著者
渡邊 寛
出版者
日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.88, no.3, pp.251-259, 2017-08
著者
越智 寛 渡邊 佳孝 志村 拓也 鎌倉 友男
出版者
一般社団法人 日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.63, no.10, pp.593-599, 2007-10-01 (Released:2017-06-02)
参考文献数
13

画像等のデータを数百メートル離れて高速に水中音響通信するための基礎実験を行った。まず,広帯域伝送を行うため,中心周波数80kHz,帯域幅25kHzのコーン型指向性の送波器を試作した。この送波器を用いて水深1,300mの海域において,深度1,100mに受信機を吊下し,更に90m下に吊降ろした送信機から伝搬させた音響信号を記録した。変調方式に32値直交位相振幅変調を適用することにより,伝送速度100kbpsのデータ伝送に成功した。また,2チャンネル受信方式を適用することにより,シングルチャンネル時に比較して約3dBの性能改善が見られ,水中通信における有効性を示した。そして,23dB程度のSNRにおいて,ほぼ誤りのない通信が可能という結果を得た。
著者
大山 高裕 阿久津 智美 伊藤 和子 渡邊 恒夫 神山 かおる
出版者
日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 : Nippon shokuhin kagaku kogaku kaishi = Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.14-19, 2009-01-15
参考文献数
31
被引用文献数
3 4

若年者と高齢者の漬物咀嚼の違いについて,咀嚼筋筋電位計測により検討を行った.その結果,若年者と高齢者では咀嚼回数,咀嚼時間,咀嚼周期,筋電位振幅,筋活動量,咀嚼音で違いが認められ,両者の咀嚼に違いがみられることが示唆された.また,各漬物試料の咀嚼特性値を比較し,漬物の咀嚼特性の違いを確認した.中でもたくあんは特に咀嚼負担のかかる漬物であることがわかった.筋活動量の経時的な変化に関する検討結果からは,若年者では初期から後期にかけて咀嚼の変化が起きていたが,高齢者では若年者ほどの筋活動量の急激な変化はみられず,若年者と高齢者で咀嚼過程に違いがあることが示唆された.また,咀嚼音の経時変化は筋活動量の変化と近い変化を示し,若年者と高齢者の咀嚼活動の違いを表していると考えられた.
著者
渡邊 国広
出版者
慶應義塾経済学会
雑誌
三田学会雑誌 (ISSN:00266760)
巻号頁・発行日
vol.46, no.5, pp.405(91)-406(92), 1953-05

論文紹介
著者
鈴木 高二朗 渡邊 和重 山本 悟 梅崎 康浩 小澤 康彦 村上 俊春
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
海岸工学論文集 (ISSN:09167897)
巻号頁・発行日
vol.51, pp.726-730, 2004

宮崎港南防波堤は全長2, 150mで, 昭和56年から建設が進み, 現在, 建設の最終段階にある. 当防波堤は夏期の台風のため設計有義波高が10m以上と大きく, 細粒の砂地盤上に設置されるため各種洗掘防止工を用いて室内実験や現地実験を重ねた上で, 現況の防波堤断面が決定されてきた. 現地実験では洗掘による防波堤の変形もあり, その防止工は施工法も含めて改良されてきている. 本研究では, 洗掘防止工の設計法の確立に資することを目的として, 宮崎港南防波堤での洗掘に関する現地実験と過去の洗掘の実態を調べるとともに, その対策法をとりまとめた.
著者
渡邊 裕子 小山 尚美 流石 ゆり子 河野 由乃 萩原 理恵子 森本 清 水口 哲
出版者
山梨県立大学
雑誌
山梨県立大学看護学部紀要 (ISSN:18806783)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.9-18, 2010-03-01

「活力に満ちた地域づくりの指導者養成を目指す」が目的の高齢者のための生涯学習大学校に在学し,看護学生との交流事業に参加した24 名を対象に,若者イメージと事業に対する期待感について調査を実施した.対象の地域リーダー高齢者は「世間一般の今どきの20 歳代の若者」イメージとして,「話やすいが何を考えているかわからない」という傾向を持っていた.また「若者との交流」への期待度は95.8%と高く,分かり合いたい思いがある一方,自分から知恵を伝授するという意識を持って参加した人は少なかった.交流では,高齢者が老年期の意味を理解し,歳を重ねたからこそ備えている知恵を若い世代に伝授するという意識を持って参加できるような導入と,若者に対する理解し難い感情を払拭し,若者から求められているという実感を持って,自発的,積極的かつ自然に交流を求める姿勢が持てるような企画・調整が必要である.
著者
鍵谷 龍樹 白川 由貴 土斐崎 龍一 渡邊 淳司 丸谷 和史 河邉 隆寛 坂本 真樹
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.237-245, 2015-01-06 (Released:2015-01-06)
参考文献数
25
被引用文献数
1

We feel some liquids such as honey or oil more viscous than others like water. Viscosity perception is frequently expressed by onomatopoeia, a set of words that are often used to express sensory experiences in Japanese. For example, we would say honey is “toro-toro” or oil is “doro-doro”. In this paper we investigated the associations between phonemes of Japanese onomatopoeia for expressing viscosity and subjective evaluations of viscosity. Specifically, we performed psychological experiments where participants watched some static images and dynamic images. Participants were asked to express the visual sensations by onomatopoeia and rate the degree to which they felt the objects viscous. This experiment was aimed at specifying the systematic association between phonemes of Japanese onomatopoeic words and viscous evaluations. Our results showed the existence of some associations between the phonemes of the words for expressing the sensation and the evaluations of viscosity and showed the possibility to construct a system to recommend viscosity animations by onomatopoeia. The system proposed in this paper recommends viscosity animations consistent with onomatopoetic expressions based on Japanese sound symbolism. Our system comprises a user interface module, an onomatopoeia parsing module, and a database. Our system can evaluate the subtle difference in viscosity feelings expressed by onomatopoeic words which are different in phonemes.
著者
森谷 茂 渡邊 和洋 西 和文
出版者
北日本病害虫研究会
雑誌
北日本病害虫研究会報 (ISSN:0368623X)
巻号頁・発行日
vol.1994, no.45, pp.76-79, 1994-11-30 (Released:2011-08-11)
参考文献数
14

アブラナ科野菜根こぶ病菌に汚染された圃場を供し, ハクサイ根こぶ病に対する熱水注入による土壌消毒効果を検討した。約70℃の熱水を, 圃場全面及び畦面に深さ20cm層が55℃になるまで注入した区のハクサイの生育・収量は, 無処理区より著しく勝り, クロルピクリン注入区 (以下クロピク注入区) と大差がなかった。根こぶ病は播種後24日目ではいずれの区も発生が認められなかったが, 播種後33日目では無処理区, クロピク注入区, 熱水全面注入区にそれぞれ13%, 5%, 2%の発生株が認められた。播種後88日目の収穫時における発生程度は, クロピク注入区>>無処理区>熱水畦面注入区>>熱水全面注入区の順であった。また, クロピク注入区と熱水注入区では発芽期でのヨトウムシ類による被害が無処理区より極めて少なく, 熱水注入による殺虫効果も認められた。汚染土壌を温湯浸漬処理したポット栽培試験では, 各処理区の発生程度は無処理区よりいずれも減少したが, 発生が全く認められなかったものは55℃: 240分処理区だけであった。
著者
山口 高弘 麻生 久 渡邊 康一 長谷川 喜久
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2005

本研究は、骨格筋形成を負に制御するミオスタチン(Myostatin:MSTN)が生まれつき欠損することにより、優れた産肉形質を有する日本短角種牛(Double muscled Cattle:DM牛)の産肉向上機構の全容を解明するために計画された。平成17-19年度の3年間の研究により、下記の結果を含む多くの新知見が得られた。1)日本短角種DM牛由来の筋細胞で、HGFとIGFIIの発現が変化し、MSTNはIGFII発現を抑制し、HGFはMSTN発現を抑制すること、DM牛ではHGFによるMSTN産生が欠如するため筋肥大が生ずることが明らとなった。2)マイクロアレイ結果、DM牛で4.5倍発現低下するMSTNシグナル伝達系に関与するTBF-β inducible early gene family(TIEG1,2)が見出され、siRNA法等でTIEG1機能を欠損させたところ、細胞増殖と筋管形成が著しく増強し、MyoD familyのMRL4と増殖因子であるIGF-II発現が増加した。このことより、TIEG1がMSTN特異的シグナル伝達因子として関与することが明らかとなった。3)DM牛から成熟型MSTN欠損のクローン化筋芽細胞(Cloned Double muscled myoblasts:DMc)を樹立した。さらに、DMcからウシ不死化筋芽細胞(DMc-t)の作成に成功した。これらの細胞は、ウシ筋細胞でのMSTN作用を初めとする筋分化機構の解明に極めて有用である。4)骨格筋の分化過程において、MSTNとIGF2は関連しながら相反して作用し、MSTNとIGF1は独立して作用することが判明した。5)ウシとブタの下垂体前葉で、MSTNがTSH細胞に、MSTNレセポターアクチビン受容体IIがACTH細胞に発現することを明らかにした。6)マウス下垂体前葉でNSTNとそのレセプターがACTH細胞に発現し、MSTNがACTH細胞でのホルモン合成を抑制することを明らかにした。
著者
井上 ひかる 鹿嶋 雅之 佐藤 公則 渡邊 睦
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.499-499, 2014

近年、家や建物のドアは、一般的に物理的な鍵を用い、施錠、開錠を行っている。またドアの開閉時には、人間がドアノブを握り、操作するのが一般的である。本稿では、ドアノブをスマート化し、物理的な鍵の代替として、握掌画像を用いるものである。現在、入室管理として、暗証番号の入力を用いるシステムが存在するが、その行為自体、ドアの開閉とは無関係で、余分な行為となる。また、物理的な鍵を使用する場合、紛失すればその意味をなさなくなる。本稿では、人間が行う自然な行為=ドアノブへの把持行為の中で、開錠が可能となる握掌画像認証に基づいた個人認識システムを開発した。数名の実験で、握掌画像による個人識別の可能性を確かめた。