
1

症例は54歳, 女性で1968年特発性血小板減少紫斑病 (ITP) と診断され副腎皮質ホルモン投与されていたが, 1971年に慢性関節リウマチ (RA) を併発した. 1979年尿糖および高血糖が出現し, 糖尿病と診断され, その後ITPの増悪により副腎皮質ホルモン (プレドニン) を30mgに増量し, インスリン注射を開始した.この時点での尿中C-ペプチド (CPR) は36μ9/日であった. 1989年頃より血糖コントロールは徐々に悪化し1991年には尿中CPRが10μ9/日以下となり, グルカゴン試験も無反応を示した.また, 既往に流早産を数回経験し, 検査所見ではICA, RA因子, 抗血小板抗体, およびループアンチコアグラントが陽性を示した. 以上より時間的に推移しながらITP, RAおよび抗リン脂質抗体症候群にslowly progressive IDDMなどの自己免疫疾患を合併したもので, 免疫学的背景を考える上で興味ある症例と思われた.
著者
國頭 恭 諸 人誌 藤田 一輝 美世 一守 長岡 一成 大塚 重人
出版者
土壌微生物研究会
巻号頁・発行日
vol.73, no.2, pp.41-54, 2019 (Released:2020-04-09)

2008年のリン価格の高騰以降,農地に蓄積した「legacy P」の有効化を試みる研究が多くされている。このlegacy Pの有効化は,リン資源枯渇の問題だけでなく,湖沼の富栄養化や植物病害を抑制する上でも重要である。土壌のリンの可給化に寄与する因子としては,アーバスキュラー菌根菌が最もよく研究されているが,ここでは効果が明瞭でない,あるいはあまり研究されていない,リン溶解菌,ホスファターゼ,微生物バイオマスリン,土壌の還元化に関する基礎的情報を提供した。いずれも,いまだ基礎的な知見すら不足しており,すぐに実用的に利用することは困難である。しかし,実際に土壌中で重要な役割を果たしており,農地に蓄積したリンの可給性を規定する仕組みを理解するうえでも,これらに関する理解の深化は不可欠である。またlegacy Pを有効利用するためにリン減肥をする際は,これまでよりもさらに精確なリン可給性の評価が必要となる。その場合,化学的評価法だけではなく,微生物バイオマスリンや土壌酵素の資源配分モデルといった生物指標の利用も有用である可能性があり,今後検証する必要がある。
著者
小沢 慶彰 村上 雅彦 渡辺 誠 冨岡 幸大 吉澤 宗大 五藤 哲 山崎 公靖 藤森 聡 大塚 耕司 青木 武士
出版者
昭和大学学士会
雑誌
昭和学士会雑誌 (ISSN:2187719X)
巻号頁・発行日
vol.75, no.6, pp.696-700, 2015 (Released:2016-09-10)
参考文献数
8

直腸腫瘍に対し砕石位にて手術施行後に下肢コンパートメント症候群を合併した2例を経験したので,その予防対策とともに報告する.症例1は61歳男性.直腸癌に対し腹腔鏡下低位前方切除術施行した.体位は砕石位,下肢の固定にはブーツタイプの固定具を用い,術中は頭低位,右低位とした.手術時間は6時間25分であった.第1病日より左下腿の自発痛と腫脹を認めた.後脛骨神経・伏在神経領域の痺れ,足関節・足趾底屈筋群の筋力低下を認めた.下肢造影CTで左内側筋肉の腫脹と低吸収域を認めた.血清CKは10,888IU/Lと高値,コンパートメント圧は22mmHgと高値であった.左下腿浅後方に限局したコンパートメント症候群と診断し,同日筋膜減張切開を施行した.術後は後遺症なく軽快した.症例2は60歳男性.直腸GISTに対し腹会陰式直腸切断術を施行した.体位,下肢の固定は症例1と同様であり,手術時間4時間50分であった.術直後より左大腿~下腿の自発痛と腫脹を認めた.術後5時間には下腿腫脹増悪,血清CKは30,462IU/Lで,コンパートメント圧は60mmHgと高値であった.左下腿コンパートメント症候群と診断,同日筋膜減張切開を施行した.術後は後遺症なく軽快した.直腸に対する手術は砕石位で行うことが多いため,下腿圧迫から生じる下肢コンパートメント症候群の発症を十分念頭におく必要がある.一度発症すれば重篤な機能障害を残す可能性のある合併症であり,砕石位を取る際には十分な配慮をもって固定する必要がある.また,発症した際には早期に適切な対処が必要である.当手術室ではこれらの臨床経験から,砕石位手術の際に新たな基準を設定,導入しており,導入後は同様の合併症は認めていない.それら詳細も含めて報告する.