著者
森田 一三 中垣 晴男 村上 多恵子 加藤 一夫 水野 照久 坪井 信二 加藤 尚一 水谷 雄樹 太田 重正 小澤 晃 瀧川 融 粂野 千代 井上 千恵子 井上 好平 相武 卓樹 飯島 英文 佐藤 和子 大野 知子
出版者
有限責任中間法人日本口腔衛生学会
雑誌
口腔衛生学会雑誌 (ISSN:00232831)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.241-247, 1996-07-30
被引用文献数
22

80歳で20歯以上保持する者(8020者)と19歯以下の者(対照者)について,栄養および食事摂取状況を比較検討した。その結果8020者はエネルギー充足率が有意に低かった。また,糖質摂取量が低い傾向が見られた。食品の摂取品目は8020者の方が多かった。以上より8020者はエネルギー摂取量は少なめで,多くの種類の食品を摂ると結論された。
著者
瀧川 裕貴
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.71, no.1, pp.84-101, 2020 (Released:2021-07-16)
参考文献数
66

現在,情報通信技術(ICT)の普及と発展は,われわれの社会そのものを再編成するとともに,これまでとは異なる方法とデータを用いるデジタル社会調査(計算社会科学)という新たな学問領域を生み出している.デジタル社会調査はこれまでの社会学の方法や理論にいかなるインパクトを与えるだろうか.本稿では,デジタル社会調査が特にインパクトを与えうる社会学の理論的・方法論的課題として次の3 つを挙げる.すなわち①社会ネットワークの構造や関係的メカニズムの解明,②因果の推論と因果メカニズムの解明,③意味世界の探求,である.これら3 つの課題についてデジタル社会調査による貢献の可能性を概説した後,実際の研究事例に即してより具体的に議論を展開する.その際,できるかぎり日本における研究の状況と研究事例も紹介するように努める.
著者
藤中 義史 松永 麻美 高橋 恵 瀬谷 恵 小野山 陽祐 岡田 真衣子 高下 敦子 大橋 祥子 増永 健 岩田 みさ子 瀧川 逸朗
出版者
一般社団法人 日本周産期・新生児医学会
雑誌
日本周産期・新生児医学会雑誌 (ISSN:1348964X)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.37-43, 2022 (Released:2022-05-10)
参考文献数
22

在胎37,38週のEarly term児における母体患者背景,新生児期合併症,入院率について後方視的に検討した.2014年から2017年に当院で出生した正期産児(4,013例)のうち,多胎,先天異常等を除外したEary term児894例,Full term児1,695例を対象とした.結果は,Early term群で母体合併症,帝王切開(特に予定帝王切開)症例が多く,新生児期合併症は,単変量解析ではEarly term群に新生児仮死と低血糖(< 50mg/dL)が多かったが,多変量解析では低血糖のみ有意差がみられた.新生児科入院率および再入院率は“Early term”が独立したリスク因子であった.当院では予定帝王切開を主に38週台で行っているが緊急帝王切開増加リスクは許容範囲内であり(約8%),欧米の推奨するFull termよりもやや早めに設定することは妥当と考える.
著者
瀧川 政次郎
出版者
Japan Legal History Association
雑誌
法制史研究 (ISSN:04412508)
巻号頁・発行日
vol.1952, no.2, pp.73-80,en4, 1953-03-31 (Released:2009-11-16)

The Taiko-Bitsuryo (_??__??__??__??_) of Japan is generally held to be an imitation of the Lü-ling (_??__??_) of T'ang (_??_), but the Ko (_??_) and the Shih (_??_) of T'ang also were consulted in making it. This essay makes it clear that the Gumboryo (_??__??__??_) of Japan was modelled after a certain passage on rocket in the Ping-pu-shih (_??__??__??_) of the Kai-yüan (_??__??_) period of T'ang quoted in the Wu-chin.y-tsung-yao (_??__??__??__??_) which is included in the Ssu-k'u-ch'üan-shun-chen pen (_??__??__??__??__??__??_), studies the difference between the rocket systems of the two countries, and considers the reason why that difference had come into existence.
著者
瀧川 一学
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.70, no.3, pp.122-125, 2022-03-20 (Released:2023-03-01)
参考文献数
4

近年,機械学習をはじめとするAI技術を化学研究で活用する事例が色々報告されるようになった。化学の対象や化学産業に求められる要件が複雑化すればするほど,新しい発見や理解もますます難しいものになる。こうした状況に対する新しい切り口として,AI技術やデータ科学には期待や関心と懐疑が入り混じった状況である。有機化学,触媒化学,量子化学,分子生物学,生化学,創薬化学など色々な研究にも長年関わってきた機械学習の研究者から見たデータ中心的な化学研究の面白さ・難しさ・これからについて解説する。
著者
瀧川政次郎著
出版者
青蛙房
巻号頁・発行日
1964
著者
根鈴 怜治 村上 丈伸 河瀬 真也 瀧川 洋史 花島 律子
出版者
日本神経学会
雑誌
臨床神経学 (ISSN:0009918X)
巻号頁・発行日
pp.cn-001752, (Released:2022-09-30)
参考文献数
10
被引用文献数
1

88歳,女性.間欠的な右上下肢片側バリズムを主訴に当科を紹介受診した.受診時にはバリズムは消失し,右上肢の不全麻痺とアステリキシスを呈していた.頭部MRIでは左中大脳動脈分水嶺領域の散在性急性期脳梗塞と左内頸動脈閉塞が認められた.血行力学的機序による急性期脳梗塞として補液を行ったところ,右上肢不全麻痺とアステリキシスは改善した.左内頸動脈閉塞による左線条体の灌流障害が間欠的な片側バリズムの発生に,左前頭葉血流不全がアステリキシスの発生に関与している可能性が考えられた.
著者
瀧川 裕英
出版者
日本法哲学会
雑誌
法哲学年報 (ISSN:03872890)
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.181-189, 2009 (Released:2021-12-29)

This paper aims to demonstrate the thesis that the duty to obey the law is not particular. To show this. I begin by examining the difference between the duty to obey the law and political obligation, though they are usually used interchangeably. I argue that aliens staying in a host state do have the former but not the latter. Thus the duty to obey the law does, pace John A. Simmons, not meet the particularity requirement, while political obligation does. The duty to obey the law is rather regarded as the duty to reach a global juridical state (status iuridicus), which is discussed by Immanuel Kant. I conclude that we owe political obligation only insofar as it is a useful way to discharge such a universal duty.
著者
瀧川 諒子 福川 康之
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
日本心理学会大会発表論文集 日本心理学会第85回大会 (ISSN:24337609)
巻号頁・発行日
pp.PO-090, 2021 (Released:2022-03-30)

Trivers-Willard仮説によると,状態のよいときに息子を,状態の悪い時に娘を多く産む母親は,より多く自身の遺伝子を残すことができる。本研究は出産年齢により胎児への栄養供給に性差が見られるかを検討することで,Trivers-Willard仮説を検証することを目的とする。NFHS(National Family Health Survey:インドの世帯を対象とした健康に関する大規模横断調査)より抽出した双子ペア6444名(男性3378名,女性3066名)を対象に,出生体重を従属変数とし,母親が出産適齢期(18歳以上35歳未満)であるか否か,同性双子か異性双子か,児の性別を独立変数とした階層的重回帰分析を行った。母親の出産歴は統制した。その結果,母親が非出産適齢期であるとき,女児ではペアが異性の場合にペアが同性の場合と比べて出生体重が重かった。これは,女児への投資が優先されているとき,同性双子の女児では二人ともが同じだけ栄養を受け取ることになるが,異性双子の女児ではペアの男児よりも優先されて余分に栄養を受け取ることになった結果であることが考えられる。
著者
瀧川 晶
出版者
一般社団法人 日本鉱物科学会
雑誌
岩石鉱物科学 (ISSN:1345630X)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.220225, 2022 (Released:2022-06-18)
参考文献数
68

Astromineralogy has developed as an interdisciplinary field between astronomy and mineralogy since the discovery of crystalline silicate dust from stellar atmospheres by infrared observations in the late 1990s. Cosmic dust repeatedly forms and is destroyed along with the physical evolution of stars, and thus is a carrier of metallic elements in the galactic material circulation. Minerals found in the solar system and on Earth are observed outside the solar system as well. In addition, presolar grains are the very survivors of circumstellar dust, and are the key to understanding the observed dust and its formation process. Understanding the galactic material circulation through the formation and evolution of cosmic dust requires knowledge not only of astronomy but also of petrology and mineralogy. In this paper, I review the progress of astromineralogy including the author's research and discuss how mineralogy has contributed to the development of astromineralogy.
著者
安田 博美 山中 盛正 江副 伸介 大森 崇司 草薙 公一 西條 加須江 瀧川 義康 天野 健一
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.61, no.4, pp.311-314, 2008-04-20 (Released:2011-06-17)
参考文献数
14
被引用文献数
1 1

不活化狂犬病ワクチン接種犬における抗体応答を中和試験によって検討した. 試験には2005年に東京都, 静岡県, 岐阜県, 京都府, 宮崎県および熊本県で飼育されていたワクチン接種犬100頭と未接種犬25頭の合計125頭のペァ血清を用いた. 過去1年間にワクチン接種歴のある犬100頭のうち90頭が有効抗体価25倍以上の中和抗体を保有しており, 8倍以上の抗体価を有する個体の幾何平均抗体価 (geometric mean titers; GMT) は251倍であった. このような犬にワクチンを追加接種すると, 1カ月後には全頭の抗体価が25倍以上に上昇し, GMTは750倍に達した. いっぽう, 今までに接種経験のない25頭にワクチンを接種すると, 23頭が中和抗体を産生したが, 2頭からは抗体が検出されなかった. ワクチン接種1カ月後の抗体価は8倍未満から256倍に分布し, GMTは43倍であった. これらの成績により, ワクチン接種により確実な免疫を付与し, それを維持するためには, 現行の接種プログラムである年1回の追加接種が重要であると考えられる.
著者
深谷 芽衣 牧野 滋 瀧川 道生 中嶋 宏昌
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 B (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.J105-B, no.1, pp.14-20, 2022-01-01

本論文では,リフレクトアレーアンテナの測定結果から利得低下の要因分析を可能とする測定法について示す.特徴として,リフレクトアレーアンテナと同じスピルオーバー損失となるようなパラボラアンテナを試作し測定結果を比較することで,損失の切り分けを容易にし,利得低下の要因を分析する.結果としてリフレクトアレーアンテナとパラボラアンテナの測定値の差と,利得低下分析より求めたリフレクトアレーアンテナ固有の損失の差は測定誤差の範囲内であり,利得低下分析は妥当であることがわかった.
著者
穐本 浩昇 田中 讓 瀧川 一学
雑誌
第79回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, no.1, pp.443-444, 2017-03-16

本研究は、札幌市の凍結防止剤の散布のタイミングと対象エリアの助言サービスとドライバーへの凍結スリップ危険度の警告サービスの実現を目指し、道路凍結の予測システムを構築することを目的としている。札幌市を1kmメッシュ状に分け、各エリアの1時間ごとの路面の摩擦係数を気象データや交通データから予測する。教師データに用いる摩擦係数はエリア内を実際に走った車のABS(アンチロックブレーキシステム)の作動データより得られる。まず凍結路面と圧雪路面に分類してから各々の路面モデルで回帰をする二段階推定により予測精度の向上が見られた。