著者
田中 信行
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.68, pp.300_2, 2017

<p> パラリンピック競技大会(パラリンピック)では、オリンピック競技大会と異なり、女子選手の参加割合が非常に低い(田中2015)。この問題は、国際パラリンピック委員会(IPC)においても問題視されている。IPC会長は、女子選手の参加について1996年アトランタ大会で24%であった状況から、20年が経過する2016年リオ大会には、43%にすることを2013年のThe EU Conference on Gender Equality in Sport in Vilniusで示した。ただその検証結果は発表されていない(2017/5/18)。本研究は、IPC会長が示した20年間の女子選手の参加状況の概要を明らかにすると共に、障害者スポーツにおけるGender問題の要因について考察することを目的とした。女子選手の参加状況は、1996年アトランタ大会24.2%、2000年シドニー大会25.5%、2004年アテネ大会30.6%及び2008北京大会35.0%及びロンドン大会35.1%と上昇が確認された。リオ大会については、全登録選手名簿を元に女子選手の参加状況を競技別・地域別等に整理し、同大会のGender問題を報告する。</p>
著者
壷井 章克 岡 志郎 田中 信治 齋藤 宏章 松田 知己 青木 智則 山田 篤生 多田 智裕
出版者
日本小腸学会
雑誌
日本小腸学会学術集会プログラム・抄録集 (ISSN:24342912)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.30_2, 2019

<p>【目的】 小腸angioectasiaの取り扱いとAI(artificial intelligence)による小腸angioectasiaの検出能について当科の治療成績から検討した。</p><p>【方法】 検討1)2007年8月~2018年3月に当科でCEかつ/またはダブルバルーン内視鏡にて小腸angioectasiaと診断(適応病変は治療)し1年以上経過観察した91例194病変を対象とした。検討2)CE画像を使用し、deep learningを用いて教育したconvolutional neural network(CNN)のangioectasiaに対する検出能を検討した。</p><p>【結果】 検討1)Type 1a(oozingなし)41例は全て無治療経過観察、Type 1a(oozingあり)17例とType 1b 33例はpolidocanol局注法主体の内視鏡治療を施行した。小腸angioectasia多発が再出血の有意な因子であったが、無治療経過観察群に再出血を認めなかった。検討2)2,237枚のangioectasiaの静止画で教育したCNNを用いて、正常画像10,000枚と488枚のangioectasiaで検出能を評価し、感度98.8%、特異度99.1%、陽性的中率84.3%、陰性的中率99.9%であった。読影時間は323秒であった。</p><p>【結論】 小腸angioectasiaのうちType 1a(oozingなし)は無治療経過観察で問題なく、AIはCE読影の負担軽減に寄与すると考えられた。</p>
著者
杜多 哲 杉山 元彦 本城 凡夫 大和田 紘一 浅川 明彦 田中 信彦 佐古 浩 北村 章二 淡路 雅彦 飯倉 敏弘 熊田 弘 山本 茂也
出版者
水産庁養殖研究所
雑誌
養殖研究所研究報告 (ISSN:03895858)
巻号頁・発行日
no.18, pp.p13-29, 1990
被引用文献数
2

五ケ所湾において1984年から1989年の塩分の測定結果を用いて,ボックスモデルを用いた解析を行い次のことを明らかにした。(1)五ケ所湾内を1ボックスとした場合,滞留時間は多くの場合2~7日であり,平均は1984年から1985年で4.7日,1986年から1989年で3.3日であった。輸送係数は2月から4月にかけて最大値を,11月から1月にかけて最小値をとる傾向がみられた。(2)五ケ所湾に適用したボックスモデルで得られる輸送係数の精度は,5割の誤差範囲におさまるが湾口部(ボックス1)と中間部(ボックス2)の塩分差が0.05‰より小さくなると,誤差が大きくなる。従って海水交換が良く,塩分差の小さい時期にはより適切な観測点配置と,より精度の良い観測を行う必要がある。(3)五ケ所湾の支湾の1つである迫間浦は,他の支湾に比べ海水交換が著しく悪い。その原因の1つとしては,流域面積が小さいため流入する河川水が少なく密度流が他の支湾に比べ生じにくいこと,冬季の季節風によって生じる吹送流が,地形的な原因で海水交換に結びつかないことが考えられる。
著者
小池 大助 永井 元樹 福元 健人 野村 幸博 田中 信孝
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.74, no.11, pp.3160-3163, 2013
被引用文献数
1

胆嚢結石症は妊婦に合併する消化器外科疾患において急性虫垂炎に次いで多いとされる.症例は27歳女性.糖尿病合併妊娠にて当院産科通院中であった.妊娠21週0日胆石発作のため当院救急外来受診となった.その後も数日おきに発作が頻発したため入院加療とした.食事で発作が誘発されるため経口摂取再開困難であった.中心静脈栄養による長期管理は子宮内胎児発育遅延のリスクがあるため,妊娠24週3日に手術施行した.臍からopen法により1stトロッカーを留置することで安全に気腹し,胆嚢摘出術を施行することができた.術中の気腹圧は8-10mmHgとして管理した.術後は良好に経過し妊娠40週0日2,824gの男児を経膣出産した.妊娠中期は比較的安全な手術が可能であるとされる.妊娠中の胆嚢結石症では症状の再燃率が高率であり,手術を第一選択とすることで胎児と妊婦に対するリスクを最小限にできる可能性がある.
著者
田中 信介 渡辺 言夫 宮沢 博 芦原 義守
出版者
一般社団法人 日本感染症学会
雑誌
感染症学雑誌 (ISSN:03875911)
巻号頁・発行日
vol.56, no.7, pp.582-587, 1982

妊婦145名についての風疹抗体測定を, 近年開発されキット化されたRUBEHSA<SUP>&reg;</SUP>を用いて行い, HIと比較した. また, 青年女子25名に風疹ワクチンを接種し, そのうち18名について抗体価を測定, その副反応も検討した.<BR>結果は, RUBELISA value 0.14以下を抗体陰性とすると, 抗体保有率は74.1%であった. HIでは23名が8倍未満で, 抗体保有率は84.7%であった. これら2方法の一致率は88.0%であり, 相関係数は0.85であった. 1977年秋の風疹ワクチン接種開始時すでに16歳以上であった予防接種対象外の者が現在妊娠可能年齢層となっており, いまだに妊婦の風疹感染の可能性が残されていると考えられた.<BR>青年女子のワクチン接種では8名32%に副反応を認め, すべてが関節症状を呈し, 関節痛6, 関節腫脹と痛み2であった. 抗体価は測定全例で上昇し, 平均HI価は25.1であった。年齢の高い女子の場合には, 副反応としての関節症状が重要であることが注目された.
著者
武岡 和仁 塩原 哲夫 中條 知孝 長島 正治 古川 徹 狩野 葉子 小林 勝 大場 進一郎 林 至 箕輪 悦子 田中 信 和田 啓子
出版者
杏林医学会
雑誌
杏林医学会雑誌 (ISSN:03685829)
巻号頁・発行日
vol.13, no.3, pp.323-334, 1982

昭和53年8月から昭和55年末までに当教室で経験した水疱症10例について検討した。1) 天疱瘡群 : 尋常性天疱瘡1例, 落葉状天疱瘡3例であった。落葉状天疱瘡のうち1例はherpetiform pemphigusであった。螢光抗体直接法で表皮細胞間にIgG沈着を3例, C_3沈着を2例に認めた。天疱瘡抗体価は全例とも皮疹と並行して変動し治療の指標として有用であった。死亡例が1例あった。2) 類天疱瘡 : bullous variety 4例, erythematous variety 1例であった。螢光抗体直接法で基底膜部へのIgG沈着を4例, C_3沈着を4例に認めた。抗基底膜部抗体は3例に認められ, いずれも皮疹と並行して変動した。死亡例が3例あった。いずれも高齢者で, 予後の上で年齢が重要な因子を占めることが示唆された。3) ジューリング疱疹状皮膚炎 : 臨床的に広範囲な浮腫性紅斑と水疱を認め, 螢光抗体直接法で基底膜部にIgAの線状沈着を認めた。血中自己抗体は認められなかった。臨床的に非定型的な症例と考えられた。
著者
田中 信孝 登 政和 針原 康 進藤 俊哉 青柳 信嘉 今中 和人 出口 順夫 上野 貴史
出版者
Japan Surgical Association
雑誌
日本臨床外科医学会雑誌 (ISSN:03869776)
巻号頁・発行日
vol.52, no.2, pp.319-325, 1991-02-25 (Released:2009-03-31)
参考文献数
12
被引用文献数
1 1

昭和53年より平成元年までの12年間に手術施行した938例の良性胆道疾患中, 4.8%にあたる45例の壁肥厚著明な長径5cm未満の萎縮胆嚢症例45例の外科治療につき検討した.胆石の合併を44例に認めたが萎縮胆嚢の特殊背景病変として内胆汁瘻,合流部結石,内視鏡的乳頭切開術後などがあげられた. CTでは86%で描出可能であったが, USでは診断は必ずしも容易でなく, 61%は高エコー,音響陰影像で推定された.外科治療として基本的に胆摘ないし胆摘+T-ドレナージが施行されたが,標準的胆摘は5例のみに行われ,胆摘困難例では胆嚢部分切除後粘膜破壊を加えた.主たる合併症である胆管損傷を1例に認めた.胆嚢癌の合併は2例4.4%であった.萎縮胆嚢の手術は安全性を優先しつつ可及的に胆嚢切除を意図すべきで,その際癌併存の有無の術前診断が困難であるため術中迅速病理診断は不可欠と考えられた.
著者
松本 主之 新井 正美 岩間 達 樫田 博史 工藤 孝広 小泉 浩一 佐藤 康史 関根 茂樹 田中 信治 田中屋 宏爾 田村 和朗 平田 敬治 深堀 優 江﨑 幹宏 石川 秀樹 岩間 毅夫 岡﨑 康司 斎藤 豊 松浦 成昭 武藤 倫弘 冨田 尚裕 秋山 卓士 山本 敏樹 石田 秀行 中山 佳子
出版者
一般社団法人 日本遺伝性腫瘍学会
雑誌
遺伝性腫瘍 (ISSN:24356808)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.79-92, 2020 (Released:2020-09-25)
参考文献数
52

若年性ポリポーシス症候群は全消化管に過誤腫性ポリープである若年性ポリープが多発する,希少疾患である.SMAD4あるいはBMPR1A遺伝子の生殖細胞系列バリアントが原因として報告されている.約75%は常染色体優性遺伝形式を示すが,約25%は家族歴のない孤発例である.また,がん遺伝子パネル検査によって診断される可能性がある. ポリープの発生部位により全消化管型,大腸限局型,胃限局型に分けられ,胃限局型ではSMAD4の病的バリアントを原因とすることが多く,胃癌のリスクが高い.また,SMAD4の病的バリアントを有する症例では,遺伝性出血性毛細血管拡張症を高率に合併し,心大血管病変の定期検査も考慮する. 本診療ガイドラインでは,小児から成人にかけてシームレスに,正確な診断と適切な治療・サーベイランスが行われるよう, 基本的事項を解説し,3個のクリニカルクエスチョンと推奨を作成した.
著者
田中 信治 樫田 博史 斎藤 豊 矢作 直久 山野 泰穂 斎藤 彰一 久部 高司 八尾 隆史 渡邊 昌彦 吉田 雅博 斉藤 裕輔 鶴田 修 五十嵐 正広 豊永 高史 味岡 洋一 杉原 建一 楠 正人 小池 和彦 藤本 一眞 田尻 久雄
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.61, no.6, pp.1321-1344, 2019 (Released:2019-06-20)
参考文献数
203
被引用文献数
2

大腸腫瘍の内視鏡治療の適応病変としては,早期大腸癌のみでなく前癌病変としての腺腫性病変も多く存在し,大腸EMRとESDの棲み分け,そのための術前診断,実際の内視鏡治療の有効性と安全性を第一線の臨床現場で確保するための指針が重要である.そこで,日本消化器内視鏡学会では,大腸癌研究会,日本大腸肛門病学会,日本消化器病学会の協力を得て,新たに科学的な手法で作成した基本的な指針として「大腸ESD/EMRガイドライン」を2014年に作成した.本ガイドラインでは,手技の具体的な手順や機器,デバイス,薬剤の種類や使用法など実臨床的な部分については,すでに日本消化器内視鏡学会卒後教育委員会編「消化器内視鏡ハンドブック」が2012年5月に刊行(2017年5月に改訂)されているので,技術的内容に関しては可能な限り重複を避けた.大腸ESDは2012年4月に保険適用となったが,2018年4月には保険適用範囲と診療報酬点数が改訂された.「大腸ESD/EMRガイドライン」発刊後,SSA/Pの病態解明やESD症例のさらなる集積もなされており,ガイドライン初版発刊から5年目の2019年に最新情報を盛り込んだ改訂版を発刊するに至った.
著者
田中 信徳
出版者
公益社団法人 日本植物学会
雑誌
植物学雑誌 (ISSN:0006808X)
巻号頁・発行日
vol.55, no.650, pp.55-65, 1941
被引用文献数
15

本報ニ於テハはたがや (<i>Bulbostylis barbata</i>), かはらすがな? (<i>Cyperus sanguinolentus</i>), こしんじゅがや (<i>Scleria tesselata</i>), ひめくぐ (<i>Kyllingia brevifolia</i> var. <i>leiolepis</i>), いぬのはなひげ (<i>Rhyncospora japonica</i>)ノ5種ニツキ其染色體數ト花粉發達トヲ記シタ。染色體數ハはたがやn=5, かはらすがなn=24, こしんじゅがやn=14, ひめくぐn=60, いぬのはなひげn=31デアル。<br>いぬのはなひげヲ除イタ4種ニ於テハ本科特有ノ花粉發達ガ見ラレタ。即チ減數分裂ニヨツテ生ジタ4核ノ内, 楔形ヲナシテヰル花粉母細胞内ニテ最外側ニ位置スル1核ノミ花粉核トシテ生長シ, 他ノ3核ハ母細胞ノ内方隅ニ押込メラレテ退化スル (コレラノ内方隅ニテ退化スル3核ヲ&ldquo;<b>先端核</b>&rdquo;ト名付ケル)。花粉核ハヤガテ花粉第一分裂ヲ行ヒ内方ニ生殖核, 外方ニ榮養核ヲツクル。前者ハソノ周園ニ發達シテクル隔膜形成體ノ融含ニヨツテ生殖細胞トナル。<br>所ガいぬのはなひげニ於テハ4核ノ内3核ガ退化スルコトニハ變リガナイガ, 母細胞ノ内方隅ニ於テデハナク, ソノ反對側ノ廣イ場所即チ楔形細胞ノ底面ニ於テ退化スル(コノ場合ノ退化スル3核ヲ前記ノ先端核ト區別シテ&ldquo;<b>底位核</b>&rdquo;ト名付ケル)。コノ新事實ハ從來本科ノ花粉發達ガ被子植物群中全ク他トカケハナレテ居リ, 相互間ノ關係ガ不明デアツタノニ對シテ一ツノ手懸リヲ與ヘタモノトシテ意義ガ大キイ。即チ花粉發達過程ノ細胞學的見地ヨリ見ル時, 本科ニ最モ近似ノ花粉發達型ヲ有スルとうしんさう科(Juncaceae)ト系統的ニ近縁デアルコトガ知ラレタノデアル。とうしんさう科デハ4核ノ内3核ハ母細胞ノ外側ノ廣イ場所ニ移動シ&ldquo;底位核&rdquo;トナリ, 生殘ル1核ハ母細胞ノ中央ニ殘リ花粉核トナル(とうしんさう科デハコノ生キ殘ル花粉核ヲ漫然ト&ldquo;先端核&rdquo;ト呼ンデヰルガ,&ldquo;花粉核&rdquo;ト呼ブベキデアル)。コノ底位核ハ丁度いぬのはなひげノ退化スル3核ニ相當スル かやつりぐさ科ノ先端核或ヒバ底位核ハ殆ド分裂セズ, 稀ニ分裂シテモ再ピ一ツニ融合シテシマフガ, とうしんさう科ノ底位核ハ明ラカニ花粉第一分裂ヲ行ツテ生殖核ト榮養核トニナル然シ花粉四分子ニマデ分化スルコトナク, 結局1個ノ退化花粉四分子型ノ花粉トナル。換言スレバいぬのはなひげノ花粉發達ハとうしんさう科ノソレヨリ退化ガ更ニ一歩進ンデヰルモノト言ヘヨウ, ソシテ底位核ノ更ニ退化シ状態ガすげ屬ほたるゐ屬等ノ光端核ト考ヘラレル。<br>本科ノ花粉發達ハ現在マデ9屬ニ就イテ研究報告セラレテヰルガ, 4核ノ内3核ガ退化スルコトハ凡ベテニ共通デアルガ, ソノ退化ノ程度ニ僅カヅツノ差ガアリ, ソノ程度ハ染色體基本數ト聯關スル傾向ガアル。
著者
白水 晴雄 小川 留太郎 田中 信也 宮久 三千年
出版者
日本鉱物科学会
雑誌
岩石鉱物鉱床学会誌 (ISSN:00214825)
巻号頁・発行日
vol.46, no.6, pp.191-195, 1961

Brucite from Sasaguri occurs as foliated or fibrous aggregates, associating with calcite and yellowish serpentine. H=2.5; S.G=2.475; &omega;=1.562, &epsilon;=1.581. Chemical analysis gives: SiO<sub>2</sub> 0.33, Al<sub>2</sub>O<sub>3</sub> 0.08, Fe<sub>2</sub>O<sub>3</sub> 1.69, MgO 64.81, MnO 1.10, H<sub>2</sub>O(-)0.39, H<sub>2</sub>O(+)31.38, total 99.78. X-ray powder data and D. T. A. curve are also given. The mineral seems to have been formed under hydrothermal condition.
著者
田中 信壽
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.129-138, 2005-03-31 (Released:2017-02-01)
参考文献数
78
被引用文献数
1

The health hazards posed by Virtual Reality (VR) environments can be divided into two groups based on their developing mechanism. The first group is related to optical stimulus load and is exemplified by Visual Display Terminal (VDT) Syndrome. The second group encompasses those caused by space information confusion and is exemplified by VR sickness. Among space information confusion induced hazards, VR sickness is especially serious because it can involve strong discomfort, headache, nausea and vomiting. Because VR sickness may prove to be a barrier to the spread of VR environments, it is thought that countermeasures are required. This paper reports the current state of VR sickness countermeasure knowledge. Research is summarized and organized mainly according to the following stories: "Cognition of VR sickness", "Mechanisms involved with the development of VR sickness", "Directions for countermeasure development" and "Evaluation of VR sickness".
著者
日本ペインクリニック学会安全委員会 田中 信彦 山蔭 道明 具志堅 隆 關山 裕詩 中塚 秀輝 益田 律子 山浦 健
出版者
一般社団法人 日本ペインクリニック学会
雑誌
日本ペインクリニック学会誌 (ISSN:13404903)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.133-142, 2020-06-25 (Released:2020-06-30)
参考文献数
12

日本ペインクリニック学会安全委員会では,2009年より学会認定ペインクリニック専門医指定研修施設を対象に有害事象収集事業を開始した.本稿では2015年の1年間を対象とした第5回調査および2016年の1年間を対象とした第6回調査の結果について報告する.第5回調査では350施設中162施設(46%),第6回調査では348施設中197施設(57%)から回答が得られた.これまでの調査結果と同様に,有害事象のほとんどが鎮痛薬・鎮痛補助薬の副作用と神経ブロック・インターベンショナル治療の合併症であった.鎮痛薬・鎮痛補助薬に関しては,プレガバリン,三環系抗うつ薬およびトラマドール・アセトアミノフェン配合錠の副作用が多く報告された.神経ブロック・インターベンショナル治療に関しては,硬膜外ブロック・カテーテル関連,星状神経節ブロック,肋間神経ブロックおよびトリガーポイント注射による合併症が多く報告された.今後も有害事象に関する情報を学会員間で共有し,痛み診療における安全の確保と質の向上を図る必要がある.
著者
田中 信彦
出版者
日本水産工学会
雑誌
水産土木 (ISSN:03884872)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.37-41, 1987 (Released:2018-11-30)
参考文献数
9