著者
藤森 弘子 前田 真紀
出版者
日本語教育方法研究会
雑誌
日本語教育方法研究会誌
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.102-103, 2015-03-28

In order to develop academic Japanese abilities in students on the Japanese Language Program at Tokyo University of Foreign Studies (JLPTUFS), teaching materials based on can-do list are being developed. The can-do list indicates learners' proficiency and skills of academic Japanese. This paper examines how a textbook with a task-based syllabus based on can-do list that we are developing can be applied in a beginners' classroom. In this presentation, we will report the procedure of task-based activities used and discuss the effectiveness of a task-based syllabus.
著者
楠見 孝 松田 憲 杉森 絵里子
出版者
日本基礎心理学会
雑誌
基礎心理学研究 (ISSN:02877651)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.142-146, 2009-09-30 (Released:2016-12-01)
被引用文献数
2

In several studies, we used surveys and experimental methods to investigate the factors evoking consumers' sense of safety and feelings of nostalgia in relation to the mere exposure effect in consumer's ad processing. The first series of studies revealed that the frequent repetition of an ad increased familiarity, liking as well as the sense of safety of a product by mere exposure effect. However, prior risk information about the products suppressed those effects. The second series of studies found that nostalgia occurs in response to events that had a long time lag after having frequent repetition in the past. We found five steps of nostalgic ad processing using a structural equation modeling: (1) nostalgic predisposition, (2) perception of nostalgic triggers, (3) retrieval of past events and ad memory, (4) familiarity and positive mood on ad, and (5) intention of purchase. Finally, we discuss the function of nostalgia based on experiments of source monitoring and emotion associative memory using auditory or visual ad stimuli.
著者
安武 友美子 大室 美穂子 大池 貴行 森下 志子 川俣 幹雄 河崎 靖範 槌田 義美 新堀 俊文
出版者
一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
雑誌
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 (ISSN:18817319)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.148-152, 2011-10-31 (Released:2016-07-05)
参考文献数
32
被引用文献数
6

誤嚥性肺炎初発患者を対象に,発症にかかわる身体機能面,栄養状態,認知面の要因について後方視的に調査し検討した.その結果,歩行能力やADLが低下している患者,また認知能力の低下がある患者は嚥下能力が低く,誤嚥性肺炎発症のリスクがより高いことが示唆された.背景因子としての年齢,BMI,血清アルブミン値とは有意な相関が認められなかった.また基礎疾患として,脳血管疾患,呼吸器疾患との間で嚥下能力に差異は認められなかった.以上のことより,誤嚥性肺炎の発症リスクを低下させるためには,実用的な歩行獲得やADL向上を図るリハビリテーション,認知症進行の予防が重要であると考えられた.
著者
岡本 慎司 森本 昌宏 森本 充男 前川 紀雅 森本 悦司 古賀 義久
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.26, no.5, pp.570-575, 2006 (Released:2006-10-25)
参考文献数
10

進行がんに対する治療法の進歩による患者の延命に伴い, 痛みを訴える患者が増加していると推察される. このような患者は痛みのコントロールが困難であるとして当科に紹介されることが多く, これらの痛みに対しては神経ブロック療法の併用を積極的に行っている. 特に骨転移による痛みは医療用麻薬のみでコントロールすることは不可能であり, 持続硬膜外ブロックを選択することが多い. さらに, 当科では在宅での管理を積極的に行っており, 硬膜外持続注入用アクセスを用い, 21名で良好な除痛効果を確認している. がん性疼痛患者に対しては, 医療用麻薬一辺倒ではなく適切な時期に適切な神経ブロック療法を行うべきであり, 在宅での管理にあたっては, 硬膜外持続注入用アクセス植え込みを積極的に施行すべきと思われる.
著者
森口 洋一
出版者
奈良教育大学次世代教員養成センター
雑誌
次世代教員養成センター研究紀要 = Bulletin of Teacher Education Center for the Future Generation (ISSN:21893039)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.65-74, 2022-03-31

河崎なつ(1889―1966 河崎ナツ、河崎夏子と表記される場合もある)は、戦前は市川房枝らと共に婦人参政権獲得運動に加わり、戦後は参議院議員も務めた。日本母親大会の創設や原水爆禁止運動にも関わった社会運動家として、広く知られている。その一方で河崎は優れた教育者でもあった。奈良教育大学の前身校の一つである奈良県師範学校女子部を卒業後、母校でもある五條尋常小学校を振り出しに、東京女子高等師範学校や同校の研究科への進学を挟みながら、小樽女子高等女学校、東京女子高等師範学校、東京女子大学、女子英学塾(現在の津田塾大学)、文化学院、白梅学園短期大学などで教鞭をとり、専門とする作文指導には定評があった。河崎について論じた文献は、社会運動家としての側面に注目したものが多く見られるが、河崎の出発点は教育者であり、その終着点も教育者にあった。本稿では河崎の教育者としての歩みをトータルに俯瞰しながら、その原点を探っていった。
著者
羽岡 健史 森下 由香 内藤 祐貴 大西 新介 奈良 理 高橋 功
出版者
一般社団法人 日本救急医学会
雑誌
日本救急医学会雑誌 (ISSN:0915924X)
巻号頁・発行日
vol.25, no.10, pp.785-791, 2014-10-15 (Released:2015-03-12)
参考文献数
13
被引用文献数
1

肥満細胞の活性化により惹起される種々のアレルギー症状と急性冠症候群(acute coronary syndrome: ACS)の同時発症はKounis症候群と呼ばれている。我々はガベキサートメシル酸塩gabexate mesilate: GM)の投与後にアナフィラキシーと冠攣縮性狭心症を呈した症例を経験したので報告する。症例はアルコール性慢性膵炎と糖尿病の既往のある72歳の女性。心窩部痛を主訴に当院に救急搬送され,慢性膵炎急性増悪と診断された。単純CT撮影後にウリナスタチン50,000単位を投与。次にGM 100mgの投与を開始してから8分後,気分不快,呼吸苦,顔面紅潮,喘鳴が出現した。まもなく意識レベルがJapan coma scale(JCS)100に低下し,ショックを呈したため,アナフィラキシーショックと考え,アドレナリン0.1mgを2回静脈注射した。またアドレナリン投与前から心電図モニター上,ST上昇が見られ,12誘導心電図ではII,III,aVFでST上昇,I,aVL,V1~V4でST低下,心臓超音波検査で左心室下壁の壁運動不良の所見が認められたため,ニトログリセリン(スプレー)を舌下投与した。気管挿管,ヒドロコルチゾンコハク酸エステルナトリウム100mg,クロルフェニラミンマレイン酸塩5mg,ファモチジン10mg投与後に冠動脈造影を実施したところ,冠動脈に有意な狭窄を認めず,冠攣縮性狭心症と診断された。同日,心電図変化は改善し,アナフィラキシー症状も消失し,翌日には抜管した。狭心症の再発はなく,慢性膵炎急性増悪に対する治療のみを行ってから第17病日に自宅退院となった。Kounis症候群はアレルギー反応等の過敏性反応に伴って肥満細胞から放出される炎症メディエータの作用でACSが引き起こされることで生じる病態で,アレルギー反応に対する治療とACSに対する治療を並行して行うことが推奨されている。重篤なアレルギー症状を呈する症例では,ACSの併発も念頭において治療・観察をする必要がある。
著者
石井 正則 八代 利伸 小林 毅 金田 健作 府川 和希子 森山 章
出版者
耳鼻咽喉科展望会
雑誌
耳鼻咽喉科展望 (ISSN:03869687)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.95-100, 1994-02-15 (Released:2011-08-10)
参考文献数
11

空酔いは, 訓練中の航空機搭乗員にとって症状が改善しない時には深刻な問題になる。それは本人だけでなく安全運航上においても解決すべき重要な課題である。各国の空軍では, コリオリ刺激による脱過敏 (desensitization) やバイオフィードバック療法によって70-84%のRehabilitation Rateが得られることを報告している。しかしそのためには特殊な装置や激しい加速度訓練が必要になる。そこで日常の生活の中で空酔いの対策になるプログラムを考案した。その内容は, 自律神経系を安定化し異なる加速度や重力方向の変化に対して適応できるように, ストレッチ体操, 水泳, 加速度変化の体験などをリハビリの中心とし, さらに自律神経調整作用のある薬剤や抗ヒスタミン剤を随時併用するものである。1987-1992年の5年間に11名の航空機搭乗員にこのプログラムを用いて空酔いに対する治療を行ったが, そのRehabilitation Rateは, 81.8%であり, 空酔いに対する有効な方法と考えられた。
著者
事柴 壮武 浦辺 幸夫 前田 慶明 篠原 博 笹代 純平 藤井 絵里 森山 信彰
出版者
公益社団法人 広島県理学療法士会
雑誌
理学療法の臨床と研究 (ISSN:1880070X)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.21-24, 2013-03-31 (Released:2015-03-03)
参考文献数
11
被引用文献数
2

「目的」 大腿四頭筋セッティング(Quadriceps femoris muscle Setting:以下QS)は関節運動を伴わないため,下肢整形外科疾患に術後早期から実施できる。QS では大腿四頭筋のみでなく,ハムストリングや大殿筋,中殿筋も筋活動を発揮するため,股関節の角度が変化すると各筋の筋活動量や発揮される筋力が変化すると推測される。本研究ではQS 時の下肢筋筋活動が,体幹固定性,股関節角度の違いによりどのように変化するかを明らかにすることを目的とした。「方法」対象は下肢に既往がない成人男性9 名とした。対象は右側下肢膝窩部に下肢筋力測定・訓練器を設置した。リクライニングベッドを用いて股関節の屈曲角度を背面支持のある15°,65°,背面支持のない115°の肢位となるように設定し,両上肢を胸の前で組ませた。上記の股関節屈曲角度で5秒間の最大努力によるQSを各々2回行い,膝窩部が下肢筋力測定・訓練器を押し付ける力をセッティング力としその平均値を求めた。同時に右側の大腿直筋,内側広筋,外側広筋,半膜様筋,大腿二頭筋,大殿筋の筋活動を導出し,記録した。波形の安定した1秒間の積分値を各筋の最大随意収縮時の値で正規化し%MVCとして算出した。「結果」セッティング力は,15°で15.4±4.3N,65°で19.3±4.3N,115°で12.0±3.2Nとなり,背面支持のある65°が他の条件よりも有意に高い値を示した(p<0.05)。内側広筋と外側広筋の筋活動は背面支持のある65°が背面支持のない115°よりも有意に高い値を示した(p<0.05)。大腿直筋,大腿二頭筋,半膜様筋,大殿筋では有意な差は認められなかった。「結論」QSを行う際,股関節の屈曲角度を上記の3条件で比較した場合,背面支持のある65°の肢位の際にセッティング力や内側広筋,外側広筋の筋活動が高まることが示された。本研究の結果から,内側広筋と外側広筋の筋力増強練習は背面支持のある15°や65°の肢位にて行うことが有効かもしれない。今後はより詳細な角度での調査が必要であると考える。
著者
森岡 弘之
出版者
The Ornithological Society of Japan
雑誌
(ISSN:00409480)
巻号頁・発行日
vol.28, no.4, pp.125-129, 1979-12-30 (Released:2007-09-28)
参考文献数
10
被引用文献数
1 2

Check-list of Japanese Birds (1974) follows VAURIE (1955, 1959) in synonymizing Turdus chrysolaus orii YAMASHINA with nominate chrysolaus. Re-examination of materials, including the type and other specimens from the Kurile Islands, has shown that the breeding males of orii, the northern Kurile population (Paramushir, Araido, Matsuwa), can be separated readily from those of nominate chrysolaus from Sakhalin, Hokkaido and Honshu, on account of the very dark coloration of their head. In this subspecies (breeding males) the head and crown is blackish sooty brown in contrast to the olive-brown nape and back, giving an appearance of being black-capped, whereas in nominate chrysolaus the upper parts are more or less uniform olive brown. The wing length and the bill height (but not bill length) of orii are also larger, although the ranges of variation overlap to some extent between the two forms (Figs. 1-2). It therefore seems to me best to retain orii as a distinct subspecies. In females, juveniles and first winter males orii is rather similar to the nominate form, but in males the characteristics of orii may become recognizable in February or March as the wear of the plumage progresses.
著者
奥田 和子 渡邊 裕季子 倉賀野 妙子 河辺 達也 長浜 源壮 森田 日出男
出版者
一般社団法人 日本調理科学会
雑誌
調理科学 (ISSN:09105360)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.81-85, 1990-02-20 (Released:2013-04-26)
参考文献数
13
被引用文献数
4

The palatability and rheological properties of rice cooked in water and in Hon-Mirin solution was compared. The concentration of Hon-Mirin, used was 1.7%.Sensory evaluation showed that rice cooked in Hon-Mirin solution was more favourable than rice cooked in water on the appearance, stickiness, hardness, umami and total acceptance.Force-time curves of rices cooked in these conditions were examined under compression at a constant speed. When cooked in Hon-Mirin solution, initial elasticity and total and adhesive energies of the rice were greater than those of rice cooked in water.It was found that rice cooked in Hon-Mirin solution had higher falling speed in water than that of rice cooked in water. Supposedly the smooth surface of the former rice caused increase of falling speed. There were no differences on the moisture and the specific gravity between two cooked rices.
著者
川端 雅彦 春日 修二 小川 哲也 陶山 紳一郎 森山 勝利 高畠 利一
出版者
The Japanese Society for Dialysis Therapy
雑誌
日本透析医学会雑誌 (ISSN:13403451)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.57-62, 1998-01-28 (Released:2010-03-16)
参考文献数
15

維持透析患者9例を対象とし, 血液透析 (HD) と血液濾過透析 (HDF) 療法中の循環血液量 (BV) の経時的変化をクリットラインモニターにより測定して, 両治療における特徴を比較検討した. 総除水量およびdry weightに対する除水率は両治療で同一であったが, 治療終了時のBVの減少率はHDFで大であった. 経時的な観察では, HDFで治療前半, HDで治療後半にBVの著しい減少がみられる傾向があった (0.05<p<0.10). 血液生化学検査では, 治療中間点において, HDFで総蛋白濃度とヘマトクリットがHDに比し高値, 血清浸透圧とNa濃度は低値を示した (p<0.05). 血清尿素窒素, クレアチニン, ヒト心房性Na利尿ペプチド濃度は, 両治療で差はみられなかった. これらの成績は, HDFでは治療の前半においてBVの急速な減少と血漿の濃縮がみられることを示し, この時期の血管外から内への体液の移動が相対的に小さいことが原因であると推測される. 血漿の濃縮による蛋白濃度の上昇は, 膠質浸透圧を高め, plasma refillingを高める方向に作用して, 治療後半の循環動態の維持に有利に働く可能性が考えられる. 一方, HDでは, 治療前半ではBVは維持されるが, 総体液量が絶対的に減少する治療後半に急速なBVの減少が生じる傾向がある. これは, HDの治療後半において循環動態の破綻がしばしば認められることと関連するものと推測される.
著者
北見 由奈 茂木 俊彦 森 和代
出版者
日本学校メンタルヘルス学会
雑誌
学校メンタルヘルス (ISSN:13445944)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.43-50, 2009-09-30 (Released:2021-04-08)
被引用文献数
3

目的:本研究の目的は,1)就職活動経験の有無による精神的健康状態の相違を明らかにすることと,2)近年の就職活動状況を考慮した就職活動におけるストレスを測定する尺度を作成し,3)大学生の就職活動におけるストレスが精神的健康に及ぼす影響を明らかにすることである。方法:調査対象者は,大学3・4年生1295人であった。なお,因子分析および就職活動におけるストレスと精神的健康に関する分析には,就職活動状況について,「現在,行なっている」もしくは「すでに終了した」と回答した608人を用いた。調査内容は,基本的属性(性別,年齢,学部),就職活動状況,精神的健康(GHQ-12項目短縮版),就職活動におけるストレスについてであった。結果:分析の結果,就職活動経験がある者の方が,経験がない者に比べ,有意に精神的健康状態が悪いことが示された。また,就職活動ストレス尺度について探索的因子分析およびステップワイズ因子分析を行なった結果,最終的に4因子各4項目の計16項目が抽出され,すべての因子において高い信頼性が得られた(α=0.715-0.870)。さらに,希望の企業からの内定がない者は,内定がある者に比べ,就職活動ストレスは高く,精神的健康へ及ぼす影響も強いことが明らかにされた。結論:本研究の結果から,学校現場において大学生の就職活動期の精神的負担の減少や学校生活の質の向上を目指した支援を行なう必要性が示唆された。
著者
森岡 周
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.947, 2012-10-15

まずこの本を見た瞬間,「同期生よ! 思い切ったことをしたな」と思い,いろいろな言葉が脳の中を駆け巡った.それだけインパクトのある表紙と内容であった.「列伝」と聞くと,ギタリスト? などと思ったりもし,果たして理学療法士という職業にそのような言葉が当てはまるかは明言できないが,いずれにしても,理学療法士は医療者でありながら,職人としての要素を含んでおり,それを意図した書であると思う. 本書は3章の構成であり,第1章は「衣鉢相伝」と題して,著者のこれまでの臨床研究をベースとした記述である.衣鉢相伝とは教法や奥義を伝え継承することの意であり,平たくいえば,広く先人の事業や業績を継ぐことに当たる.著者はこれまで主に大学病院に属しながら変形性膝関節症の臨床研究を実施してきたが,それから得た保存的治療戦略に関して,運動学的あるいは運動力学的分析から一つの方向性を打ち出し,その具体的な実践例を丁寧に臨床的に記述している.衣鉢相伝と題されるように,著者には今までの自分の思考をありのままに伝えるが,後輩たちがそれをよりよい方向性に改変し,場合によっては批判し新しいものを創造し提案してもらいたい意図があるのであろう.
著者
岩崎 輝雄 岩崎 洋一 矢崎 俊樹 森谷 〓 阿岸 祐幸
出版者
一般社団法人 日本温泉気候物理医学会
雑誌
日本温泉気候物理医学会雑誌 (ISSN:00290343)
巻号頁・発行日
vol.65, no.3, pp.147-152, 2002 (Released:2010-08-06)
参考文献数
20

We plotted the distribution of long-lived persons derived from the national register of long-lived persons as of fiscal years of 1980 (N=1, 349) and 2000 (N=17, 740) prepared by the Ministry of Health and Welfare to investigate various factors such as medical climatology and geography on healthy aging. The data were plotted on a map of Japan classified into various living environments, such as coastal areas, forests, and mountainous areas. In addition, we investigated universal elements and transforming elements through year-by-year comparisons over a period of 20 years. Japan was divided into nine climatic districts Hokkaido, the Japan Sea area, the Pacific Ocean area, the Sanriku district, the Tokai district, the inland district, the Seto Inland Sea district, the Northern Kyushu district, the Nankai district, and the South-western Islands.Consequently, we found a common trend that relatively warm climates and climates in coastal areas are favorable for longevity. However, the following trends were also recognized as transforming elements that cannot be ignored: 1. A remarkable improvements in the rate (number of long-lived people per 100, 000 population) in cold climate regions, i.e., the Japan sea area, inland area, and Hokkaido; 2. A remarkable shift of higher rates from coastal areas, which are contaminated by industrial plants, to inland flat areas.As a result, it has become clear that research on factors of healthy aging, especially in cold climate regions, have to be made in the future.