1 0 0 0 OA 行書類纂 12巻

著者
関, 克明
出版者
巻号頁・発行日
vol.[7], 1833
著者
山本 桂佑 小関 勝弘 塩見 弘幸
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.51, pp.G04, 2004

この報告は、「形」に対する人の感情と、そのときの目の動きとの関係を実験的に明らかにし、そこに何らかの法則性を見出すことを目的とし、終局的に構造デザインの一助にするものである。実験に使用した非接触眼球運動測定装置は、被験者の注視箇所、注視時間、および注視軌跡が測定できる。刺激として提示した「形」は丸や三角といった単純な図形である。被験者は38名の大学生が選ばれた。<br>実験の結果、「幸福」というような、人にとって良いイメージの図形に対しての注視時間は長く、反対に「怒り」というような悪いイメージの図形に対しては、注視時間は短いという傾向が示された。「怒り」や「破壊」のイメージを表す図形に対する注視点は分散しているが、「驚き」のイメージを表す図形に対しては、注視点の分散が少ない。<br>
著者
渡邉 翔一郎 楊 哲 古関 隆章 近藤 圭一郎 水間 毅 濱﨑 康宏
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌. D, 産業応用部門誌 (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.134, no.8, pp.767-775, 2014
被引用文献数
16

This paper presents a manual train operation assistance method for limiting braking power to avoid regeneration cancellation and to save train operation energy. This assistance system consists of on-board computers and interface devices. The braking assistance command is generated from a "dictionary" prepared to increase regenerated energy without any extension of train running time. In order to consider the power limitation and resolve assistance operation problems in terms of the operation delay time, this method was evaluated on a revenue service line. This paper proposes a "best effort method" for energy-saving train operation that does not use the conditions of other trains since train drivers cannot obtain information on the actual status of other trains in present railway systems. On-track tests showed that the power-limiting brake was effective on energy-saving for a train operation. The practical problem of the man machine interface for driver assistance was also intensively studied.
著者
関 伸一
出版者
森林総合研究所
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.89-92, 2007 (Released:2011-12-19)

1 0 0 0 Cobb症候群

著者
関 俊隆 飛驒 一利
出版者
三輪書店
雑誌
脊椎脊髄ジャーナル (ISSN:09144412)
巻号頁・発行日
vol.28, no.4, pp.390-393, 2015-04-25

Cobb症候群とSpinal arteriove-nous metameric syndrome Cobb(コブ)症候群は神経皮膚症候群の1つであり,脊髄動静脈シャント(spinal arteriovenous shunts:SAVS)と椎体や皮膚などに発生した血管病変が同一の髄節に認められる疾患である.1915年にStanley Cobb(1887-1968)が,突然の背部痛および対麻痺で発症した8歳の男児の症例を報告したことに始まる3).この男児は左背部にポートワイン母斑と,同じ髄節レベルに脊髄血管腫が認められた.しかし,本文中の手術所見および手術シェーマから推測すると,脊髄血管腫ではなくSAVSであったと思われる. Cobb症候群と同様に顔面や網膜の血管奇形に脳の血管奇形が合併する場合があり,合併する脳の血管奇形がAVSの場合をWyburn-Mason(ワイバーン・メイソン)症候群11),静脈奇形の場合をSturge-Weber(スタージ・ウェーバー)症候群10)と呼んでいる.これらの症候群は脳や脊髄の同一分節の異なる部位に複数の血管奇形が認められる場合を指しており,近年ではmetameric syndromeとして考えられている6).脳病変におけるmetameric syndromeは,AVSの場合はcerebrofacial arteriovenous metameric syndrome(CAMS)2),静脈奇形の場合はcerebrofacial venous metameric syndrome(CVMS)9)に分類され,さらにこれらは3つの領域に分けられている.また,脊髄にAVSを合併するCobb症候群は,spinal arteriovenous metameric syndrome(SAMS)として考えられるようになってきている7).ヒトの脊髄は31の髄節に分かれており,8対の頸髄,12対の胸髄,5対の腰髄,5対の仙髄,そして1対の尾髄からなっている.そのため,Cobb症候群(SAMS)はSAMS 1からSAMS 31に分けることができる7).
著者
増田 茜 増田 雅美 関本 征史 根本 清光 吉成 浩一
出版者
日本毒性学会
雑誌
日本毒性学会学術年会 第42回日本毒性学会学術年会
巻号頁・発行日
pp.P-16, 2015 (Released:2015-08-03)

化学物質の曝露により肝細胞及び肝臓はしばしば肥大するが、その機序や毒性学的意義は不明である。肝細胞肥大の多くは薬物代謝酵素誘導を伴うことから、肝細胞肥大は一般に生体の適応反応と考えられている。しかし、我が国における農薬の安全性評価では、肝細胞肥大は毒性とされ、NOAEL及びADIの根拠となることもある。そのため、肝細胞肥大の毒性学的意義の解明が必要とされている。そこで本研究では、毒性試験公開データを利用した統計学的データ解析により、肝細胞肥大の毒性学的特徴付けを試みた。食品安全委員会で公開されている全266の農薬評価書をダウンロードした。このうちラット90日間反復投毒性試験結果が報告されていた196農薬の評価書から、試験で認められた全1032毒性所見を抽出した。各所見を、大項目(臓器・組織、血液学、血液生化学、尿・便、外観・行動、腫瘍・がん等)、中項目(所見・徴候、検査項目等)、小項目(部位・細胞、毒性学的特徴等)で分類し、それぞれの所見に7桁のコード番号を割り当てた。また、各毒性所見が認められたか否かを1(陽性)または0(陰性)としてデータシートを作成した。使用した196農薬のうち、雄では中心性肝細胞肥大は54農薬(28%)、びまん性肝細胞肥大は35農薬(18%)で認められた。雌でもほぼ同様の比率であった。さらに、カイ二乗検定(統計解析ソフトJMPを使用)の結果、肝細胞肥大の発現と複数の毒性徴候(肝重量増加、肝腫大、血中総タンパク増加、血中コレステロール増加、甲状腺肥大等)との間に有意な関連性が認められた。興味深いことに、中心性とびまん性の肝細胞肥大では、有意に関連する毒性所見が異なった。また一部では性差も認められた。なお、酵素誘導との関連が推察される甲状腺の所見は、中心性肝細胞肥大のみと関連した。以上本研究により、公開されている農薬の90日間反復投与毒性試験結果を利用することで、ラットにおける肝細胞肥大と他の毒性所見との関連性を解析可能なデータベースを構築し、肝細胞肥大の毒性学的特徴の一端を明らかにできた。
著者
田中 智大 橋本 直明 関川 憲一郎 大久保 政雄 小林 克也 松浦 広 光井 洋 鈴木 丈夫 岸田 由起子 山崎 一人 薬丸 一洋 田村 浩一
出版者
一般社団法人 日本肝臓学会
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.49, no.12, pp.574-580, 2008 (Released:2009-01-09)
参考文献数
23
被引用文献数
1

症例は75歳,女性.65歳時に胃癌にて幽門側胃切除術を受けた.微熱と肝機能障害で近医より紹介受診.来院時,肝胆道系酵素の上昇を認めた.ウイルス性肝炎および自己免疫性肝炎は否定的だった.単純CTで肝および脾のCT値が著明に上昇し,MRIでT1W, T2Wともに著明な低信号を認め,鉄沈着症を疑った.他臓器への鉄沈着を示唆する所見はなかった.血清鉄は210 μg/dlと高値,血清フェリチン値も6600 ng/mlまで上昇していた.生検した肝組織では,Kupffer細胞のみならず肝細胞内にも著明な鉄の沈着を認めた.患者に輸血歴は無かったが,胃癌術後の鉄欠乏性貧血に対し,鉄剤を断続的に約30カ月間静注された既往があり,その前後でのCT所見に変化を認めた.二次性鉄過剰症(続発性ヘモクロマトーシス)と診断し,デフェロキサミン500 mgの筋肉注射を開始,その後瀉血療法を併用し血清フェリチン値は1199 ng/mlまで改善した.鉄剤静注継続の際に注意すべき病態である.
著者
櫻本 美輪子 姫野 友美 美濃口 健治 渡邉 直人 小林 秀子 小関 隆 木原 令夫 藤原 美千代
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.46, no.11, pp.1123-1131, 1997-11-30 (Released:2017-02-10)
参考文献数
25

起立性調節障害 (以下, OD) は, 小児喘息に高率に合併することが指摘されている。我々は, 成人発症の気管支喘息 (以下喘息) 患者42例 (男性14名, 女性28名) について, ODの合併頻度及び各種パラメーターの有意差について検討した。【方法】ODの診断は, OD症状についてのアンケート調査と, 起立試験の結果を総合して行った。【結果】 (1) 対象者の64.3%にODの合併を認めた。(2) OD(+)群とOD(-)群の2群間において, 喘息の罹病期間, FEV_<1.0>, %FEV_<1.0>, 血清IgE値, 血中テオフィリン濃度, 及び喘息の重症度に有意差はなかった。(3) 同2群間において, 起立試験陽性率及びその測定値に有意差がなかった。(4) 起立試験陽性者は陰性者に比べて血中テオフィリン濃度が有意に高かった。また喘息の重症度が増すほど起立試験陽性率が高い傾向があった。【結論】成人発症の喘息患者には, ODが高頻度に合併していることが明らかとなった。従って, 喘息の診断と治療を進める際には, OD様の自覚症状についても, 検討する必要があると思われた。
著者
松元 英理子 高松 邦彦 坊垣 美也子 今西 麻樹子 関 雅幸 中田 康夫
出版者
神戸常盤大学・神戸常盤大学短期大学部
雑誌
神戸常盤大学紀要 = Bulletin of Kobe Tokiwa University (ISSN:18845487)
巻号頁・発行日
no.12, pp.17-28, 2019-03-31

コンピテンシーに基づく履修指導(支援)の構築を目的とし、2017年度前期・後期の履修登録期間中に学生20名を対象にチューター教員による面談指導(支援)を行った。指導(支援)用資料として「各学生のコンピテンシー自己評価レーダーチャート・自記式」と、シラバス記載の「評価方法と評価項目との関係」のデータから算出した「各学生の登録科目全体で獲得できるコンピテンシーのレーダーチャート・Web式」「基盤教育分野40科目の関連性を2次元上に可視化した図」を作成した。これらを活用し、学生が苦手な部分を伸ばすのか、得意な部分を伸ばすのか、そのためにどの科目を履修すれば良いかなどについて履修指導(支援)を行った。履修登録は学生の判断にゆだねたが、本法による履修指導(支援)が、学生に対しコンピテンシーを意識した学修への動機づけができたことが明らかになった。一方、それらを成し得るための教学面での改善点もいくつか浮かび上がった。|While competency-based education has become a popular topic in the field of higher education, it has only recently been introduced in most Japanese universities. Kobe Tokiwa University is currently undergoing reforms—one of which is competency-based education. Our university has developed a common evaluation indicator called "Tokiwa competencies" that students can acquire through regular, quasi-regular (or remedial), and extra-curricular (or club) activities. This article describes the prototype of competency-based education in Kobe Tokiwa University and how it was developed through action research. Introducing our own efforts to effectively conduct competency-based education, this article details the prototype of lecture-select-coaching through a combination of competency-based education and a web-based support system that enables students to select courses using Tokiwa competencies. The Web-based Radar Chart System of Tokiwa Competencies facilitates a new way to visualize curricula using Tokiwa competencies through a combination of cosine similarity, multidimensional scaling methods (MDS), and scatter plotting. We conclude that it is important that students can reflect on and interpret Tokiwa competencies for themselves.
著者
田平 一行 関川 則子 岩城 基 河戸 誠司 関川 清一 川俣 幹雄 大池 貴行
出版者
日本理学療法士学会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.59-64, 2007-04-20 (Released:2018-08-25)
参考文献数
19

症状の安定した慢性閉塞性肺疾患患者16名を対象に胸郭モビライゼーションを行い,即時効果について検討した。治療手技は米国Rancho Los Amigos病院で体系化された徒手胸郭伸張法を一部変更して実施し,治療前後の肺機能検査,胸郭拡張差,動脈血酸素飽和度,脈拍数,呼吸困難感を比較した。その結果,治療後に有意に第10肋骨部の胸郭拡張差は増加,心拍数は減少したが,その他の項目には変化を認めなかった。対象者の中から拘束性換気障害を合併した11症例を抽出し検討すると,更に腋窩部,剣状突起部の胸郭拡張差,肺活量,比肺活量でも有意な改善が認められた。これらは胸郭モビライゼーションによって,呼吸筋の柔軟性,関節可動性などが改善することによる効果と考えられた。慢性閉塞性肺疾患患者でも,特に拘束性換気障害をも合併した混合性換気障害の症例が胸郭モビライゼーションの良い適応になると思われた。
著者
関村 オリエ
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集 2019年度日本地理学会春季学術大会
巻号頁・発行日
pp.271, 2019 (Released:2019-03-30)

近代核家族の概念に下支えされてきた性別役割分業が終焉を迎えつつある中で、都市郊外空間の地域社会は新たな変容を続けている。それは、働き盛りの父親たちによる地域への参加である。もっぱら生産領域において賃金労働に勤しんできた男性たちによる再生産領域での動向は、どのような展開を見せているのであろうか。本研究の目的は、子どもを育てる父親たちに着目することで、子育てを足掛かりとした彼らの地域参加やそこでの実践を明らかにしようとするものである。本研究では、インタビュー調査により収集した語りなどを中心とした質的データを使用した。調査対象地域は、京阪神大都市圏において大規模な郊外住宅地域が広がる大阪府豊中市であり、対象者は子どもを育てる30代~50代の父親たちである。彼らは、会社員や自営業者として現役で働きながら、地元のサークル活動や任意団体、PTAなどに参加し、さまざまな地域の活動に従事する人々である。インタビュー調査では、世帯構成、生活実態、地域・家庭との関わり方などを把握するための質問票を用いて、対面式で尋ねた。本研究で焦点を当てた父親たちは、任意団体や自治会、そして子どものPTA活動への参与、これらを通じた地元住民や地域の人々との交流により、都市郊外空間の地域社会における新たな関係の構築を試みていた。彼らは、自らの子どもたちが学び、生活を送る場である地域をより良くしたいという強い動機から、地域活動への参加を果たし、精力的に活動を行っていた。教育や環境などに取り組む彼らの事例は、男性たちが、職場を軸とした生産労働に従事する行為主体のみならず、地域を中心とした生活者としての行為主体でもあるという新たな側面を伺わせるものであった。ただし、生活の基盤となる家庭内における家事やケア労働については、分担をめぐって限定的であり、その参与に必ずしも積極的ではない人も存在した。本研究では、男性たちの地域参加やその実践・認識が、実は生産領域に由来するものであることが見えてきた。
著者
江藤 一洋 太田 正人 井関 祥子 飯村 忠彦 池田 正明 中原 貴
出版者
東京医科歯科大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2001

1.神経堤細胞の細胞増殖/細胞死制御の分子機構Twist遺伝子を欠失したマウスは胎齢12日にて胎生致死となることが報告されている。しかしながら、頭部神経堤細胞が遊走を開始し最終到達部位にて細胞増殖および細胞分化を解析することは可能である。そこで、Twist-/-胚を用いて細胞増殖、細胞死、細胞分化、パターニングへの影響を解析したところ、細胞増殖の抑制及び細胞死の亢進、細胞分化の抑制、神経分布パターニングの異常を観察した。特に、細胞死の亢進は顕著であり、その影響で細胞分化の抑制が生じる可能性が強く示唆された。2.頭部神経堤幹細胞による組織再生への応用の可能性の検討細胞とscaffoldによる歯周組織のin situ tissue engineering近年、医学研究では細胞移植が注目を浴び、今後自家の細胞を利用したcell-based-therapyは、臨床医学において中心的な役割を担うと考えられている。われわれは、歯周組織のcell-based therapyの可能性を検討するため、自家の歯根膜細胞とcollagen sponge scaffoldを組み合わせて、歯周組織のin situ tissue engineeringを試みたところ、これまでに行われている細胞播種実験に比較して有意に実験的に作製した露出歯根面周囲の歯周組織における新生セメント質の形成が確認された。3.頭部神経堤幹細胞の遺伝子プロファイリングの試み分離細胞の潜在的分化能や、微小組織における多数の遺伝子発現を同時に解析することにより、頭蓋顎顔面領域の間葉に存在すると考えられる頭部神経堤幹細胞を同定する方法の開発が必要となった。現在、マウスの神経上皮の初代培養による頭部神経堤細胞の分離法とマイクロアレイ解析法を組み合わせ、神経堤幹細胞で発現する遺伝子のプロファイリングを行っているところである。
著者
春日 重光 小坂 雄一 北原 茉依 小山内 光輔 関根 平 野宮 桂
出版者
信州大学農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センター
雑誌
信州大学農学部AFC報告
巻号頁・発行日
vol.14, pp.23-28, 2016-03-30

草型改良による生産性改良のため,ソルガム類の市販品種を用いて,草型・茎葉関連形質および乾物生産性について評価した。出穂期および葉身長,葉身幅,葉面積,着生角度,中央部および下部稈径,茎数,草丈の草型・茎葉関連形質間の関係および乾物生産性との関係から,中央部および下部稈径は,草丈,着生角度を除く他の草型・茎葉関連形質との間で中~高い相関関係が,また,乾物生産性との間でも中程度の相関関係が認められ,特に,中央部稈径は収量性を評価するための簡易な指標になると考えられた。これに対し,草型の指標の1つである着生角度は,他の草型・茎葉関連形質および乾物生産性との間でも相関関係は認められなかった。さらに,写真を利用したソルガムの草型解析の結果から,縦幅,縦幅の差,縦横比および空間面積の和など項目で,ソルゴー型が他のタイプとは大きく異なり,葉身は大きく,立葉であることが認められ,草型は立葉の方が乾物生産性に優れることが推察された。
著者
矢川 元基 関東 康祐 安藤 良夫
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集A編 (ISSN:03875008)
巻号頁・発行日
vol.49, no.448, pp.1581-1589, 1983
被引用文献数
1 2

本論文は,ペナルティ関数法を用いた動的接触問題の有限要素法定式化を示したものである.本法の特徴は,体積および質量のない特殊要素を接触面に挿入することにより,接触条件を全体運動方程式に導入する点にあり,方程式の変形や自由度の増加がないようにという利点を有する.最後に,角棒の立て衝突問題の数値解析を行い,本法の妥当性を検証した.
著者
関 和広 藤井 敦 石川 徹也
出版者
一般社団法人 言語処理学会
雑誌
自然言語処理 (ISSN:13407619)
巻号頁・発行日
vol.9, no.3, pp.63-85, 2002-07-10 (Released:2011-03-01)
参考文献数
26
被引用文献数
1 2

日本語では, 読み手や聞き手が容易に推測できる語は頻繁に省略される. これらの省略を適切に補完することは, 自然言語解析, とりわけ文脈解析において重要である. 本論文は, 日本語における代表的な省略現象であるゼロ代名詞に焦点を当て, 確率モデルを用いた照応解析手法を提案する. 本手法では, 学習を効率的に行なうため, 確率モデルを統語モデルと意味モデルに分解する. 統語モデルは, ゼロ代名詞の照応関係が付与されたコーパスから学習する. 意味モデルは, 照応関係が付与されていない大規模なコーパスを用いて学習を行ない, データスパースネス問題に対処する. さらに本手法では, 照応解析処理の精度を高めるために確信度を定量化し, 正解としての確信が高いゼロ代名詞のみ選択的に結果を出力することも可能である. 新聞記事を対象にした照応解析実験を通して本手法の有効性を示す.