8 0 0 0 OA 統計学講義

著者
横山雅男 述
出版者
小林又七
巻号頁・発行日
1900
著者
横山 海青 髙倉 礼 志築 文太郎 川口 一画
出版者
ヒューマンインタフェース学会
雑誌
ヒューマンインタフェース学会論文誌 (ISSN:13447262)
巻号頁・発行日
vol.23, no.4, pp.383-396, 2021-11-25 (Released:2021-11-25)
参考文献数
21

A Japanese software keyboard for game consoles has a problem with the entry speed and widget size. In this article, we show JoyFlick that is a text entry method for an improved Japanese software keyboard. We evaluated the text entry speed and accuracy of JoyFlick. Also, we conducted an analysis of the user’s operations to study the tendency of the operations and verify the design of JoyFlick. The results showed the following tendencies: the user tends to tilt the stick to select the keys on the outer edge;the user tends to restore the stick to the neutral position between selections; the user tends to restore both sticks to the neutral position at the same time (M = 15.5 × 10−2s) at the entry of a character. Also, the results showed that the design of JoyFlick, which restricts the order of consonant and vowel selection prevents a part of mistaken entries. Moreover, we show the outlook of the application and the necessity of study in actual and several environments.
著者
横山 芳春 安藤 寿男 大井 信三 山田 美隆
出版者
The Sedimentological Society of Japan
雑誌
堆積学研究 (ISSN:1342310X)
巻号頁・発行日
vol.54, no.54, pp.9-20, 2001-12-25 (Released:2010-05-27)
参考文献数
25
被引用文献数
2

茨城県石岡-鉾田地域における下総層群“見和層”を対象に詳細な堆積相解析, 侵食面・火山灰鍵層の追跡を行った結果, 2回の堆積サイクルの存在が確認できた. 下位のサイクル1は西部の大規模な谷地形を充填する開析谷埋積システムと, これを覆って調査地域全域に分布する外浜-海浜システムの堆積物からなる. サイクル2ではバリアー島・潟システムの堆積物が特徴的に発達し西部で厚く保存されているが, 東部では外浜-海浜システムの堆積物がこれを覆って分布している. 常総層は主に河川システムの堆積物からなるが, 調査地域東部では下部に海成層が認められた. シーケンス層序学的解釈を行った結果, サイクル1にはシーケンス境界 (SB1), 内湾ラビンメント面 (BRS1), 波浪ラビンメント面 (WRS1) の3枚の侵食面が認められ, サイクル2にはSB2, BRS2, WRS2, SB3の4枚の侵食面が認められた. それぞれの堆積サイクルにはTST, HSTが認められ, 2回の相対海水準変動に伴う堆積シーケンスを構成していることが判明した.
著者
横山 正人 井上 和夫
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.41-48, 1984-02-15 (Released:2010-03-11)
参考文献数
9

本論文は人間の声質感覚に基づく音声の個人性知覚情報の抽出を目的としている. まず, 一対比較法により話者の類似性判断, および音声の嗜好性判断に対する聴覚実験を行っている. 音声資料として13名の話者の発生した単母音 [e] を用いる. 次に声質を表す5つの日常表現語を用いて, 音声の類似性評価実験を行っている. さらに改良ホモモルフィック予測法 (IHPA) を適用し, 音声信号より音響パラメータの抽出を行う.以上の実験結果に基づく相関分析およびMDSによる解析の結果, 次のことが明らかになった. (1) 話者の類似性および音声の嗜好度を判断する場合, ある特定の声質感覚が大きく寄与する. (2) これらの声質情報は, 主にピッチ周波数, および高次フォルマント周波数によって特徴づけられる.
著者
藤井 忠志 稲葉 正和 湯浅 俊行 横山 恵一
出版者
Association of Wildlife and Human Society
雑誌
野生生物と社会 (ISSN:24240877)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.33-40, 2019 (Released:2019-12-29)
参考文献数
48

Mt. Hayachine, which is the famous mountain of Iwate, has had reported sightings of the Rock Ptarmigan Lagopus muta since ancient times, but there was never any evidence to support it. However, in a school collection in Ehime Prefecture, a stuffed specimen suspected of being a Rock Ptarmigan from Mt. Hayachine in Iwate Prefecture was analyzed, and the authenticity of the production area was examined.
著者
横山 直也 大矢 稔 百鬼 史訓 田中 秀幸 浅見 裕
出版者
日本武道学会
雑誌
武道学研究 (ISSN:02879700)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.26-36, 1995-11-30 (Released:2012-11-27)
参考文献数
28

For the purpose of determining the technical characteristics of the striking motion from Nito-no-Kamae in Kendo, we measured the impact force of the striking motion with DAITO (long-shinai) and SHOTO (short-shinai) using as subjects three male university teachers, who are majoring in Kendo, and analyzed the data by a motion analysis system with a video tape recorder.For comparison, similar measurements were performed on the striking motion with the two-handed striking motion from Chudan-no-Kamae and the one-handed striking motion from Jodan-no-Kamae.The following results were obtained from a examination of the data.1. The maximum downward magnitude of the impact force and the downward impulse value of three kinds of the striking motions with SHOTO from Nito-no-Kamae were greater than that of the two-handed Shomen striking motion from Chudan-no-Kamae. However, the maximum downward magnitude of the impact force and the downward impulse value of two-kinds of striking motion with DAITO from Nito-no-Kamae were smaller than that of two-handed Shomen striking motion from Chudan-no-Kamae.2. The impact time of all the striking motion from Nito-no-Kamae were shorter than that of the two-handed striking motion from Chudan-no-Kamae.3. The motion of shinai in the striking motions from Nito-no-Kamae were chiefly made using the left elbow and the left wrist.4. The angular velocity of shinai immediately before impact using Hikikote striking motion with SHOTO of Nito-no-Kamae was the largest, and that using the Shomen striking motion with DAITO of Nito-no-Kamae was the smallest.
著者
横山 俊一郎
出版者
関西大学東西学術研究所
雑誌
関西大学東西学術研究所紀要 (ISSN:02878151)
巻号頁・発行日
no.48, pp.213-228, 2015-04

This paper examines the mutual relationship between the academic connections and the political practice of Adachi Seifu, a graduate of Hakuen-juku in Osaka and Shoheikoin Edo, as an example of the depth of Confucian learning that samurai engaged in practical affairs had acquired by the late Tokugawa period. Examples of Adachi's scholarly contacts are two men he befriended during the course of his education toward the end of the Tokugawa period: the Confucian scholar Mori Kiemon and the village headman Okubo Shichirozaemon. Adachi's political practice was embodied in a land reclamation project he conducted in the Shoboku district of Okayama prefecture after the Meiji Restoration of 1868. This examination reveals that Seifu saw the rise of an educated populace as desirable, and practical education in the classroom as crucial to achieving this end. The paper concludes with an examination of the scholarly connections and political ideas of Yamada Kodo, a graduate of the Kaitokudo in Osaka, and demonstrates that Adachi Seifu wasengaged in a practical implementation of Kodo's political vision.
著者
大江 修造 横山 公彦 中村 正一
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
工業化学雑誌 (ISSN:00232734)
巻号頁・発行日
vol.72, no.1, pp.313-316, 1969-01-05 (Released:2011-09-02)
参考文献数
8
被引用文献数
8

イソプロピルアルコール(IPA)と水とは共沸混合物を形成し,その共沸点は69.0mol%であるので通常の蒸留によっては,69.0mol%以上にIPAを濃縮することは不可能である。したがって,純度の高いIPAを得るために,ベンゼン等をエントレーナとした共沸蒸留法が現今では採用されている。一方,アルコール類の水溶液に塩,例えば塩化カルシウム等を添加すると,共沸点が消滅することが報告されている。よって塩を添加剤として蒸留を行なえば,やはり純度の高いアルコールが得られるはずである。本報では,この点に着目し,IPA-水系に塩化カルシウムを添加し,まずその気液平衡関係を測定し,そのデータにもとづいて単蒸留によりIPAと水との分離濃縮を試みた。Othmer型平衡蒸留器により,塩化カルシウムをIPA水溶液1000gに対し,0.4,0.8,1.2,2.0,3.2,4.8molの割合で添加し,さらに飽和に溶解させた,おのおのの場合にっき気液平衡関係を大気圧下で測定した。その結果,共沸点は消滅し,塩飽和の場合は,IPA約1~63mol%の液相組成範囲で2液相を形成し,そのとき,91.3mol%のIPA蒸気を発生する。重量でIPA1に対して水1の溶液に塩化カルシウムを42.8%添加し,大気圧下で単蒸留を行なったところ,留出液の純度は96.3wt%,回収率は99.5%であった。
著者
樋口 隆志 井上 茂樹 川上 照彦 河村 顕治 横山 茂樹
出版者
日本理学療法士学会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.43, no.5, pp.383-389, 2016 (Released:2016-10-20)
参考文献数
29

【目的】2 種類の異なる小胸筋ストレッチ方法の効果の違いを明らかにすることである。【方法】対象は高校野球部員34 名とした。測定項目は小胸筋長,安静時の肩甲骨位置,上肢挙上時の肩甲骨回旋角度とした。ストレッチ方法はdoorway stretch(以下,DW-stretch 法)とretraction30° stretch(以下,R30-stretch 法)とした。【結果】二元配置分散分析の結果,小胸筋長の指標であるRib4-CP および肩甲骨位置の指標であるAD-R において交互作用が認められた。また,2 つのストレッチ法でRib4-CP およびAD-R の変化量に有意差が認められた。【結論】小胸筋を伸張させるとされるDW-stretch 法とR30-stretch 法のうち,DWstretch 法は安静時の小胸筋長や肩甲骨の位置をより変化させる可能性が示唆された。
著者
横山 ちひろ 村山 美穂 田原 強 尾上 浩隆 村山 美穂 田原 強 尾上 浩隆
出版者
独立行政法人理化学研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

コモンマーモセットの示す社会性における、遺伝子/環境-行動連関の分子基盤を明らかにするために、セロトニン、ドーパミン、性ステロイドおよびバソプレシン神経伝達等に係る遺伝子多型の調査および陽電子断層撮影装置(PET)による脳内生体分子イメージングを遂行した。社会性行動の定量評価しそのスコアと遺伝子多型および脳内分子局在活性との関連性を明らかにするとともに、親子分離による社会行動への影響を明らかにした。
著者
的場 周一郎 沢田 寿仁 戸田 重夫 森山 仁 横山 剛 橋本 雅司
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.69, no.10, pp.2580-2584, 2008 (Released:2009-04-07)
参考文献数
21
被引用文献数
4 4

患者は62歳,女性.主訴は心窩部不快感.平成某年10月頃より心窩部不快感が出現,翌年1月当院内科受診し,貧血,便潜血反応陽性を認めた.上部,下部消化管内視鏡を行うも異常は認めず,小腸造影検査を行ったところ,回腸に約6cmの憩室と,その内部に約3cm大の隆起性病変を認めた.腹腔鏡補助下に手術を行った.手術所見では回腸に憩室を認め,小切開を置き,憩室のみ切除した.術中迅速診断にて高分化型腺癌と診断され,リンパ節郭清を伴う回腸部分切除を行った.病理検査では,リンパ節転移を認めず,Meckel憩室の異所性胃粘膜から発生した癌であった.
著者
横山 美江 畠山 典子 村上 奈々美
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.69, no.5, pp.357-367, 2022-05-15 (Released:2022-05-24)
参考文献数
27

目的 本研究では,フィンランドの基盤のシステムである就学前のすべての子どもをもつ家族を担当保健師が継続して支援するシステムを導入した自治体において,システム導入前と導入後の保健師の母子保健活動に対する認識の変化について分析することを目的とした。方法 データ収集期間は,2020年9月から10月であった。データ収集は,インタビューガイドに基づいた半構造化面接によるフォーカスグループインタビューを実施した。本研究は,大阪市立大学大学院看護学研究科倫理審査委員会の承認を得て実施した。結果 研究参加者は,12人であった。担当保健師が継続して支援するシステムを導入する前の保健師の母子保健活動に関する認識として4つのカテゴリーが抽出され,導入後の認識としては8つのカテゴリーを抽出した。担当保健師による継続支援システムを導入する前から,保健師は【ハイリスクケースを中心とした継続的な対応】を行い,【対象者のリスクに注力】しながら活動していたものの,【ハイリスクケース以外の対象者への点での関りによるその場しのぎの対応】にならざるを得ない状況で,【積極的に対象者に介入することに躊躇】していた。しかしながら,担当保健師による継続支援システムの導入後,担当保健師としてハイリスクケース以外の家族に対しても【継続支援による信頼関係から生じる対象者の変化に応じた対応】ができるようになり,【対象者の些細な変化への気づき】もできるようになっていた。そのため,【担当保健師として積極的に対応】し,【早期からの継続的な予防的介入】が可能になったと認識していた。保健師は,【対象者への直接的な支援の増加による忙しさ】を感じつつも,【児の成長や育児スキルの上達への喜びを母親と共感】し,【保健師として喜びとやりがい】を感じながら,【保健師(専門職)としてのスキルアップ】の必要性も強く認識していることが明らかとなった。結論 本研究結果より,担当保健師による継続支援システムを導入することにより,保健師がハイリスクケース以外の家族に対しても積極的に関わることができ,早期からの予防的介入ができる可能性が高いことが示された。また,保健師としての喜びややりがいを高めることができることも示され,保健師としてのスキルアップの必要性も強く認識していることが明らかとなった。
著者
横山 芳春 大井 信三 中里 裕臣 安藤 寿男
出版者
The Sedimentological Society of Japan
雑誌
堆積学研究 (ISSN:1342310X)
巻号頁・発行日
vol.55, no.55, pp.17-28, 2002-11-20 (Released:2010-05-27)
参考文献数
34
被引用文献数
3

茨城県東茨城台地西部において下総層群“見和層”及び涸沼段丘礫層を対象に堆積相解析, 火山灰鍵層の対比および地形学的考察を行った結果, 以下のことが判明した. 本地域の層序は,“見和層”サイクル1,“見和層”サイクル2, 涸沼段丘礫層に区分することができる.“見和層”サイクル1は泥質なエスチュアリー成堆積物から形成され, 古涸沼川が形成した開析谷とその埋積物からなる.“見和層”サイクル2は, 上位段丘面を構成し. 東茨城台地西部で内湾成の堆積相が, 東部で外洋成の堆積相が発達することから, 潟・バリアー島システムによって形成された可能性が高い. 潟・バリアー島システムを反映した堆積相分布は, 離水後の微地形や水系発達に大きな影響を与えた. すなわち, バリアー島内湾側では潟の泥質堆積物が保存され, 広く浅い谷が形成された. さらに, 泥質堆積物は水系分布を制約し, 扇状の分岐や大きく屈曲する水系が形成された. 一方, 外洋側では浜堤平野を形成した浜堤列群が保存され, 北東から南西方向の浅い谷の凹地と微高地の凸地が発達したものと解釈される.
著者
横山 道史
出版者
横浜国立大学技術マネジメント研究学会
雑誌
技術マネジメント研究 = Yokohama journal of technology management studies (ISSN:13473042)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.21-33, 2007-03-28

本稿は、日本のフェミニズムにおいてエコフェミニズムが不在である理由とその背景について考察するものである。日本においても、エコフェミ論争(1985)が象徴しているようにエコフェミニズムに関する理論的知的格闘が存在してこなかったわけではない。しかし、日本においてエコフェミニズムがフェミニズムの一つの潮流として未だ根付いていないように見受けられるのはなぜなのか。本稿は、このような問題意識を基盤として、フェミニズムとエコロジー思想が接近・遭遇しつつも距離をとらざるを得なかった事情について考察するものである。その際、エコフェミ論争の議論を中心に検討し、また、日本におけるエコフェミニズムの可能性を探っていくという意味で欧米のエコフェミニズムの議論も併せて検討していきたい。
著者
横山 泰子
出版者
法政大学国際日本学研究所
雑誌
国際日本学 = INTERNATIONAL JAPANESE STUDIES (ISSN:18838596)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.3-25, 2022-02-10

This paper examines Terada Torahikoʼs unique perspective toward the Ginza area in Tokyo through a close reading of his texts. Terada Torahiko(寺田寅彦1878-1935) was one of the renowned Japanese physicists whom he called himself Ginbura-an-Shujin (Master of Ginza walker). His enthusiasm toward Ginza led him to stroll around the area for his entire lifetime. Ginza was the best place for Japanese modernists to encounter Western civilization at that time. Analyzing Teradaʼs text shows how one Japanese intellectual who had a great longing for Western civilization was attracted to the place.During his youth, Terada had his first Western food at a restaurant in Ginza and soon became a coffee lover. After returning from study abroad in Europe, he constantly enjoyed shopping around the Ginza area and purchasing imported goods, such as records, musical instruments, picture books, and so on. The coffee shops were also his favorite place in Ginza, and he even wrote an essay entitled Introduction to Coffee Philosophy(『珈琲哲学 序説』).One reason he often visited Ginza was that a cup of coffee always helped him refresh his mind and obtain some inspiration for works.In his essay Ginza Alps(『銀座アルプス』),Terada referred to mob psychology and suggested that many people visiting Ginza are feeling a sense of emptiness in their lives. Terada also had a similar sentiment and shared his sense of emptiness and loneliness in letters sent to his close friends. Nevertheless, by visiting Ginza, he could somewhat fill in the empty hole in his heart, even just a brief moment.In 1923, the Great Kanto earthquake occurred, and Ginza was also devastated by fire. As a physicist, Terada energetically researched earthquake-stricken areas. In Ginza Alps, Terada emphasized the significance of disaster prevention and suggested building a monument in Ginza to remember the earthquake. He also warned of fires on high-rise buildings and wrote measures to escape from a fire. As a Ginza lover physicist, he earnestly examined the ways to maintain the town for the future.
著者
真貝 寿明 鳥居 隆 塚本 達也 米田 達郎 松浦 清 横山 恵理
出版者
大阪工業大学
雑誌
挑戦的研究(萌芽)
巻号頁・発行日
2019-06-28

天文現象は人類の誕生以来,生活に密接に結びついた知識として実用的な学問を成立させ,生活を精神的に支える宗教を創出し,生活に潤いを与える多くの芸術を生みだしてきた.これらを,文系理系の異なる専門をもつ研究者同士が既存の枠組みを超えて交流することによって,天文と人間の関わりを複眼的に,また真に総合的に理解する可能性を広げたい.そして,「天文文化」をキーワードにして,学問や文化活動の根源的な動機を広く一般社会へも伝えていく.
著者
中山 昌明 栗山 哲 加藤 尚彦 早川 洋 池田 雅人 寺脇 博之 山本 裕康 横山 啓太郎 細谷 龍男
出版者
The Japanese Society for Dialysis Therapy
雑誌
日本透析医学会雑誌 (ISSN:13403451)
巻号頁・発行日
vol.34, no.10, pp.1333-1337, 2001-09-28 (Released:2010-03-16)
参考文献数
14
被引用文献数
2 2

トラネキサム酸 (tranexamic acid: TA) の投与によりCAPD患者の除水量が増加する現象が報告されているが, これを長期間投与した際の除水効果と腹膜機能への影響に関しては不明である. 我々は, 腹膜透過性は正常範囲にあるものの, 臨床的に十分な除水量が得られない3例に対し, 高濃度ブドウ糖透析液を使用する代わりにTAの少量長期間歇投与を試みた (500mg×3days/week, 18か月間). その結果, 全例において除水量の増加が持続して観察された. 少量のフィブリンの析出が-過性に認められることがあったものの, カテーテルトラブルの発生はなかった. 腹膜透過性は, 1例では明らかな変動は認められなかったが, 2例で上昇する傾向を示した. 以上の観察結果より, TAの本投与法は, 腹膜透析患者の除水量増加に対し臨床的に有効であることが示され, 除水不全に対する新たな治療対策となり得る可能性が示唆された. しかしながら, 腹膜機能に与える影響に関しては明らかではなく, さらに検討を重ねる必要がある.