著者
市橋 秀友 渡辺 俊彦
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.2, no.3, pp.429-437, 1990-08-15
被引用文献数
91

学習型のファジィ制御の一つとして簡略推論を用いた, 最急降下法と逐次学習に基づく制御方式について述べる.これは非線形な逆ダイナミックスモデル(逆系)をファジィモデルとして逐次的に同定することによって出力(制御入力)を理想出力に近づけようとするものである.簡略化によってファジィ推論の数式モデルが多重線形関数で表されることから排他的論理和などのパリティビットの学習や2次, 3次の高次関数の逐次学習にも有効であることを示す.また学習アルゴリズムの収束性を示すとともにファジィパーティションの段階的な細分化を用いた学習則を提案する.これは区分的な多重線形関数で非線形関数を近似する学習方法であり, 区分的な2次, 3次の高次関数で近似することもできる.学習型のファジィ制御の一例としてロボットマニピュレータの制御を取り上げ, ニューラルネットワークモデルを用いる場合とのシミュレーションによる比較結果を報告する.
著者
渡辺 専治 伊藤 勝行
出版者
公益社団法人 日本マリンエンジニアリング学会
雑誌
日本舶用機関学会誌 (ISSN:03883051)
巻号頁・発行日
vol.30, no.9, pp.668-673, 1995-09-01 (Released:2010-05-31)
参考文献数
7

Recentry, engine troubles caused by water and mold in gas oil occur in pleasure boats, small training ships and co-gene plants, etc diesel engine systems. Mold stops strainer of diesel engine systems immediately and causes engine troubles.For preventing engine troubles, “Protect mold and water solubilizer” being added in gas oil and controling mold slduge is necessary. It is more simple and econo mical. As follows, we state “Protect mold and water solubilizer” deveroped by our Company.
著者
恩田 陽子 篠原 亮次 杉澤 悠圭 童 連 田中 笑子 冨崎 悦子 平野 真紀 渡辺 多恵子 望月 由妃子 川島 悠里 難波 麻由美 徳竹 健太郎 安梅 勅江
出版者
日本保健福祉学会
雑誌
日本保健福祉学会誌 (ISSN:13408194)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.23-28, 2010-11-30 (Released:2017-09-15)

目的:本研究は、子育ち・子育て支援における評価指標として活用が可能な「就学前児用社会的スキル尺度」の「かかわり指標」との基準関連妥当性について明らかにすることを目的とした.方法:対象は2〜6歳の保育士により気になる子どもとしてあげられた全国98か所の認可保育園に在籍する保育園児121名であり、担当保育士による「就学前児用社会的スキル尺度」の評価、および同一検査者による「かかわり指標」子ども側面を用いた観察を合わせて分析した.就学前児用社会的スキル尺度の各因子得点、総合得点とかかわり指標の各領域得点、子ども総合得点との相関係数を算出した。結果と考察:「協調因子」と<応答性領域><共感性領域>、「自己制御因子」と<運動制御><感情制御>、「自己表現因子」と<主体性領域>で有意な関連がみられ、基準関連妥当性が示された。「就学前児用社会的スキル尺度」及び「かかわり指標」はともに子どもの社会性を短時間の行動観察により客観的に測定できるツールであり、場面により使い分けることで、子育ち・子育て支援に携わるあらゆる分野における、今後の幅広い活用が期待される。
著者
渡辺 知恵美
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. データベース・システム研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.78, pp.429-436, 2006-07-13
参考文献数
16

近年,地球観測のための測定機器の高機能化,コンピュータの高性能化により,地球惑星科学者が扱うデータが爆発的に増えつつある.これに伴い,科学者らは自らの持つ膨大なデータの中から必要なデータを検索したり,共同研究者もしくは同分野の科学者間で公開したいという要求が高まっている.しかしながら一般の科学者が気軽にデータ検索や公開を行うには,作業コストや学習コストの面でまだまだハードルが高く二の足を踏む科学者が多いのが現状である.そこで我々はできるだけ科学者の作業コストをかけずに手元にあるデータを検索・公開できる簡易データセンタ構築パッケージの開発を行っている.本稿では本システム開発に向けての考察と開発構想について述べ,基本機能である地球観測データを対象としたデスクトップサーチの開発について述べる.提案するデスクトップサーチでは,ユーザにはデータを特定の科学データファイルフォーマットで保存することのみを要求し,ファイルのヘッダ情報に含まれる空間情報および時間情報からデータの検索およびランキングを行う.
著者
近藤 紀子 伊澤 栄一 渡辺 茂
出版者
三田哲學會
雑誌
哲学 (ISSN:05632099)
巻号頁・発行日
vol.121, pp.183-205, 2009-03

特集 : 小嶋祥三君退職記念展望論文カラスは, 霊長類や鯨類などの社会性哺乳類と類似した. 固定的な個体群が緩やかに結びついた離合集散型と呼ばれる社会を形成している. そこでは, 個体間に競合関係や友好関係が生じ, 資源競合の解決策として機能している. 近年のカラス科の研究はその証左としての優れた社会認知戦略を明らかにしてきたが, それらに不可欠な個体認知機能のメカニズムは明らかにされていない. 個体の離合集散を伴う社会では, 音声による個体認知が有効であり, 実際に, 多くの社会性哺乳類がコンタクトコールと呼ばれる音声を用いて個体認知を行うことが知られている. 鳥類の音声個体認知については, つがい相手や親と子, なわばり隣接個体などの社会生態学的に固定的関係をもつ個体間に関するものがほとんどであり, 個体間の社会関係が時刻 と変化する複雑な社会において, どのように個の個体を認知しているのかは不明であった. 本論文では, 離合集散型の社会を形成するハシブトガラス(Corvus macrorhynchos)について, 我 が近年行ってきた研究の中から, 音声コミュニケーションについて紹介する. 彼らは音声能力に長けているとされながらも, その多くは不明のままであったが, 野外観察研究と実験室研究の両者を行うことで, コンタクトコールを特定し, それを用いたコミュニケーションが担う個体認知機能を明らかにしつつある. これらの研究は, 従来なされなかった社会性鳥類における音声個体認知のメカニズムとその機能を明らかにするだけでなく, 社会性哺乳類の知見との比較議論を可能にし, 社会生態と音声コミュニケーションの進化に関する理解を深める可能性をもつ.
著者
増田 裕子 福井 利光 渡辺 大輔 玉田 康彦 松本 義也
出版者
公益社団法人 日本皮膚科学会
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.117, no.14, pp.2489-2494, 2007-12-20 (Released:2014-12-03)

livedo vasculitis(以下LV)と診断した5症例(平均年齢:50.6歳.男女比:2対3.平均罹患期間:3.4年)は,病理組織学的に真皮内の小血管に血栓形成と,血管壁の硝子化がみられた.抗血小板療法で効果が見られなかったので抗凝固剤であるワーファリンカリウムを投与したところ,全例で皮膚潰瘍や疼痛などの自覚症状が短期間に改善した.今後,抗血小板薬や血管拡張剤等に治療抵抗性のLVに対して,ワーファリンカリウムは試みるべき治療法の一つと考えた.
著者
渡辺 周一 上野 良光 大森 正英 山沢 和子 佐竹 泰子 松井 信子 Shuichi Watanabe Yoshimitsu Ueno Masahide Omori Kazuko Yamazawa Yasuko Satake Nobuko Matsui 東海女子大学:東海女子短期大学バイオサイエンス研究センター
雑誌
東海女子短期大学紀要 = The journal of Tokai Women's Junior College (ISSN:02863170)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.13-25, 1994-03-31

女子学生(18~22歳 743名)の喫煙の実態および彼女達の生下時体重と両親(父 421名 母 434名)の妊娠時の喫煙状況を分析し,以下の結果を得た。 1.学生の喫煙率は5.0%,以下喫煙していた者は12.2%であった。 2.学生の喫煙は,年齢が20歳,居住状態では自宅通学,勉学の内容では医学領域の科目の少ない専攻に在籍する者で高率を示した。 3.学生の喫煙の動機は,何となく好奇心でとか友人の影響が多く,情報メディアによる影響は少なかった。 4.喫煙学生の75.6%は毎日喫煙し,約60%の学生が1日当り6~10本の喫煙量であった。 5.学生の出生時期の両親の喫煙率は,父70.9%,母3.6%であった。 6.父・母の喫煙率は,母の妊娠回数や年令が増すに従い減少した。 7.学生の生下時平均体重および低体重児(2500g)出生率は,妊娠時の母および両親ともの喫煙と関連が認められ,喫煙者では非喫煙者に比し生下時平均体重ではおおよそ150g軽く,低体重児出生率では3~4倍であった。 青年期女性の喫煙習慣について,女子学生を対象に調査し,考察を試みたが,本調査対象の学生の喫煙率は諸家^17)~^22)の同年令の調査結果約10%より低く,さらに高校生の喫煙率である7%前後よりも低い5.0%(18~22才)を示した。なお,本対象者で未成年期の18~19才の喫煙率は3.2%,成人期の20~22才では5.5%と集団的観察では高年齢ほど上昇傾向を示した。喫煙動機は児童・生徒および今回対象の学生のいずれも,半数近くの者で「好奇心」が第1にあげられ,さらに,女性特有の喫煙に対する感覚的イメージによるものが大きく影響していると考えられた。 既述の如く,女性の喫煙習慣は本人は勿論,妊婦・分娩・育児と続くすべての過程で種々な悪影響を及ぼすことになる。若年期の喫煙習慣の形成は,その後,常習となることが多く,この習癖を遮断することは極めて重要なことと考えられる。 児童・生徒の場合は未成年であり,法に抵触することもあり,現在までいろいろ指導が試みられている。昭和63年厚生省編集の「喫煙と健康」^39)によれば,青少年に対する喫煙防止教育として,環境面へのアプローチと主体面へのアプローチについて述べている。前者の社会的種々の側面では,タバコの生産・販売の禁止・制限,現在各方面に拡がりをみせている喫煙ゾーンの設置,などなどの社会運動といったものが考えられており,このうちでも特に自販機禁止は極めて有効なものと思われる。後者の主体面については,健康教育的アプローチによる喫煙行動の変容過程へのアプローチとして(1)習慣喫煙者の喫煙を中止させ,喫煙習慣に戻らせない(2)喫煙経験者が習慣喫煙者になるのを防ぐ(3)非喫煙者が喫煙者になるのを防ぐ,の3つを挙げ,保健教育の必要性を提起し,喫煙が健康に及ぼす影響について,科学的な知識を児童・生徒に与えるためには,現行の教科書の内容に対する検討の必要性をのべている。このために,健康教育研究者,保健科目担当教師,養護教論など保健教育の実践に携わる者の努力を期待している。 しからば,学生への禁煙アプローチは…。基本理念は,青少年への対処と同様と思われる。それぞれの教科の中での保健教育の実施が必要と考えられるが,小・中・高校とは異なり,やや難しい点もある。学生の日々の行動は自由で殆ど制約されることはないので,課外活動である文化祭,学生集会,学生の集まる学生ホール・食堂等におけるポスター・パネル等によるPRを継続的に種々内容をかえて視覚に訴えたり,ある時にはスポットアナウンスなどを通して学生にアプローチすることが有効と考えられる。また,今回の調査で喫煙と生下時体重について,妊娠中の父・母の喫煙状況との関係をみた。概して諸家の報告^29)~38)と一致した。今回の調査でも1日父11本以上,母6本以上の喫煙者に低体重(2500以下)児出生がやや高率を示した。このことは母の喫煙と同時に父からの受動喫煙(passive smoking)の影響を示している。この現状の回避として,まず母親の喫煙については,市町村における婚姻届,妊娠届の際の母子手帳交付などと同時に,喫煙にたいする正しい保健指導用のパンフレットを交付するなど,更に保健所,市町村が中心として行ない婚前(新婚)学級,妊娠検査の場を利用して十分な指導を行なう。さらには地域社会における母性を対象とした保健教育の中の1項目として喫煙をとりあげるなど地域社会の公的組織の協力などを考えるべきである。また,医療機関,病院,診療所関係者の協力も忘れてはならない。現在妊婦の95%以上は施設の医師のもとで分娩しており,この点からも,特に産婦人科医の指導は極めて重要なものと考えられる。今一つ考えなくてはいけないのいは受動喫煙で,種々の有害物質を多量含有する副流煙に対して,妊婦である母親ないし分娩後の乳児さらには幼児に対する影響を考えねばならない。
著者
松山 惇 渡辺 学 林 憲一朗 江澤 真 清澤 功 長澤 太郎
出版者
japan association of food preservation scientists
雑誌
日本食品低温保蔵学会誌 (ISSN:09147675)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.24-29, 1993-03-30 (Released:2011-05-20)
参考文献数
20

80℃, 30分間殺菌した豆乳にLactobacillus bulgaricus, Streptococcus thermophilusおよびBifidobacterium longumを混合接種して調製した発酵豆乳および発酵植物油添加豆乳ならびに市販プレーンヨーグルトを10日間冷温保蔵 (5℃) し, 48時間ごとにpH, 酸度, 乳酸菌およびビフィズス菌の生菌数およびホエー量を測定した。発酵豆乳および発酵植物油添加豆乳では, 日数の経過とともにpHは低下し, 酸度が上昇した。乳酸菌数は, いずれも減少傾向を示したが, 10日間保蔵で生菌数107以上を確保することができた。また, B.longumは, 10日間保蔵で108の菌数を保持した。ホエー量は, 保蔵日数の経過とともに, いずれもわずかに増加したが, ヨーグルトより少なかった。次に, 殺菌温度 (80℃, 90℃, 100℃, 30分間および121℃, 15分間) の異なる豆乳を用いて, 発酵豆乳および発酵植物油添加豆乳を調製して冷温保蔵した。その結果, 90℃, 30分間加熱の発酵豆乳は, 0日目のpHが最も高く, 酸度が最も低かったが, 冷温保蔵時にはその変化が, 最も大きかった。生菌数は, いずれの殺菌温度で冷温保蔵によって減少傾向を示したが, 10日間冷温保蔵で107以上を保持した。ホエー量は, いずれの発酵豆乳も殺菌温度が低いほど多かったが, ヨーグルトより低値であった。なお, 植物油添加の有無による差異はとくに認められなかった。
著者
渡辺 響子
出版者
明治大学人文科学研究所
雑誌
明治大学人文科学研究所年報 (ISSN:05433908)
巻号頁・発行日
vol.42, pp.50-50, 2001-07-13

本研究は,小説の中に芸術家が描かれ,芸術作品の内部において芸術の逆照射が行われるという,十九世紀に入ってフランスの文学界で顕著に見られるようになった現象を考察するものである。これは,十七世紀に宮廷を舞台にした物語が生まれたのとは,全く異なるレベルの事件である。1830年の七月革命は,1789年のフランス大革命と比べると,世界史的には影響が少なかったかもしれないが,フランスにおける真の市民社会の誕生・発展にとっては大転換期となった。小説・芸術が場パトロンの手から離れて,ひとりだちし始める時期であるとも言えよう。十九世紀が小説の世紀と呼ばれるまでになった背景には,この革命とその戦利品,そしてこれによって失ったものを考えないわけにはいかない。
著者
黒崎 嘉子 天野 光彦 栗田 吾郎 桧山 充 岡田 重宣 渡辺 昭宣
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.108-112, 1987-02-20 (Released:2011-06-17)
参考文献数
6

埼玉県内のK血液処理施設で処理された食用と畜血液 (豚) の衛生状態を調査し, 以下の成績を得た.1) K血液処理施設に搬入された原料血液からは, 平均で一般生菌数2.8×104/ml, 低温細菌数1.5×104/ml, 大腸菌群数4.2/ml, 黄色ブドウ球菌数4.6/ml, 耐熱性菌数1.9/mlが検出され, ウェルシュ菌およびサルモネラは検出されなかった.2) 豚の血液は, 4℃ で48時間保管した場合, 細菌数の増加はみられなかった.3) K血液処理施設で生産された製品の「豚プラズマ」からは, 平均で一般生菌数1.9×104/ml, 低温細菌数1.1×103/ml, 大腸菌群数3.2/ml, 黄色ブドウ球菌数2.1/ml, 耐熱性菌数1.11mlが検出され, ウェルシュ菌は検出されなかった. サルモネラは48例中1例から検出された. また, 抗菌性物質は検出されなかった.4) 製品「豚プラズマ」の汚染は, 夏季に高く冬季に低かった.5) 製品の製造工程における各細菌数は, 経時的に大差はなかった.6) 製品「豚プラズマ」は, -20℃ で保存すると, 経時的に細菌数の減少がみられた.
著者
渡辺 亮 内田 健康 藤田 政之
出版者
The Society of Instrument and Control Engineers
雑誌
計測自動制御学会論文集 (ISSN:04534654)
巻号頁・発行日
vol.35, no.7, pp.861-868, 1999-07-30 (Released:2009-03-27)
参考文献数
22
被引用文献数
3 4

The actual control systems possess some kind of restrictions on the control inputs like saturation, rate limit, and so on. It is known that these restrictions usually cause the large overshoot of the controlled variables for step reference signals. This overshoot phenomenon is called the windup phenomenon. Though the windup phenomenon crucially causes the undesirable performance of the actual control systems, formulation of the windup phenomenon from a control-theoretical point of view has not been proposed yet.In this paper, we characterize the windup phenomenon via output reachable sets and propose analysis technique for the windup based on reachable set analysis. Then we propose a new framework for anti-windup technique and characterize its anti-windup performance via output reachable sets. We also propose analysis technique for anti-windup performance based on reachable set analysis.
著者
渡辺 哲也
出版者
国立保健医療科学院
雑誌
保健医療科学 (ISSN:13476459)
巻号頁・発行日
vol.66, no.5, pp.523-531, 2017

<p>視覚障害者の意思疎通を支援する人的支援サービスである代読・代筆,点訳・音訳サービスに関する調査,及び携帯電話・スマートフォン・タブレット・パソコンを対象としたICT機器の利用状況調査を行った.その結果をもとに,サービスや機器の利用に地域間差が見られるかどうかを調べたところ,人的支援サービスとICT機器の利用の両方において利用率については地域間差は見られなかった.しかしながら人的支援サービスについてはサービス利用上の課題に対する自由意見から,点訳・音訳サービスの依頼先が少ない地域があるという意見も少数ながら得た.ICT機器の利用については,スマートフォン・タブレットの講習会が三大都市圏に集中している点に地域間差が見られた.</p>
著者
渡辺 邦彦
出版者
公益社団法人 日本地震学会
雑誌
地震 第2輯 (ISSN:00371114)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.32-40, 1970-04-28 (Released:2010-03-11)
参考文献数
6

On February 21, 1968, a large earthquake occurred at Ebino plateau, south-west part of Miyazaki Pref. in Kyushu. Since then, Ebino earthquake swarm had been active for about one year. Abuyama Seis. Obs., Sakurajima Volcano. Obs. and Disast. Prey. Res. Inst. of Kyoto Univ. made the temporary observation at 5 stations. The main results on the nature of the Ebino earthquake swarm are as follows:1) The epicentral region characteristically changed its shape with time.2) The aspects of the push-pull distribution of the initial P motions appeared to be nearly the same both in large shocks and microearthquakes, showing the same focal mechanism in both cases. This phenomenon does not seem to vary throughout the whole period of this study.3) According to the wave-period analysis, we recognized the interesting relation between the location of the epicenter and the _frequency of those shocks. It may be considered that this was caused by the difference of the properties of the crustal rocks in the hypocentral region from those outside the focal area.
著者
渡辺 謙仁
巻号頁・発行日
2018-05-07

メディア社会学 第4回. 2018年5月7日(月). 同志社女子大学.
著者
渡辺 行雄 水越 鉄理 中川 肇 大井 秀哉 将積 日出夫 安村 佐都紀 中江 公裕 北原 正章 矢沢 代四郎 渡辺 勇
出版者
Japan Society for Equilibrium Research
雑誌
Equilibrium Research (ISSN:03855716)
巻号頁・発行日
vol.50, no.7, pp.1-10, 1991
被引用文献数
9 2

During the past 14 years from 1975 to 1989, two-nation-wide surveys of Meniere's disease have been carried out by the Vestibular Disorders Research Comittee of Japan, supported by the Ministry of Health and Welfare of Japan. However, an epidemiological case-control-study including normal subjects has not yet been performed by this committee.<BR>In this third survey, therefore, 148 patients with definite Meniere's disease, 138 with non-Meniere vertigo, 113 with rhinolaryngological disorders, and 165 normal control subjects were collected by the 16 mem-bers of the Research Committee from June 1990 to November 1990. The controls were selected to match as closely as possible the sex, age and location of the Meniere's disease patients.<BR>The characteristic epidemiological features of Meniere's disease in Japan were :<BR>1) Sex-ratio : 63 males to 85 female.<BR>2) Age-distribution : Peak at 40-49 years for males and 30-39 years for females.<BR>3) Season and Time of Onset : Often initial vertigo attacks occurred in the afternoon or in the morning.<BR>4) Occupational Distribution : There was a higher incidence of Meniere's disease among technicians or white-collar workers than among farmers, laborers engaged in blue-collar work, as in the 1st and 2nd surveys. However, the number of house-wives was lower in this 3rd survey.<BR>5) Personal characteristics : In patients with Meniere's disease, precisionism and neurosis were more frequently observed than in non-Meniere's vertigo.<BR>6) Preceding Events : Mental and physical fatigue before vertigo attacks was frequent in Meniere's disease patients.<BR>These epidemiological features reconfirm that the occurrence of vertigo attacks in Meniere's disease is influenced much more by individual factors than by environmental factors, as was found in the 1st and 2nd Nation-wide surveys. However, a marked difference in sex ratio with female preponderance was found in the 3rd survey.<BR>The incidence of bilateral Meniere's disease was 16.2% (24/148), higher than in the 1st and 2nd surveys.