著者
矢田 陽子
出版者
尚美学園大学
雑誌
尚美学園大学総合政策論集 (ISSN:13497049)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.65-79, 2014-06-30

本稿は、2008年に日本映画として海外で高い評価を受けた「おくりびと」の英語字幕・スペイン語字幕をコーパスに、記号学的且つ翻訳学的関連から分析し、我々がどのように意味を認識するのか、そしてそれを踏まえて翻訳者はどのような判断をして訳を作り出しているのかを検証する。基本的記号学理論や近年の記号学者による定義などを用いる検証により、意味の認識と翻訳の関係や言語文化の差異と翻訳の関係性について確認できるとともに、翻訳者の役割についても考察していく。
著者
齋藤 崇志 矢田部 あつ子 松井 孝子 清水 朋美
出版者
一般社団法人 日本老年療法学会
雑誌
日本老年療法学会誌 (ISSN:2436908X)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.1-9, 2023-09-14 (Released:2023-09-22)
参考文献数
18

目的:ロービジョンケア(LVC)は,視機能低下を有する人々の生活の質の向上を目指すサービスであり,LVCに関わる医療や福祉の有資格者(LVC専門職)によって実施される。本研究の目的は,高齢者介護の専門職(医療介護職)とLVC専門職の間の連携の実施状況,ならびに,医療介護職による視機能把握の実施状況とLVCに関する認知度を明らかにすることである。方法:調査会社にモニター登録している医療介護職(介護福祉士,介護支援専門員,看護師,理学療法士,作業療法士)を対象としたオンラインアンケートを実施した。LVC専門職との連携経験,高齢者の視機能の把握状況,LVCに関する認知度の3項目を調査した。解析として,記述統計の算出と,職種間の差異を検討するためz検定を実施した。結果:1,011名から有効回答を得た。眼科医との連携経験を有する者が73.59%,視能訓練士との連携が45.1%であった。78.93%の対象者が高齢者の視機能を「把握している」と回答し,57.86-63.40%の対象者が各LVC専門職の名称を「聞いたことがあり意味も知っている」と回答した。介護職は,リハ職・看護師と比べ,連携経験(ある)と視機能の把握状況(把握している),LVCに関する認知度が有意に高かった(p<0.05)。結論:両専門職の連携の現状,医療介護職の視機能の把握状況とLVCに関する認知度が明らかとなった。連携の発展に向けて関連知見の蓄積が必要である。
著者
山本 由華吏 白川 修一郎 永嶋 義直 大須 弘之 東條 聡 鈴木 めぐみ 矢田 幸博 鈴木 敏幸
出版者
日本生理人類学会
雑誌
日本生理人類学会誌 (ISSN:13423215)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.69-73, 2003-05-25 (Released:2017-07-28)
参考文献数
21
被引用文献数
6

We investigated the effects of cedrol, which is a sesquiterpene alcohol contained in cedarwood oil, on sleep using overnight polysomnography. This study included 11 healthy females (24.5±2.1 years). Days 1 and 2 were regarded as adaptation nights. Days 3 to 6 (4 days) were regarded as experimental nights. As the experimental condition, cedrol was volatilized for 4 hours starting from 2 hours before lights were turned off. No odor was given during the placebo condition. Each condition was performed for 2 consecutive days, in reverse order. Sleep time increased and sleep latency shortened in the presence of cedrol compared to those of sleep with placebo (p<0.05). Furthermore, sleep efficiency slightly increased in the presence of cedrol (p<0.10). Cedrol inhibited the excitement of the sympathetic nervous system and made the parasympathetic nervous system dominant, which may have made it easy to fall asleep.
著者
小林 朋佳 稲垣 真澄 軍司 敦子 矢田部清美 北 洋輔 加我 牧子 後藤 隆章 小池 敏英
出版者
一般社団法人 日本小児神経学会
雑誌
脳と発達 (ISSN:00290831)
巻号頁・発行日
vol.43, no.6, pp.465-470, 2011 (Released:2014-12-25)
参考文献数
20
被引用文献数
3

数字や線画を単独あるいは交互に呼称する課題を通常級在籍中の小学1~6年生207名に行い, ひらがな音読能力との関連を検討した. 数字呼称時間は小学3~4年生まで短縮し続け, 単音音読時間と相関していた. 一方, 線画呼称は学童期の前半で特に短縮変化が目立ち, 以降はゆるやかに変化した. 交互課題はいずれの年齢においても単独呼称より時間がかかったが, エラーがほとんどなく施行できた. 呼称能力はひらがな音読能力と関連性がみられ, 交互課題は単語音読とより強く相関していた. 日本語話者の発達性読み書き障害の病態解明の一助として, 音読異常を持つ小児の数字・線画呼称スピードを今後検討する必要があると思われる.
著者
矢田 公
出版者
一般社団法人 日本人工臓器学会
雑誌
人工臓器 (ISSN:03000818)
巻号頁・発行日
vol.23, no.5, pp.1055-1061, 1994-10-15 (Released:2011-10-07)
参考文献数
26
著者
菊田 正太 廣田 哲也 宇佐美 哲郎 矢田 憲孝
出版者
一般社団法人 日本臨床救急医学会
雑誌
日本臨床救急医学会雑誌 (ISSN:13450581)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.68-72, 2014-02-28 (Released:2014-03-25)
参考文献数
13

症例は87 歳,女性。受診3 週間前より微熱を認め,1 週間前より血尿が出現した。2 日前よりレボフロキサシンを内服していたが,受診当日に意識障害を主訴に当院へ搬送された。初療時 JCS 200,血圧179/105mmHg,体温36.6℃で血中アンモニア値395μg/dl と高値を示した。尿閉に対する尿道カテーテルの留置により多量の血膿尿を排出し,尿はpH9.0 でグラム陽性桿菌を認めた。メロペネムの投与を行い,血中アンモニア値,意識は速やかに改善し,軽快退院した。尿培養でCorynebacterium urealyticum を同定したため,意識障害の原因はウレアーゼ産生菌感染症による高アンモニア血症と判断した。とくに排尿障害の基礎疾患を有する高齢者で高アンモニア血症を伴う意識障害を認めた場合,炎症所見が軽微であっても閉塞性尿路障害の有無を確認すべきである。さらに閉塞性尿路障害を解除して尿pH が高値の場合,必ず尿のグラム染色を実施し,グラム陽性桿菌を認めればグリコペプチド系抗菌薬の投与が理想である。
著者
笹 征史 西 昭徳 小林 和人 佐野 裕美 籾山 俊彦 浦村 一秀 矢田 俊彦 森 則夫 鈴木 勝昭 三辺 義雄
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.122, no.3, pp.215-225, 2003 (Released:2003-08-26)
参考文献数
29
被引用文献数
1 2

(第1章)大脳基底核回路は,運動制御,動作選択,報酬予測などの重要な脳機能を媒介する.神経伝達物質ドパミンはこれらの脳機能の制御において必須の役割を持つ.ドパミンの作用は,ニューロン活動の頻度の調節ばかりでなく,その活動のパターン形成にも関与する.ドパミンD2受容体を含有する線条体−淡蒼球ニューロンは,ドパミンに依存する運動協調作用において二重の調節的な役割を持つ.(第2章)ラット線条体のアセチルコリン性介在ニューロンへ入力するGABA性シナプス終末に存在するD2タイプ受容体活性化により,N型カルシウムチャネルが選択的に遮断され,GABA遊離が抑制される.また,このシナプス前抑制は,D2タイプ受容体とN型チャネルとの共役を保ちつつ,生後発達に伴い減弱する.大脳基底核関連機能と老化,関連疾患の発症年齢,新しい薬物治療といった臨床医学的見地からも興味深い.(第3章)中脳辺縁系ドパミン神経の起始部に相当する腹側被蓋野からドパミンニューロンを単離した後,細胞内遊離Ca2+濃度を測定し,orexin-A,methamphetamine,phencyclidineの作用を解析した.ドパミンニューロンはこれらの刺激に応答し,細胞内遊離Ca2+の増加およびCa2+チャネルの活性化が認められた.ドパミン神経は精神·行動異常や睡眠·覚醒の制御に関与しており,その細胞分子機構として細胞内遊離Ca2+の増加およびCa2+チャネルの活性化が重要であると考えられる.(第4章)DARPP-32は線条体に選択的に発現し,ドパミン情報伝達の効率を制御するリン酸化タンパクである.DARPP-32はリン酸化される残基によりプロテインホスファターゼ1抑制タンパク(Thr34)やPKA抑制タンパク(Thr75)として作用する.グルタミン酸はイオン共役型NMDA/AMPA受容体や代謝型グルタミン酸受容体を介してDARPP-32リン酸化を調節しており,DARPP-32はドパミン作用とグルタミン酸作用を統合する分子機構として重要である.(第5章)我々は,統合失調症の病態発生と神経幹細胞の関係を検討している.これまでに得られた結果は次のようである.(1)成熟ラットの頭部にX線照射を行うと移所行動量が増大した.(2)統合失調症患者のリンパ球内では,very low-density lipoprotein receptor(VLDLR),leukemia inhibitory factor(LIF),LIF受容体のmRNA発現量が増加していた.(3)ドパミンD1受容体選択的作動薬は海馬歯状回の細胞新生を促し,統合失調症の陰性症状を改善した.
著者
矢田 俊文
出版者
経済地理学会
雑誌
経済地理学年報 (ISSN:00045683)
巻号頁・発行日
vol.49, no.5, pp.395-414, 2003-12-30 (Released:2017-05-19)

本稿は,50回の記念大会において「日本の経済地理学の半世紀と経済地理学会」というタイトルで記念講演したものを基調にして,戦後日本の経済地理学の潮流を筆者なりの視点で鳥瞰したものである.経済地理学の潮流を規定する要因として,(1)日本および世界の地域問題,(2)日本の地理学,(3)欧米の経済地理学,(4)経済学の基礎理論,以上の4つのそれぞれの時代の動向相互の影響のもとで営まれる4つの「知的空間」の作用の様態によって時期区分をした.「揺藍期」(1940年代後半〜1950年代前半)は伝統的地理学への批判による社会科学としての経済地理学の胎動,「離陸期」(1950年代後半〜1970年代前半)は,学会設立後の経済地誌論と経済立地論が並存しつつ成果をあげた時期,「発展期」(1970年代後半〜1990年代前半)は地域構造論の提起と理論的・実証的分析の進展,「転換期」(1990年代後半以降)は世界史的な時代の大転換を背景とした欧米の経済地理学の興隆と積極的な「輸入」として特徴づけられる.こうしたなかで,21世紀初頭の経済地理学は、経済の空間システムを対象としてきた地域構造論の再構築を通して,(1)世界経済,(2)国民経済,(3)地域経済,(4)企業経済,(5)情報経済,以上5つの分野の空間システムと相互のかかわりについて理論的・実証的かつ政策的な分析を行うことが求められる.
著者
高田 祐一 昌子 喜信 矢田 貴史
出版者
デジタルアーカイブ学会
雑誌
デジタルアーカイブ学会誌 (ISSN:24329762)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.99-102, 2019-03-15 (Released:2019-06-01)
参考文献数
5

文化財調査の現場においては、デジタル技術が浸透しつつある。デジタル機器によるデータ取得時の必要精度やファイル形式など、デジタルならではの留意すべき点がある。一方、デジタル技術の活用によって文化財に関する情報発信という点においては、広く周知するということが可能となった。特に発行部数に限りがあることから、閲覧環境の確保に課題のあった発掘調査報告書について、電子公開する事業が全国展開され、活発な利用がなされている。これらの動向に対応するため、文化庁はデジタル技術活用について、『埋蔵文化財保護行政におけるデジタル技術の導入について』にて対応指針を報告している。本稿では、行政における文化財情報の電子化と発信という点において、近年の動向を整理したうえで、課題と見通しを考察する。
著者
矢田 達 安部 正真 岡田 達明 中村 智樹 野口 高明 岡崎 隆司 石橋 之宏 白井 慶 上椙 真之 唐牛 譲 八亀 彰吾 上野 宗孝 向井 利典 吉川 真 川口 淳一郎 藤村 彰夫
出版者
日本惑星科学会
雑誌
遊・星・人 : 日本惑星科学会誌 (ISSN:0918273X)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.68-77, 2013-06-25

地球外物質の採取・記載・保管および配布の目的で発足したJAXAキュレーションセンターでは,現在は小惑星イトカワにタッチダウンした探査機「はやぶさ」の試料を取り扱っている.「はやぶさ」から分離して地球帰還した再突入カプセルを受け入れ,その内部の試料コンテナを取り出してクリーンチェンバー内に導入し,開封を行った.試料コンテナ内の残留ガスから地球外起源の希ガスは検出できなかったが,キャッチャー内部からは主にケイ酸塩鉱物から成る微粒子を回収した.初期記載の結果,それらの鉱物比・鉱物組成がLL4-6コンドライト隕石に近いことが分かり,イトカワ試料と確認された.現在までに400個以上の粒子の回収・初期記載を行い,そのうち8割がイトカワ粒子だった.キュレーションセンターではこの試料を初期分析チーム,NASA,国際公募研究に対して配布し,多様な科学成果が挙がっている.
著者
宮崎 弦太 佐伯 大輔 矢田 尚也 池上 知子
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
pp.89.16074, (Released:2018-03-10)
参考文献数
30
被引用文献数
3

Previous findings regarding the effects of living in urban environments on residents' subjective well-being have been inconsistent. The present study developed a scale to measure the multifaceted nature of urban living environments and investigated the aspects of urban environments that enhance or reduce residents' life satisfaction. We conducted two online surveys in which adults living in urban or rural areas in Japan (1,000 participants for each survey) completed the Multifaceted Urban Living Environment Scale and the Life Satisfaction Scale. Results indicated that urban living environments are characterized by quality of facilities, life convenience, life unpleasantness, and easy accessibility to public transportation. Of importance, each of these aspects affected residents' life satisfaction differently. Specifically, the quality of facilities was positively associated with life satisfaction, whereas life convenience was negatively associated. However, life unpleasantness and easy accessibility to public transportation had no effect on life satisfaction. These results suggest that it is important to measure the multifaceted nature of urban living environments to gain a deeper understanding of the effects of urbanization on residents' subjective well-being.
著者
村岸 純 西山 昭仁 矢田 俊文 榎原 雅治 石辺 岳男 中村 亮一 佐竹 健治
出版者
日本地球惑星科学連合
雑誌
日本地球惑星科学連合2016年大会
巻号頁・発行日
2016-03-10

都市の脆弱性が引き起こす激甚災害の軽減化プロジェクトの一環として,本研究では17世紀以降に関東地方に被害を及ぼした地震を対象とし,既刊地震史料集に所収されている史料に基づいて地震史料データベースを構築している.近代的な機器観測による記録がない歴史時代の被害地震について,被害分布や地震像などを検討するためには,史料の収集とその記述内容の分析が必要である.地震史料の調査・収集は20世紀初頭から開始されており,これまでに刊行された地震史料集は全35冊(約28,000頁)に及ぶ.しかしながら,これらの既刊地震史料集には,「史料」以外にも様々な種類の「資料」が収められており,自治体史や報告書の叙述からの抜粋記述なども含まれ,玉石混淆の状態にある.そのため,データベース化に際しては歴史学的に信頼性の高い史料のみを選択し,原典に遡って修正や省略部分の補足を行う校訂作業を実施している.なお,本研究で構築しているデータベースは,既存の「古代・中世地震・噴火史料データベース」や「ひずみ集中帯プロジェクト古地震・津波等の史資料データベース」と同様に,史料本文のテキストにはXML言語を使用している.また本研究では,安政二年十月二日(1855年11月11日)の夜に発生して,江戸市中や南関東一円に甚大な被害を与えた安政江戸地震について,新史料の調査・収集や既存の史料に関する分析を実施した.千葉県域では新たな史料を収集し(村岸・佐竹,2015,災害・復興と資料,6号),茨城・神奈川県域では収集した史料の再検討を行った(村岸ほか,2016,災害・復興と資料,8号,印刷中).さらに,被災地である関東地方からより離れた遠地で記された有感記録についても既刊地震史料集に所収されている史料を用いて検討した.地震発生当日の十月二日夜に遠地で記録された史料を選び出し,その中から「夜四ツ時」や「亥刻」と記されている信頼性の高い日記史料のみを選定した.このようにして厳選された史料にある遠地での有感記事に基づいて,震度を推定した.また,有感記事が記された当時の場所について,他の史料や当時の絵図,日本史における研究成果などに基づいて現在の地名を調査・検討し,その緯度・経度を導き出して遠地での有感記録の分布図を作成した.付記)本研究は文部科学省受託研究「都市の脆弱性が引き起こす激甚災害の軽減化プロジェクト」の一環として実施された.
著者
崎山 幸雄 小宮山 淳 白木 和夫 谷口 昂 鳥居 新平 馬場 駿吉 矢田 純一 松本 脩三
出版者
日本臨床免疫学会
雑誌
日本臨床免疫学会会誌 (ISSN:09114300)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.70-79, 1998-04-30 (Released:2009-02-13)
参考文献数
11
被引用文献数
1 2 3

急性中耳炎,急性下気道炎を反復するIgG2欠乏症の乳幼児を対象に静注用免疫グロブリン製剤(IVIG; GB-0998)による感染予防効果を多施設共同研究で検討した.初回300mg/kg体重, 2回目以降は200mg/kg体重, 4週毎, 6回投与のIVIG療法はIgG2欠乏,抗肺炎球菌特異IgG2抗体欠乏を呈して急性中耳炎,気管支炎もしくは肺炎を反復する乳幼児の感染予防に有用であることが示された.
著者
矢田部 浩平
出版者
一般社団法人 日本応用数理学会
雑誌
応用数理 (ISSN:24321982)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.14-25, 2023-03-24 (Released:2023-06-30)
参考文献数
30

Optimization tools have been extensively employed in signal processing. Recent advances in optimization algorithms based on proximity operators have broadened the application range of optimization-based signal processing. Moreover, deep learning has rapidly developed a new signal processing scheme that can perform notably better than conventional ones. Consequently, they have been combined in some studies. In this paper, we briefly review studies combining proximal splitting algorithms and deep learning.
著者
大野 敦子 佐久川 千津子 矢田 幸博
出版者
日本生理人類学会
雑誌
日本生理人類学会誌 (ISSN:13423215)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.23-32, 2020-05-25 (Released:2020-05-25)
参考文献数
24

We have previously reported black tea aroma exhibits a sedative effect by suppressing sympathetic nerve activity and elevating parasympathetic nerve activity. Enhancement of sleep quality is also expected from the sedative effect of this aroma. The effect of black tea aroma on sleep in 20 women with high stress consciousness and sleep disorders; was evaluated in this study using data collected from questionnaires and physical activity measured over a 14 day test period. Psychological effects of reduced stress consciousness were improvement in sleep quality, and greater satisfaction with ease in falling and staying asleep; while physiological data showed reduced sleep latency, an increase in total sleep time, and a significant increase in sleep efficiency. These results strongly suggest black tea aroma improves overall sleep.