著者
森 晃 水谷 正一 後藤 章
出版者
公益社団法人 農業農村工学会
雑誌
農業農村工学会論文集 (ISSN:18822789)
巻号頁・発行日
vol.82, no.2, pp.121-130, 2014-04-25 (Released:2015-04-25)
参考文献数
41

近年,ナマズは一時的水域における産卵場所の減少と産卵場所への移動阻害により生息数は減少している.本研究では,栃木県宇都宮市における圃場整備後の小排水路を対象に,ナマズの産卵から稚魚までの成育過程を調査し,繁殖および成育場所として成立する要因を考察した.小排水路はコンクリートフリューム構造で,水路内には複数の落差工が存在する.しかし,水路底には泥が堆積し,水位差は降雨によって一時的に解消することから,水路はナマズの繁殖場所として機能していたことを確認した.幼魚は1ヶ月間で全長は約2.6倍となり,その後接続河川へ降下した.水路は成育場としても機能し,このことは幼魚の餌生物が豊富であることや泥底が存在に関連するものと考えられた.
著者
後藤 泰則 飯野 由香利 八坂 剛史
出版者
人間-生活環境系学会
雑誌
人間-生活環境系シンポジウム報告集
巻号頁・発行日
vol.38, pp.233-236, 2014-11-20

JFA公認ロングパイル人工芝ピッチが160箇所、公認以外を含めると全国に相当数ある。人工芝では、夏期における表面温度上昇による熱中症の問題が懸念される。熱中症対策として体温の上昇を抑える方法が研究されているが、サッカーの公式戦におけるハーフタイムは10〜15分間とされており、短時間で効果的に身体冷却を行う必要がある。本研究では、人工芝上の暑熱環境における試合中の屋外環境と生理的負担度、およびハーフタイムにおける16人の選手の脇の下・股関節・下腿部・足裏冷却前後の体重・心拍数・乳酸値等を測定した。その結果、人工芝の表面温度が高いことによる足裏への伝熱の影響や、脚部への輻射熱による負担度が大きいことが分かった。冷却方法の中でアイスパックによる身体冷却が血中乳酸値の低下においては最も効果的であることを示した。また、水道水による下腿部冷却も新たな簡易的な冷却方法として活用できる可能性を示唆した。
著者
後藤 卓也 野村 裕知
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1093, pp.76-79, 2001-05-28

問 2001年3月期決算は経常利益で20期連続増益を達成しましたが、今期はついに連続増益記録が途絶えるそうですね。成長が止まったと見て、株価は低迷していますが。 答 発展途上国ならともかく、先進国の中で10%以上の成長を求める方が異常ではないかと思います。花王にとっては非常に辛い状況ですよ。
著者
後藤 晶
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.200-207, 2015-05-23 (Released:2015-07-11)
参考文献数
11
被引用文献数
1
著者
後藤 正光 丸山 実博 北館 健太郎 桐沢 力雄 小幡 祐路 小岩 政照 岩井 浤
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.59, no.6, pp.437-441, 1997-06-25
参考文献数
23
被引用文献数
6

ウシIL-1β特異的サンドイッチELISAを用いて, 臨床的に異常のないホルスタイン種乳牛の血清と乳汁および新生仔牛の血清中のIL-1β濃度を測定した. 人工授精時にほとんど検出されなかったIL-1βは妊娠の進行に伴い徐々に増加し, 妊娠後期から分娩時にかけほとんどの母牛血清中に比較的高濃度のIL-1βが検出され, 分娩後低下し検出レベル以下になった. 乳汁中IL-1βは分娩当日のものから検出されたが, 3日以降のものからは検出されなかった. RT-PCRで調べた乳汁内細胞のIL-1βmRNA発現も同様の変化を示した. 新生牛の血清中IL-1βは, 生後3日をピークとし14日までに消失する変化を示した. 生後3日にIL-1βが検出された子牛は, IL-1βが検出されなかった子牛に比べて, 高い濃度のIL-1βを含む初乳を飲んでいた. 以上の成績から, 健康な乳牛においてIL-1βは妊娠と関連して産生され, 新生仔に初乳を介して移行する可能性が示唆された.
著者
田辺 仁志 中山 忠三 浅山 哲 内海 進 栗栖 弍彦 市川 吉夫 河合 孝 鮎沢 千尋 河原畑 勇 福原 敏彦 橋本 陽子 久保 正太郎 楠野 正夫 中村 二郎 宮沢 左門 有賀 久雄 宮島 成寿 今井 退 小田 常治 川森 郁郎 川瀬 茂実 石川 義文 沖野 英男 山口 孝根 三好 健勝 倉田 啓而 鮎沢 啓夫 山口 定次郎 小林 勝 岩下 嘉光 細田 茂和 松沢 則子 山崎 寿 小林 あつ子 山田 たけを 市岡 正道 丸山 長治 高須 敏夫 佐藤 清 山崎 昭治 酒井 英卿 片岡 平 梅村 義雄 村上 昭雄 田島 弥太郎 鬼丸 喜美治 佐渡 敏彦 広部 達道 沓掛 久雄 渡部 仁 長野 ヒロ 小林 悦雄 佐伯 佳之 阿相 敏雄 佐藤 正市 平田 保夫 武井 隆三 長島 栄一 高沼 重義 蒲生 卓磨 一場 静夫 宮川 千三郎 清水 滋 堀内 彬明 波島 千恵子 安江 昇 辻田 光雄 真野 保久 板垣 正男 田中 義麿 中山 光育 筑紫 春生 土井 良宏 山下 興亜 長谷川 金作 小林 勝利 石戸谷 幸雄 楠木園 正雄 橋口 勉 吉武 成美 赤井 弘 森 精 有本 肇 小西 孝 小野 四郎 荒井 三雄 加藤 康雄 土橋 俊人 後藤田 さっき 吉田 勝 進士 安治 青木 一三 小松 計一 鳥居 礼子 橋本 嘉男 清水 正徳 坂口 育三 小笠原 真次 中川 房吉 北村 愛夫 佐藤 歌子 大野 巌 原田 泰介 関 文夫 石垣 隆謌 嶋崎 昭典 大沢 定敏 小島 哲雄 布目 順郎 小川 敬之 松田 和夫 大工原 建
出版者
The Japanese Society of Sericultural Science
雑誌
日本蚕糸学雑誌 (ISSN:00372455)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.207-221, 1965

126) キンケムシの核多角体病に関する研究 (第1報) 発生実態調査と多角体の性状について<BR>127) キンケムシの核多角体病に関する研究 (第2報) ウイルスのキンケムシに対する感染力とウイルス伝播の-知見<BR>128) キンケムシの核多角体病に関する研究 (第3報) ウイルスの交差感染について<BR>129) 野外昆虫多角体病と家蚕多角体病に関する研究 (VIII) 家蚕, サクサンなどに感染性を示す核多角体病ウイルス
著者
藤田 達男 阿比留 真吾 木下 正徳 松田 謙一郎 後藤 貴文
出版者
大分県農林水産研究指導センター
雑誌
大分県農林水産研究指導センター研究報告. Bulletin of Oita Prefectural Agriculture, Forestry and Fisheries Research Center (ISSN:21861021)
巻号頁・発行日
no.2, pp.4-10, 2012-03

黒毛和種雄牛12頭を用いて、哺育期に炭水化物を強化した代用乳および人工乳給与後、育成期を濃厚飼料給与区と乾草のみ給与区に分け、さらに肥育期には両区を畜舎内乾草給与区と放牧区の計4区に分けて約30ヵ月齢まで飼育した。7~23ヵ月齢の体重は、育成期に濃厚飼料を給与した区が有意に高く、育成期の濃厚飼料給与は発育に強く影響することが示唆された。枝肉格付け等級はA2:2頭、B2:4頭、B1:6頭であったが、育成期に濃厚飼料給与した区の方が枝肉重量、ロース芯面積、バラの厚さおよびBMSNoが高い傾向がみられ、育成期の濃厚飼料給与は発育と肉質の双方を高める効果が示唆された。部内職員を対象として食味試験した結果、予想以上に柔らかく、あっさりして美味しかったといった好意的な評価が多かった。経済性を試算した結果、育成期に濃厚飼料を多給し代謝的インプリンティングを誘導した後に放牧肥育を行う方法が最も収益性が高かった。
著者
加藤淳 中野倫靖 後藤真孝
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.15, pp.1-7, 2014-08-18

本稿では、歌詞を歌声と同期してアニメーションさせる Kinetic Typography と呼ばれる動画表現の制作環境 TextAlive を提案する。既存の制作ツールでは、歌詞と歌声の同期を手作業で取り、文字や単語、複数単語から成るフレーズに対して個別に望みの動きを設計する必要があった。その際は、動きを規定するアルゴリズムのパラメタを、スライダーなどの汎用 GUI で調整して試行錯誤を重ねていた。一方、本制作環境では、歌詞と音楽の時間的対応付けを自動で推定し、動きのアルゴリズムに対する初期パラメタを自動生成する。さらに、動きのアルゴリズムを編集できるコードエディタを備え、プログラマがパラメタ調整に適した専用 GUI を容易に提供できるフレームワークを提供する。これにより、TextAlive のユーザは Kinetic Typography を一から作る必要がなくなり、初めに時間合わせなどを行う手間をかけずに済む。また、歌詞の動きをインタラクティブかつグラフィカルに設計できるようになる。
著者
多田 十兵衛 江川 隆輔 後藤 源助 中村 維男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SIP, 信号処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.350, pp.31-35, 2005-10-14
被引用文献数
4

本研究では, 回路の大規模化に伴うリーク電流による消費電力の増大を抑えることを目的として, 小規模な演算器で高速に演算を行なう手法を提案する.演算内のビットレベル並列性に着目し, 高ビット幅の演算を低ビット幅の演算器で行い, さらに回路をウェーブパイプライン化することで高速かつ小規模化な回路を実現する.また, シミュレーションにより提案手法の有効性を示す.