著者
鈴木 貴志 狩野 孝明 小出 英延 彦坂 知行
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌B(電力・エネルギー部門誌) (ISSN:03854213)
巻号頁・発行日
vol.129, no.8, pp.975-979, 2009-08-01 (Released:2009-08-01)
参考文献数
5
被引用文献数
5 8

We have developed new vegetable based insulating oil for transformers called PFAE (Palm Fatty Acid Ester). PFAE has 0.6 times less viscosity and 1.3 times higher dielectric constant compared to mineral oil. The oxidative stability, biodegradability and acute toxicity to fish of PFAE has also been determined to be superior to mineral oil. In this paper, in order to optimize the characteristics of fatty acid esters originating from palm oil, several kinds of fatty acid alkyl esters were first synthesized in the laboratory by the molecular design technique and the transesterification from fatty acid methyl esters and alkyl alcohols. Next the electro-chemical characteristics of the fatty acid alkyl esters as insulating oil were analyzed.
著者
貴志 奈央子
出版者
特定非営利活動法人 組織学会
雑誌
組織科学 (ISSN:02869713)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.69-78, 2011-09-20 (Released:2022-08-27)
参考文献数
29

研究開発の対象を拡大することは,変化の激しい業界において不確実性を吸収する機能を強化し,組織の存続可能性を高める.しかし,経営資源の制約により,市場の変化に対し機動性が鈍化する可能性もある.分析では半導体メーカー10社をサンプルとして,米国特許の取得状況から研究開発における探索の範囲と機動性の関係を検証した.その結果,探索範囲の拡大によって,組織に蓄積される知識は多様化していること.しかし,探索範囲の広い組織は,研究開発の機動性を低下させていることが明らかとなった.
著者
塚本 貴志 Yasuyuki Ishikawa 夏目 貴行 出立 兼一 Marius J Vilkas 栗田 典之
出版者
公益社団法人 日本化学会・情報化学部会
雑誌
Journal of Computer Aided Chemistry (ISSN:13458647)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.190-200, 2006 (Released:2006-11-23)
参考文献数
30

本研究では、DNAへの水和がDNAの電子状態、特に、DNA中の電荷移動に関係するフロンティア分子軌道の空間分布にどのような影響を与えるかを明らかにする目的で、中性子回折により得られた水和水を含むB型DNAに対し、密度汎関数法に基づくAb initio 分子軌道(MO)計算を行った。その結果、DNAの副溝内に水素結合する水分子に、ホール移動に関係するHOMO周辺のMOが分布することを明らかにした。従って、DNAの副溝への水分子の水素結合により、DNA中のホール移動の経路が変化する可能性がある。
著者
不破 輝彦 本田 寛享 大友 勇人 二宮 敬一 池田 知純 貴志 浩久
出版者
Polytechnic University of Japan 職業能力開発総合大学校
雑誌
技能科学研究 (ISSN:24343706)
巻号頁・発行日
vol.38, no.4, pp.11-15, 2022 (Released:2022-07-11)
参考文献数
6

The purpose of this study was to evaluate the workers' skill levels quantitatively by biological measurement during performance of milling work. We evaluated the relationship between the workers' skill levels, the difficulty levels of the tasks, and the workers' nervous system activities, i.e., changes in oxyhemoglobin and deoxyhemoglobin in prefrontal cortex as central nervous system activities and LF/HF as autonomic nervous system activities. Subjects were divided into two groups, i.e., an expert group and an intermediate subject group. As a result, it was shown that there is a certain relationship between workers' skill levels, the difficulty level of the tasks and nervous system activities. In conclusion, there is a possibility that changes in nervous system activities can evaluate the workers' milling skill level quantitatively.
著者
荒古 道子 中 啓吾 貴志 豊 江川 公浩 澳 親人 西 理宏 古田 浩人 中尾 大成 佐々木 秀行 南條 輝志男
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.221-225, 2004-03-30 (Released:2011-03-02)
参考文献数
9
被引用文献数
1

症例は71歳の女性で, 1999年よりプランマー病と診断されるも, 甲状腺機能異常は認めずβプロッカ-のみで治療されていたが, 2001年8月より甲状腺機能亢進症が出現し, バセドウ病の合併 (Marine-Lenhart症候群) と診断した.チアマゾール (以下MMIと略す) による治療を開始するも肝障害が出現したため入院した.肝機能障害の精査中に高インスリン血症 (IRI 82-4μU/ml, CPR 2.18ng/ml, IRI/CPRモル比0.79) の存在が確認され, 75gOGTT 2時間後でIRIは最大1, 785μU/mlまで上昇し, 3時間後には低血糖 (28mg/dl) を認めた.インスリン負荷試験で感受性は正常, インスリンレセプター抗体は陰性, インスリン抗体は7396と高値であった.HLAタイプはクラスIIのDR4, HLA-DR遺伝子解析ではDRB 1*0406であり, インスリン注射歴がないことよりインスリン自己免疫症候群 (以後IASと略す) と診断した.プロピルチオウラシルに変更後は肝機能は正常化し, 低血糖症状も認めずインスリン抗体価の低下も認められた.-ASはその発症にSH基を有する薬剤の関与が指摘されており, MMI服用により発症したと考えられるIASを経験したので報告した.
著者
宇井 貴志
出版者
横浜国立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2004

金融政策の研究には,さまざまなアプローチがある.本研究では,ゲーム理論の立場から,情報の側面に焦点をしぼり,基礎研究と応用研究を行った.本研究で取り扱う情報の側面とは,情報の非対称性と,情報のナイト的不確実性である.情報の非対称性とは,中央銀行の情報と,民間経済主体の情報とが異なることである.本研究では,情報の非対称性下で,中央銀行のアナウンスメントが実体経済に与える影響を分析するための,シンプルなフレームワークを提供した,情報の非対称性下の金融政策については,ルーカスの先駆的業績が有名だが,ルーカスのモデルでは,中央銀行のアナウンスメントは,予期された貨幣ショックなので,貨幣に対して中立的になってしまい,実体経済には何も影響を与えない.本研究では,より現実的な情報構造を設定することで,中央銀行のアナウンスメントは,貨幣に対して非中立的になることを示した.したがって,ルーカスのモデルの若干の拡張で,中央銀行のアナウンスメントが実体経済に与える影響について分析することが可能となった.また,本研究では,情報の非対称性下の合理的期待均衡の,金融政策への含意について考察した.すなわち,中央銀行が公表する情報には,価格と合理的期待を通じて既に公的情報になっているものと,なっていないものがあり,両者を区別することが重要であることを指摘した.また,本研究では,情報のナイト的不確実性についての基礎研究を行った.ナイト的不確実性とは,将来の事象に対する確率が分からないような不確実性である,将来のリターンが確定していない金融資産を取引する金融市場では,ナイト的不確実性が内在する可能性が高い.したがって,ナイト的不確実性を考慮して金融政策を議論することは重要なはずである.しかし,ナイト的不確実性の基礎理論自体がまだ発展途上であるため,金融政策などへの応用には至っていないのが現状である.本研究では,将来の応用を念頭に,ナイト的不確実性下の意思決定理論,とくにショケ積分期待効用理論について,新しい結果をいくつか得た.
著者
齋藤 友季子 向井 賢司 貴志 直哉 齋藤 真一 齋藤 純一
出版者
一般社団法人 日本透析医学会
雑誌
日本透析医学会雑誌 (ISSN:13403451)
巻号頁・発行日
vol.53, no.6, pp.329-332, 2020 (Released:2020-06-28)
参考文献数
9

水中毒の既往がある統合失調症患者3症例に血液透析を行った. 3例は溢水と低ナトリウム血症の悪化をきたし, 透析導入から1年以内に死亡した. 導入中も多飲を認め, 透析前体重はドライウエイトの10〜30%増加し, 透析前血清Na値は128mEq/L未満となった. 体液量増加による低ナトリウム血症が, 転帰に影響を及ぼしたと考えられた. 水中毒の既往がある統合失調症患者に透析を導入する場合, 多飲に対する有効な抗精神病薬はないうえで水分制限を課す必要があり, 水分制限ができない場合は予後不良になるだろう旨の, 十分な説明と同意を得る必要があると思われた. 体液量増加と低ナトリウム血症の増悪は, 腎機能廃絶による自尿の減少が関与したと思われた. そのため, 透析導入前後に, 自尿保持を目的としたトルバプタンの介入の試みが必要だったかもしれない. また, 低ナトリウム血症に対する透析液補正も考慮する必要があったと思われた.
著者
嶋田 貴志 岡森 万理子 深田 一剛 林 篤志 榎本 雅夫 伊藤 紀美子
出版者
公益社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.58, no.12, pp.604-607, 2011-12-15 (Released:2012-01-31)
参考文献数
18
被引用文献数
1

5週齢のBALB/c系雌マウスにスギ花粉アレルゲンを5回感作した後,腹腔内にアレルゲンを投与して好酸球を集積させるI型アレルギーの遅発相モデルを作製した.このモデルに対して,モリンガ(Moringa oleifera)の葉を3種の混合比(0.3%,1.0%および3.0%)で混じた粉末飼料を自由摂取させ,好酸球の集積および血清中の総IgE量に対する影響を調べた.通常の飼料を与えた対照群と比較してモリンガ葉を0.3%および3.0%与えた群は,総白血球数および好酸球数で有意な低値を示した.血清中総IgE量では対照群と比較して3.0%のモリンガ葉を与えた群が有意な低値を示した.以上の結果より,モリンガ葉は経口的に摂取することでI型アレルギーに対して抑制作用を有する可能性が示された.
著者
本間 亮平 若杉 貴志 小高 賢二
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.127-132, 2017

レベル3自動運転において,システム機能限界に伴う権限委譲時のドライバ対応行動を調べた.運転以外の作業として,ラジオ聴き取りタスクとテキスト入力タスクを設け,DS実験を実施した.テキスト入力条件下では,他の条件より対応の遅れる傾向がみられたものの,本実験設定において,ほとんどのドライバが対応できた.
著者
高畠 貴志 柿沼 志津子 廣内 篤久 中村 正子 藤川 勝義 西村 まゆみ 小木曽 洋一 島田 義也 田中 公夫
出版者
一般社団法人 日本放射線影響学会
雑誌
日本放射線影響学会大会講演要旨集 日本放射線影響学会第50回大会
巻号頁・発行日
pp.153, 2007 (Released:2007-10-20)

放射線誘発胸腺リンパ腫は、放射線発がんメカニズムの解析だけでなく、発がん感受性に影響する遺伝的要因についての研究にも有用なモデル実験系である。我々は、放射線誘発胸腺リンパ腫を誘発しやすいC57BL/6系統、誘発しにくいC3H系統、およびこれらを親とし比較的誘発しやすいC3B6F1系統とB6C3F1系統で放射線誘発した胸腺リンパ腫を対象として、DNAコピー数の異常をゲノム網羅的にアレイCGH法で解析した。胸腺リンパ腫発症に関与することが知られているIkarosやBcl11bなどの遺伝子座での変異や15番染色体のトリソミー以外に、5番染色体、10番染色体、16番染色体での異常が系統依存的に高頻度であること、および、14番染色体のトリソミーが系統によらず高頻度であることを見出した。さらに、T細胞受容体ベーター遺伝子領域の2つの対立遺伝子で共に遺伝子再構成が生じている頻度は、C3H系統でのリンパ腫より、C57BL/6系統でのリンパ腫で高頻度に検出された。このことから、C57BL/6系統では異常なV(D)J組換えを起こしやすいためにリンパ腫を誘発しやすい、という可能性が示唆された。また、C3B6F1系統やB6C3F1系統でのリンパ腫における、これら各種異常の頻度や染色体上での異常頻発領域の分布は、C57BL/6系統で誘発されたリンパ腫についての結果と似ていた。さらに、F1系統での腫瘍についてのヘテロ接合性消失の解析と合わせると、IkarosやBcl11b遺伝子座でのヘテロ接合性消失は主として欠失型異常により生じ、他方Cdkn2やPten遺伝子座では主として片親性ダイソミーにより生じると示唆された。これらの結果は、放射線によりリンパ腫が誘発される際に変異が蓄積される機構や、放射線により胸腺リンパ腫を誘発しやすい系統と誘発し難い系統が存在することの原因を知る上で重要な知見となる。本研究は青森県からの受託事業により得られた成果の一部である。
著者
北川 貴志 谷 浩 山路 泰介 藤田 雅彦 福井 英彦
出版者
公益社団法人 日本畜産学会
雑誌
日本畜産学会報 (ISSN:1346907X)
巻号頁・発行日
vol.85, no.4, pp.487-493, 2014

黒毛和種去勢牛延べ24頭を用いて,大麦代替としての玄米の給与が産肉性に及ぼす影響を調べた.試験区には玄米を対照区の飼料の大麦の一部代替として肥育全期間10%給与区(RB10区),15%給与区(RB15区),また,大麦の全量代替として前期18%,中後期30%給与区(RB18-30区)の3試験区を設定した.各試験区は対照区のTDNとCPがほぼ同等になるようにトウモロコシの配合割合を減らすなどの調整をした.増体にはいずれの試験区も影響はなかった.飼料摂取量はRB18-30区でのみ濃厚飼料摂取量と推定TDN摂取量が有意に多くなった(<i>P</i> < 0.05).血中ビタミンA濃度はRB10区に影響はなかったが,RB15区とRB18-30区は対照区より有意に低い値となる時期があった(<i>P</i> < 0.01).枝肉成績はRB10区とRB15区に影響はなかったが,RB18-30区では枝肉重量とバラの厚さが対照区より有意に大きくなった(<i>P</i> < 0.05).胸最長筋の脂肪酸組成にはいずれの区も影響はなかった.玄米は大麦の代替としても黒毛和種牛肥育の飼料に使用できると考えられた.
著者
大森 毅 組橋 充 遠堂 郁 中澤 寛子 竹川 健一 内川 貴志 瀬戸 康雄
出版者
日本法科学技術学会
雑誌
日本法科学技術学会誌 (ISSN:18801323)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.91-101, 2018
被引用文献数
1

&emsp;We performed comparative investigation in visible-spectrophotometric methods for determining carboxyhemoglobin (CO-Hb) in blood samples. About 58% carboxyhemoglobin-saturation (%CO-Hb) of blood samples (sample H) was prepared from control blood by carbon monoxide bubbling and this sample was diluted to be 4/11 and 3/25 with control human blood to prepare moderate and weak CO-Hb saturated samples (sample M and L, respectively). We measured %CO-Hb of four samples, samples H, M, L and control human blood (relative %CO-Hb were 1.00, 0.36, 0.12 and 0, respectively), by four different methods in five different forensic science laboratories. By summing up the measurement results, the method (1), which is described in &ldquo;Standard method of chemical analysis in poisoning (edited by the Pharmaceutical Society of Japan)&rdquo;, gave %CO-Hb values that reflected the relative %CO-Hb of the four samples. The method (2), which is an isosbestic point method (developed by Department of Forensic Medicine, Kagawa University) gave higher values compared to the expected ones. The method (3), which is performed with a strong alkaline condition, gave higher values for low %CO-Hb samples by Katsumata's formula (method (3)-1). But the values calculated using the formula improved by Forensic Science Laboratory, Hokkaido Prefectural Police H.Q. (method (3)-2), gave the values reflecting the relative %CO-Hb. The method (4), which is also performed with a strong alkaline method, gave values which reflected the relative %CO-Hb when the Fukui's formula was used for calculation. But the formula modified by Aoki (method (4)-2) gave higher values for the blood samples of low %CO-Hb. In comparison of the three methods that gave the values reflecting the relative %CO-Hb, the method (1) and (3)-2 gave similar values but the measured values obtained by method (4)-1 was lower than the values obtained by method (1) and (3)-2. On the other hand, the method (3)-2 and method (1) showed the large dispersion in the measured values among the laboratories, but the dispersion by the method (4)-1 was small.<br>
著者
中島 龍彦 浅野 貴志 野村 秀治
出版者
日本建築学会
雑誌
建築雑誌 (ISSN:00038555)
巻号頁・発行日
no.1369, pp.112-113, 1995-03-15
著者
西堀 すき江 小濱 絵美 加藤 治美 伊藤 正江 筒井 和美 野田 雅子 五道 紗世 廣瀬 朋香 羽根 千佳 小出 あつみ 山内 知子 間宮 貴代子 松本 貴志子 森山 三千江 山本 淳子 近藤 みゆき 石井 貴子
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.32, 2021

<p>【目的】愛知県は温暖な気候で、多くの河川が走り、濃尾平野、岡崎平野、豊川平野が広がり、肥沃な農地に恵まれている。また、伊勢湾に面し、漁業や海運業が発達している。山には良質な檜や杉が育ち、豊かな土地柄である。この地は長く政治の中心であった京に近く、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康など天下統一を目指した戦国武将が生まれた土地である。江戸時代には、名古屋(尾張)に御三家筆頭で東海に君臨した尾張徳川家の居城があり、岡崎(三河)は徳川家康誕生の地で、東海道の要衝として繁栄した。また、県内を横切る東海道沿いには、参勤交代の大名や旅人が利用する宿場が9か所あり、それぞれの名物や土産物が作られ、商業が盛んであった。このような地の利と長年の風習が、今の「派手好き」「倹約家」などの県民性を生み出した。日常的には質素倹約を旨とし、堅実家で余計なものにお金を使わず、貯金をする傾向があるが、婚礼などの行事には、思いっきりお金をかけて嫁入り支度をし、派手な宴を開く習わしがあった。</p><p>【方法】県内を7地区に分け、聞き書き調査を平成24〜25年に、料理撮影を平成27〜28年に行った。聞き書き調査対象者は各地区に長年暮らし,その地域の家庭料理を伝承している人とした。料理作成は各地区で郷土の家庭料理の保存活動を行っている団体・個人等に協力をお願いした。</p><p>【結果】今回は、一世一代の派手な婚礼などに伴う行事食ではなく、質素ながら、地元でとれる豊かな食材を生かした、季節や人生の節目を祝うハレの日の行事食について収録した。</p>
著者
石原 康宏 冨永 貴志 大黒 亜美 大島 隆幸
出版者
広島大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2020-04-01

医療や産業に使われている化学物質の中には、バルプロ酸やポリ塩化ビフェニルなど、胎児期や乳幼児期の曝露により、成長後の行動異常を引き起こすものが幾らかある。一方、脳内には免疫を担当するミクログリアと呼ばれる細胞が存在し、常に脳内を監視して異物を排除している。本研究では、化学物質の発達期の脳への作用メカニズムについて、ミクログリアに着目して検討する。ミクログリアが過剰に活性化すると、障害作用を有する炎症性分子を放出することから、まずは化学物質と炎症との関連を解析する。
著者
藤田 基 古賀 靖卓 中原 貴志 戸谷 昌樹 宮内 崇 金子 唯 金田 浩太郎 河村 宜克 小田 泰崇 鶴田 良介
出版者
一般社団法人 日本臨床救急医学会
雑誌
日本臨床救急医学会雑誌 (ISSN:13450581)
巻号頁・発行日
vol.17, no.5, pp.663-669, 2014-10-31 (Released:2015-01-24)
参考文献数
24

過去10年間に当院で初期治療を行った急性一酸化炭素(以下CO)中毒患者69例を24時間以内に行った治療で気管挿管群(9例),酸素マスク群(20例),HBO群(40例)に分け,高気圧酸素(以下HBO)治療が間歇型の発症予防及び間歇型・遷延型の症状改善に有用かを後方視的に検討した。間歇型を気管挿管群1例,酸素マスク群1例,HBO群2例に,遷延型を気管挿管群2例,酸素マスク群1例,HBO群1例に認めたが,どちらも各群間で症例数に有意差は認めなかった。間歇型症例は全例発症後に複数回HBO治療が施行され,酸素マスク群の1例を除く3例で症状は改善した。遷延型症例はHBO群の1例のみ慢性期に繰り返しHBO治療が施行され,症状改善を認めた。当院のプロトコールによるHBO治療では間歇型の発症予防効果は明らかでなかった。発症した間歇型・遷延型の治療としてのHBO治療は有用である可能性が示唆された。
著者
王 笑寒 Oky Dicky Ardiansyah PRIMA 伊藤 久祥 今渕 貴志 蛇穴 祐稀
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.705-706, 2015-03-17

近年,パンフレットや商品などに対する顧客の注目部分を計測し,その分析結果をマーケティングへ応用することが盛んに行われている.注目部分の計測において,複数人の視線を同時に推定したり,常に移動する人物の視線を追尾することは困難である.本研究では,単眼カメラを利用して,様々な照明条件下での複数人の顔向きを推定し,3次元仮想空間においてそれぞれの顔向きのベクトルを延長して対象の商品にヒートマップを描画する技術を開発し,実時間における顧客の注目領域を収集するシステムの開発を試みる.実験の結果,通常の65°画角を持つWebカメラにより最大3人の顔向きと注目領域のヒートマップを実時間で生成することに成功した.