著者
松井 孝雄 水野 りか
出版者
日本基礎心理学会
雑誌
基礎心理学研究 (ISSN:02877651)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.198-201, 2013-03-30 (Released:2016-12-01)

In undergraduate psychology education, the course credit system is a useful way of improving student activities and offering subject pool. In this paper, we report the course credit system in Chubu University and evaluate it in terms of educational effect and student satisfaction.
著者
下山 進 松井 英男 下山 裕子
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.121-126, 2006 (Released:2006-04-10)
参考文献数
5
被引用文献数
3 7

Dayflower, knotgrass (indigo) and Prussian blue are known to be blue colorants used in traditional ukiyo-e color prints. For the non-destructive determination of the three blue colorants, the visible near-infrared reflection spectrum of each standard color sample was measured with a portable spectrophotometer using fiber optics. The three spectra, corresponding to each colorant, showed different patterns in the range of 630∼900 nm, and the three colorants could be easily identified by each respective spectrum pattern. This analytical method was applied for the identification of blue colorant(s) used in 36 prints of "Thirty-six Views of Mt. Fuji", the key-blocks of which were printed with blue color by Katsusika Hokusai, published in ca. 1830∼33. It was identified that every key-block of the 36 prints was printed with indigo, which was hitherto assumed to be Prussian blue, while all color-blocks were printed with Prussian blue. This pattern of color usage, indigo for the key-block and Prussian blue for the color-blocks, was also observed in 5 prints of the "Shokoku Taki Meguri" series, the key-blocks of which were printed with blue color, by Katsusika Hokuai, published in ca. 1832∼33.
著者
今村 牧夫 松井 裕典 片山 健太郎 武本 千恵 上原 孝
出版者
一般社団法人日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.254-265, 2015-04-10 (Released:2016-04-10)
参考文献数
12
被引用文献数
5 8

Team medical care needs to be improved at the outpatient clinic to manage highly complex cancer chemotherapy. In May 2008, Kurashiki Medical Center was the first medical institution in Japan to start a pharmaceutical outpatient clinic called a “support clinic.” At the support clinic, oncology pharmacy specialists interview patients and propose several suitable options of drug regimens to the physicians to ensure safe and effective treatment. We evaluated the functions expected of the support clinic and the appropriateness of health insurance application to the clinic's services.Physicians and nurses highly evaluated the work of the oncology pharmacy specialists at the support clinic. The function that they expected most of the support clinic was the design of supportive therapies followed by the design of treatment strategies. All 93 patients surveyed said that the support clinic was beneficial to them. Ninety-six percent of the patients considered that the support clinic services were worth paying.The support clinic has been providing oncology pharmacy specialists with great opportunities to fulfill their potential. Its services are needed by medical professionals and patients who want improved outpatient cancer treatment.
著者
木戸 秀和 橋爪 絢子 馬場 哲晃 榛葉 俊一 松井 岳巳
出版者
バイオメディカル・ファジィ・システム学会
雑誌
バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌 (ISSN:13451537)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.1-8, 2015-12-23 (Released:2017-08-17)

自律神経の活動度を表す心拍変動指標(HRV)から,ストレス状態などの推定ができるといわれている.本研究は日常的なストレス管理を目的に,普及率の高いスマートフォンのカメラ機能を使って脈波計測ができ,HRVを算出できるシステムを開発した.本論では,2つの検証実験から,その実用性を評価した.まず,室内照明条件下(600lx)で,開発したシステムを用いた脈波の計測,およびHRVの算出を行い,心電図計測によって算出したHRVと比較した.次に,室内照明以外の光条件(0.2lx, 15000lx, 50000lx)で脈波を計測し,HRVを算出できるかを検証した.検証実験の結果,50000lx以外の光条件では,システムと心電図でのHRVの算出結果に強い相関が認められた(LF:r=1.0, HF:r=0.99, p<0.05).
著者
松井 敏幸 久部 高司 矢野 豊 平井 郁仁
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.237-249, 2014 (Released:2014-02-26)
参考文献数
66

炎症性腸疾患(IBD)である潰瘍性大腸炎(UC)とクローン病(CD)はそれぞれ長期罹患者が増加し,種々の合併症が発症する.その中でも大腸癌(CRC)は最も重大な合併症であり,生命予後にも強く関与するため,その軽減に努力が重ねられてきた.本稿では,IBDにともなうCRCの近年の疫学的特徴について述べ,特に欧米とは異なったわが国独自の特徴にも触れた.CRC早期発見にはサーベイランス内視鏡(SC)の意義は高い.その適応などについて概要を解説する.
著者
今井 亮三 島 周平 藪内 威志 加藤 英樹 松井 博和
出版者
一般社団法人 日本応用糖質科学会
雑誌
応用糖質科学:日本応用糖質科学会誌 (ISSN:21856427)
巻号頁・発行日
vol.1, no.2, pp.147-152, 2011-04-20 (Released:2017-12-15)
参考文献数
33
被引用文献数
1

トレハロースはグルコースがα,α-1,1結合した二糖であり, 微生物や昆虫では, エネルギー源や乾燥等からの生体膜やタンパク質の保護物質として働くことが知られている。一方, 植物においてはトレハロースの検出が困難であったことから, 長い間トレハロースの生合成は否定されてきた。90年代後半に植物から初めてトレハロース生合成遺伝子が単離され, 高等植物中にもトレハロースが存在することが明らかになった。しかし, 植物中の蓄積量は極微量であり, 貯蔵糖やストレス保護物質であることは考えにくい。最近の研究で, トレハロースの生合成が植物の発生やストレス応答において重要な調節機能をもつことがわかってきた。特にトレハロース6-リン酸が植物の糖代謝において重要なシグナル物質であることが明らかになりつつある。本稿では, 植物においてトレハロース生合成が示すユニークな機能を紹介する。
著者
松井 正文
出版者
日本爬虫両棲類学会
雑誌
爬虫両棲類学雑誌 (ISSN:02853191)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.50-64, 1987-12-15 (Released:2009-03-27)
参考文献数
19
被引用文献数
27

近畿地方以北に分布するカスミサンショウウオ-トウホクサンショウウオ複合群244個体のアイソザイムについて,デンプンゲル電気泳動法を用い,17遺伝子座における変異を調べた。これまでに命名されていた6種(トウホク,クロ,ホクリク,アベ,トウキョウ,カスミ)は比較的小さなNeiの遺伝的距離(2種個体群間距離の平均の最小値=0.22)によって,たがいに明瞭に区別された。しかし,これらの種間にみられた遺伝的な関係と,これまで認められてきた系統関係との間には大きな不一致があった。白馬村産のサンショウウオ個体群は,他のすでに命名されている種と比較した場合に,独立種として認めるに足るほどの大きな遺伝的相違を示した。この結果にもとづいて,白馬村産の個体群を新種ハクバサンショウウオとして記載する。この種は中部地方飛騨山脈に含まれる,長野県の山地帯に分布する。カスミサンショウウオ-トウホクサンショウウオ複合群に属し,鋤骨歯列が浅いこと,鋤骨歯数が少ないこと,トウホクとカスミの中間的体型をもつこと,卵嚢外被に縦条を欠くこと,独特のアイソザイム泳動パターンをもつこと,で特徴づけられる。
著者
木下 かほり 佐竹 昭介 松井 康素 荒井 秀典
出版者
Japan Society of Nutrition and Food Science
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.72, no.5, pp.221-229, 2019 (Released:2019-10-28)
参考文献数
38
被引用文献数
1

フレイル高齢者でエネルギー摂取とは独立して偏りやすい栄養素を横断的に解析することを目的とした。当院フレイル外来を受診した独歩可能な高齢者270名 (年齢中央値79歳) を対象とし, 中等度以上の認知機能低下やタンパク質制限を要する者は除外した。フレイルはJ-CHS基準で評価した。食事摂取量は簡易型自記式食事歴法質問票で評価し, 推定エネルギー必要量を摂取したと仮定した栄養素・食品摂取量を算出後, 22の栄養素摂取量が日本人の食事摂取基準の推奨量または目安量を満たすかどうか評価した。フレイル有無において基準を満たしていない者の割合をχ2検定で性別に比較し, 差を認めた栄養素を従属変数, フレイルを独立変数, 年齢, BMIを共変量としたロジスティック回帰分析を性別に行った。その結果, 女性でのみ有意な関連を認め, フレイルの亜鉛摂取基準値未満に対するオッズ比 (95%信頼区間) は2.50 (1.23‐5.06) であった。フレイルな高齢女性では亜鉛の不足に留意した栄養指導が必要である。
著者
中川 昌一 堀内 昭作 松井 弘之
出版者
園藝學會
巻号頁・発行日
vol.60, no.1, pp.31-39, 1991 (Released:2011-03-05)
著者
松井 剛
出版者
日本評論社(発売)
雑誌
一橋論叢 (ISSN:00182818)
巻号頁・発行日
vol.126, no.5, pp.495-510, 2001-11

論文タイプ||論説
著者
松井 康人 長野 有希子 橋本 訓 吉崎 武尚
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.58, no.5, pp.337-344, 2019-10-15 (Released:2019-10-16)
参考文献数
11

国立大学の法人化に契機として,京都大学では安全管理の強化が行われた.2010 年以降に発生した約 1 900 件の事故情報を対象としてリスクを定量的に評価するために,アンケートのパラメータ間の比較と自由記述部の自然言語処理を用いた分析を実施した.分類毎の事故の報告数では,針刺し,転倒,交通事故,体液曝露,切れ・こすれの合計が,総報告数の7 割近くを占めていた.発生月は6 月が最大であり, 11 月も多い二峰性を示していた.自然言語処理では,車道から歩道に移動する際の自転車による転倒など,分類調査だけでは分からなかった傾向を,ベクトル俯瞰図から得た.またこれらの転倒は,接触型とスリップ型に分類でき,それぞれの要因についても明らかにした.
著者
金 煕濬 橋本 賢 松井 幸次郎 小名 清一 定方 正毅
出版者
一般社団法人 日本エネルギー学会
雑誌
日本エネルギー学会誌 (ISSN:09168753)
巻号頁・発行日
vol.76, no.3, pp.205-213, 1997-03-20 (Released:2010-06-28)
参考文献数
12
被引用文献数
5 6

Chongqing city, which is located in the southwest of China, suffers from acid rain damage caused by SO2 in coal combustion gas. Particularly, stoker type boilers in medium and small factories have no emission control facility in spite of using coal with high sulfur content (3-5%), so that a suitable countermeasure is required in angles of the cost, technological level and social conditions.We proposed a coal briquette combustion with the additive of limestone or slaked lime as one of the countermeasure. The possibility of coal briquette combustion methods was examined experimentally and compared with other methods from points of view of the cost and energy saving effect. The desulfurization rate of 70% was obtained in the briquette combustion method with the additive of limestone and 80% for slaked lime. Most of sulfur in the coal (both organic and pyritic) was trapped as gypsum anhydride (CaSO4). The desulfurization rate slightly depended on initial oxygen concentration in the supplied gas and size of limestone, while it was not influenced by briquetting pressure.The desulfurization cost of coal briquette was calculated as 20-30% of semi-dry or fluidized bed process. The briquette combustion method was expected to be effective in improving the human health and forest conservation in Chongqing city.
著者
赤澤 直紀 原田 和宏 大川 直美 岡 泰星 中谷 聖史 山中 理恵子 西川 勝矢 田村 公之 北裏 真己 松井 有史
出版者
日本理学療法士学会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.71-78, 2013-04-20 (Released:2018-04-12)
参考文献数
27

【目的】健常成人男性のHip Flexion Angle(HFA)値にハムストリングスのマッサージ部位の違いが及ぼす効果を検証することである。【方法】健常成人男性32名(32肢)へのマッサージ部位について無作為に筋腱移行部群(11名),筋腹群(11名)およびコントロール(対側下肢筋腹)群(10名)に割りつけ,3分間のマッサージ介入を同一の圧迫圧で行った。アウトカムは盲検化された評価者によって測定された介入前,介入直後,3分後,6分後,9分後,15分後のHFA値とした。【結果】マッサージ介入直後,3分後,6分後の筋腱移行部群のHFA値はコントロール群より有意に高値を示した。【結論】ハムストリングス筋腱移行部へのマッサージはHFA値を拡大させる可能性を示唆した。