著者
小川 朝生 内富 庸介
出版者
国立研究開発法人国立がん研究センター
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

抑うつ状態はがん患者の30%と高頻度に認められる精神症状である。抑うつ状態は、精神症状自体ががん患者の療養生活の質(Quality of Life: QOL)を下げるのみならず、全身状態の悪化を通して生命予後にも影響する。その対応が要請されているが、その原因を含めて検討が十分になされていなかった。そこで我々は、包括的アセスメントをベースに臨床背景因子、生活習慣、精神症状、血液、癌組織を含めて、抑うつの背景因子を探索的に検討を進めた。リクルートの後、解析に進み、他のデータベースと統合して関連遺伝子のリストアップを検討した。
著者
武田 清賢 濱田 靖弘 本間 富士夫 小川 まどか 佐藤 博紀 花野 翔眞 板野 愉朋 熊本 功 佐藤 英男 相馬 英明 佐伯 英樹
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.73-77, 2016

<p>This study aims to develop an operation control method for residential CHP (Combined Heat and Power) systems with BD (Buffer Device) and PV (Photovoltaics). Energy saving and operation properties of SH (Smart House) were analyzed through demonstration experiments.</p>
著者
岩高 剛 橋本 良太 小川 均
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.52, pp.367-368, 1996-03-06

コンピュータ・グラフィックス(CG)による顔の動画の通信を想定する場合,画面に出力された顔の表情や口の動きなどが自然に表現できれば,あたかも実際に人間と会話をしているかのような臨場感が期待できる.そのためには,表情や口の動きの自然な画像合成が必要である本論では,口の動きに着目し,発話における自然な口の動きの動画処理について考察する.口は発話時に,様々な形や大きさの変化が見られる.そこで,移動方向,強さ(速度),移動距離の相互関係を調べ,自然に動作を行なう一般化した軌跡モデルを構築する.この軌跡モデルを使用して,個人特有の情報を使用せずに自然な動作を表現させることを目的とする.対象としたのは,日本語の五母音であり,閉口状態から各々の母音を発声するまでの変化量,またある母音から他の母音へ(例えば「あ」から「い」へ)の変化量を測定し,特徴量を検出する.また,軌跡モデルを用いてCGの再現を行う.
著者
大佛 俊泰 小川 健一
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.69, no.576, pp.101-107, 2004-02-28 (Released:2017-02-09)
参考文献数
13
被引用文献数
1 4

Our regional images are composed of many evaluations about the various kinds of elements or activities within different regions. In quantitative terms, the extraction of regional images is difficult. In this paper, we focus on a phenomenon in which a part of regional image is reflected in the names of buildings. In the first instance, a model based on the random utility theory is constructed to describe the spatial distribution of buildings names. Secondly, the proposed model is calibrated using actual data from the city of Tokyo (Setagaya Ward), and the effects of such regional elements or activities on regional images are then estimated. Finally, values for the regional images are quantitatively estimated and their spatial distribution is represented on a map.
著者
茂山 丈太郎 小川 奈美 鳴海 拓志 谷川 智洋 廣瀬 通孝
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.369-378, 2017 (Released:2017-09-30)
参考文献数
13

We propose a system that presents a feeling of resistive force by modifying joint angles of user's avatar, and an approach to reduce feeling of discomfort evoked by a conflict between visual and proprioceptive sensations. Pseudo-haptic feedback enables us to provide haptic sensations by making discrepancy between the position of user's body in the real world and avatar which represents a part of user's body in a virtual environment without using any complicated devices. However, a larger discrepancy between proprioceptive and visual sensations causes a feeling of discomfort to a user, and leads to reduce the effectiveness of pseudo-haptic effect. Also, modifying a displacement of a body part cannot maintain a consistency of whole body parts of a user and an avatar under an immersive virtual environment. To avoid these problems, we proposed a pseudo-haptic approach of modifying a joint angle of avatar. Furthermore, in order to reduce perceptual deformation of an avatar, we introduced a novel approach of simultaneously modifying multiple joint angles of an avatar. Our experiments showed that modifying multiple joint angles of an avatar's arm can reduce a feeling of discomfort but still presents a certain intensity of resistive force, compared to changing only a single joint angle.
著者
林 和弘 太田 暉人 小川 桂一郎
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構 一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集
巻号頁・発行日
vol.2007, pp.19-22, 2007

日本化学会では欧米にひけをとらない電子ジャーナルサービスを展開し, 有料アクセスを開始してからも2年が経った.電子ジャーナル化によって日本の英文誌はどのように変化したか, 電子ジャーナルアクセス数とインパクトファクターを調査したところ, アクセス数の増大に対して被引用数は期待したほど伸びていない.特にアクセス数については, 新着お知らせ時やwebリリース時の掲載順序が影響を与えることがわかり, アクセス数の多さが単純に被引用数の増大には繋がらないことがわかった.さらに, 論文の質を高めることが被引用数に反映していることを統計的に確認した.
著者
中島 紳太郎 高尾 良彦 宇野 能子 藤田 明彦 諏訪 勝仁 岡本 友好 小川 雅彰 大塚 幸喜 柏木 秀幸 矢永 勝彦
出版者
The Japan Society of Coloproctology
雑誌
日本大腸肛門病学会雑誌 (ISSN:00471801)
巻号頁・発行日
vol.64, no.6, pp.414-422, 2011-06-01

症例は24歳女性でジェットスキーから転落し,外傷性ショックの状態で他院救急搬送となった.直腸膀胱腟壁損傷と診断され,損傷部の可及的な縫合閉鎖,ドレナージおよびS状結腸人工肛門造設術が施行された.膀胱機能は改善したものの括約筋断裂によって肛門機能は廃絶状態となり,受傷から3カ月後に当院紹介となった.排便造影で安静時に粘性造影剤の直腸内保持は不可能で完全便失禁であった.しかし恥骨直腸筋のわずかな動きと筋電図で断裂した括約筋の一部に収縮波を認めたため括約筋訓練を行った.2カ月後に最大随意圧の上昇を確認,また造影剤の直腸内保持が短時間ではあるが可能であり,恥骨直腸筋の収縮と超音波で断裂部の瘢痕組織への置換が確認された.受傷から6カ月後に瘢痕組織を用いた括約筋前方形成術,9カ月後に括約筋後方形成術と括約筋人工靭帯形成術を実施した.受傷から17カ月後に人工肛門を閉鎖し,便失禁もみられず経過は順調である. <br>
著者
小川 拓水 岡澤 敦司 太田 大策
出版者
公益社団法人 日本化学会・情報化学部会
雑誌
Journal of Computer Aided Chemistry (ISSN:13458647)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.51-57, 2017 (Released:2017-08-01)
参考文献数
15

リピドミクスは試料中に含まれる脂質の総体を研究対象とする学問分野である。主要な膜脂質であるグリセロリン脂質は、1 分子のグリセロール骨格に 1 分子の極性頭部と 2 分子の脂肪酸がエステル結合しており、極性頭部の種類によってクラス分類がなされている。その構造多様性をもたらす要因は、極性頭部の種類、2 分子の脂肪酸の種類 (炭素鎖長と不飽和結合数) であるが、それらの組み合わせを考慮した場合、試料中に含まれることが予想される脂質分子種の数は膨大なものとなる。しかし、公共のデータベースに収集されている脂質の実測データは,膨大な数の脂質分子種に対して未だ限定的であり、このことが個々の脂質分子種の同定作業を困難なものにしていた。一方、MS 測定においてそれぞれの脂質クラスに特徴的なイオン開裂反応が起こることが知られていた。そのためリピドミクスでは、計算機上 (インシリコ) で脂質分子種の MS/MS 測定を行って仮想的な MS/MS スペクトルを生成し、それらを参照ライブラリ (インシリコ MS/MS ライブラリ) として利用した脂質同定ツールが開発されてきた。本稿では、これらの脂質同定ツールのリピドミクスへの貢献について概説する。
著者
岡野 邦彦 小川 雄一 飛田 健次
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌. B, 電力・エネルギー部門誌 = The transactions of the Institute of Electrical Engineers of Japan. B, A publication of Power and Energy Society (ISSN:03854213)
巻号頁・発行日
vol.130, no.4, pp.395-398, 2010-04-01
参考文献数
7
被引用文献数
2

This paper describes a prospect toward electric power production by the Fusion energy. In the first part of the paper, a principle of TOKAMAK system which is the successful magnetic-confinement-systems for fusion reactors are shown, and then the ITER project based on TOKAMAK and the present status of ITER is reviewed. In the remainder of the paper, a roadmap for fusion energy and conceptual designs of Demonstration reactors are briefly described.
著者
永嶋 久美子 小川 睦美 島田 淳子
出版者
一般社団法人 日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.44, no.6, pp.391-399, 2011 (Released:2014-04-25)
参考文献数
15
被引用文献数
1

凍みもちは鎌倉時代に端を発し,特に東北地方を中心に日常食として広く食されてきた伝統的保存食品である。伝統的凍みもちの製造における,凍結・乾燥工程中の内部温度は温度履歴より,凍結・融解を繰り返しながら最大氷結晶生成帯で長時間保持されており,極めて狭い温度帯に限定されていることを明らかにした。乾燥後は水分含量,重量,体積,密度の減少が見られた。乾燥後の伝統的凍みもちの内部組織構造を観察したところ,大小さまざまな空隙が生じ,切りもちとは異なる多孔質構造を有していた。水浸漬後では,密度の変化は見られなかったものの,吸水率は非常に高く,内部組織構造が影響を及ぼしていることが明らかになった。さらに,食味特性においては,伝統的凍みもちは焼成後の軟らかさを維持し,軟らかく,崩れやすいもちであり,切りもちとは明らかに異なる食感を有し,この特徴を長時間保持し得ることが明らかになった。
著者
小川信著
出版者
吉川弘文館
巻号頁・発行日
1980
著者
土田 和可子 波之平 晃一郎 梶村 政司 森田 哲司 政森 敦宏 小川 健太郎 児玉 直哉 山本 真士 松井 和寛 河原 裕美 藤村 昌彦 弓削 類
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.35 Suppl. No.2 (第43回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.E0763, 2008 (Released:2008-05-13)

【目的】 最近,クリニカルパスの導入に伴い,入院日数が短縮され,病棟での自主練習や自宅でのホームエクササイズの重要性が高まっている.しかし,対象者は高齢者であることが多く,運動内容や負荷量・回数などを一度で覚えることは容易ではない.そのため,本研究では,説明パンフレットを患者個別に対して容易に作成できるソフトウェア(以下ソフトウェア)を開発し,理学療法の場面に活かしていける要素を検討した.【方法】 本研究に同意の得られた病院勤務の理学療法士20名(8施設,女性8名,男性12名,平均年齢27.3±5.75)を対象とし,ソフトウェア使用群10名,パンフレット使用群10名の2群に分けた.対象の2群に対し,患者数,ホームエクササイズ指導の現状と介入効果について調査研究を行った.また,ソフトウェアもしくは6種類の運動パンフレットを配布し,使用方法を説明した.この説明の2週間後,4週間後,6週間後に,質問紙にて調査を行った.調査項目は,ホームエクササイズ指導回数,パンフレット作成回数,パンフレット配布の重要性,等とし比較検討した.統計処理は,T検定を行い,有意水準を5%とした.【結果】 ホームエクササイズの指導状況は,指導回数平均8.7回/月(3.9回/2w),指導時間7.9分/回,また全体の60%が既存のパンフレットがあると答えた.パンフレットの作成・使用回数は1.08回/2w,パンフレットの重要性は4.9(7段階評価),ホームエクササイズの重要性は5.1(7段階評価)であった.介入前のソフトウェア群とパンフレット群においては,各項目において有意差は認められなかった.ソフトウェア群,パンフレット群ともに介入後において運動パンフレット作成回数が介入前より増加した.作成回数の介入前後の変化量は,パンフレット群に比べソフトウェア群の方が有意に高かった.【考察】 パンフレットを配布することは,患者が治療の目的,運動回数,実施期間等を理解する上で必要である.アンケート調査によりホームエクササイズの指導は,2週間に平均3.9回行っていた.しかし,パンフレットは,その27.4%しか用いられてなかった.アンケートによると,配布しない理由として,「忙しい」「作成に時間がかかる」との回答があった.本研究では、ソフトウェアを導入することによって,パンフレット作成回数が増加した.これは,セラピストにとって,業務負担が少なく,実用的なツールとなったためと考えられる.今後は、個別対応したパンフレットの患者への効果も明らかにしてく必要がある.
著者
窪田 智徳 小川 浩平 石黒 浩
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

本研究では、株式会社ドワンゴが提供するニコニコ生放送サービス上で、人と雑談対話エンジンが協調してアンドロイドを操作し、雑談対話コーパスを収集しながら雑談対話エンジンの漸進的な自律性の獲得を目指すシステムを提案する。ニコニコ生放送では配信された映像を不特定多数のユーザが視聴するため、効率的な対話コーパス収集が可能である。本稿では上記手法を実装・運用し、雑談対話エンジンの一定の自律性の獲得を確認した。