著者
松井 久美 豊田 暁洋 飯塚 裕美子 小手森 綾香 高橋 みずき 菊水 健史
出版者
日本インスティテューショナル・リサーチ協会
雑誌
大学情報・機関調査研究集会 論文集 第11回大学情報・機関調査研究集会 論文集 (ISSN:24363065)
巻号頁・発行日
pp.122-127, 2022-11-11 (Released:2022-12-27)

麻布大学は生命科学分野のジェネラリスト育成事業「動物共生科学ジェネラリスト育成プログラム」の教育開発 に取り組んでいる。教学IR センターは本事業の推進のために設立、LMS 開発、学習データ解析、サイエンスリテラシー&コンピテンシーテストの実施・解析、フィードバック事業などを行っている。本発表では、それらの概要および学習者類型、フィードバック-リフレクションによる学習サイクル構築について報告する。
著者
浅山 和宣 森山 甲一 福井 健一 沼尾 正行
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第29回 (2015)
巻号頁・発行日
pp.1F24, 2015 (Released:2018-07-30)

対戦型コンピューターゲームにおいてAIの操作するキャラクター(NPC)は熟練した人間のプレイヤーに及ばないことがほとんどであり、NPCの強化が課題となっている。本研究では格闘ゲームを題材に、認識の速さが強さに及ぼす影響を調べ、未来の状態を予測することで行動パターンを変えることなくNPCを強化することを図った。未来の状態の予測にはk近傍法を適用し、計算の単純化を可能にした。

2 0 0 0 OA 印籠譜

著者
森, 玄黄斎
出版者
巻号頁・発行日
vol.巻1,
著者
鏡森 定信
出版者
一般社団法人 日本温泉気候物理医学会
雑誌
日本温泉気候物理医学会雑誌 (ISSN:00290343)
巻号頁・発行日
vol.69, no.4, pp.223-233, 2006 (Released:2010-04-30)
参考文献数
46
被引用文献数
2

In Japan, balneotherapy is now on fashion as one of complementary therapies. Nevertheless, in the ageing society, we are facing to needs in relation to evidence-based health care on every direction. This paper reviews current articles on the use of balneotherapy in health care.We made a systematic review on related articles in the Medline and Cochrane Library database from 1966 to 2005 that included randomized controlled and non-randomized clinical trials using balneotherapy. We also tried to classify spas in determining the chemical composition and their health effects. Ten kinds of spas (acidic, salty, sulfur, magnesium, carbon dioxide, arsenical-ferruginose, selenium, radon, sulfate, bicarbonate) were classified, and three disorders such as skin, joint/muscleskelton and circulatory system have been mainly treated by balneothrapy. In half of articles, randomized controlled trial appeared as the comparative method.In future, certain developed methods are requested to investigate effects of spas consisting of huge diversity of chemical content.
著者
宮永 和夫 川原 伸夫 高橋 滋 尾内 武志 森 弘文 横田 正夫
出版者
医学書院
雑誌
精神医学 (ISSN:04881281)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.43-49, 1985-01-15

抄録 CTスキャンを施行した群馬大学医学部附属病院受診者を調査し,透明中隔腔及びヴェルガ腔を有する症例を抽出し検討した結果,以下のような知見を得た。 (1)全科9,408例(男5,104例,女4,304例)中,男29例,女16例の計45例(0.47%)にこれらの腔を認めた。なお男性に女性より多く認められた。 (2)45症例は,透明中隔腔のみ35例(78%),透明中隔腔及びヴェルガ腔9例(20%),ヴェルガ腔のみ1例(2%)に分けられた。 (3)45例には,疾患別にみると,てんかん,頭痛,発育障害,精神分裂性障害などが多く認められた。 (4)内因性精神病,すなわち精神分裂性障害と感情障害においては約5%の頻度でこれらの腔が認められた。 (5)これらの腔と精神分裂病症状の関係は,1)症状形成に関与する,あるいは 2)単なる合併であるというつの可能性が指摘された。
著者
森脇 慧
出版者
日本フランス語フランス文学会
雑誌
フランス語フランス文学研究 (ISSN:04254929)
巻号頁・発行日
vol.121, pp.85-101, 2022 (Released:2022-08-31)

La Vie scélérate à travers La Vie sans fardsroman, autobiographie et biographie chez Maryse CondéKei MORIWAKI   Cet article propose de relire La Vie scélérate à partir de La Vie sans fards pour repenser la relation entre les romans et les œuvres (auto)biographiques chez Maryse Condé.  La Vie scélérate est un roman paru en 1987, dans lequel Condé raconte l’histoire d’une famille bourgeoise noire de Guadeloupe à travers quatre générations, et La Vie sans fards est la deuxième œuvre autobiographique, parue en 2012, dans laquelle l’auteure raconte sa démarche en Afrique dans les années 60. Malgré le décalage des dates de parution et des sujets, l’écrivaine suggère dès les titres une relation profonde entre les deux œuvres : la conformité de l’expression « La Vie », la consonance en « s » et l’assonance en « a » les reliant phonétiquement.  En outre, nous pouvons remarquer une concordance des arbres généalogiques des familles dans les deux œuvres. À cet égard, sont particulièrement significatives la présence de Claude dite Coco, fille de quatrième génération de la famille et narratrice de La Vie scélérate, et celle de Denis, le premier fils de Condé. En effet, les circonstances de leur naissance (l’écrivaine confie pour la première fois, dans La Vie sans fards, la « vérité » que Denis est bâtard) et de leur enfance sont semblables. En outre, leurs descriptions, dans les deux livres, présentent des analogies textuelles. Si nous relisons La Vie scélérate par cet intermédiaire, Claude apparaît ainsi comme le double de Denis.  Or Condé a déclaré avoir une relation complexe avec son fils aîné : pendant longtemps, elle n’a pas pu accepter d’être mère célibataire et a dissimulé la naissance de Denis ; plus tard, elle n’a pas pu accepter qu’il soit homosexuel (le choix du nom épicène « Claude » reflèterait ce fait) ni qu’il ait voulu devenir écrivain. À l’époque où Condé a écrit La Vie scélérate, Denis souffrait de ce rejet de son identité et avait quitté sa mère.  Cette relecture nous permet de présenter de nouvelles interprétations de La Vie scélérate : à travers le personnage de Claude, Condé raconte l’histoire fantasmée de Denis, auquel elle dédie ce roman en tant que mère écrivaine. Elle a ainsi voulu légitimer son fils par sa propre création, en espérant qu’il bâtirait sa propre identité comme Claude, qui le fait et décide d’écrire un roman éponyme à la fin de l’intrigue.
著者
藤井 博英 伊藤 治幸 角濱 春美 清水 健史 村松 仁 森 千鶴 石井 秀宗 中村 恵子 田崎 博一
雑誌
青森県立保健大学雑誌 = Journal of Aomori University of Health and Welfare (ISSN:13493272)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.27-34, 2009-06

今日、精神科医療においては、これまでの入院中心の精神医療から地域での生活を支えるための支援が行われている。なかでも精神科訪問看護は、精神障がい者の地域生活をサポートする上で重要な役割を果たしている。そこで、本研究では、質問紙開発のために、精神科訪問看護師が認知する精神科訪問看護のアウトカムを明らかにすることを目的とし、文献概観および北東北3県で訪問看護を実施している施設で訪問看護に従事する看護師49名を対象に半構造化面接を実施し内容分析を行った。面接の内容は、1)患者の観察点、2)実施した看護内容、3)患者の変化や効果、4)症状悪化のサインについてである。精神科訪問看護師が認知する訪問看護のアウトカムを文献概観および内容分析の結果をカテゴリー分類した結果59項目23カテゴリーに分類された。本研究の結果と文献検索から得られたアイテムとはほとんど整合していた。本研究の特徴的な事としては、利用者本人のケアだけではなく、家族ケアにも視点を置かれていた。centered mind medical care. Above all, the psychiatric home visiting an important role when there is it, and mentally-handicapped persons supports the local life of the person. Therefore, in this study, I was aimed at clarifying the outcome of the psychiatry home visiting at home that community mentally psychiatric visiting nurses visit recognized and I carried out a half posture Creator interview for 49 nurses who engaged in documents general view and the temporary nursing at home of the institution which carried out temporary nursing at home in three prefectures of North Tohoku and performed a content analysis. The contents of the interview about 1)the patient of the observation 2)practice content 3) a change and the effect patients, 4) a sign of symptom aggravation. Documents surveyed the outcome of the temporary nursing at home that nurse psychiatry visit recognized and it was classified the results of the content analysis in 23result 59 items categories that were similar for a category. I almost adjusted it with the item provided from document retrieval as a result of this study. When it is decided that this study is characteristic, the knowledge at the action level that I compare it with there being the thing which put a viewpoint for the family care as well as the care of the user person himself, an existing study and depend, and is concrete is a provided point.

2 0 0 0 腸チフス

著者
松峯 敬夫 広田 英夫 福留 厚 青木 幹雄 森田 博義 瀬戸 輝一
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.590-591, 1985-05-20

近年腸チフスは激減し,特に重症例をみる機会は稀となつているが,出血や穿孔を起こし,確定診断の得られぬまま腸切除が行われる例も皆無ではなく,今日でもなお緊急手術を要する腸疾患として,その存在を念頭に置く必要がある. そこで今回は,当院で経験した2例の穿孔例(表)のうちから,広範囲腸切除を施行した1例を選び供覧する.
著者
森 禎章 山路 純子
出版者
保健医療学学会
雑誌
保健医療学雑誌 (ISSN:21850399)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.45-61, 2018-04-01 (Released:2018-04-01)
参考文献数
73

皮膚における侵害受容はAδ線維とC線維の自由神経終末により行われる.Aδ侵害受容器は主に機械刺激に応答し,刺す痛みや速い痛みを生じる.C侵害受容器は熱,冷,化学および機械刺激に応答し,灼けつく痛みや遅い痛みを生じる.侵害受容器の神経終末にはイオンチャネルや受容体が発現しており,機械刺激に対しpiezo1 やASICs などのイオンチャネルが,熱刺激に対しTRPV1〜4 チャネルが,冷刺激に対しTRPM8 とTRPA1 チャネルが,化学刺激に対しASICs,TRPV1,TRPV3,TRPM8,TRPA1 チャネル,ATP 受容体,B2 受容体がこれを受容する.この総説では,侵害受容に関わるイオンチャネルと受容体について,電気生理学的観点から解説する.
著者
森中 房枝 浮中 菜々子
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集 平成26年度(一社)日本調理科学会大会
巻号頁・発行日
pp.164, 2014 (Released:2014-10-02)

【目的】鹿児島では法事菓子の主役として高麗餅を使用することが多い。「これがし」とか「これもち」と呼び,小豆餡と米の粉こね合わせた蒸し菓子である。高麗餅が鹿児島に伝わったのは,慶長3年(1598年)朝鮮の役により,豊臣秀吉の命を受けて出兵した島津義弘が,李朝の陶工たちを南原(ナモン)から捕虜として連れ帰った折に一緒に伝えたとされている。鹿児島県鹿屋市笠之原地域では,この高麗餅を「シロ」と呼び,地域の玉山宮では祭事や行事の際に高麗餅「シロ」を奉納し「餅返し」の儀式を行っていた。同様に薩摩焼窯元日置市東市来町美山でも,高麗餅を作っていたという記録が残されている。鹿児島における高麗餅の歴史・文化を探る糸口にする目的で調査を行った。 【方法】鹿屋市笠之原地域玉山宮に伝わる口伝を川本家が書き留めた「玉山宮由来記」を中心に,「シロ」の作り方の再現,聞き取り調査を行った。薩摩焼14代陶工沈壽官氏からの聞き取り調査,司馬遼太郎著「故郷忘じがたく候」文藝春秋1986,南日本新聞社著「かごしまの味」春苑堂1969,全鎮植・鄭大聲編著「朝鮮料理全集―6餅・菓子・飲料」柴田書店1986から高麗餅の由来や歴史的背景を探り,「シロ」との比較を試みた。 【結果】韓国の伝統菓子「パッシルトッ」と鹿屋市笠之原の玉山宮に代々伝えられてきた高麗餅「シロ」を再現し比較してみると,類似性が多く美山の記録も同様であった。南原から連れてこられた陶工たちは串木野の島平に上陸後,東市来町美山に移り住み,一部は時を経て笠之原に移住している。ここには陶土がなく陶芸文化は廃れたが,望郷の為に「玉山宮」を建立し,高麗餅を作って「餅返し」儀式を伝えたことが推察される。
著者
平森 朋子 眞鍋 治彦 久米 克介 有川 智子 武藤 官大 武藤 佑理
出版者
一般社団法人 日本ペインクリニック学会
雑誌
日本ペインクリニック学会誌 (ISSN:13404903)
巻号頁・発行日
pp.12-0061, (Released:2013-09-30)
参考文献数
13

発作性片側頭痛は,群発頭痛と同様に激しい片側痛とともに自律神経症状を呈するが,インドメタシンが著効することが特徴の,まれな疾患である.今回,群発頭痛からの移行,三叉神経痛との合併例を含む発作性片側頭痛の3 例を経験したので報告する.症例1 は31 歳,男性.突然5~6 回/時の頻度で,右後頭部痛が出現した.発作時に同側の流涙,眼瞼下垂,鼻閉を伴った.発作性片側頭痛を疑いインドメタシンの投与を開始したところ,痛みは消失した.症例2 は63 歳,女性.反復性群発頭痛として発作期のプレドニゾロンと予防薬としての炭酸リチウム,ベラパミルの投与を行っていたが,寛解期が短くなり,発作時にジクロフェナクで痛みが軽減したことから,インドメタシンを定期投与した.その後,発作は消失した.症例3 は77 歳,男性.特発性三叉神経痛としてカルバマゼピンの投与中であった.痛み発作時に同側の流涙,結膜充血,眼瞼下垂を伴うことがあったため,インドメタシンを併用投与した.その後痛みは軽減消失した.頭部・顔面痛は長期的な治療を要することが多いが,その経過中に痛みの性状が変化したり治療に抵抗性を示す場合には,他の疾患の合併を念頭に置く必要がある.
著者
森山 新
出版者
お茶の水女子大学比較日本学研究センター
雑誌
お茶の水女子大学比較日本学研究センター研究年報
巻号頁・発行日
no.3, pp.111-117, 2007-03

グローバル時代を迎え、日本語教師は言葉だけ教えればよい時代は終わり、文化を含めた総合的な日本語教育が求められている。また異文化理解教育も、単に伝統文化などの知識を教えればよいわけではなく、異文化を読み解く能力(文化リテラシー)を育む教育が求められている。言語習得に対する考え方は、時代と共に行動主義、生得主義、認知主義へと大きく変化してきたが、21世紀を迎え、認知主義は応用認知言語学を提示し、言語教育に有益な示唆を与え始めている。グローバル時代に求められる総合的日本語教育にふさわしい言語観であると言える。
著者
森 詩恵
出版者
社会政策学会
雑誌
社会政策 (ISSN:18831850)
巻号頁・発行日
vol.9, no.3, pp.16-28, 2018-03-30 (Released:2020-05-15)
参考文献数
41
被引用文献数
1

本稿の目的は,「福祉の市場化」という視点から,わが国の高齢者福祉政策の変遷を再検討し,介護保険制度の現状と根本的課題を提起することである。本稿の結論は以下の4点である。第一は,高齢者福祉政策における「福祉の市場化」は1980年代半ばからのシルバービジネスの登場と措置制度下での民間事業者への委託実施,2000年からの介護保険制度導入という二段階で実施された。第二に,介護保険制度導入により介護サービス事業者だけでなく,ケアプラン作成機関,訪問調査等にも民間事業者が参入し,これまで行政が担ってきた「相談業務」など介護サービス供給における基盤部分でも「福祉の市場化」が進んでいる。第三に,介護保険制度の根本的問題は,公的責任のもとでの利用者の生活保障がなされていない点である。第四は,2014年改正では地域や民間事業者の活用と高齢者の社会参加が求められ,地域包括ケアシステムという名のもとで「日本型福祉社会」論の再来の危険をはらんでいることが懸念される点である。