著者
村上 諒 鈴木 聡志 木全 英明
出版者
一般社団法人 画像電子学会
雑誌
画像電子学会年次大会予稿集 (ISSN:24364371)
巻号頁・発行日
vol.48, pp.56, 2020

本稿は、インターンシップを通して学んだことや気付きを共有し、読者のインターンシップに対する理解を深める事を目的としている。
著者
村上 唯斗 轟木 梨奈 高橋 純
出版者
一般社団法人 日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
pp.S45101, (Released:2021-07-06)
参考文献数
5

全国で1人1台端末環境が整備され,クラウドを活用した学習ツールと共に,活用が期待されている.しかし日常的にこれらを活用した授業の知見が不足している.そこで本研究では,1人1台端末環境を整備し,クラウド活用に制限を加えず,日常的に活用している学級の授業を事例として,児童のPC 活用の特徴を明らかにした.授業を学習活動の変化を境目として分節化し,学習活動とPC 活用の関係を検討した.結果,学習活動の質や利便性を向上させるためにPC を活用する点では従来のPC 活用の特徴と同様であったが,授業形態に関わらず複数の学習活動でファイルを共同編集し,多くの児童間で交流していた点などが新たな特徴であった.
著者
井上 晴洋 塩飽 洋生 岩切 勝彦 鬼丸 学 小林 泰俊 南 ひとみ 佐藤 裕樹 北野 正剛 岩切 龍一 小村 伸朗 村上 和成 深見 悟生 藤本 一眞 田尻 久雄
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.60, no.6, pp.1249-1271, 2018 (Released:2018-06-20)
参考文献数
143

日本消化器内視鏡学会は,新たに科学的な手法で作成した基本的な指針として,「POEM診療ガイドライン」を作成した.POEM(Peroral endoscopic myotomy)は,食道アカラシアおよび類縁疾患に対して本邦で開発された新しい内視鏡的治療法であり,国内外で急速に普及しつつある.したがって,本診療ガイドラインの作成が強く望まれた.しかしながら,この分野においてこれまでに発表された論文はエビデンスレベルの低いものが多く,また長期成績はまだ出ていないため,専門家のコンセンサスに基づき推奨の強さを決定しなければならなかった.主として,トレーニング,適応,検査法,前処置,麻酔,方法,成績,有効性,偶発症,他治療との比較などの項目について,現時点での指針をまとめた.
著者
村上 賢治 井戸 睦己 桝田 正治
出版者
日本生物環境工学会
雑誌
植物環境工学 (ISSN:18802028)
巻号頁・発行日
vol.18, no.4, pp.284-289, 2006 (Released:2008-04-02)
参考文献数
14
被引用文献数
3 14

シシトウの閉鎖人工照明栽培における果実の辛味低減を目的とし, 暗期挿入および暗期低温の効果について検討した.通常の栽培では辛味を生じないシシトウ‘ししほまれ’を供試し, 植物体上部での光強度が15~350 μmolm-2s-1 になるように白色蛍光灯を用いて照明し, CO2濃度を800 ppmに制御した人工気象器内で栽培した. 明暗サイクルを連続照明および6時間暗期挿入, 暗期の温度を28, 20, 16℃とした. 明期の温度はいずれも28℃とした. 収穫果実の胎座組織からカプサイシンをメタノールで抽出し, 高速液体クロマトグラフにより測定した.食味試験の結果, 強い辛味が感じられなかった果実における胎座のカプサイシン濃度は, いずれも50 mg/100 gDW以下であった. 自然光・自然日長栽培株の果実は, 90%がその範囲内にあった.自然光+電照により24 時間日長とすると, 果実のカプサイシン濃度はやや上昇した. 人工気象器内で連続照明・28℃一定で栽培すると, カプサイシン濃度が著しく上昇し, 90%の果実が50 mg/100 gDW 以上であり, 60%の果実が500 mg/100 gDW 以上の高い値を示した. 6時間の暗期を挿入すると,カプサイシン濃度が減少し, 50 mg/100 gDW 以上の果実の割合が約60%, 500 mg/100 gDW の果実の割合が20% になった.さらに, 暗期の温度を16℃に下げると, カプサイシン濃度がさらに減少し, 50%以上の果実が50 mg/100 gDW 以下の値を示した. 果実当たり種子数とカプサイシン含量の関係を調べた結果, 両者には負の相関があり, 種子数が40個以上と多い果実はすべてカプサイシン含量が低かった. また, 温度が28℃一定の場合, カプサイシンの濃度が高く, 果実当たりの種子数が少なかった. これらのことから, 種子形成とカプサイシン生成との関係が示唆された.本研究の結果, 人工気象器内で連続光・28℃一定下でシシトウ果実に生じる強い辛味は, 暗期挿入と暗期低温で低減しうることが示された.
著者
村上 恵 吉良 ひとみ 乾 恵理 松本 雄大
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集 平成22年度日本調理科学会大会
巻号頁・発行日
pp.80, 2010 (Released:2010-08-27)

【目的】水の硬度は地域によって異なり、調理特性に何らかの影響を与えると考えられている。天ぷらではカラッとした軽いテクスチャーの衣が望まれるため、衣の調製は冷水(15℃)を用いて小麦粉をさっくりと混ぜ合わすことでグルテン形成を抑制する必要がある。そこで本研究では天ぷら衣の調製に使用する水に着目した。天ぷら衣の調製に軟水と硬水を用いて衣を揚げ、官能評価および衣の破断強度を測定し、食感に及ぼす影響について検討した。【方法】天ぷら衣として薄力粉60gに15℃の水90mlを加え15回撹拌したバッターを用いた。水は硬度20の軟水と硬度1468の硬水を使用した。この種を鍋に約3gずつ20個投入し、170℃で4分間揚げた。水を加えた直後(放置時間0分)の衣と15分放置した衣を調製し、揚げ上がり10分後の衣4種類を試料とした。これらの衣について、20歳代の大学職員および学生を被験者として7段階評点法、順位法による官能評価を行った。【結果】官能評価の結果、硬水を使用すると放置時間0分、15分共に食感、味、総合評価の評点が軟水を用いた時よりも有意に高く、サクサクした衣に仕上がる事が明らかとなった。順位法より4種類の試料は硬水0分、硬水15分、軟水0分、軟水15分の順で有意に好まれた。また、総合評価とにおい、食感、味の間の評価に正の相関がみられた。破断強度を測定すると、硬水で調整した衣は、軟水よりも破断応力、破断歪率とも低い値を示し、もろく軽い食感であることを示した。従って、衣調製時に硬水を用いると、食感や味が良い衣に仕上がると考えられた。
著者
村上 友章
出版者
JAPAN ASSOCIATION OF INTERNATIONAL RELATIONS
雑誌
国際政治 (ISSN:04542215)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.170, pp.170_93-170_108, 2012

The Soviet Union invaded the Kuril Islands after the end of the Pacific War and Russian border guards had often apprehended Japanese fishing boats on the sea around these islands for the invasion of "Soviet territorial waters". These numerous incidents by Russian authorities in capturing Japanese fishing boats and their crews seriously damaged the livelihood of the Japanese fishermen involved. They continued to demand the Japanese government to secure the safety of fishing on the sea especially around the Habomai and the Shikotan islands. In June 1963, a part of their earnest wish was realized. The Japan Fisheries Association concluded a private agreement with the Soviet government. This agreement allows seaweed harvesting by the Japanese fishermen in a small area within "Soviet territorial waters". This article will examine the negotiation process of this agreement.<br>It took a long time since the restoration of diplomatic relations between Japan and the Soviet Union in 1956 to reach the agreement because it involved an intractable territorial dispute over a Russian-held chain of islands. The Soviet Union proposed to Japan to conclude a Peace Treaty in which Japan world accept to have only two of the islands (Habomai and Shikotan) returned as part of the Japan-Soviet Joint Declaration. However, the government of Japan could not accept this condition and asked the Soviet Union to return not just the two islands but also Kunashiri and Etorofu. Therefore, in order to secure the safety of the Japanese fishermen on the sea, either the Soviets would drop the condition, or Japan would accept the proposal and conclude a Peace Treaty with such provisions. However, both countries exhibited an uncompromising attitude to each other. In addition, many Japanese were indifferent to this local problem.<br>The individual who resolved this difficult problem was the Chairman of Japan Fisheries Association Takasaki Tatsunosuke. He was a famous conservative political leader known for his contribution in signing a private trade agreement with the People's Republic of China in 1962. When he participated in the Japan-Soviet Negotiations on Fishery, he personally tried to lead both countries to conclude a Japan-Soviet Peace Treaty by making Russia recognize "residual sovereignty" of Kunashiri and Etorofu and return Habomai and Shikotan. However, the Soviets took a stern approach toward the government of Japan because of the revision of the U.S.-Japan Security Treaty. The government of Japan was not sympathetic to his initiative either. Hence, Takasaki decided to adopt a stopgap measure and sought to conclude a private agreement with the Soviet government in order to avoid the territorial issues. His proposal succeeded in gaining concessions from both countries and in securing the safety of the Japanese fishermen in the given small area. But as a result, ironically, the stability of the Japan-Soviet relations reduced the need for a Peace Treaty and Takasaki's "residual sovereignty" plan.
著者
村上 隆
雑誌
研究紀要
巻号頁・発行日
vol.13, pp.56-78, 1989
著者
村上 公子
出版者
早稲田大学
雑誌
早稲田大学人間科学研究 (ISSN:09160396)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.109-127, 2003-03-31

エーリカ・マン(1905-1969)は19世紀終盤から20世紀前半、ドイツ語で執筆する世界的な作家として名声を博したトーマス・マン(1875-1955)の長女である。彼女はヴァイマル共和国時代、一歳年下の弟クラウス・マン(1906-1949)と共に、「退廃的」なヴァイマル・ドイツ期の若者の典型のような生活を送っていたが、ナチズムの台頭が明らかになるにつれ、これに対する抵抗の姿勢を次第に明確にし、1933年1月にはミュンヒェンで政治的な文学カバレット「胡椒挽き」を旗揚げする。活動の自由を求めて同年3月にはスイスに亡命、9月にはスイスで「胡椒挽き」を再結成し、1936年までヨーロッパ各地を巡演した。1937年「胡椒挽き」のアメリカ公演失敗後、エーリカはアメリカ合衆国に残り、講演、および執筆によって生活を立てると同時に、アメリカの世論を反ヒトラー・ドイツに向けさせるべく力を注いだ。アメリカ合衆国が第二次世界大戦に参戦した後は、従軍記者となり、連合軍のノルマンディー上陸、あるいはアメリカ軍のドイツ西部占領、さらには終戦後のニュルンベルクにおける軍事法廷の取材、報道を行っている。戦後、亡命知識人の少なからぬ部分が(東西を問わぬ)ドイツに帰国しなかったが、その中でもエーリカとクラウスのマン姉弟のドイツに対する批判的な態度は目立っている。本論考後半では、エーリカの残した著作、原稿における一人称複数の代名詞類の使用法を手がかりに、エーリカ・マンの自己理解の変化を明らかにしようと試みた。まだ調査数は少ないが、アメリカヘの移住当初、圧倒的に「ドイツ人」「移民」の意味で用いられていた一人称複数代名詞が、従軍をきっかけに「連合国民」「アメリカ人」を意味するようになっているという傾向は明らかである。
著者
入日 茜 村上 克介 Irihi Akane Murakami Katsusuke
出版者
三重大学共通教育センター
雑誌
大学教育研究 : 三重大学授業研究交流誌
巻号頁・発行日
vol.15, pp.1-9, 2007-09

昨年の講演内容をこのように公刊誌に掲載いただき、誠に光栄に存じますと共に、いささか恐縮いたしております。大学時代に学んだ授業に触発され、私はシンガー・ソングライターを志しました。録音スタジオオーナーとの出会いを経て、オーディションに応募し、お誘いをいただきました。こだわりのある熱意を持ったプロダクションの所属となり、尊敬できる共演者たち、頼もしいスタッフ、温かいファンの方々に囲まれながら、華々しくはなくとも幸せな音楽人生を過ごして来ました。時には失敗や挫折も経験しながらの作詞、作曲、CD制作、ライブ活動、この約十年間を経て、オリジナリティは人生の中でとても大切なものであり、しかも、それは、個々人の感性によって作られることに気付きました。感性は、芸術鑑賞、恋愛や読書、旅などによっても磨かれますが、人とのつながりによる影響がとても大きいものです。本稿を読んで下さる皆様が、より良き感性を育まれ、生活においても仕事においても、より創造的な人生を歩まれるのなら、私にとってこんなにうれしいことはありません。The significance of indivisual originality in the activities of human life was reported from the perspective of a singer-songwriter by Ms. Akane Irihi in a special lecture on 12 December 2006, at the Common Education Center, Mie University. The 'musical' lessons that she recieved at Nara Education University encouraged her to become a musician and singer-songwriter. Thereafter she successfully auditioned her composition at a recording company in Tokyo. Numerous experiences in human co-relations (i.e. co-musicians, staffs and fans) helped her, to grow as a better musician. Through performances of her art (live performance, recordings and compositions of music) and life experiences over about 10 years, she found that originality in the activities of human life, including art, investigation and so on, is extremely important, and that originality is created by the unique sensitivities of each person, which are the result of human relations with other persons, appreciation of arts, book readings, travels and so on. It seems that young persons should be encouraged to grow the good sensitivities in their lives, thanking people for supporting them, in order to promote better dreams and happiness for their lives and works in the future.
著者
村上 幸史
出版者
日本社会心理学会
雑誌
社会心理学研究 (ISSN:09161503)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.11-24, 2002-08-19 (Released:2017-01-07)

In Japan, the term "strength of luck" (as directly translated from Japanese) commonly refers to a fixed dispositional trait. In order to gain a more concrete understanding of the usage of the term "strength of luck," a questionnaire was designed and survey conducted of subjects to study the belief that some people have "strong luck" and others have "weak luck." The results showed that people who see themselves as having "strong luck" differ from those who see themselves as having "weak luck" in that : 1. They believe that they have many "lucky" experiences and few "unlucky" experiences. 2. Most of these "lucky" experiences occurred in "important situations." There was no difference between people who see themselves as having "strong luck" and those who see themselves as having "weak luck" when the occurrence probability of the event was considered low from the start. 3. They think that their "strength of luck" is correlated with their amount of effort. 4. It wasquite rare for them to make social comparisons. On the other hand, according to these results, people who see themselves as having "weak luck" don't necessarily feel they have few successful experiences in daily life, nor did they feel helpless. It was concluded that how one interprets one's own "strength of luck" is based on particular "lucky" and/or "unlucky" experiences.
著者
村上 京子
出版者
日本語教育方法研究会
雑誌
日本語教育方法研究会誌
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.104-105, 2013-03-09

In this study, we utilized portfolio evaluations in a Japanese language class in order to facilitate students' autonomous learning habits. Students determined their target levels of proficiency based on their own self-evaluation, and they were able to reflect on their learning activities through preparing their portfolio. Some learners, however, evaluated their proficiency after class as being lower, which we interpreted as the result of the students raising their target proficiency. Students were made aware of the areas where they need to improve, and were able to find new goals of their learning by drawing up their portfolio.
著者
大垣 亮 大竹 源人 中根 聡子 小笹 由希子 菅野 陽介 村上 大記 谷川 聡 竹村 雅裕
出版者
一般社団法人 日本アスレティックトレーニング学会
雑誌
日本アスレティックトレーニング学会誌 (ISSN:24326623)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.123-132, 2020-04-30 (Released:2020-06-05)
参考文献数
30

本研究は,男子大学生ラグビー選手を対象に,肉離れの発生率,重症度,外傷負担,発生要因について分析することを目的とした.男子大学生ラグビー選手113名を対象に,2017年から2018年の2年間に発生した肉離れを記録した.肉離れの発生率は,練習時(0.66/1000 player hours)よりも試合時(13.38/1000 player hours)で有意に高かった.重症度は試合時と練習時で差はなかったが,外傷負担は試合時が282.5 (日/1000 player hours)で練習時の約15倍であった.肉離れの38.5%はランニングで発生したが,次いでラックが26.9%でコンタクトプレーでも発生していた.また,肉離れの既往歴を有する選手は発生リスクが4.5倍であった.若年層からの肉離れの予防と再発予防は,チームの競技時間損失の軽減に貢献すると考えられた.
著者
村上 寛
出版者
日本宗教学会
雑誌
宗教研究 (ISSN:03873293)
巻号頁・発行日
vol.94, no.1, pp.27-48, 2020 (Released:2020-09-30)

カタリ派による著作『二原理の書』(Liber de duobus principiis)では、二元論及びその帰結としての自由意志の否定が主張されるが、天使の堕落を例証とするその論証は、無時間的な領域においてのみ成立する論証であって、時間的存在である人間に直ちに適用することが出来ないという意味で、そもそも論証に失敗している。その上で、カタリ派による意志理解を浮き彫りにするために、このような論理を時間的世界の人間に適用するなら、何らかの結果としての行為は善悪いずれかの原理によって与えられていた傾向性の実現であると理解することが出来る。すなわち、欲求やその抑制に関わる意志もいずれかの原理に由来するものであって自分自身に由来するものとは見做されず、善悪いずれかの傾向性の実現と見做されるのである。このことは、行為の原因となるのは外的な原理であり、意志とは関係なしに行為としての結果においてのみ善悪が判断されるというカタリ派的倫理観を示すものであると言えるだろう。