著者
高橋 毅 安東 由紀 西田 眞 遠藤 八郎
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集
巻号頁・発行日
vol.26, pp.110, 2010

近年,製品の低価格化と高品質を両立させるため,物流システムの効率化による流通コストの削減が求められている.また,小売店の効率経営,インターネット通販の拡大のニーズから多品種少量物流の要請も高まっている.多品種少量物流における集配倉庫の出荷作業では,各オーダーに臨機応変に対応するため,人手に頼っていることが多い.出荷の主要作業はマニュアルピッキングであり,作業時間分析の結果では,歩行時間が作業時間の約52%を占めることが示されている.すなわち,冗長な歩行の低減によるピッキング効率向上は作業コスト低減に大きく寄与すると考える. そこで本研究では,多品種少量物流におけるトータルピッキング作業のモデル化および遺伝的アルゴリズムを用いた巡回経路自動導出法の検討を行った.また,小規模の倉庫を模擬してシミュレーションを行い,自由巡回と比較して提案手法が効率的な経路を選択できることを明らかとした.
著者
遠藤 由樹 土本 俊和 吉澤 政己 和田 勝 西山 マルセーロ 笹川 明
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.65, no.532, pp.215-222, 2000
参考文献数
38
被引用文献数
4 4

This paper traces the transition of the thatched vernacular house in Shinshu area from the medieval to the post-medieval. It targets the post between the ridge and the beam in Sasu-gumi which is one of the roof truss structures. The post tends to be seen in the upper class's house during the initial stage of the post-medieval era. The post probably comes from the post called Munamochi-bashira which can independently stand from the earth directly to the ridge in the medieval vernacular house. The paper concludes that the post forms important links which are missed between them.
著者
遠藤 宣子 小野川 傑 奥田 俊郎
出版者
The Japanese Association for Infectious Diseases
雑誌
感染症学雑誌 (ISSN:03875911)
巻号頁・発行日
vol.66, no.12, pp.1608-1614, 1992

血清補体値が低下した宿主の初期の感染防御反応に於ける肝臓以外の組織での補体産生の役割を明らかにするために, ニュージーランド・ブラックとホワイトの一代交配・雌 (B/WF1) マウス (5, 15, 35および48週齢) の補体産生状況を, 腹腔から採取した固有マクロファージの単層培養細胞 (PMφ) を用いて調べた.単層培養細胞による補体第一成分の亜成分, Clq, の産生は, 5週齢マウスに比べて15週齢で顕著な低下 (p<0.01) を示した後, 35週以降有意 (p<0.01) に増大し, 48週齢においては5週齢の量を上回る増加を示した.35週齢と48週齢で認められた単層培養細胞のClq産生の増大は, 血清Clq値の顕著な低下と血清中への抗核抗体および尿タンパクの出現と一致した.一方, 対照のddY系マウスの単層培養細胞によるClq産生は, 5週齢でB/WF1マウスの2倍を示したが, 15週齢にはその1/2値まで低下, その後もその値を維持する傾向にあった.血清Clq値はこれとは逆に, 5~35週齢まで変化せず, 48週齢で5週齢値を越える著しい増加を示した.<BR>B/WF1マウスのPMφ におけるClq産生は, ddY系マウスと異なり, 老齢期に増加した.血清Clq値の低下時に認められたこの増大は, 血清補体価の低下した宿主の感染防御に重要な役割をしていることを示唆している.
著者
遠藤 健治
出版者
日経BP社
雑誌
D&M日経メカニカル (ISSN:13486314)
巻号頁・発行日
no.587, pp.117-120, 2003-08

中国の常識は日本の非常識。この言葉がピッタリなのが,中国の商習慣だ。「本物だよ」と言われて買ったテレビはニセモノ。それに文句を言うと,開き直って本物との差額を要求される。売り手がそうなら,買い手も負けてない。自社工場で不良が出れば,すべて部品メーカーのせいにする。時間稼ぎに逃げ回り,揚げ句の果てに代金を踏み倒す。
著者
遠藤 啓生 藤岡 正博 羽方 大貴
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会大会発表データベース 第129回日本森林学会大会
巻号頁・発行日
pp.435, 2018-05-28 (Released:2018-05-28)

生物多様性に配慮した森林管理を実現するためには、人工林管理が森林性哺乳類に与える影響についての情報が必要である。そこで、2016年5月~6月に山梨県との県境部に近い長野県にある筑波大学川上演習林(標高1,400-1,780m)のカラマツ林2サイト(各4ha)において、半分を除草剤樹幹注入によって低木・亜高木を枯死させる枯損処理区、残りを対照区とし、樹上性哺乳類であるヤマネへの影響を調べた。各区に5か所の巣箱ポイントを設け、各ポイントに5個ずつ、総計100個の巣箱を設置した。2016年には7月~9月にしかヤマネ調査を行えず、巣箱利用率に違いは見出せなかった。2017年にはヤマネの全活動期間である5月上旬~10月中旬に隔週で調査した。2017年の結果を、巣箱ポイントごとのヤマネの在不在を応答変数、処理と調査セッションを説明変数、調査サイトと巣箱ポイントをランダム効果とする一般化線形混合モデルで解析したところ、ヤマネの巣箱利用率は枯損処理区よりも対照区で高かった。枯損処理区で利用率が低いのは特にシーズン前半であった。同時に行った開花結実調査の結果と合わせて、春から初夏に様々な樹種が開花結実することがヤマネの生息に重要と考えられる。
著者
秋保 信彦 遠藤 希之 井沢 路世 熊谷 勝政 長嶋 真紀 武山 淳二 八重樫 弘 渡辺 みか 森谷 卓也
出版者
特定非営利活動法人日本臨床細胞学会
雑誌
日本臨床細胞学会雑誌 (ISSN:03871193)
巻号頁・発行日
vol.46, no.6, pp.323-331, 2007-11-22
参考文献数
30
被引用文献数
2 4

目的:乳腺における「細胞診および針生検の報告様式(日本乳癌学会)」に従った細胞診成績を導入前と比較し,導入の意義を検討した.方法:15470検体を新報告様式導入前後で2期に区分し,(1)診断区分ごとの比率,(2)新報告様式の数値目標,(3)英国乳腺スクリーニング基準(QA)による感度・特異度などの係数,を比較検討し,(4)癌例において,細胞診で初回に悪性判定できなかった症例の診断確定までの追跡を行った.成績,(1)新報告様式導入により悪性疑い症例の比率が増加し,検体不適正率・鑑別困難率が低下した.(2)新報告様式の目標値では悪性疑い症例中のがん症例の割合と,(3)QAの基準値では偽陰性率(Fls-)が,導入前後を通じ目標に到達しなかった.(4)診断確定のための追加検査のうち,再度の細胞診で悪性判定されたのは18.5%だった.結論:数値変化の原因として,新報告様式の導入効果(組織型推定と根拠となる細胞所見の記載・臨床への判定理由フィードバック)が考えられた.新報告様式の数値目標は精度管理上有益で,QAや文献データとの比較が可能となった.
著者
勝海 一郎 山崎 孝子 都築 民幸 北村 和夫 石井 隆資 前田 宗宏 小倉 陽子 好士 連太郎 阿川 透久 宮里 尚幸 大島 克郎 大村 朋己 丸山 博吉 木津喜 美香 小山 征哉 遠藤 春江
出版者
特定非営利活動法人 日本歯科保存学会
雑誌
日本歯科保存学雑誌 (ISSN:03872343)
巻号頁・発行日
vol.49, no.6, pp.846-853, 2006
参考文献数
32
被引用文献数
1

On 6 types of Ni-Ti spreader (Roeko NiTi # 15; Roeko NiTi # 25; Roeko NiTi # 35; Roeko NiTi D11T; Brasseler Naviflex NT D11T; Brasseler Naviflex NT 4SP), dimensions were measured under digital microscope, and a load application test was performed in the axial direction of the spreader. The results were as follows: 1. In Roeko NiTi # 15, D<sub>3</sub> was 0.38 mm, D<sub>16</sub> was 0.61 mm, taper was 0.018, and tip angle was 28.9°. Similarly, the above values were 0.32 mm, 0.68 mm, 0.027, and 28.0° respectively in Roeko NiTi # 25. The values were 0.50 mm, 0.70 mm, 0.016, and 32.5° respectively in Roeko NiTi # 35, and the values were 0.37 mm, 0.88 mm, 0.039, and 10.6° respectively in Roeko NiTi D11T. The values were 0.27 mm, 0.77 mm, 0.038, and 29.9° respectively in Brasseler Naviflex NT D11T, and 0.30 mm, 1.06 mm, 0.059, and 35.9° respectively in Brasseler Naviflex NT 4SP. 2. When a load was applied in the axial direction of the spreader, the load was 0.56 kgf in case the portion of 16 mm in length from the tip in Roeko NiTi # 15 was bent at a stroke. When the portion of 5 mm in length from the tip was fixed and the portion of 11 mm in length from the tip was bent at a stroke, the load was 4.32 kgf. The above values were 1.13 kgf and 7.52 kgf respectively in Roeko NiTi # 25, 1.24 kgf and 8.58 kgf in Roeko NiTi # 35, 0.82 kgf and 10.28 kgf in Roeko NiTi D11T, 0.63 kgf and 7.27 kgf in Brasseler Naviflex NT D11t, and 1.02 kgf and 17.61 kgf in Brasseler Naviflex NT 4SP. 3. The Ni-Ti spreader has super-elasticity and is flexible. Thus, it is difficult to apply pressure on it in the axial direction, during lateral condensation. However, this study revealed that sudden bending may be avoided if at least the tip portion of 5 mm in length from the tip is inserted into the root canal.
著者
大友 令史 千葉 武勝 遠藤 征彦
出版者
北日本病害虫研究会
雑誌
北日本病害虫研究会報 (ISSN:0368623X)
巻号頁・発行日
vol.1999, no.50, pp.176-178, 1999-11-30 (Released:2011-08-11)
参考文献数
4

岩手県北部におけるネギコガの発生消長にもう一つの重要害虫であるネギアザミウマの発生消長を加味し, さらに防除薬剤の作用特性も明らかにしたうえで, 防除組み立て実証試験を行った。ネギコガの成虫の発生の山に合わせた年間4回前後の薬剤散布で, ネギアザミウマも防除が可能であった。
著者
本間 恵美 平光 美津子 尾木 千恵美 片桐 晶子 鷲見 孝子 遠藤 仁子 中村 年子
出版者
東海学院大学・東海女子短期大学
雑誌
東海女子短期大学紀要 (ISSN:02863170)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.21-32, 1992

(1) 利用頻度は「1週間に1〜2回」が、市販そうざいでは23.6%、調理済み食品では38.9%であり、調理済み食品の方が高かった。市販そうざいの利用頻度は、年代別では20歳代、就業状態別では専業主婦が高かった。調理済み食品については年代別、就業状態別いずれも、差はみられなかった。 (2) 利用する理由は「作る時間的ゆとりなし」が最も多く、市販そうざいは56.0%、調理済み食品は50.7%であった。 (3) 利用する目的は、市販そうざいでは「もう一品足したい」が53.0%、調理済み食品では「弁当を作る」が60.0%と最も多かった。 (4) 購入時の留意点については、市販そうざい、調理済み食品のいずれも、「製造年月日」「賞味期限」「食品添加物」の順であった。 (5) 利用法としては、市販そうざいでは「加熱する」が39.4%と多く、調理済み食品では「もうひと手間かける」49.3%と多かった。 (6) 市販そうざい38食品の食品別購入状況について、「手作りはせず全て購入する」は、うなぎのかば焼き、中華まん類が著しく多く、「購入しない」食品は、白飯、卵焼き、その他であった。また、寿司、お好み焼き、サンドイッチ、赤飯・おこわは、若い人ほど購入割合が高かった。年代別に比較すると、「購入する」割合は、20歳代の方が30歳代・40歳代よりも高かった。就業状態別、家族構成別では、それぞれあまり差は見られなかった。 (7) 調理済み食品27食品の食品別購入状況について、「手作りはせず全て購入する」は、中華まん類、シューマイ、ピザパイ、ラーメンの順に多かった。「購入しない」は、白飯、シチュー、ぞうすい、どんぶり物の具の順に多かった。年代別にみると、20歳代がよく利用しており、就業状態別、家族構成別については差が見られなかった。 (8) 個人別利用状況を点数化して判定した結果では、市販そうざいの平均は61.5±12.2点であった。点数の低い者の利用しない理由は、「味が好みに合わない」「添加物が気になる」であり、点数の高い者の利用する理由は、「調理することがめんどう」「作る時間的ゆとりなし」であった。調理済み食品の平均は46.7±9.5点であった。最低点の者は、市販そうざいも最低点であった。点数の高い者の利用する理由は、「作る時間的ゆとりなし」「家族が好む」であった。 (9) 市販そうざいと調理済み食品の両方で調査した食品(10種類)の利用度の平均は、市販そうざいが18.6±6.5点、調理済み食品は18.5±5.4点で、両者に差はなかった。市販そうざいと調理済み食品の利用度には相関関係がみられた。点数の低い者は、食品添加物を気にして手作りをしようと心がけ、点数の高い者は製造年月日や賞味期限を気にしながらも、味や簡便性から市販食品を利用していた。 (10) 夕食作りに要する時間と、市販食品の利用頻度とは関連はなかったが、上手な利用法とは関連がみられた。
著者
遠藤 恵子 佐藤 幸子 三澤 寿美 小松 良子 片桐 千鶴
出版者
山形県立保健医療大学
雑誌
山形保健医療研究 (ISSN:1343876X)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.17-24, 2003-03-01
被引用文献数
3

山形県に住む母親360人を対象に、母親役割に対する意識と性役割や女性問題に関する意識の実態と、就業状況の関連を明らかにし、母親の実母・義母と比較した。幼稚園や保育所を通じて、調査用紙を配布し、郵送または幼稚園・保育所を通じて回収し、統計学的に分析した。研究依頼書には、研究目的と回答拒否可能なことを明記し、調査は無記名とした。360人の母親に依頼し、回答のあった314人を分析対象とした。 母親は、母親であることに対して肯定的・否定的両方の面をもっていた。無職の母親は、有職の母親より母親であることを消極的・否定的にとらえていた。「『男は仕事、女は家庭』という考え方」に対して、「同感」は無職者に多く、「同感しない」は有職者に多かった。「女性が職業をもつこと」に対し、有職者は無職者に比べ「結婚や出産後も仕事を続ける方がよい」の割合が多く、就業の有無で母親役割に対する意識や性役割に関する意識が異なっていた。また母親と実母・義母でも母親役割に対する意識や性役割に関する意識が異なっていた。母親の就業状況や性役割に対する意識を尊重した育児支援の検討が示唆された。
著者
吉崎 邦夫 佐原 亮 遠藤 和博 浜田 純一郎 古川 勉寛 渡邉 哲朗 諸角 一記
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.43 Suppl. No.2 (第51回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.0722, 2016 (Released:2016-04-28)

【はじめに,目的】上肢挙上に関する多くの研究は,肩甲骨面において肘関節伸展位で挙上(挙上)している。しかし,日常生活でよくみられる動作は,上肢を肘関節屈曲から伸展しながら挙げる運動(挙手)である。本研究の目的は,挙手における利き手と非利き手間において,肩甲上腕リズム(SHR)と肩甲骨周囲筋の筋活動ついて違いがあるか調査することである。【方法】肩痛の既往がない健常成人 男性15名,平均年齢24歳(19~30歳)を対象とした。体表マーカーは,烏口突起,肩峰角,肩甲棘内縁,上腕骨外側および内側上顆,Th2,Th7及びL5棘突起に挙手動作の中間位で触知し体表に貼付した。測定は,基本的立位姿勢から挙手を利き手と非利き手を自然に3秒間で最大となるように3回試行した。その画像データを三次元動作解析装置で取り込み解析した。筋電図は,三角筋中部線維(DM),僧帽筋上部線維(TU),僧帽筋下部線維(TL)及び前鋸筋下部線維(SA)上の皮膚表面を前処理して表面電極を貼付し,運動中にテレメトリー筋電計を用いて取り込み,三次元動作解析装置と同期した後,多用途生体情報解析システムを用いて解析した。SHRは上腕骨外転角度と肩甲骨上方回旋角度から算出した。筋電図は0度から10度ごとに抽出し,各波形はフィルタ処理,基線算出したのち振幅積分を行い各角度間の筋電図積分値を求めた。4筋の積分筋電図を比較するため,上腕骨外転角度100~110度における4筋の積分値を合計し,各筋の角度間の積分値を除して百分率(%IEMG)で表した。各筋の0度から130度まで10度毎の%IEMGの変化を比較した。統計解析はIBM SPSS Statistics 22を使用し,反復測定の分散分析(P<0.05)を用いた。【結果】挙手動作におけるSHRは,setting phaseとされている0~60度までは不安定で数値が安定せず,また安定した60~130度では利き手側平均3.4非利き手側平均3.2であり有意な差はなかった。筋活動においては,利き手側と非利き手側ではTUに有意な差があり交互作用がみられた。TUの利き手側筋活動は非利き手側に比較して挙手動作の初期から100度まで高く110~130度で逆転して利き手側が高くなる傾向がみられた。DM,TLおよびSAでは有意な差がなかった。【結論】挙手におけるSHRの解析では,利き手側と非利き手側では差がないが,筋活動ではTUは上腕骨外転角度の増加に伴いの%IEMGパターンに差があり交互作用がみられた。従って,挙手動作では,関節可動域の評価において利き手と非利き手または左右の比較を行うことは妥当であることが推察される。しかし,筋活動は,利き手側と非利き手側においてTUに差があっり,一概に両腕を同一とみて比較することはできないことが示唆された。今後は,棘上筋,棘下筋,肩甲下筋,小円筋について調査し,setting phaseと個人差についての詳細な検討が必要である。
著者
石垣 尚男 真下 一策 遠藤 文夫
出版者
愛知工業大学
雑誌
愛知工業大学研究報告. A, 教養関係論文集 (ISSN:03870804)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.43-47, 1992-03
被引用文献数
2

わが国のトップレベルにあるスポーツ選手116名(ボールゲーム)を対象にして,11項目の視覚機能を調査した。調査対象を監督,コーチの合議によりA,B,Cランクにわけ各群の視覚機能を比較した。その結果,A>B>Cの順で視覚機能が優れており競技力との間に関係がみられた。Aランクは11項目のうち,10項目においてB,Cランクより優れていた。AランクとCランクの差は明らかであったが,AとBランク,BとCランクの差はそれに比較して少なかった。Aランクは動体視力,焦点調節,深視力,眼と手の協応動作の4項目でB,Cランクより優れており,これらの視覚機能はボールゲームの状況判断の知覚的部分において重要な働きをしているものと考えられた。

1 0 0 0 OA 茶湯評林 9巻

著者
遠藤元閑
出版者
山口茂兵衛
巻号頁・発行日
vol.[4], 1697