著者
鈴木 淳 大山 泰史
出版者
福岡教育大学
雑誌
福岡教育大学紀要. 第五分冊, 芸術・保健体育・家政科編 = Bulletin of Fukuoka University of Education. Part V, Art, health and physical education, and home economics (ISSN:02863243)
巻号頁・発行日
no.61, pp.65-72, 2012-02-10

本研究では,近年バスケットボール審判員の能力として注目されているゲームコントロールについて注目し,国際審判として活躍した審判員を対象にゲームコントロールに関する実践知を知識化し,審判員および指導者育成に役立つ知見を実践現場に提供することを目的とした。その結果,「コミュニケーション力」「技術の理解」「戦術の理解」というコアカテゴリーを得ることができた。「技術の理解」「戦術の理解」によって,「先を見通した笛」が可能になり,観客の面白さにつながるゲームコントロールが可能になる。また,「技術の理解」「戦術の理解」に基づいたバスケットボールによって「正しいバスケットボール」をさせることが可能になり,チームや選手の能力を発揮させ,ゲームコントロールが可能になることが分かった。また,「技術の理解」「戦術の理解」には「コミュニケーション力」が大きな影響を及ぼしたことが分かり,審判員は日常生活の段階から人とどのように接するかが問われ,それがチームや選手とどのように接するかに影響を及ぼし,審判員としての能力形成に大きな影響を及ぼすことが分かった。
著者
鈴木 淳
出版者
国文学研究資料館
雑誌
国文学研究資料館紀要 = The Bulletin of The National Institute of Japanese Literature (ISSN:18802230)
巻号頁・発行日
no.21, pp.213-255, 1995-03-25

本稿は、前稿を引継いで、好古の学芸家謙亭小宮山昌世の後半生すなわち代官罷免後から死没までを年譜形式で考察したもの。その間、師太宰春台と交際を深め、賀茂真淵の弟子でもあった河津長夫の碑銘を撰し、関鳳岡門下の『篆書唐詩選』の刊行のために周旋、さらには自著『発蒙書柬式』を出版するなど、漢学に傾注した。またその前後、甲斐の加賀美光章に慕われ、その文庫設立に助力、ついで『名賢和歌秘説』など歌書の繕写に親んだ頃には、後の山手連の狂歌師山手白人との交際も推知される。晩年は居を小石川隆慶橋畔に卜して、昌世の真骨頂とも言うべき雑史『竜渓小説』を編み、さらにその別巻として、英一蝶らの流刑事件に生々しく迫った『民蝶半記事伝』を共謀の仏師民部からの聞書としてまとめるが、当該書は山東京山の『英一蝶流論考』による紹介を経て、今日まで一蝶伝の第一級資料としての価値を失わない。 This article was succeeded a previous one to consider the latter life of Kentei Komiyama Masayo who was an antiquarian and a man of arts and sciences in a chronological history form from after his dismissal of Daikan to his death. During those years, he became intimate with his master Dazai Shundai, selected inscription of Kawazu Nagao who was a pupil of Kamono Mabuchi, procured for publishing “Tensho To-shisen”(篆書唐詩選)by disciples of Seki Shikyo, also he concentrated the Chinese classics and published his book “Hatsumoshokanshiki”(発蒙書柬式). Before and after that, since he endeared himself to Kagami Mitsuaki of Kai, he helped the establishment of library for Kagami Mitsuaki. When he got close to a repaired book “Meikenwakahisetsu”(名賢和歌秘説), it was inferred that he was also an acquaintance with a writer of comic tanka of Yamate-ren(山手連) Yamateno Shirohito. He edited a miscellaneous facts “Ryukei-shosetsu”(竜渓小説)which should be called the true worth of Masayo’s works living at the ridge of Ryukei bridge in Koishikawa in his later years. Moreover as an extra issue, he gathered “Minchohankijiden”(民蝶半記事伝)which was vividly described banishment of Hanabusa Icho and others as Kikigaki(聞書)from accomplice Minbe who was a sculptor of Buddhist statues . This book has been of value as the primary document until today after an introduction of “Hanabusa Iccho-ryu Ronko”(英一蝶流論考)by Santo Kyozan.
著者
智原 睦美 福嶋 彩香 川幡 穂高 鈴木 淳 井上 麻夕里
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集
巻号頁・発行日
vol.64, 2017

<p>熱帯域における過去の気候変動に関する情報は、全球的な気候システムを理解する上で重要である。しかし、熱帯域における気象観測データは少なく、1950年以前からの連続的なデータはほとんど存在していない。そこで本研究では西太平洋に位置するフィリピンのサンゴ骨格試料についてSr/Ca比の分析を行い、約2ヶ月の時間分解能で1778年から1890年までの過去110年分に相当する海水温を復元した。Sr/Ca比の測定にはICP-OESを使用し、測定誤差は0.5%未満であった。今回の発表では、サンゴ骨格中のSr/Ca比から復元した海水温の記録とその時系列解析に基づき、西太平洋周辺の海水温と気候イベントとの関係について考察していく。</p>
著者
五十畑 弘 鈴木 淳司 上野 淳人 尾栢 茂
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D2(土木史) (ISSN:21856532)
巻号頁・発行日
vol.68, no.1, pp.96-106, 2012 (Released:2012-09-20)
参考文献数
18

旧江ヶ崎跨線橋200ftトラス(常磐線隅田川橋梁)は,錬鉄から鋼に切り替わった比較的初期の鋼橋である.鉄道橋から道路橋に転用され,もう一度道路橋に再生される過程で,鋼材性能等の調査がされた.イングランドのハンディサイドで製作され輸入されたことは,すでに知られていたが,再生加工中に,部材表面の陽刻から,鋼材はスコットランドの製鉄会社からのものであることが確認された. 本論文では,部材再利用を通じて得られた知見や,新たに入手した19世紀後半における錬鉄,鋼材,製作工場等に関する文献によって,錬鉄から鋼へ切り替えが進められた時期における初期の鋼橋技術について考察を行った.この結果,錬鉄から鋼へ切り替わる時期における構造材としての鋼に対する当時の認識や,切り替えにおける技術的判断の過程が明らかとなった.
著者
鈴木 淳志 桑島 成子 松寺 翔太郎 土岡 丘 楫 靖
出版者
日本小児放射線学会
雑誌
日本小児放射線学会雑誌 (ISSN:09188487)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.137-141, 2020

<p>ハンドスピナーは主に学童を対象とした玩具で,2017年頃から世界的に普及している.普及に伴い部品の誤飲が報告され,問題になっている.今回2例を経験したので報告する.</p><p>1例目は7歳女児,既往にTurner症候群をもつ.ハンドスピナー部品誤飲を母が目撃し来院.無症状かつ腹部単純X線写真で異物は胃内のため経過観察とした.しかし異物は1か月以上胃に停留したため,内視鏡的摘出施行となった.2例目は7歳男児,生来健康.ハンドスピナー部品のボタン電池のようなものを誤飲した後から腹痛を訴えたため来院.腹部単純X線写真で異物が小腸内であることを確認し,来院時症状軽快していたため経過観察した.</p><p>小児の異物誤飲は低年齢が好発で,多くは経過観察で対処可能であるが,ハンドスピナー部品誤飲は好発年齢が高く,内視鏡的摘出を要する率が高いとされている.病歴聴取より診断は比較的容易だが,長期停滞やボタン電池が含まれるため注意を要する.</p>
著者
菅 浩伸 木村 颯 堀 信行 浦田 健作 市原 季彦 鈴木 淳 藤田 喜久 中島 洋典 片桐 千亜紀 中西 裕見子
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集 2020年度日本地理学会春季学術大会
巻号頁・発行日
pp.114, 2020 (Released:2020-03-30)

1. はじめに 「海底では陸上のように風化侵食が進まないため,地形はその形成過程をそのまま反映していることが多い」(『海洋底科学の基礎』 共立出版 p.10)。しかし遠洋深海域と異なり、沿岸浅海域では波浪や流れにともなう海底砂州の変化や海底の侵食が発生する。日本の海底地形研究は1950年代以降に格段に進歩した。地理学者であった茂木昭夫は広く日本沿岸や北西太平洋の海底地形研究を行い、浅海域における現在の侵食・堆積作用についても多くの記述を残している1)。また、豊島吉則は波食棚や海食洞・波食台について、素潜りの潜水調査によって詳しい記載を残した2)。しかし1980年代以降、日本および世界の海洋研究は遠洋深海を舞台にした調査と資源探査に力が注がれていき、浅海底の地形研究は中断期を迎える。40年の時を経た今、浅海底の地形・地理学研究を再び前へ進める一歩を踏み出したい。2.研究方法 琉球列島・与那国島において、2017年12月に南岸域、2018年7月に北岸域を対象として、ワイドバンドマルチビーム測深機(R2 Sonic 2022)を用いた測深調査を行い、島の全周にわたる海底地形測量を行った。また、2013年および2016年以降にSCUBAを用いた潜水調査を行い、海底地形や堆積物などの観察を行った。2. 与那国島の海底地形 与那国島では主に北西−南東、北東−南西、東−西の3方向で正断層が発達しており、北側の地塊がそれぞれ南へ傾動しながら沈む傾向にある3)。海底地形にも北西−南東、北東−南西、東−西の3方向で大小多くの崖や溝地形が認められる。 与那国島西端の西崎および東海岸(東崎〜新川鼻)は中新統八重山層群の砂岩泥岩互層が海岸を構成する。これらの海岸の沖では頂部が平坦で側面が崖や溝で区切られた台状の地形が多く認められる。また、海底では現成の侵食作用が顕著に認められる。水中にて、岩盤の剥離、削磨作用、円礫の生成などの侵食過程や、様々な形状・大きさのポットホールなどの侵食地形がみられた。観察した中で最大のポットホールは水深16mを底とし、径20m 深さ12mのもので、径2〜3mの円礫が十数個入る。南東岸では水深31mで径50cm〜1mの円礫が堆積し、新しい人工物上に径50cmの円礫が載る場面も観察された。海底の堆積物移動と削磨・侵食作用が深くまで及んでいることが推定できる。 南岸の石灰岩地域の沖でも海岸に接した水深10〜15mに現成の海食洞がみられる。また、水深26mにも海食洞様の地形が認められ、底部の円礫は時折移動し壁面を研磨しているようであることが付着物の状況から推定できる。 南岸ではこのような大規模な侵食地形(海底・海岸)とともに,サンゴ礁地形においても他島ではあまりみられない地形(リーフトンネル群や縁溝陸側端部のポットホールなど)があるなど,強波浪環境下でつくられる地形が顕著にみられる沿岸域といえよう。 北岸沖(中干瀬沖,ウマバナ沖)にも、水深20m以深の海底に崖地形が発達するなど、侵食地形がみられる。一方、北岸の沿岸域には比較的穏やかな海域でみられるタイプのサンゴ礁地形が発達する。島の北岸・南岸ともサンゴ礁域における造礁サンゴやソフトコーラル・有孔虫などの生育状況はきわめてよい。謝辞:本研究は科研費 基盤研究(S) 16H06309(H28〜R2年度, 代表者:菅 浩伸)および与那国町—九州大学浅海底フロンティア研究センター間の受託研究(H29〜31年度)の成果の一部です。引用文献: 1) 茂木昭夫 (1958) 地理学評論, 31(1), 15-23.など 2) 豊島吉則 (1965) 鳥取大学学芸学部研究報告, 16, 1-14.など 3) Kuramoto, S., Konishi, K. (1989) Techtonophysics, 163, 75-91.
著者
下島 優香子 西野 由香里 福井 理恵 黒田 寿美 鈴木 淳 貞升 健志
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.61, no.6, pp.211-217, 2020-12-25 (Released:2020-12-25)
参考文献数
21
被引用文献数
8

サルモネラ汚染実態把握を目的として,2009~17年に東京都内に流通した食肉からのサルモネラの分離,血清型別,薬剤感受性試験を行った.サルモネラは鶏正肉353/849検体(41.6%),豚正肉9/657検体(1.4%),牛正肉1/517検体(0.2%),鶏内臓肉6/8検体(75.0%),豚内臓肉43/142検体(30.3%),牛内臓肉4/198検体(2.0%)から検出された.血清型は,国産鶏肉はS. Infantis,S. Schwarzengrundの順に多く,年次推移としてはS. Infantisの減少とS. Schwarzengrundの増加が認められた.輸入鶏肉はS. Heidelberg,豚肉はS. Typhimurium,O4:i:-,牛肉はS. Derbyが多かった.薬剤感受性は,全種類の食肉でTC耐性率が高く,カルバペネム系およびフルオロキノロン系薬剤には耐性は認められなかった.セフォタキシム耐性菌は14株,ESBL,AmpC産生菌はそれぞれ7株および23株,いずれも鶏肉から検出された.食肉の種類によりサルモネラの血清型,薬剤感受性が異なることが示された.
著者
鈴木 淳
出版者
国文学研究資料館
雑誌
国際日本文学研究集会会議録 = PROCEEDINGS OF INTERNATIONAL CONFERENCE ON JAPANESE LITERATURE (ISSN:03877280)
巻号頁・発行日
no.24, pp.85-103, 2001-03-01

Takao-dayû, the original work of ukiyo-e in Freer Gallery of Art, is a picture of Takao-dayû drawn by Okumura Masanobu with a comment written by Hanaogi, the famous yûjo of Ôgiya in Yoshiwara imitating the Sawada Tôkô-style calligraphy. The content of the comments is a love letter including a hokku "Kimi ha ima komagata atari hototogisu" that is said Manji Takao, or Takao-dayû the Second of Miuraya sent to Date Tsunamune of the Sendai Clan. This letter was probably made up based on the legend of the love affair between them described in the documentary-like novel Sendai Hagi. Whether the story is true or not, the romantic atmosphere of Yoshiwara is promoted by the comments reminding readers Takao and Hanaôgi, and behind the comment of Hanaôgi, you can sense the attempt by Ôgiya Uemon or Bokuga, who was the employer of Hanôgi, to make her more famous together with Takigawa, who was also a famous yûjo, in the Tenmei period.
著者
下島 優香子 神門 幸大 添田 加奈 小池 裕 神田 真軌 林 洋 西野 由香里 福井 理恵 黒田 寿美代 平井 昭彦 鈴木 淳 貞升 健志
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.61, no.5, pp.178-182, 2020-10-25 (Released:2020-10-30)
参考文献数
14
被引用文献数
6

パスチャライズド牛乳によるBacillus cereus食中毒のリスクを把握する目的で,汚染実態および分離菌株のセレウリド産生性を調査した.国産パスチャライズド牛乳14製品101検体中66検体(65.3%)からB. cereusが分離された.分離されたB. cereus90株についてces遺伝子を調査した結果,3検体(1製品)由来3株が陽性であった.分離されたces遺伝子陽性株,標準菌株および食中毒事例由来株の計3株を牛乳に接種して32℃で培養後,近年開発されたLC-MS/MS法を用いて測定を行った結果,いずれもセレウリドの産生を確認した.LC-MS/MS測定は,牛乳中でB. cereusが産生したセレウリドの検出にも有用であった.今回,国産パスチャライズド牛乳におけるB. cereus汚染実態およびセレウリド産生性B. cereus株の存在を明らかにし,牛乳中のLC-MS/MS法によるセレウリド検出法の妥当性を確認した.
著者
鈴木 淳子
出版者
日本社会心理学会
雑誌
社会心理学研究 (ISSN:09161503)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.45-54, 1987
被引用文献数
2

The present paper aims 1) to construct an objective feminism scale which measures the level of awareness of sexual equality and the independence of Japanese women and 2) to test the reliability and validity of this scale. A survey was conducted of 174 women between the ages of 20 and 59. The questionnaire consisted of 2 parts: 1) a feminism scale and 2) demographic and psychographic variables. The responses to the scale were statistically analyzed using GP analysis, factor analysis and coefficient reliability. The results show that the scale is reliable as a measurement of feminist awareness as I have defined it. The subjects were (1) divided into three groups (high, medium, low) on their level of awareness and (2) classified into groups for each variable. The fact that significant quantitative differences were found among the 3 groups based on various demographic and psychographic characteristics (e.g. age, education, marital status, work/plans and role consciousness) indicates the validity of the scale.
著者
北地 雄 鈴木 淳志 原島 宏明 宮野 佐年
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.29, no.6, pp.995-1000, 2014 (Released:2015-01-21)
参考文献数
40
被引用文献数
1

〔目的〕リハビリテーションの阻害因子である脳卒中後の抑うつとアパシーに関連する因子を抽出し,より円滑で効果的なリハを提供する一助を得ること.〔対象〕亜急性期脳卒中者23名.〔方法〕抑うつとアパシーをそれぞれCES-Dとやる気スコアを用い評価した.身体機能面,心理・精神的側面,社会的側面,およびQOLとの関連は相関分析と回帰分析を用いた.〔結果〕抑うつ症状,アパシーともに約35%に認められた.どちらも心理・精神的側面およびQOLと関連した一方で,アパシーのみが身体機能面,社会的側面と関連した.回帰分析から,抑うつには心理・精神的側面,アパシーには年齢が強く影響することが示された.〔結語〕高齢であり,心理・精神的変調が示唆される脳卒中者のリハの進行には,特に配慮を要することが示唆された.
著者
鈴木 淳也 佐川 雄二 杉江 昇
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.55, no.7, pp.1053-1057, 2001-07-20 (Released:2011-03-14)
参考文献数
4
被引用文献数
3 5

刺激として音, 映像, またそれらの組合せ刺激を提示したとき, 人がその刺激から受ける印象について調べるために, さまざまな組合せの刺激を用いた2種類の実験を行った.調査にはSD法によるアンケートを用いた.それらの結果から, 聴覚と視覚との相互作用による主観的な印象の変化について考察を行った.
著者
鈴木 淳子 萬 秀憲 芋川 玄爾 高島 巌
出版者
日本皮膚科学会西部支部
雑誌
西日本皮膚科 (ISSN:03869784)
巻号頁・発行日
vol.56, no.3, pp.494-498, 1994-06-01 (Released:2011-07-21)
参考文献数
18
被引用文献数
4 4

天然コレステロールエステルと類似した構造をとるcholesteryl isostearate(以下IS-CE)を応用した浴用剤の水溶性成分溶出抑制作用と, 保湿効果を検討した。健常男性18名の前腕部をアセトン·エーテル(AE)で15分間脱脂処理後, IS-CE配合浴用剤浴(20g/150l, 40℃, 5分)を行った。水溶性成分(ニンヒドリン陽性物質)のさら湯中溶出に対する抑制率は, 浴用剤中のIS-CE量の増加に伴い高まる傾向にあり, IS-CE 4.8%配合浴用剤はさら湯に比べ有意に抑制した(p<0.05, paired t-test)。健常男性15名の前腕部をAEで15分間脱脂処理後, IS-CE 4.0%配合浴用剤またはIS-CEを除いた浴用剤浴(いずれも20g/150l, 40℃, 10分)を2日間行い, 入浴翌日の角層水分量を測定した。IS-CE 4.0%配合浴用剤浴はさら湯浴より角層水分量の回復が有意に高く(p<0.05, paired t-test), また, IS-CEを除いた浴用剤浴よりも高い傾向にあった。下腿に左右ほぼ同程度の乾燥性皮疹を発症した女性6名の一方の下腿にIS-CE 4.0%配合浴用剤浴(20g/150l, 40℃, 20分), 他方にさら湯浴を8日間行った。IS-CE 4.0%配合浴用剤浴はさら湯浴に比べ, 乾燥性皮疹を有意に改善した(p<0.05, Wilcoxon signed rank test)。以上の結果から, IS-CE配合浴用剤浴による角層から浴水中への水溶性成分の溶出抑制作用と保湿効果が確かめられた。
著者
諏訪 僚太 中村 崇 井口 亮 中村 雅子 守田 昌哉 加藤 亜記 藤田 和彦 井上 麻夕里 酒井 一彦 鈴木 淳 小池 勲夫 白山 義久 野尻 幸宏 Ryota Suwa Takashi Nakamura Akira Iguchi Masako Nakamura Masaya Morita Aki Kato Kazuhiko Fujita Mayuri Inoue Kazuhiko Sakai Atsushi Suzuki Isao Koike Yoshihisa Sirayama Yukihiro Nojiri 京都大学フィールド科学教育研究センター瀬戸臨海実験所 九州大学付属天草臨海実験所 琉球大学熱帯生物圏研究センター瀬底研究施設 琉球大学熱帯生物圏研究センター瀬底研究施設 琉球大学熱帯生物圏研究センター瀬底研究施設 琉球大学大学院理工学研究科 琉球大学大学院理工学研究科 東京大学海洋研究所 琉球大学熱帯生物圏研究センター瀬底研究施設 産業技術総合研究所 琉球大学 京都大学フィールド科学教育研究センター瀬戸臨海実験所 国立環境研究所地球環境研究センター Seto Marine Biological Laboratory Field Science Education and Research Center Kyoto University Amakusa Marine Laboratory Kyusyu University Sesoko Station Tropical Biosphere Research Center University of the Ryukyus Sesoko Station Tropical Biosphere Research Center University of the Ryukyus Sesoko Station Tropical Biosphere Research Center University of the Ryukyus Graduate School of Engineering and Science University of the Ryukyus Graduate School of Engineering and Science University of the Ryukyus Ocean Research Institute The University of Tokyo Sesoko Station Tropical Biosphere Research Center University of the Ryukyus Geological Survey of Japan National Institute of Advanced Industrial Science and Technology(AIST) University of the Ryukyus Seto Marine Biological Laboratory Field Science Education and Research Center Kyoto University Center for Global Environmental Research National Institute for Environmental Studies
出版者
日本海洋学会
雑誌
海の研究 (ISSN:09168362)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.21-40, 2010-01-05
参考文献数
102
被引用文献数
3

産業革命以降の二酸化炭素(CO_2)排出量の増加は,地球規模での様々な気候変動を引き起こし,夏季の異常高海水温は,サンゴ白化現象を引き起こすことでサンゴ礁生態系に悪影響を及ぼしたことが知られている。加えて,増加した大気中CO_2が海水に溶け込み,酸として働くことで生じる海洋酸性化もまた,サンゴ礁生態系にとって大きな脅威であることが認識されつつある。本総説では,海洋酸性化が起こる仕組みと共に,海洋酸性化がサンゴ礁域の石灰化生物に与える影響についてのこれまでの知見を概説する。特に,サンゴ礁の主要な石灰化生物である造礁サンゴや紅藻サンゴモ,有孔虫に関しては,その石灰化機構を解説すると共に,海洋酸性化が及ぼす影響について調べた様々な研究例を取り上げる。また,これまでの研究から見えてきた海洋酸性化の生物への影響評価実験を行う上で注意すべき事項,そして今後必要となる研究の方向性についても述べたい。The increase of the atmospheric carbon dioxide (CO_2) concentration after the industrial revolution caused global climate change. During the last several decades, coral reef ecosystems have been devastated by the mass-scale coral bleaching events caused by abnormally high seawater temperature in summer. In addition, increased atmospheric CO_2dissolves in the ocean, acts as an acid and finally decreases the pH level of seawater. This phenomenon, known as ocean acidification, is now being considered as a future threat to the calcifying organisms in coral reef ecosystems. In this review, we summarize basic backgrounds of ocean acidification as well as its potential impacts on coral reef calcifiers. Together with the distinctive mechanisms of calcification among specific groups, we review the impacts of ocean acidification on major reef-builders such as scleractinian corals, calcareous red algae and reef-dwelling foraminifera. Finally, we point out some recently-recognized problems in acidified seawater experiments as well as the future direction of this research field.
著者
今西 祐一郎 鈴木 淳 加藤 聖文 鈴木 淳
出版者
人間文化研究機構国文学研究資料館
雑誌
国文研ニューズ = NIJL News (ISSN:18831931)
巻号頁・発行日
no.15, pp.1-16, 2009-06-01

●メッセージ新館長の挨拶●研究ノート国際シンポジウム「日本文学の創造物」東アジアの歴史研究とアーカイブズ研究対談 マティ・フォラー●トピックス平成21年度の講演会・展示ポルトガルにおける日本資料専門家欧州協会年次会議大学共同利用機関法入人間文化研究機構 連携展示「百鬼夜行の世果」開催のご案内久保木秀夫助教の中古女学会賞の受賞相田満助教の山下記念研究賞受賞総研大日本文学研究専攻の近況表紙絵紹介『朝鮮総督府文書』
著者
江成 敬次郎 鈴木 淳
出版者
環境技術学会
雑誌
環境技術 (ISSN:03889459)
巻号頁・発行日
vol.24, no.4, pp.226-230, 1995-04-30 (Released:2010-03-18)
参考文献数
8
被引用文献数
1