著者
遠藤 利彦
出版者
東京大学
雑誌
東京大学教育学部紀要 (ISSN:04957849)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.203-220, 1993-03-30
被引用文献数
3

Many theorists suggest that an individual's past relationship experiences with his or her own parents are carried forward and reenacted in subsequent relationships, especially present relationships established with his or her own children. This notion of intergenerational transmission of caregiver-child relationships originated in psychoanalytic theories, and later came to be explored in association with child-maltreatment, attachment, and so on. Bowlby postulated that children internalize their transactional patterns with caregivers and construct representational models, i. e. "internal working models", of self and other in attachment relationships, and that these models, used to perceive and appraise informations and to plan future actions, then govern relationship patterns with others. Currently Bowlby's concept of "internal working models" offers a new framework for understanding intergenerational transmission of attachment relationships. In this paper, a wide variety of theoretical, clinical, and empirical studies concerning this theme were reviewed, and, in addition, directions for continued research were discussed.
著者
池 享 柳原 敏昭 七海 雅人 渡辺 尚志 平川 新 蔵持 重裕 菅野 文夫 蔵持 重裕 小林 一岳 長谷川 博史 平川 新 渡辺 尚志 遠藤 ゆり子 長谷川 裕子 川戸 貴史 黒田 基樹 糟谷 幸裕 藤井 崇
出版者
一橋大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

本研究は、これまでの研究で十分に明らかにされてこなかった、中近世移行期の鉱山開発が地域社会に与えた影響の解明を課題としている。そのため、大規模鉱山よりも地域社会との関わりが密接な、砂金・土金採取を基本とする岩手県東磐井郡域の鉱山をフィールドに設定した。研究の到達段階を踏まえ、採掘統括責任者の家文書の目録作成・翻刻や、地名等の歴史情報の聞き取り調査など、研究の基礎となる情報の収集・整理に重点が置かれた。その成果は、A4版560ページの印刷物としてまとめられている。
著者
遠藤 織枝
出版者
現代日本語研究会
雑誌
ことば (ISSN:03894878)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.102-123, 2017-12-31 (Released:2018-01-12)
参考文献数
28

介護の分野に外国人が加わるようになって以来、介護の用語の平易化がいっそう求められるようになっている。本稿では、現在介護の現場で使われている難解な用語は、明治期の看護学教科書に由来することを想定して看護学草創期の教科書に基づく用語の調査を行った。その結果、今回対象とした「臥床・汚染・頻回」の3語については、看護学の初めのころから使用されている事実が確認できたが、その使用法が現在とは異なっていたことも明らかになった。伝統の踏襲として使用し続けられることが、形骸的な継承になっているとすれば、そうした難解な用語を使用し続けることの意味をあたらためて問い直す必要があると思われる。
著者
遠藤 優 涌波 光喜 下馬場 朋禄 角江 崇 市橋 保之 山本 健詞 伊藤 智義
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 39.10 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.33-36, 2015-03-02 (Released:2017-09-22)

本研究では,自然光下の実シーンを計算機合成ホログラム(CGH)として記録するための手法として,市販のライトフィールドカメラであるLytroを用いる手法を提案する.本手法では,Lytroによって取得されたライトフィールドを波面に変換してCGHを計算する.また計算したCGHの光学再生実験を行い,本手法の有効性の検証を行った.
著者
山隈 瑞樹 児玉 勉 遠藤 禎行
出版者
独立行政法人 労働安全衛生総合研究所
雑誌
労働安全衛生研究 (ISSN:18826822)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.27-32, 2009 (Released:2009-06-30)
参考文献数
8

グラスライニング(GL)反応容器におけるGL層の静電気による破損(ピンホール,剥離)を防止するには,撹拌帯電現象の解明が出発点になる.これを基本に,少量のサンプル(固液二相系スラリ)を攪拌することにより攪拌帯電現象を半定量的に推測する卓上型試験装置を開発した.この装置は,有効容積2 Lのガラス容器と攪拌装置および試験容器の側面と液面近傍に電界センサを取り付けたもので,攪拌中の各部の電界変化を観測することができる.模擬サンプルを使用して実施した実験の結果,例えば低導電率液体(ヘプタン,シクロヘキサン等)と非溶解性粉体(ポリプロピレン)からなるスラリの攪拌において,試験容器の位置によって電界の大きさおよび極性に著しい差異のあることが見いだされた.これは,攪拌中の液面近傍のみの電界測定では予測できない結果であり,実工程における静電気現象の解析および障災害の防止対策を講じる上で有効な手法となりうる.
著者
林 正信 市川 友香子 荒井 惣一郎 遠藤 大二 奥井 登代
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.60, no.8, pp.969-971, 1998-08-25
参考文献数
26

トポイソメラーゼII阻害剤のエリプチシンによって生存率が37%に減少する用量, D_37値はLECとWKAHラットの細胞で各々1.2と2.2μMで, LECはWKAHラット細胞よりも約1.8倍高感受性であった.LECとWKAHラット細胞核抽出液におけるトポイソメラーゼII活性は両者に有意差は見られず, LECラット細胞のエリプチシン高感受性はトポイソメラーゼII活性レベルとは関連していないことが示唆された.
著者
杉本 賢司 大川原 良次 氏家 知美 遠藤 充泰
出版者
日本建築仕上学会
雑誌
日本建築仕上学会 大会学術講演会研究発表論文集 2012年大会学術講演会研究発表論文集
巻号頁・発行日
pp.70, 2012 (Released:2013-09-03)

セシウムの含有量は、稲では、根・茎・葉の部分のセシウムの含有量は高くても穂に含まれる実の部分は数値が小さい。これは植物が優秀な子孫を残すために実の部分には有害物質を伝達しない。建物では屋根材や樋などの苔の発生部分がセシウムの線量が苔のない部分の3~4倍も高い。これは苔が空気中に浮遊するセシウムを栄養素と間違えて摂取し体内に取り込むといわれている。これは採取した栄養や水分を外部に放散しないように生態系ができている。この原理をつかい、コンクリートや大谷石、古木などは除染しにくい部分を、苔をつかって除染した。時間のかかる緩やかな除染ではあるが、確実に数値は低下し除染時に発生する残土や廃棄物がきわめて少ない。福島市の住宅では、除染しても廃棄物は自宅で保管することが決められており、周辺に飛散させず安全に処理できることは有効である。
著者
梅邑 晃 遠藤 義洋 鈴木 雄 渋谷 俊介 渋谷 香織 梅邑 明子 谷村 武宏 北村 道彦
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.70, no.4, pp.962-967, 2009 (Released:2009-10-05)
参考文献数
15
被引用文献数
3

目的:切除不能悪性腫瘍に伴う上部消化管狭窄に対する胃空腸バイパス手術の直接成績や予後に関する報告は少ない.当科におけるバイパス手術症例について検討したので報告する.方法:1999年1月から2007年12月までにバイパス手術を施行した33症例について,背景因子,術後経口摂取開始日および経口摂取期間,術後生存期間,術後生存期間に影響を及ぼす因子について検討を行った.結果:平均年齢は69歳,男女比は19:14,疾患は胃癌が16例で最多であった.平均術後経口摂取開始日は7.2病日,経口摂取期間中央値は127日間,32例で術後5分粥以上を摂取できた.退院率は93.9%,50%生存期間は149日であった.術後生存期間は,術前全身合併症,貧血,低栄養,術後化学療法未施行の群で有意に低下した.結語:バイパス手術は,術後早期の経口摂取が可能で,切除不能悪性腫瘍患者のQOLの改善に大きく貢献する.ただし,全身合併症,貧血や低栄養などがある場合には適応を慎重に決定する必要がある.
著者
遠藤 信綱
出版者
早稲田大学
巻号頁・発行日
2013

制度:新 ; 報告番号:甲3945号 ; 学位の種類:博士(工学) ; 授与年月日:2013/2/25 ; 主論文の冊数:1 ; 早大学位記番号:新6317