著者
森村 進 Morimura Susumu
出版者
神奈川大学
雑誌
神奈川法学
巻号頁・発行日
vol.22(1), pp.277-287, 1986-11-26
著者
森岡 郁晴 宇田 賀津 山本 美緒
出版者
一般社団法人日本衛生学会
雑誌
日本衛生学雑誌 (ISSN:00215082)
巻号頁・発行日
vol.70, no.3, pp.242-248, 2015 (Released:2015-09-26)
参考文献数
25
被引用文献数
3 3

Objectives: The purpose of this study was to clarify the contamination and cleaning of touch panels used in everyday life and the awareness of persons in charge and users of devices about contamination. Methods: Samples from touch panels were cultured to detect viable bacteria (n=132), Staphylococcus aureus (n=66) and Escherichia coli (n=64). A questionnaire survey was conducted on persons in charge and users of the devices on the day of sampling. Results: Viable bacterial cells were detected in more than 90% of the automatic teller machines (ATMs) at banks, the ticket machines at stations, and the copy machines at convenience stores. S. aureus and E. coli were detected in more than one-half of such devices examined. The detection rate of viable bacterial cells in smartphones was 57.5% and was lower than those in other devices. More than 65% of the ATMs, ticket machines, and copy machines were cleaned once or twice a day. More than one-half of the users of smartphones or button-type mobile phones did not clean their devices. Those who did not aware about the contamination of touch panels were 46.6% of the persons in charge and 38.2% of the users. Conclusion: It is necessary to examine the suitable number of times and methods of cleaning of touch panels and to raise the awareness of persons in charge or users of such devices about contamination.
著者
森 貴司
出版者
分子シミュレーション学会
雑誌
アンサンブル (ISSN:18846750)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.118-126, 2020-04-30 (Released:2021-04-30)
参考文献数
16

相加性は統計熱力学の基本的な性質である.相加性を認めれば,そこからエントロピーの凸性,異なるアンサンブルの等価性,比熱の非負性など,様々な重要な性質が導かれる.統計力学の理論を数学的に厳密に適用すると,短距離相互作用系の平衡状態は必ず相加性を満たすという結論が得られる.しかしながら,この議論には落とし穴があり,短距離相互作用系であっても,「真の平衡状態」に達する前に現れる長寿命の「準平衡状態」においては,自由度間に実効的な長距離相互作用が働く結果相加性を破る場合があることを説明する.この「準平衡状態」はもとのハミルトニアンとは異なるハミルトニアンの平衡統計力学で記述される.つまり,多体系の非平衡ダイナミクスから得られる時系列データの中に,まったく異質なハミルトニアンの平衡統計力学が埋まっていたことになる.
著者
森 修一
出版者
日本ハンセン病学会
雑誌
日本ハンセン病学会雑誌 (ISSN:13423681)
巻号頁・発行日
vol.86, no.3, pp.189-211, 2018 (Released:2018-08-29)
参考文献数
20

ハワイでは19世紀半ばからハンセン病の蔓延が始まった。これに対してハワイ王国政府は1865年に公衆衛生政策としての隔離を決定、モロカイ島のカラワオを療養地とし、患者移送を始めた。患者の発見は密告と逮捕により行われ、容赦なくモロカイ島に送られた。政府は当初、カラワオで患者が自給自足する農業コロニーを目指したが、地理的特性や予算不足などが要因となり、農業コロニー構想は失敗し、カラワオは無法地帯となり、多くの混乱が生じた。1873年にはダミアン神父がカラワオに赴き、患者の救済を開始、政府との交渉にも務め、混乱は収拾された。その後、ハンセン病対策費の増加、治安システムの整備などによりカラワオには治安が確保され、療養地は近接するカラウパパへ拡がり、その拡充と制度の整備の過程とアメリカ合衆国の関与の中でハワイでは隔離政策が進展していった。
著者
杉浦 彩子 サブレ森田 さゆり 清水 笑子 伊藤 恵里奈 川村 皓生 吉原 杏奈 内田 育恵 鈴木 宏和 近藤 和泉 中島 務
出版者
一般社団法人 日本聴覚医学会
雑誌
AUDIOLOGY JAPAN (ISSN:03038106)
巻号頁・発行日
vol.64, no.1, pp.69-77, 2021-02-28 (Released:2021-03-20)
参考文献数
23

要旨: 補聴器がフレイルに与える影響を明らかにすることを目的に, 補聴器導入前と補聴器導入約半年後に基本チェックリスト (Kihon Check List: KCL) を実施し, その変化について検討した。 補聴器装用歴のない60歳以上の補聴器外来初診患者64名において, 補聴器導入前後における KCL 総得点の平均は, 装用前が5.1点, 装用後が4.9点で, 有意な変化は認めなかった。KCL の下位項目である日常生活関連動作, 運動器機能, 低栄養状態, 口腔機能, 閉じこもり, 認知機能, 抑うつ気分も有意な変化は認めず, KCL の質問項目それぞれについての検討で, 質問1(公共交通機関での外出) のみ有意な変化を認めた。KCL 総得点がロバスト方向へ変化した群としなかった群の特性の違いについて検討したところ, 補聴器導入前の KCL 総得点が高得点であること, 良聴耳聴力がよいことが有意にロバスト方向への変化と関連していた。一方, KCL 総得点のフレイル方向への変化の有無における特性は明らかでなかった。
著者
伊東 明子 阪本 大輔 杉浦 俊彦 森口 卓哉
出版者
一般社団法人 園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.207-215, 2021 (Released:2021-06-30)
参考文献数
29

ニホンナシにおける耐凍性の簡便な評価法の開発を目的に,茨城県つくば市(農研機構果樹茶部門),鳥取県東伯郡北栄町(鳥取園試),福岡県筑紫野市(福岡農林総試),熊本県宇城市(熊本農研セ果研),熊本県八代郡氷川町(現地圃場),および鹿児島県薩摩川内市(鹿児島農開総セ果樹北薩:当時)に植栽の ‘幸水’,‘新高’ および ‘二十世紀’ 成木を用い,道管液糖含量と耐凍性(半数致死温度:LT50 (°C))の関係を2011~2017年度の12月から2月(‘二十世紀’ は12月から1月)のサンプルを用いて調査したところ,両者の間には品種ごとに異なる負の相関があることが明らかとなった(‘幸水’:LT50 (°C) = –0.516A–0.417,‘新高’ LT50 (°C) = –0.342A–4.55,‘二十世紀’:LT50 (°C) = –0.268A–9.84,ここでAは道管液糖含量(mg・mL–1)を示す).またその相関から外れたサンプルの一部については,ポット樹を用いた温度制御実験により,急激な温度変化が起こると道管液糖含量は温度変化に反応して比較的速やか(1~2日)に変化するのに対し,LT50 (°C)の反応は遅い(10日以上)ことが示され,両者の温度変化に対する反応の早さの違いが要因である可能性が示された.また,道管液の糖含量は果実糖度計など簡易的な示差屈折計を用いてもおおよそ把握できることが示された.本手法は,品種ごとに異なる検量線の作成を要すること,また糖含量はLT50 (°C)を決定する重要な要因の一つではあるが唯一の要因ではないことから,使用場面に一定の限界はあるが,たとえば耐凍性が問題となる地域において,当該期間中に定期的に道管液を測定することで,耐凍性の脆弱な園地や年次を把握するツールとして使用できるものと考えられた.
著者
塩本 祥子 松村 純 森 健太郎 三秋 泰一
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.26, no.3, pp.337-340, 2011 (Released:2011-07-21)
参考文献数
9
被引用文献数
2

〔目的〕本研究では端座位における骨盤前後傾運動中の股関節,脊柱の運動について明らかにするために,各関節の角度について分析した.〔対象〕健常成人男性18名(平均年齢24.7±3.7歳)とした.〔方法〕骨盤傾斜角度,股関節角度,脊柱を上部胸椎,下部胸椎,腰椎にわけた各々の角度について,3次元動作解析装置を用いて角度変化を測定した.〔結果〕骨盤前傾運動に伴い,股関節屈曲,腰椎・下部胸椎の伸展がみられた.また,骨盤後傾運動に伴い,股関節伸展,腰椎・下部胸椎の屈曲がみられた.骨盤可動範囲と下部胸椎可動範囲で正の相関(前傾運動時r=0.47,後傾運動時r=0.54)がみられた.〔結語〕骨盤前後傾運動中の脊椎・股関節の動きは相互に影響していた.また,骨盤傾斜可動範囲と下部胸椎可動範囲に正の相関がみられたことから,脊柱の可動性と骨盤の可動範囲が影響し合うことが示唆された.
著者
上森 亮
出版者
早稲田大学大学院 社会科学研究科
雑誌
社学研論集 (ISSN:13480790)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.40-54, 2007-09-25

論文
著者
小寺 玲美 千葉 優子 田村 嘉章 宮澤 理恵子 種井 良二 森 聖二郎 井藤 英喜 荒木 厚
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.43-50, 2019-01-25 (Released:2019-02-13)
参考文献数
22
被引用文献数
3 3

目的:水疱性類天疱瘡は,表皮基底膜部抗体の出現により表皮下水疱を生じる自己免疫疾患である.近年,DPP-4阻害薬使用中の高齢糖尿病患者における水疱性類天疱瘡の発症報告が散見されるようになったが,どのような臨床的特徴を有するのか不明な点が多い.水疱性類天疱瘡を発症した高齢2型糖尿病患者の臨床的特徴について,糖尿病がない水疱性類天疱瘡患者と比較し検討を行った.方法:対象は2012年9月から2016年9月に,当院皮膚科にて水疱性類天疱瘡と確定診断された65歳以上の2型糖尿病患者15名(年齢81.1±5.5歳,男性11名,女性4名)および非糖尿病高齢患者20名(年齢87.7±7.3歳,男性8名,女性12名)である.発症時のADL,併存疾患,使用薬剤,および臨床経過について調査し,Wilcoxon検定及びχ2検定を用いて群間比較した.結果:2型糖尿病患者における水疱性類天疱瘡発症時のHbA1c値は7.3±1.6%であった.糖尿病患者においては,DPP-4阻害薬を15例中13例(87%)が内服しており,平均服用期間は17.7±10.7カ月であった.糖尿病患者では,非糖尿病患者と比較して男性が多く,発症年齢が若いが,一方で神経変性疾患,要介護4以上のADL低下,認知症の合併例が有意に少なかった.糖尿病患者の皮膚病変はDPP-4阻害薬を中止し,ステロイド治療を行うことで改善したが,全症例でステロイド治療に伴いインスリン治療を導入した.抗BP180NC16a抗体が陰転化した症例では,全例でDPP-4阻害薬が使用されていた.結論:水疱性類天疱瘡を発症した高齢2型糖尿病患者は,非糖尿病患者と臨床的背景が異なり,DPP-4阻害薬の使用は水疱性類天疱瘡の発症と関連している可能性が高いと考えられた.DPP-4阻害薬の投薬を中止するとともに,皮膚科と連携しながら治療を行うことで良好な治療経過が得られた.
著者
森 園子
出版者
一般社団法人 数学教育学会
雑誌
数学教育学会誌 (ISSN:13497332)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1-2, pp.1-13, 2017 (Released:2020-04-21)

現在,我が国の大学生の数学学力は低下傾向にあり,さまざまな問題を抱えている。この傾向 は,私立大学文系学部に特に著しい。このような問題の背景には,①入試における数学の取り扱 い,②高校の履修内容で,必修は数学Ⅰまたは数学基礎のみであり,数学Ⅱ以降の内容が不徹底 となりがちな傾向がある事などが,その要因として挙げられる。また,経済・社会系学部で必要 とされる数学の内容と,入試に課される数学の内容・範疇において齟齬が見られる事も,新に浮 かび上がってきている。本稿では,上記の観点からフランスの数学教育について訪問調査した結 果を述べ,振り返って我が国の数学教育を考えるものである。
著者
高森 建二
出版者
日本香粧品学会
雑誌
日本香粧品学会誌 (ISSN:18802532)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.92-95, 2014-06-30 (Released:2015-07-24)
参考文献数
12

Itch has been defined as an unpleasant sensation that provokes the desire to scratch itch. The itch in dry skin such as xerosis and atopic dermatitis is antihistamin-resistant itch (intractable itch). The itch in dry skin is induced easily by weak stimuli such as mechanical, chemical or physiological stimuli (alloknesis). Alloknesis may be induced by lowering of itch threshold. One of the cause of this phenomenon is the elongation (invasion) of nerve fibers into the epidermis. In this paper the invasion mechanisms of nerve fiber into the epidermis and the management of itch in dry skin were discussed.
著者
有森 茂 吉田 美代子 市村 香
出版者
The Japan Society for Clinical Immunology
雑誌
日本臨床免疫学会会誌 (ISSN:09114300)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.80-86, 1990-02-28 (Released:2009-01-22)
参考文献数
13
被引用文献数
6 8

Ge-132, 1, 500mg per day, was administered to 47 y-o house wife who suffered from rheumatoid arthritis associated with Sjögren's syndrome and microcytic hypochromic anemia since 1983. Her clinical stage of rheumatoid arthritis was Stage II and class was 1. Polyarth-ralgia and joint swelling were getting worse even though she was administered both non-steroidal antiinflammatory drug and small dose of prednisolone. Treatment with Ge-132 brought her in a remission state of rheumatoid arthritis and MCV and MCH as well as Hb were improved within 5 months. Two-color flow cytometry of peripheral lymphocytes demonstrated an increase of lymphocyte, CD3-, CD21+ (B cell), CD3+, CD21- (T cell), CD4-, CD8+ (suppressor T cell), CD4+, CD8- (helper T cell), CD16+, DR- (NK cell) and all of double negative cells such as CD3-, CD21- cell, CD4-, C8- cell, and CD16-, DR-cell, parallel to clinical status.These data surely indicated that Ge-132 is effective to this patient.
著者
金森 達之 桑山 健次 辻川 健治 宮口 一 岩田 祐子 井上 博之 岸 徹
出版者
日本法科学技術学会
雑誌
日本法科学技術学会誌 (ISSN:18801323)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.237-245, 2007 (Released:2007-10-06)
参考文献数
7
被引用文献数
3 5

A urine sample obtained from a phenothiazine user was examined to identify metabolites which caused false-positive result on a screening test for methamphetamine in urine based on the Simon's color test. The urine sample was processed by liquid-liquid extraction under mild alkaline condition, and the extract was analyzed by TLC using Simon's reagent as a visualization reagent. Two blue or violet spots were appeared on the TLC plate by this reagent, and were identified as norchlorpromazine sulfoxide and norpromethazine sulfoxide by mass spectrometry after purification of the spots. Both of these two compounds possess an aliphatic secondary amine moiety, and are known as the metabolites of chlorpromazine and promethazine. These metabolites in the above urine sample were also confirmed by HPLC and LC/MS analysis. A control urine sample spiked with these metabolites gave positive result on the above screening test, indicating that these metabolites were the substances which caused false-positive on the test.
著者
大塚 美智子 森 由紀 持丸 正明 渡邊 敬子 小山 京子 石垣 理子 雙田 珠己 田中 早苗 中村 邦子 土肥 麻佐子 原田 妙子 小柴 朋子 滝澤 愛 布施谷 節子 鳴海 多恵子 高部 啓子 河内 真紀子 増田 智恵 川端 博子 薩本 弥生 猪又 美栄子 川上 梅 渡部 旬子 倉 みゆき 丸田 直美 十一 玲子 伊藤 海織 角田 千枝 森下 あおい 上西 朋子 武本 歩未
出版者
日本女子大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2013-04-01

2014~2016年に関東、関西、中部、中国、九州地区で3200名、約50項目の日本人成人男女の人体計測を行い、マルチン計測による3200名と三次元計測による2000名のデータベースを構築した。これにより、アパレル市場の活性化と国際化が期待でき、JIS改訂の根拠データが得られた。人体計測データの分析の結果、現代日本人は20年前に比べ身長が高く、四肢が長いことが明らかになった。また、若年男子のヒップの減少と中高年成人女子におけるBMIの減少が顕著であった。