著者
武多 昭道 山本 由弦 山崎 勝也 池田 大輔 冨田 孝幸
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2021-04-01

超新星残骸(かに星雲など)の天然加速器から飛来する宇宙線(高エネルギーの陽子、原子核)は、地球の大気に衝突して、ミューオンなどの素粒子をつくる。この素粒子を使って、地中の断層の透視を行う。ボーリング調査で得られた断層姿勢や物性調査と比較することで、断層が地表付近でどの程度デコボコしているのかを調べ、断層のデコボコ具合が地震や津波にどのような影響を及ぼすのかを評価する。
著者
山崎 準二 高谷 哲也 三品 陽平 濱田 博文 田中 里佳 高野 和子 高野 貴大 朝倉 雅史 山内 絵美理 村井 大介 長谷川 哲也 栗原 崚
出版者
学習院大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2020-04-01

「省察」それ自体が問い直されぬまま教師の専門性の中核を成す絶対的理念と化す傾向にある今日、大学における教員養成の「省察」言説を相対化し、不可視化された問題状況を明らかにするために、現代日本の大学における教員養成を方向づけてきた「省察」言説とはいかなるものか、またこの「省察」言説が隆盛する中で展開される学びの実態と問題はいかなるものか、という本研究の核心をなす2つの学術的「問い」に応えるため、教師教育における言説の特徴の解明、「省察」が重視される学術的・実践的原理の解明、「省察」による学びの実態把握、そして教員養成における「省察」のあり方の検討、という4つの研究課題に取り組むものである。
著者
猪又 直子 池澤 善郎 守田 亜希子 桐野 実緒 山崎 晴名 山口 絢子 山根 裕美子 立脇 聡子 広門 未知子 近藤 恵
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.56, no.10, pp.1276-1284, 2007
参考文献数
13
被引用文献数
5

【背景・目的】本邦では多数の植物由来食物による口腔アレルギー症候群(oral allergy syndrome : OAS)を検討した報告は稀である.そこで,本研究では本疾患の臨床的特徴と花粉感作との関連性を明らかにするため,OAS診断例63例について検討した.【方法】6年間に植物由来食物摂取後の口腔症状を自覚した例に被疑食物と花粉のプリックテスト(SPT)や特異IgE測定(CAP-FEIA : CAP)を施行した.【結果】被疑食物のSPTが陽性となったOAS診断例63例(男 : 女=1 : 2,平均年齢 : 28.7歳)の原因食品はリンゴ13例,モモ12例,キウイ12例,メロン11例であった.モモは口腔以外の症状を高率に誘発し,モモとウメの各1例でアナフィラキシーショックに至った.上位4食物のSPT陽性率は55.0〜63.2%であった.リンゴではCAPとSPTと間に相関をみとめたが(r=0.39,p<0.05),メロン,モモ,キウイではみとめられなかった.花粉症の合併は66.1%と高率で,花粉のCAP陽性率はリンゴではハンノキで,メロンではカモガヤ,ヨモギ,ブタクサで高い傾向があった.【考察】SPTとCAPの陽性率は食物の種類によって大きく異なる傾向があり,また,全体として患者の訴えより低い.現時点では,植物由来食物によるOASを診断する際に皮膚テストを用いるほうがよいと考えた.
著者
山崎 仲道 中塚 勝人 小田 幸人 後藤 芳彦 橋田 俊之 土屋 範芳
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2001

水および二酸化炭素を金属鉄あるいはニッケルとともに水熱条件にさらすと水と二酸化炭素の両者から酸素が金属に引き抜かれ、結果として水から活性に富んだ水素が発生すると同時に二酸化炭素も活性化する。この両者が反応して有機化合物が生成する。この原理を確認し、平成14年度では反応条件と生成物の解析から中性条件では、一酸化炭素を経由するフィッシャートロプシュ反応を主反応とし、メタンからヘキサンまでのアルカン類の生成を確認した。また酸性条件では酢酸を中心としたカルボン酸の生成を、また金属のかわりにマグネタイトを還元剤として使えば、エタノールの生成をそれぞれ確認した。工業化を考えた場合、メタンおよびカルボン酸を高収量で得られることを見出した。工業化では焼却炉あるいは発電所からの廃ガスを直接利用することになる。14年度では反応のプロセスを探求すると同時に工業化のための大量処理を仮定した流通系の連続処理プロセスの小型テストプラントを作成し、非平衡下での反応を調べた。バッチ式オートクレーブを使った平衡系の反応、いいかえれば理想系での実験に比べて流通型オートクレーブは、自然界での現実の反応に近く、また大量処理のための工業化プロセスの主体をなすものであるが、科学的には未踏領域ともいわれる複雑反応系である。ここでは加熱パイプの内部に旋盤による屑状態の鉄を置き、これに塩酸と二酸化炭素を200℃加熱下で流通させ、生成有機物の気体・液体を相互に分離し、それぞれを分析する方法をとった。マイルドな水熱条件下で水起源の活性水素をつくり、二酸化炭素を同時に活性化せしめ、炭化水素を合成、反応条件による反応選択性の可能性を見出し、ついで収量・収率から流通式の非平衡反応で工業化の可能性を提示するという一連の計画を遂行し、流通式非平衡装置の設計・製作および装置の特性試験を行い、それを使って流通系による工業化の可能性を得ることができた。
著者
川村 由美 大塚 勤 山崎 雙次
出版者
公益社団法人 日本皮膚科学会
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.115, no.9, pp.1321-1325, 2005-08-20 (Released:2014-12-10)

症例1 72歳,男性.1999年10月より肝細胞癌に対し計10回,経カテーテル的肝動脈化学塞栓術(以下TAI・TAE)施行.2000年7月,右背部に軽度の搔痒を伴う皮疹出現.周囲に毛細血管拡張を伴う黒褐色の色素沈着と一部脱色素斑が混在する硬化性局面を認めた.自覚症状,潰瘍等がみられないため外来でステロイド軟膏・ヘパリン類似物質軟膏外用にて経過観察中.症例2 56歳,男性.1994年7月,急性心筋梗塞に対して冠動脈造影(以下CAG)および経皮的冠動脈形成術(以下PTCA)施行.1995年8月より,右上背部に痂皮を伴う紅斑出現.2000年9月,一部潰瘍化し強い疼痛を伴ったため近医受診.抗生剤内服・外用にても軽快せず当科紹介.右上背部に径10×7.0 cm大,黒褐色の光沢を伴う硬化性局面あり,中央部に径5.0×4.5 cmの白色壊死を伴う潰瘍を認めた.治療は皮膚硬化部より1 cm離し,筋膜を含めて切除し分層植皮術施行.その後再発なし.2例とも組織所見にて真皮全層と一部皮下組織まで膠原線維の均質化と増生がみられ,付属器はほとんど認められない.いずれも臨床像はmorpheaと類似しており,慢性放射線皮膚炎との鑑別の必要性を考え報告する.
著者
白井 佑 蓑川 創 南川 智彦 山崎 慎 秋吉 祐一郎 野村 智洋 原 純也 柴田 陽三
出版者
西日本整形・災害外科学会
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.69, no.3, pp.561-564, 2020-09-25 (Released:2020-11-12)
参考文献数
13

反復性肩関節脱臼に対する烏口突起移行術は,Bristow法(B法)とLatarjet法(L法)があり,近年,術後移行骨片の骨吸収の報告が散見される.我々は,その骨形態変化が関節安定性に関与していると考え,両術式の術後成績とCTによる移行骨片の骨形態変化を関節面積に着目して検討した.6ヵ月以上経過観察できた34例35肩(平均22.7歳)を対象.B法11肩,L法24肩.両術式の術前と最終経過観察時の臨床成績,および両術式のCTによる移行骨片の骨形態変化を関節面積で評価した.各種臨床評価法を用いて,術前と最終経過観察時を比較し,両術式共に有意に改善したが,両群間に差はなかった.術直後と最終経過観察時のCTを比較では,L法は移行骨片の骨吸収のため,関節面積が縮小していた.一方B法は,移行骨片の関節窩接触部の増殖性変化のため増大していた.B法は関節窩接触部の増殖性変化のため,一度癒合が得られればL法に比し高い骨性支持が得られると推察した.
著者
山崎 博樹
出版者
デジタルアーカイブ学会
雑誌
デジタルアーカイブ学会誌 (ISSN:24329762)
巻号頁・発行日
vol.6, no.4, pp.167-171, 2022-11-01 (Released:2023-01-05)
参考文献数
4

近年、様々な機関や企業でデジタルアーカイブが構築されるようになってきた。しかし、十分にその継続性を図るための検討が行われず、アクセスの減少や費用をかけてデジタルデータ化やデジタルアーカイブシステムを再構築するケースもある。本稿ではこの課題をどのようにして対処するかについて、デジタルアーカイブの準備段階から構築後も含め、デジタルデータ、メタデータ、デジタルアーカイブシステム、運用、広報・人材育成の5つの観点から具体的な提言を行う。
著者
杉谷 嘉則 山崎 裕一 長島 弘三
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化学会誌(化学と工業化学) (ISSN:03694577)
巻号頁・発行日
vol.1980, no.1, pp.28-32, 1980-01-10 (Released:2011-05-30)
参考文献数
17
被引用文献数
1

サマルスキー石は希土類元素およびニオブ,タンタルを主成分とする酸化物鉱物の一種であるが,ほとんどすぺての試料は,その含有するウランなどの放射線のためにメタミクト化している。さらに,通常成分として上記以外にも多数の元素が含まれている。このような事情により,サマルスキー石は古くから知られている鉱物であるにもかかわらず,その組成,構造などに関して確定的な結論が得られていない。このサマルスキー石に関し,過去の文献データと結晶化学的考察により,組成としてはAB206型(A=Y,ランタノイド元素,U,Caなど,B=Nb,Ta,Fe+3,Tiなど)が妥当であること,また構造に関しては,他の鉱物(コルンブ石,鉄マンガン重石,ユークセン石,イクシオライト)との関連からα-PbO2型構造を基本にもち,かつ構造中でこれらの金属元素がAおよびBの位置を無秩序に占めているものと推定した。この考察に基づき,含まれる成分をY,Ca,U,Nb,Fe,Tiにかぎって焼結法により合成実験を行なった。その結果,天然のサマルスキー石を加熱(1000℃)したものと類似構造をもつ化合物が得られた。天然のサマルスキー石にはカルシウム成分のとくに多いCa-samarskiteが報告されているが,これに対応する合成物も得ることができた。
著者
山崎 彩
出版者
イタリア学会
雑誌
イタリア学会誌 (ISSN:03872947)
巻号頁・発行日
no.60, pp.67-88, 2010-10-20

Italo Svevo (1861-1928) viene elencato tra i piu importanti scrittori novecenteschi europei quali Joyce e Proust per il merito di aver scritto La coscienza di Zeno (1923), opera considerata dall'autore stesso "tutt'altra cosa dai romanzi precedenti". Per questo motivo la critica sveviana tende in generale a sottolineare la scissione tra La coscienza di Zeno e le opere precedenti. La nostra analisi invece cerca di dimostrare la continuita delle attivita letterarie di Svevo analizzando i racconti scritti durante il "periodo del silenzio", che va da Senilita (1898) a La coscienza di Zeno. Svevo stesso dichiaro di aver smesso di scrivere seriamente romanzi dopo l'insuccesso di Senilita. Questa sua dichiarazione ha influenzato la critica sveviana a tal punto che spesso si e ritenuto che durante il periodo tra Senilita e La coscienza di Zeno Svevo fosse principalmente occupato a sbrigare questioni familiari e di conseguenza la sua attivita letteraria avesse perso di vigore. Di conseguenza per quanto riguarda la nascita de La coscienza di Zeno, generalmente gli studiosi hanno espresso l'ipotesi che in principio esistessero solo gli episodi autobiografici (dal capitolo "Il fumo" a "Storia di un'associazione commerciale"), che l'autore avrebbe abbozzato durante il cosiddetto "periodo del silenzio". Secondo questa ipotesi la parte della cornice del romanzo (divisa in "Prefazione", "Preambolo" e "Psico-analisi") sarebbe stata integrata in un momento successivo quasi per caso. Tuttavia se si pensa alla forma cosi ben strutturata del romanzo, l'ipotesi di una struttura casuale non sembra molto convincente. Con la pubblicazione dei testi critici curati da M. Lavagetto (Tutte le opere, Mondadori, Milano 2004), si e venuti a conoscenza che la data di compilazione di alcuni racconti di Svevo rientrava proprio nel cosiddetto "periodo del silenzio". A nostro avviso tali racconti possono essere considerati di preparazione a La coscienza di Zeno. Analizzando i racconti del "periodo del silenzio" il nostro articolo mira per prima cosa a dimostrare che in quell'epoca Svevo stava continuando a sperimentare vari modi di scandagliare i desideri intimi degli esseri umani, e in secondo luogo a proporre l'ipotesi che la forma peculiare de La coscienza di Zeno esistesse fin dalla prima stesura. In questo studio prendiamo in esame in particolare cinque tra i racconti scritti in quell'epoca: Lo specifico del Dottor Menghi (1904), "Diario di bordo" (1900-1909?), "Un medio ingenuo" (1910-1914?), "Il malocchio" (1913-1918?), Ombre notturne (1914?). Dall'analisi di questi racconti si osserva che: 1) alcuni di essi hanno gia una struttura di cornice e un narratore inattendibile; 2) vengono trattati di frequente alcuni fenomeni alla moda dell'epoca (per es. la cura rigenerante, lo spiritismo, la psicoanalisi), i cui benefici sono spesso dubbiosi. A questi fenomeni, che abbiamo nominato "ordigni" usando un'espessione di Svevo, Svevo aveva affidato una interessante funzione narrativa, cioe quella di far emergere i desideri intimi ed egoistici dei personaggi. Queste osservazioni ci portano a dedurre che, nonostante non avesse molto tempo da dedicare alla letteratura, in quel periodo Svevo stesse cercando di sperimentare vari modi di raccontare (il narratore inattendibile, la struttura di cornice e i diversi "ordigni") per far emergere l'intimo degli esseri umani dai suoi protagonisti. A questo punto se si pensa alla psicoanalisi ne La coscienza di Zeno, le sue funzioni narrative si dividono in due livelli e sono simili alle caratteristiche narrative dei racconti del "periodo del silenzio": 1) a livello della narrazione, la psicoanalisi funziona come una cornice che unisce tutti i racconti in cui il narratore e un paziente che tende a mentire al suo psicoanalista, quindi e inattendibile; 2) a livello del contenuto invece, la psicoanalisi funziona come "ordigno", che trasmette ai lettori delle informazioni non volute dal narratore Zeno. Da questa osservazione si ipotizza che fin dall'inizio della stesura de La coscienza di Zeno, l'intenzione di Svevo fosse di sfruttare doppiamente la psicoanalisi, sia a livello della narrazione che a livello del contenuto, per far emergere i desideri intimi del protagonista Zeno. Pertanto, in contrasto con l'ipotesi sostenuta finora da molti studiosi, sosteniamo che Svevo avesse fin dall'inizio l'idea della struttura attuale del romanzo.
著者
見目 智紀 落合 信靖 山崎 博範 西須 孝 森石 丈二
出版者
日本肩関節学会
雑誌
肩関節 (ISSN:09104461)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.593-596, 2011 (Released:2011-11-02)
参考文献数
8

The purpose of this study was to investigate the relationship between the loss of thoracic mobility and the stiffness of neck and shoulder. 61 persons (19 males, 42 females) who had no functional disorder in their shoulder were involved in this study. The average age was 34.0 ± 11.1 years old. The method of manipulation where we flex the subject's thoracic spine while holding the neck of the subject was the only maneuver in this study. We assessed VAS and place of the stiffness, change of sagittal spinal curvature in standing and banzai posture. The pop sound in the thoracic joint was obtained in 54 subjects. After the treatment, VAS was significantly decreased from 44.1 ± 29.8 to 18.8 ± 17.6. Among 29 persons feeling neck stiffness, 26 had improved. Among 44 feeling stiffness around upper scapula, 42 had improved. Among 14 feeling stiffness of medial scapula, 13 had improved. 2 felt stiffness on the scapula, 1 was improved after treatment. There was no significant difference between before and after manipulation in thoracic kyphosis, lumber lordosis and inclination of standing. But there was a significant relationship between the range of motion of the thoracic spine and VAS after manipulation. The improvement of the thoracic mobility induced significant improvement in the neck and shoulder stiffness. This result suggested the postural control disorder by the loss of thoracic mobility was one of the important factors of neck and shoulder stiffness.
著者
山崎 慎也 澁澤 登 栗林 剛 唐沢 秀行 大日方 洋
出版者
公益社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 : Nippon shokuhin kagaku kogaku kaishi = Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.59, no.10, pp.522-527, 2012-10-15
参考文献数
11

(1) 杏仁をエタノール濃度0&sim;99.5 % (v/v)の水溶液に1&sim;3日間,25℃で浸漬し,アミグダリン量の変化を調べた結果,エタノール濃度10&sim;30% (v/v)の範囲の水溶液に浸漬した杏仁において,特にアミグダリンの低減促進効果が高かった.<BR>(2) 0,20,50% (v/v)のエタノール水溶液に杏仁を浸漬し,アミグダリンの低減における酵素分解と浸漬液への溶出の割合について調べた結果,分解量は20% (v/v),溶出量は50% (v/v)で特に高い数値を示した.<BR>(3) 細胞損傷による酵素溶出がエタノール水溶液による低減の要因である可能性について検討し,エタノール濃度0% (v/v)においてもアミグダリンの減少が見られたことなどから,細胞損傷はエタノール水溶液によるアミグダリン低減機構の直接的な要因ではない考えられた.<BR>(4) 以上の結果から,エタノール水溶液によるアミグダリン低減促進効果の要因の一つとして,杏仁からのアミグダリンの溶出力とエタノール水溶液中での酵素活性のバランスにより,10&sim;30% (v/v)のエタノール濃度で特に高くなったという機構を推察した.<BR>(5) 杏仁を20% (v/v)エタノール水溶液に35℃で2日間浸漬することによってアミグダリン濃度を低減した後,蒸留水に交換してさらに35℃で2日間浸漬し,その後40℃で16時間送風乾燥を行うことで,最終的にシアン化水素残存量を7&mu;g/gまで低減することができた.<BR>本研究の一部は,第58回日本食品科学工学会大会において発表した.